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最終日・総括


49er & 49erFX European Championship
& Nacra17 European Championship
17-24 Jul 2017



49er & 49erFX ヨーロッパ選手権
ナクラ17 ヨーロッパ選手権


大会最終日

最終日は予定されていた49erシルバーフリート、ブロンズフリートが強風のためキャンセルされ、日本チームが参加するレースは49er FXのメダルレース、同ゴールドフリート及びNacra17となりました。

Nacra17は強風域でのフォイリングは危険であるためスキミング(ハルを水面にタッチさせながら走る技術)させながら巧みに操船していました。

49er FXは時折30ノットを超えるサバイバルコンディションの中行われました。
最終日を4位で迎えた波多江・板倉がメダルレースに出場しましたが、強風にあおられて沈をしてしまい、8位でレガッタを終えました。
またゴールドフリートの山崎・髙野チームは体調不良により出艇しませんでした。


大会総括

本レガッタは日本の49er FXチームの躍進が目立った大会でした。各チームとも世界で戦う意識が高まっていることが大きな要因とみられますが、チームコーチをはじめとするサポート体制が充実してきています。

49erは技術的に世界に対してまだまだ劣っており、成績を伸ばすことができませんでした。古谷・八山については練習を重ねてきたボートスピードに関しては苦労することはありませんでしたが、レース展開の改善が必要です。高橋・小泉はユースアメリカズカップの活動から49erに復帰したばかりで成績は散々でしたが、これを機に本格的な取り組みに切り替えていきます。

初のフォイリングボートでのレガッタとなったNacra17では、皆が試行錯誤の連続で日々新しい発見があります。操船技術を磨くことに加え情報収集が今後の行方を左右する重要なファクターになってきます。今回参加した飯束・畑山は新しい情報に翻弄される形となり、本来の走りができなかったように見受けられますが、情報を整理して自分のものにしていく必要があります。

各クラスともに8月末から9月頭にかけて世界選手権が開催されます。今年のメインイベントに向けて各チーム調整をしていきます。

Report & Photo by 山田 寛

●最終成績:
49er(参加94艇)
○古谷信玄・八山慎司 総合45位
 25-4-(26)-25-9-11-26-22-8-15-20-14-27-17-(32)
○高橋稜・小泉維吹 総合79位
 21-14-23-(DNF)-25-16-14-23-4-17-22-14-(32)-27-21

49erFX (参加66艇)
○波多江慶・板倉広佳 総合8位
 8-16-11-5-4-7-9-(19)-6-1-6-1-3-2-(17)-9
○山崎アンナ・髙野芹奈 総合17位
 6-9-(16)-1-2-1-15-8-9-14-16-13-6-19-14-13-(DNC)-(DNC)

Nacra17 (参加25艇)
○飯束潮吹・畑山絵里 総合20位
 18-18-16-21-19-20-19-21-19-17-22-(24)-9

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▲49erの古谷 信玄・八山 慎司(株式会社エス・ピー・ネットワーク)。写真中央

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▲49erの高橋 稜(Auckland University)・小泉 維吹(早稲田大学) Pedro Martinez/Sailing Energy

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▲49erFxの波多江 慶・板倉 広佳(豊田自動織機)Pedro Martinez/Sailing Energy

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▲49erFxの山崎 アンナ(ノエビア・日本体育大学)・髙野 芹奈(ノエビア・関西大学)Pedro Martinez/Sailing Energy

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▲Nacra17の飯束 潮吹・畑山 絵里(株式会社エス・ピー・ネットワーク)Pedro Martinez/Sailing Energy


●49er大会サイト:http://49er.org/event/2017-european-championship/

●Nacra17大会サイト:http://nacra17.org/events/2017-european-championship/

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)

Day4


49er & 49erFX European Championship
& Nacra17 European Championship
17-24 Jul 2017



49er & 49erFX ヨーロッパ選手権
ナクラ17 ヨーロッパ選手権


大会4日目

予選を終えた49erと49erFXはフリートに分かれてレースをしています。

49erFXゴールドフリートに進んだ日本の2チームですが、波多江・板倉チームが見せてくれました。本日行われた3レースを6-1-4とまとめ一気に6位までジャンプアップしました。山崎・髙野チームも13位につけて健闘しています。

一方、49erのシルバーフリートで戦う古谷・八山チームはレースの展開が徐々に見えてきて41位まで成績を伸ばしました。ブロンズフリートの高橋・小泉チームはボートスピードに伸びが出ず苦しい展開が続いています。


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▲徐々にレースの流れをつかみつつある49erシルバーフリートの古谷・八山チーム


一方、Nacra17の飯束・畑山チームは試行錯誤が続きますが、日々進化する乗り方に必死に食らいつこうと奮闘しています。

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▲上マークへのジェネカー帆走で試行錯誤のNacra17の飯束・畑山チーム

Report & Photo by 山田 寛


●49er大会サイト:http://49er.org/event/2017-european-championship/

●Nacra17大会サイト:http://nacra17.org/events/2017-european-championship/

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)

