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Day5



ISAF Sailing World Cup Weymouth & Portland, GBR
ISAFセーリングワールドカップ イギリス大会


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Report & Photo by JSAFオリンピック強化委員会スタッフ


ISAFワールドカップ第4戦最終日

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▲470女子メダルレースで3位、総合順位を4位に上げた吉田愛・吉岡


最終日を迎えたメダルレースは、軽風域の中で行われました。
レース海面はハーバーを出てすぐの所に2海面設が設置されました。風が弱く少し遅れ気味でのスタートになりましたが、日本からは470女子、RS:X男女がメダルレースに参加しました。

470女子の吉田・吉岡は総合5位でメダルレースに出場。6位との差が20ポイント以上あったので5位以下に下がることはなく、スタートから攻めの姿勢でレースを進めました。一方、3位のスロベニア(SLO)も3位を確保するために日本チームから離れず、賢いレースを展開しました。
総合4位のイギリス(ナンバー2)がスタートで出遅れてメダル獲得位置から脱落し、吉田・吉岡はこのチームに逆転し総合4位。メダルには届かなかったものの、軽風が得意なスロベニアと競り合いをする中でいい点も多々あり、世界レベルの中で安定した走れることを証明してくれました。今後のオールラウンドなレベルアップを期待しましょう。

一方、470女子のメダルレースの優勝争いは、ロンドン五輪金メダリストのニュージーランド(アレー組)と銀メダリストのイギリス(ミルズ組)。メダルレースで勝ったほうが優勝という展開となりました。

スタートから1上までは左海面で攻めた吉田・吉岡がトップに出てアメリカ、スロベニアと3艇でトップグループを形成しました。1上マークで9位と出遅れたニュージーランドはその後少ないチャンスをいかして5位まで上がりましたが、イギリスのミルズ組はしっかりとニュージーランドを抑えて4位で入り、逆転優勝となりました。アレー組とミルズ組は470女子を牽引する2艇で、実力は突出しています。

他クラスの女子では、49erFXでもブラジルがニュージーランドをメダルレースで逆転して優勝を果たし、メダルレースが持つドラマチックな華やかさがよみがえった今大会でした。

●選手コメント
○470女子:吉田愛
「メダルレースを5位で迎え、4位と3点、3位と9点差だったので、1つでも順位を上げることが目標でした。陸の影響でブローの入り方が様々で風も大きくシフトしていたので、ブローをしっかり見つけてコースを取るように心がけました。1上を1位で回航し、後続艇も接近していたので油断できない状況でしたが、結果的に3位でフィニッシュし、総合4位に上がることができました。軽風から強風までいろいろな風が吹いたレガッタでしたが、私たちの課題が明確になり、次のヨーロッパ選手権ではさらに上位を目指し頑張りたいと思います。」

○470女子:吉岡美帆
「5位より落ちることはなく4位と3点差、3位とは9点差だったので、気持ちに余裕があり、思い切ってレースに挑みました。1上までの出だしは良かったのですが、フリーで抜かれてしまいました。軽風のフリーは引き続き課題だと感じました。」

○RS:X女子:須長由季
「今日は頑張ればメダルレースで順位を上げられるところだったのですが、結果的に力及ばず、1つ順位を下げてしまいました。同点で逆転されてしまったので、本来ならメダルレースならではのライバル艇を抑えた走りをすべきだったと思います。これからはメダルレースに出られる機会をもっと増やし、経験を積んでいきたいです!」


●日本からの参加選手と成績
470男子(37艇参加)
〇松永鉄也・吉田雄吾(スリーボンドホールディングス)
 総合29位 21-(33)-27-14-27-27-15-25
〇土居一斗・今村公彦(チームアビーム)
 総合33位 (BFD)‐36SCP-18-32-12-31-32-27
 ※SCPは計測終了後のピックアップ計測で艇体重量がルールの120kgに満たなかったために
  受けたペナルティー
〇飯束潮吹・八山慎吾(エスピーネットワーク
 総合37位 BFD-27-34-28-30-34-35-33
〇市野直毅・長谷川孝(和歌山セーリングクラブ・横浜ゴムMBジャパン)
 総合34位 16‐24-33-23-23-33-(36)-36

