総括
2017 RS:X Youth World Championships
24 Jun - 1 Jul 2017
RS:Xユース世界選手権
大会総括
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素晴らしいコンディションでのレース
6月24日〜7月1日にイタリア・トルボレにてRS:Xユース世界選手権が開催されました。トルボレはトレント南西部にあるガルダ湖畔の北側に位置します。バルド山の中腹、風の強い湖水地方に位置し、ウインドサーフィンの人気スポットとして知られている場所です。
ガルダ湖の風は朝8時ごろには強まってくる15ノット前後の北風が10時ごろに弱まり(オフショア)、その後、風は南風(オンショア)に変わって15〜20ノットくらいまで上がります。大会前の練習は、朝の北風でフラット、シフティな海面での練習、午後は多少波のある海面でほとんどがプレーニングでの練習でした。今回はチャーター艇ですが、事前の道具の調整、技術の修正のための練習時間、気候や時差に対応するためのコンディショニングの時間を確保し大会に挑みました。
大会前半は風が吹かず、初日はノーレース。2日目も天候は不安定で微風で1レースを行ったものの、1日に3回のストームが通過。AP+A旗の後にガルダ湖は瞬間60ノットを超える嵐に遭いました。ボードラックがなぎ倒され多くの選手が道具を破損し、コーチ陣は夜通しの修理を余儀なくされましたが、翌日からは本来の素晴らしいコンディションとなり、ファイナルを含め南風10~20ノットのコンディションでレースが行われました。
日本ユース女子の活躍に期待
海外遠征で結果を出すことはとても難しいことですが、今大会での日本のユース女子 新嶋莉奈(慶應義塾女子高等学校)、松浦花咲実(大阪学芸高等学校)の2選手の成果は、本年に入って実施してきたユース合宿、選手とのビジョンの共有や目標に対する計画の共有、今大会の準備のために5月フランス遠征に派遣していただいた経験が有効に作用したと考えています。
今大会で1位と4位のイスラエル、2位のイギリスはシニアの大会ですでにトップ10に入る実力を持っており、3選手は別格の走りをしていました。
松浦の銅メダル獲得は、今大会で採用された新レースフォーマット(ノックダウン方式)を使った決勝レースによる部分があります。またセミファイナルでのフランス、イタリアの失格(リコール)、ファイナルでの昨年のユースワールド優勝者Katy Spychakov選手(イスラエル)の失格(リコール)により、運を味方にした銅メダル獲得でもありました。
優勝候補のイギリスと僅差でフィニッシュラインに入ってきたファイナルレースでの松浦の姿は、今後の日本ユース女子の活躍を期待させるものでした。
この成果を通過点とし、来年からのシニアフリートでのレースで活躍していけるようフィジカル面を強化し、より多くの海外経験を積んでいく必要があると考えます。
大会中は多くの応援をありがとうございました。今後もさらなるご支援をいただけますと幸いです。どうぞよろしくお願い致します。
Report & Photo by オリンピック強化員会・小菅寧子
▲銅メダルを獲得した松浦花咲実
●大会サイト:http://www.rsxclass.org/youthworlds2017/
●ユース男子成績:http://www.rsxclass.org/youthworlds2017/results/men/
●ユース男子成績:http://www.rsxclass.org/youthworlds2017/results/women/
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day5
2017 RS:X Youth World Championships
24 Jun - 1 Jul 2017
RS:Xユース世界選手権
大会5日目
最終日
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最終日は素晴らしいコンディションの中フリートレースを1レース行い、その後ノックダウン方式のメダルレースに新嶋と松浦が出場しました。
風が吹いている中、リーチングスタートでレースが行われ松浦が銅メダル、新嶋は10位で大会を終えました。
メダルレースのセミファイナルではFRAとITAがリコール(失格)。松浦はGBRを抜いてファイナルに進出。4人が進出したファイナルでは昨年の覇者ISRがリコールし松浦はメダル確実に。その後、最終マークを2位で回航するもフィニッシュ直前でISAFユース覇者GBRに抜かれ、銅メダルを獲得しました。
Report & Photo by 小菅寧子
松浦 花咲実(女子銅メダル)
「今回はヨーロッパ選手権の成績(5位)を上回る成績で走れましたが、最終レグでイギリスに抜かれ3位になったことは悔しいです。トップ選手と走り、スピード差を感じなかったので、シニアフリートに入ってもしっかり走れるように練習したいと思います。多くの応援に感謝します。メダルを獲得できて良かったです。」
新嶋 莉奈(女子10位)
「5月に遠征したヨーロッパ選手権の時よりもすべての風域で成長を感じました。成績をまとめられる走りができましたが、メダルレースでは緊張しすぎてミスをしてしまい悔しいです。12月のWSユースワールドまでにたくさん練習してメダルを目指します。」
▲クォーターファイナルのスタートをする新嶋選手と松浦選手。松浦は5位で勝ち残りセミファイナルへ
▲松浦花咲実の走り
▲表彰式。ユース女子はハイレベルになっており、今大会1位のISRや同2位のGBRはシニアの大会でトップ10に入るほどレベルが上がっている
▲日本チームの3人。それぞれ課題に取り組み、シニアフリートでも戦えるように頑張っていきます
●大会サイト:http://www.rsxclass.org/youthworlds2017/
●ユース男子成績:http://www.rsxclass.org/youthworlds2017/results/men/
