オリンピック強化委員会の強化戦略(2023年度)

2023年4月1日
公益財団法人 日本セーリング連盟
強化担当業務執行理事 舩澤泰隆
オリンピック強化委員会 委員長 宮本貴文

昨年4月、新体制下のオリンピック強化委員会において、1.パリ大会での1種目以上のメダル獲得、2.ロサンゼルス大会を見据えた強化戦略の構築・次世代選手の育成、3.人的・物的資源配置の最適化の3つの強化方針を掲げ、強化活動を執り行って参りました。
2023年度については以上に掲げた3つの施策を引き続き軸としつつ、残り1年数か月に迫ったパリ大会への取り組みを加速させて参ります。

方針1. パリ大会での1種目以上のメダル獲得

20年振りとなるオリンピックでのメダル獲得という明確な目標の下で、NT-A、NT選手向けの特化型強化施策として「Paris2024メダル獲得PT」(*1)を立ち上げます。同PTにおいては、対象選手のニーズに合わせたオーダーメイドでの強化施策を実施すると共に、2023年度をパリ大会に向けたテストイヤーと位置付け、企業コーチ・外部協力先と連携を図りながら各主要国際大会に臨み、パリ大会に向けた強固なTeam Japan体制の確立を目指します。
2023年度においては、主要国際大会においてのメダル獲得を目標とします。

(*1)「Paris2024メダル獲得PT」の内容詳細

方針2. ロサンゼルス大会を見据えた次世代選手育成「HOPE育成プログラム」の深化

2021年以来継続的に取り組んでいる「HOPE育成プログラム」を本方針の中心に据え、継続的にワールドセーリングユースワールド・種目別Jr.ワールド等においてメダルを獲得することを目標として次世代選手の育成を実施します。国内トップレベルのコーチ・ルールスタッフ陣による海上技術指導に加え、フィジカル・栄養・メンタル分野におけるスタッフを大幅に拡充し、プログラムに在籍する選手一人ひとりの状態に合わせたフィジカル・メンタル面での強化を実施して参ります。
ロサンゼルス大会においては、複数種目でのメダル獲得を目標とします。

方針3. 人的・物的資源配置の最適化

2023年度においては公的補助金の大幅な削減が見込まれており、現状の社会情勢を鑑みれば、今後も同様の傾向は続くものと考えられます。
強化活動においては引続き上記方針に基づき資源の選択と集中を図ると共に、安定的な活動基盤獲得を目的として、活動資金調達の多角化に向けた各種施策を実行して参ります。