470女子(27艇参加)
〇吉田愛・吉岡美帆(ベネッセホールディングス)
 総合5位 6-7-5-(19)-4-3-4-M3
〇山口祥世・畑山絵里(ノエビア)
 総合24位 24-22-(25)-10-23-21-19

RS:X 男子(17艇参加)
〇富澤慎(トヨタ自動車東日本)
 総合10位 14-(16)-15-12-8-11-2-12-12-8-M6

RS:X 女子(18艇参加)
〇須長由季(ミキハウス)
 総合9位 10-11-(17)-7-12-7-9-8-9-M9
〇伊勢田愛(ビワコマリンスポーツクラブ)※一般参加
 総合15位 13-9-13-13-15-8-(OSC)-15-15

Laser Radial(36艇参加)
〇土居愛実(慶応義塾大学)
 総合20位 9-10-21-20-(30)-27-17

ナクラ17
〇後藤浩紀・田畑和歌子(チームアビーム)
 総合31位 21-(32)DNF-DNC-DNC-DNC-DNC-DNC-DNC-DNC-DNC

●帯同役員:中村健次・宮野幹弘・鈴木國央/オリンピック強化委員会

ISAFワールドカップサイトhttp://www.sailing.org/worldcup/regattas/weymouthandportland_2015.php


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▲1下マークをトップ回航する吉田愛・吉岡

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▲RS:Xの男子メダルレーススタート

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▲セッティングの最終確認をするRS:X女子の須長

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)

Day4



ISAFワールドカップ第4戦4日目

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▲470女子の吉田愛・吉岡、3位でフィニッシュ


今日は昨日までと反対のシーブリーズ(230°±10)が吹きました。シーブリーズとは言え、ウェイマスの町(陸)とポートランド(島)の間を抜けてくる風なので、島の丘の影響を受け、風のベンドによるコースの有利不利がありました。13→16ノット(ガストは20ノット近く)のなかで、昨日の延期分も含めて3レースが行われました。

RS:Xはこの大会後に行われるヨーロッパ選手権が近く参加艇数が少ないのですが、男子の富澤選手が10位、女子の須長選手が9位で、明日のメダルレースに進むことができました。

470女子の吉田・吉岡組も本日の3レースを4-3-4位とまとめ、表彰台の3位と9ポイント差の5位でメダルレースに駒を進めました。中強風でのアップウインドの走りは世界トップレベルに来ていますが、細かい所での判断ミスや動作ミスで順位を落としてしまうことがあります。このところの大会では常に入賞以上(表彰台2回含む)を果たしており、チームの雰囲気もより良くなってきています。

470男子は今大会を通して、4チーム共に一線からのスタートができないことが多く、有利サイドでのコース取りができなかったことが大きな敗因であったと思います。良いスタートからレースの流れに乗ることを心がけて、次のヨーロッパ選手権に臨んでほしいと思います。

ナクラ17の後藤・田畑組は初日のデスマストの後、知り合いからマストを借りてレース海上に向かいました。しかし、現在ビルダー(販売会社)に在庫がなく、借りたマストを壊してしまったら迷惑をかけてしまうとのことで、今日もリタイアする結果となりました。

●選手コメント
○470女子:吉田愛・吉岡組「今日はいつものウェイマスらしく南西の風で18ノット前後でした。ロンドンオリンピック前のことを思い出し、陸の影響と潮流を考えて、レースを組み立てました。走りも良かったので、トップ集団に入ってレースができたのですが、一つシフトを間違えるとすぐに抜かれてしまいます。2レース目、3レース目ともに1位争いをしていたのに、ダウンウインドでシフトを外してしまったので抜かれてしまいました。でも、シビアなレースができているので、収穫も多かったです。」

