3rd East Japan camp in Tohoku
第3回 東日本水域練習会(東北)
Report & Photo by 飛内 航太
▲目を輝かせて山田コーチの話を聞く選手たち
5月20日(金)、東北水域の大学生を対象とした東北水域合宿を開催しました。
北海道大学、新潟大学、東北大学、東北学院大学、東北大学医学部から470、スナイプあわせて約50人の選手が集まりました。コーチは山田寛、大井祐一、飛内航太の3人です。
11時くらいから風が入ってくるとの予報だったので、午前はミーティングを行いました。
合宿のテーマは、事前に選手とコーチなどと話した結果「風を見ること」としました。風というキーワードに関連し、周りを見ることなどについて皆で「考える力」を最大限に発揮しながら行いました。
コースを取る上で必要なことを参加選手が発表し、それに対してコーチ陣が説明をするという形で午前のミーティングを行いました。
山田コーチからは、風の吹き出しや、ブローの形状などを把握するといった普段は学生が考えていないような高いレベルの話に、選手たちは興味津々でした。
大井コーチからは、コースを選択する上での「仮説をまず立てる」といったこと、「考えたプランを実行に移す」といったこと等、1日の練習の中で、目標を立てて、その目標に対してフォーカスすることについて話していただきました。
ミーティングを2時間ほどしていたら、そよそよと風が入り始めてきたため、海上練習に切り替えました。最大10ノット程度までの風域のなか、午前に学んだ、目標を設定してフォーカスするということを念頭に置き、皆で行う目標を設定しました。たとえば、「オーバーセールをしない」、分からなくてもまずは、風を見て予測をして、「仮説を立てる」こと等です。また、上マークを突如、右に動かしたりするといった変則的な練習もしました。
スタート時に風を見てコースプランを考えているチーム、急に変更した上マーク位置を探し出してアプローチした選手もいました。
しかし、コース練習をすると競争心に火がついてしまい、タクティクスやセールカーブに集中してしまい、なかなか本来の目標に対しての練習ができません。日々の練習でも同様ですが、限られた時間の中で何をするかが重要です。スケジューリングと目標をマッチングさせることも大切かもしれません。
1日という短い時間でしたが、とても濃い練習が行えたと思います。セーリングはすぐに上手くなるものではなりませんが、選手がさらに速くセーリングできるきっかけになれたら良いと思います。
今練習会でサポートしていただいた皆様、誠にありがとうございました。
▲スナイプチーム練習
▲突如、濃霧が発生。まったく視界がなくなりました
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)