●ユース男子成績:http://www.rsxclass.org/youthworlds2017/results/women/
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day4
2017 RS:X Youth World Championships
24 Jun - 1 Jul 2017
RS:Xユース世界選手権
大会4日目
(写真レポート)
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本日も良い風の中、予定通り3レースを行いました。明日はメダルレースと他選手は1レースを予定しています。日本チームは新嶋と松浦が6位と9位でメダルレースに出場します。ノックダウン方式のレースで更に上位を目指します。
▲大きく順位を落とさず総合9位でメダルレースに残った松浦花咲実選手
▲3レース目でシングルを走り、6位でメダルレースに残った新嶋莉奈選手
▲ポートスタートの課題に取り組む三浦圭選手
▲本日も素晴らしいコンディションの中、プレーニングレースでした
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(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day3
2017 RS:X Youth World Championships
24 Jun - 1 Jul 2017
RS:Xユース世界選手権
大会3日目
(写真レポート)
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▲本日は素晴らしいコンディションで3レースが成立し、男子は予選が終了。三浦はスタートで苦戦したものの善戦。しかし、ゴールドフリートには残れませんでした
▲松浦5位、新嶋7位で下マーク回航。女子2人は4レースを終えてトップ10(4位と6位)にいます
▲新嶋莉奈選手は本日すべてシングルでフィニッシュ。吹いたレースも踏みとどまっています
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Day2
2017 RS:X Youth World Championships
24 Jun - 1 Jul 2017
RS:Xユース世界選手権
大会2日目
(写真レポート)
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▲昼過ぎまで風待ち、微風で1レースを行いました。三浦の下マーク回航、1上11位から9位に順位を上げました
▲松浦と新嶋のスタート。三浦9位、新嶋5位、松浦7位、3名とも第1レースをシングルでフィニッシュ
▲女子のレースを短縮し、2上フィニッシュで終えた直後、雷と強風が襲来。今日は不安定な天候の1日でした
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Day1
2017 RS:X Youth World Championships
24 Jun - 1 Jul 2017
RS:Xユース世界選手権
大会初日
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大会初日は風が吹かずノーレースでした。
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●ユース男子成績:http://www.rsxclass.org/youthworlds2017/results/men/
●ユース男子成績:http://www.rsxclass.org/youthworlds2017/results/women/
▲大会初日、夜中に雷雨、日中も小雨が時折りパラつく、長い風待ちの1日でした。前日のプラクティスレースはトルボレのいつもの風が吹きました
▲仲良くゲームをしながら風待ちです。左から新嶋莉奈、松浦花咲実、三浦圭の各選手
▲開会式の様子。今大会は137艇、5大陸から24カ国が参加。上位を目指して頑張ります
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
RS:X-Y
2017 RS:X Youth World Championships
24 Jun - 1 Jul 2017
RS:Xユース世界選手権
●開催期間:2017年6月24日~7月1日
●開催会場:イタリア・トルボレ Italy · Torbole
●大会スケジュール:
6月24〜25日 レジストレーション・計測・開会式
6月26日 プラクティスレース
6月27〜30日 レース
7月1日 Final & ラストレース・閉会式
●出場選手:
RS:Xユース男子
○三浦圭(山口県光高等学校)
RS:Xユース女子
○新嶋莉奈(慶應義塾女子高等学校)
○松浦花咲実(大阪学芸高等学校)
●大会サイト:http://www.rsxclass.org/youthworlds2017/
イタリア・トルボレはトレント南西部にあるガルダ湖畔の北側に位置します。
バルド山の中腹、風の強い湖水地方に位置し、赤いタイルの屋根の家々とガルダ湖を望む緑が美しく、湖を囲む山々の景色が素晴らしい街です。
7月は夏季にあたり気温が高く、風が強いためウインドサーフィンの人気スポットとして知られています。
日本チームはユース最後の年となる3人が出場します。同世代だけで戦う最後の世界選手権大会で上位を目指して頑張ります。
Report by 小菅寧子(日本セーリング連盟)
●ユース男子成績:
http://www.rsxclass.org/youthworlds2017/results/men/
●ユース男子成績:
http://www.rsxclass.org/youthworlds2017/results/women/
▲日本の3選手の練習風景
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)