○RS:X女子:須長「大会前半は、トリッキーなコンディションに翻弄されたが、後半巻き返しメダルレースに出場することができた。メダルレースでは、一つでも順位を上げられるように頑張りたい。」

◎ 宮野コーチ「RS:Xは男女ともに、大会前半ではコンディションに振り回され安定した成績が取れなかったが、後半で巻き返し順位を上げることができた。明日のメダルレースで一つでも順位を上げられるように選手をサポートしたい。」


●日本からの参加選手と成績
470男子(37艇参加)
〇松永鉄也・吉田雄吾(スリーボンドホールディングス)
 総合29位 21-(33)-27-14-27-27-15-25
〇土居一斗・今村公彦(チームアビーム)
 総合33位 (BFD)‐36SCP-18-32-12-31-32-27
 ※SCPは計測終了後のピックアップ計測で艇体重量がルールの120kgに満たなかったために
  受けたペナルティー
〇飯束潮吹・八山慎吾(エスピーネットワーク
 総合37位 BFD-27-34-28-30-34-35-33
〇市野直毅・長谷川孝(和歌山セーリングクラブ・横浜ゴムMBジャパン)
 総合34位 16‐24-33-23-23-33-(36)-36

470女子(27艇参加)
〇吉田愛・吉岡美帆(ベネッセホールディングス)
 総合5位 6-7-5-(19)-4-3-4
〇山口祥世・畑山絵里(ノエビア)
 総合24位 24-22-(25)-10-23-21-19

RS:X 男子(17艇参加)
〇富澤慎(トヨタ自動車東日本)
 総合10位 14-(16)-15-12-8-11-2-12-12-8

RS:X 女子(18艇参加)
〇須長由季(ミキハウス)
 総合9位 10-11-(17)-7-12-7-9-8-9
〇伊勢田愛(ビワコマリンスポーツクラブ)※一般参加
 総合15位 13-9-13-13-15-8-(OSC)-15-15

Laser Radial(36艇参加)
〇土居愛実(慶応義塾大学)
 総合20位 9-10-21-20-(30)-27-17

ナクラ17
〇後藤浩紀・田畑和歌子(チームアビーム)
 総合31位 21-(32)DNF-DNC-DNC-DNC-DNC-DNC-DNC-DNC-DNC

●帯同役員:中村健次・宮野幹弘・鈴木國央/オリンピック強化委員会

ISAFワールドカップサイトhttp://www.sailing.org/worldcup/regattas/weymouthandportland_2015.php


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▲第6レース、トップで上マーク回航する470女子の吉田愛・吉岡

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▲RS:X女子の須長、最終レース好スタート

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▲RS:X男子の第9レース最終スラローム回航。納得のスピードまではあと一息だが、意地を見せメダルレースに進んだ富澤

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)

Day3



ISAFワールドカップ第4戦3日目

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▲2上をトップで回航するRS:X男子の富澤慎


予報に反し、今日は風が弱まるばかりで、ほとんどのクラスがレースをできませんでした。

それでも午前に予定されていたクラスの中で、RS:X男子と470男子が1レースを実施。RS:X男子の富澤がパンピングコンデシション(軽風)の中、ロンドンオリンピック金メダリストとのトップ争いを繰り広げ、僅差で2位に甘んじたものの、軽風域では世界でも通用することを証明しました。

470男子のレースは、スタート時こそ5ノットの風が吹いていましたが徐々に弱くなり、風向も右に50°振れてマーク変更をするもののほとんど無風に近く、誰もがノーレース(N旗)にすべきと感じていた中でレースが続けられました。