Day2-3


49er & 49erFX European Championship
& Nacra17 European Championship
17-24 Jul 2017



49er & 49erFX ヨーロッパ選手権
ナクラ17 ヨーロッパ選手権


大会2日目
(Nacra17は初日)

初日は思うようなレースができなかった日本チームでしたが、2日目はキールのシフティな風を捉えられるようになり、スキフチームの4チームすべてが初日より成績を上げることができました。

とりわけFXの山崎・髙野は4レースを1-2-1-15にまとめ、先のジュニアワールドにおける銀メダルを裏づけるポテンシャルの高さを示しました。

Nacra17は初となるフォイリングボートでのレースがスタートしました。各チームとも試行錯誤しながらも、やはり上位にくるのは旧型のNacra17で活躍していたチームであり、フォイリングボートになっても必要な技術は似ているようです。

大会3日目

49er及び49erFXの予選最終日は昨日までとは打って変わり、軽風でのレースとなりました。

日本のFXの2チームは2日目を終えてゴールドフリートを狙える位置につけていたものの、下位チームとの得点差が詰まっており油断のできない状況が続きました。しかし、12位(山崎・髙野)、15位(波多江・板倉)で両チームともにゴールドフリートに残ることができました。

波多江・板倉チームのコメント
本日の3レースはこれまでの2日間とはまったく異なるコンディションで、4~8ノットの軽風レースとなりました。風の強弱でボートスピードが大きく変わるため、コース内を走る間にも激しく順位が入れ替わる難しいレースでしたが、最終第10レースではスタートから飛び出し、1位フィニッシュでゴールドフリート入りを確実にしました。
暫定10位までの得点差も5点しか離れていませんので、最終ステージである大会6日目のメダルレースを目標に、1レース1レースに集中していきたいと思います。

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▲艇団をリードして走る波多江・板倉チーム


49erチームはゴールドフリートにはまだまだ手が届かず、シルバーフリートを目指してのレースとなりました。
古谷・八山はボートスピードはあるもののハイレベルなレース展開についていけず成績が伸びません。何とか55位でシルバーフリートに残ることができました。高橋・小泉は第9レースで4位と健闘したものの59位でブロンズフリートとなりました。

Nacra17はジェネカーが以前より浅くなったことで、軽風下のアップウインドでもジェネカーを上げるという見慣れない光景となりました。飯束・畑山は順位を伸ばすことができず20位にとどまっています。

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▲スタート直後、スピンアップするNacra17

Report & Photo by 山田 寛

●49er大会サイト:http://49er.org/event/2017-european-championship/
●Nacra17大会サイト:http://nacra17.org/events/2017-european-championship/

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)

49er&Nacra17 EC


49er & 49erFX European Championship
& Nacra17 European Championship
17-24 Jul 2017



49er & 49erFX ヨーロッパ選手権
ナクラ17 ヨーロッパ選手権


●開催期間:2017年7月27日~8月4日
●開催会場:ドイツ・キール Kiel, Germany
●大会スケジュール:
7月27日 - 29日  計測
7月30日 - 8月1日 49er、49erFx 予選レース、10レース
7月31日 - 8月4日 Nacra17 フリートレース 14レース
8月2日 - 8月4日  49er、49erFx 決勝レース 8レース
8月4日      49er、49erFx、Nacra17 メダルレース 3レース、閉会式

●出場選手:
49er
〇高橋 稜(Auckland University)・小泉 維吹(早稲田大学)
○古谷 信玄・八山 慎司(株式会社エス・ピー・ネットワーク)
49erFx
○波多江 慶・板倉 広佳(豊田自動織機) 
○山崎 アンナ(ノエビア・日本体育大学)・髙野 芹奈(ノエビア・関西大学)
Nacra17
○飯束 潮吹・畑山 絵里(株式会社エス・ピー・ネットワーク)

●49er大会サイト:http://49er.org/event/2017-european-championship/
●Nacra17大会サイト:http://nacra17.org/events/2017-european-championship/


本大会が行われるドイツ・キールは日本とは打って変わり、真夏とはいえ肌寒い日もあり、時おり雨も降る涼しい気候です。

本大会には49er、49erFXともに多くの艇が参加しますので、ビッグフリートでのレースでどれだけパフォーマンスを発揮できるかが試されます。

各チームとも間もなく始まるレースに向けて準備を進めていますが、強弱の激しい風に早く慣れることが今レガッタのポイントになりそうです。

同時に開催されるNacra17は、同クラス初となるフォイリングボートによるレースが行われますが、各国ともに艇が供給されてから間もない中でのレースとなるので、どのようなレースになるのか予断は許しません。

Report & Photo by 山田 寛

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練習に励む飯束・畑山組(株式会社エス・ピー・ネットワーク)。現地で新艇を受け取った同チームですが、各国とも初めてのNacra17フォイリングボートのレースとなります


(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)