午後のグループも陸上AP旗が降下され、一度は海上に出ましたがいっこうに風は吹かず、AP&A旗で本日を終了しました。

明日はスケジュールが変更され、2レース+1レースが予定されています。


●日本からの参加選手と成績
470男子(37艇参加)
〇松永鉄也・吉田雄吾(スリーボンドホールディングス)
 総合29位 21-(33)-27-14-27
〇土居一斗・今村公彦(チームアビーム)
 総合32位 (BFD)‐36SCP-18-32-12
 ※SCPは計測終了後のピックアップ計測で艇体重量がルールの120kgに満たなかったために
  受けたペナルティー
〇飯束潮吹・八山慎吾(エスピーネットワーク)
 総合36位 BFD-27-34-28-30
〇市野直毅・長谷川孝(和歌山セーリングクラブ・横浜ゴムMBジャパン)
 総合29位 16‐24-(33)-23-23

470女子(27艇参加)
〇吉田愛・吉岡美帆(ベネッセホールディングス)
 総合5位 6-7-5-(19)
〇山口祥世・畑山絵里(ノエビア)
 総合25位 24-22-(25)-10

RS:X 男子(17艇参加)
〇富澤慎(トヨタ自動車東日本)
 総合13位 14-(16)-15-12-8-11

RS:X 女子(18艇参加)
〇須長由季(ミキハウス)
 総合9位 10-11-(17)-7-12-7
〇伊勢田愛(ビワコマリンスポーツクラブ)※一般参加
 総合13位 (13)-9-13-13-(15)-8

Laser Radial(36艇参加)
〇土居愛実(慶応義塾大学)
 総合15位 9-10-(21)-20

ナクラ17
〇後藤浩紀・田畑和歌子(チームアビーム)
 総合31位 21-(32)DNF-DNC-DNC-DNC-DNC

●帯同役員:中村健次・宮野幹弘・鈴木國央/オリンピック強化委員会

ISAFワールドカップサイトhttp://www.sailing.org/worldcup/regattas/weymouthandportland_2015.php


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▲イギリス・ニックとトップ争いを繰り広げるRS:X男子の富澤慎

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▲最終下マークに向かう470男子のトップグループ

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)

Day2


ISAFワールドカップ第4戦2日目

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▲3レース目を終えて次に備える470女子の山口・畑山組


2日目も初日に似たコンデシション。10〜18ノットの風が、東から東北東へゆっくりと変化しますが、470の海面は左手に高い丘があり、その丘の風のベンド、集束する風の影響も受け、強弱、シフトの激しい、コース取りに選手を悩ませる1日でした。どのクラスも上位3艇は安定したスコアですが、それ以下の選手はスコアをまとめられないので、後半戦頑張れば最終日のメダルレースに残れるチャンスがあります。


●選手のコメント
○470女子:吉田愛
「スタートで一線から出られず逃げタックを打つ展開から始まり、行きたいサイドに行けませんでしたが、振れに合わせてタックができ、順位を上げることができました。フリーでは、ブローに入れる所にいられるかがキーポイントでしたが、コース取りが中途半端になり、第4レースでは大きく順位を下げてしましました。明日はヨットレースで一番基本であるスタートでしっかり一線から出ること、ブローをしっかり見て行きたいコース側に行くことを考えてレースしたいと思います。」

○470女子:吉岡
「昨日も今日も風の振れと強弱が激しく、難しいコンデシションでした。スタートでへこみがちになってしまって、苦しいレース展開になることが多かったのですが、上手くブローを掴めた時には集団から抜け出すことができました。明日からはスタートからきちんと決め、周りをしっかり見て、落ち着いてレースができるように頑張ります。」

○レーザーラジアル:土居愛実
「今日は昨日と似たようなコンディションでしたが、2上のプランをうまく立てられず、2レースとも順位を落とす展開になってしまいました。一歩先の展開を意識し、明日からのレースに臨みたいと思います。」

○RS:X女子:須長
「今日も昨日と同じような弱めのプレーニングの風で、風の強弱とシフトが大きく、トリッキーな海面の傾向を掴みきれず苦しい展開でした。でも昨日と違ったのはフリーで人より良いコースが選択でき、毎回数人抜いて挽回できたことです。トップ5に入るには1上の順位をもっと上げることが必要なので、明日からはそこに集中したいと思います。」

○RS:X男子:富澤
「パルマの代表選考以降、スピードに限界を感じ、トップ選手を参考にそれまでとは対照的なセッティングでトライを繰り返しています。なかなかしっくりいかず苦戦していますが、今日は昨日よりも改善されたように思います。スタート後のポジションやコース取りにより不利な状況になっていることも多いので、もう少し風の要素も考慮しながらレースできるように明日以降も頑張ります。」

○RS:X女子:伊勢田
「今日は思っていたより風が弱く、全体には風が入ってこず不安定なコンディションで、風をうまくつかめないレースになってしまいました。なによりもまずスタートがうまくいかず、出遅れてしまいます。まだプレーニングでのスタートがわかっていないので、明日は攻めたスタートをして、前に出たいと思います。」

●日本からの参加選手と成績
470 男子(37艇参加)
〇松永鉄也・吉田雄吾(スリーボンドホールディングス)

総合27位 21-(33)-27-14
〇土居一斗・今村公彦(チームアビーム)

総合35位 (BFD)‐36SCP-18-32
 ※SCPは計測終了後のピックアップ計測で艇体重量がルールの120kgに満たなかったために
  受けたペナルティー
〇飯束潮吹・八山慎吾(エスピーネットワーク)

総合37位 BFD-27-34-28
〇市野直毅・長谷川孝(和歌山セーリングクラブ・横浜ゴムMBジャパン)

総合29位 16‐24-(33)-23

470女子(27艇参加)
〇吉田愛・吉岡美帆(ベネッセホールディングス)

総合5位 6-7-5-(19)
〇山口祥世・畑山絵里(ノエビア)

総合25位 24-22-(25)-10

RS:X 男子(17艇参加)
〇富澤慎(トヨタ自動車東日本)

総合13位 14-(16)-15-12-8-11

RS:X 女子(18艇参加)
〇須長由季(ミキハウス)

総合9位 10-11-(17)-7-12-7
〇伊勢田愛(ビワコマリンスポーツクラブ)※一般参加

総合13位 (13)-9-13-13-(15)-8

Laser Radial(36艇参加)
〇土居愛実(慶応義塾大学)

総合15位 9-10-(21)-20

ナクラ17
〇後藤浩紀・田畑和歌子(チームアビーム)

総合31位 21-(32)DNF-DNC-DNC-DNC-DNC

●帯同役員:中村健次・宮野幹弘・鈴木國央/オリンピック強化委員会

ISAFワールドカップサイトhttp://www.sailing.org/worldcup/regattas/weymouthandportland_2015.php


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▲上マーク回航後の470女子の吉田愛・吉岡組

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▲ダウンウインドで下マークに向かう男子470の艇団

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▲RS:X女子の須長選手は7位でフィニッシュ

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▲シングルで最終ジャイブマークへ向かうRS:X女子の伊勢田選手

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RS:Ⅹ女子スタート5分

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▲RS:X男子の第4レース第1マーク回航。昨日より走りは改善されたが、コース取りがうまくいかない富澤選手

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)

ISAF WC

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▲RS:X男子の富澤選手。第1レースの第1マークのアプローチ。ワンランク上のステージを狙ってセッティングを変えてトライしていますが、この日は良い結果が得られなかった

●開催地:イギリス・ウェイマス UK Weymouth

●大会日程:
6月8日     受付、計測(簡易計測)
6月10日~13日 オープニングシリーズ
6月14日     メダルレース

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●ISAFワールドカップの新しい形
ISAF(国際セーリング連盟)が2015年からワールドカップの仕組みをこれまでの全員参加型から、各クラス上位40艇によるエリート参加型へと変更しました。今回のイエールその新体制の初めての大会となります。上位40艇のうち30艇は2月2日のISAFランキングから選出され、残る10艇はスペインのパルマで開催されたプリンセスソフィア杯から10艇が選出されています。五輪10クラスで合計400艇、それにパラリンピックで採用されている3クラスを加えた大会となります。

●日本の陣容
日本からは470男子4艇、470女子2艇、RS:X男子1艇、RS:X女子2艇、ラジアル級女子1艇、ナクラ17が1艇の6種目、合計10艇が参加します。選手の顔ぶれは下記のとおり。加えて、470男子の飯束組、市野組、470女子の山口組、ナクラ17の後藤組、RS:X女子の伊勢田選手が本大会の予選となるDelta Lloyd大会で権利を獲得して出場します。
49erの牧野組はランキングで権利を獲得していましたが、Delta Lloyd大会の最終日にスキッパーの牧野が足首を負傷し、本レースまでに回復しなかったために今回は参加を見送りました。

●初日の概要
大会初日は、東寄りの風10〜18ノット、±20°の大きなシフトがあり、難しいレース条件でした。うねりが風向より50°右から入っており、ダウンウインドの波乗せも難しく見えました。

レーザーラジアル級の土居愛実選手は9‐10位とまとめ、初日の成績総合は9位、470女子の吉田愛・吉岡組が6‐7位で総合4位につけています。
ナクラ17の後藤組は1レースと2レース目の間に沈をした際にカーボンマストが折れてしまい、その後のレースをリタイアしました。

明日も東寄りの風で今日よりも強い風が予想されています。今日の反省をいかし、順位を上げられるように頑張
ります。

●選手のコメント
須長選手(RS:X女子) 
風のシフトと強弱が激しい海面に翻弄され、自分なりに考えてコースを組み立てていたものの、結果的には判断ミスが多く、よく風が見えていませんでした。少人数のレースなのでスタートも適度な混み具合で良い練習になるし、今日の反省を生かし、明日からも集中してもっと前のグループで戦えるようにします。

伊勢田選手(RS:X女子)
今日は風の強弱があり、ダガーかプレーニングを判断し、うまく使い分けなければなりませんでした。そのため風をよく見ることを考えていたので、他艇を意識し過ぎず自分の走りができたと思います。しかし、スタートがうまくいかず、出遅れたり、トップスピードを出せないままのスタートになったので、明日はまずスタートをうまく出て、ミスをしないようにしてもっと前を走りたいと思います!

土居愛実選手(レーザーラジアル)
今日は良いスタートができ、アップウインドのスピードは他艇に比べてあまり良くないけれど、きちんと風を見てコースを引くことができました。パルマから始まったヨーロッパ遠征では、ダウンウインドをターゲットに練習をしてきましたが、成果があらわれ始めていると思います。ダウンウいンドで順位を上げることができるのでアップウィいドの展開が楽になっているのかもしれません。


●日本からの参加選手と成績
470 男子(37艇参加)
〇松永鉄也・吉田雄吾(スリーボンドホールディングス)
 総合31位 21-33
〇土居一斗・今村公彦(チームアビーム)
 総合37位 BFD‐36(SCP)
 ※SCPは計測終了後のピックアップ計測で艇体重量がルールの120kgに満たなかったために
  受けたペナルティー
〇飯束潮吹・八山慎吾(エスピーネットワーク)
 総合35位 BFD-27
〇市野直毅・長谷川孝(和歌山セーリングクラブ・横浜ゴムMBジャパン)
 総合21位 16‐24

470 女子(27艇参加)
〇吉田愛・吉岡美帆(ベネッセホールディングス)
 総合4位 6-7
〇山口祥世・畑山絵里(ノエビア)
 総合26位 24-22

RS:X 男子(17艇参加)
〇富澤慎(トヨタ自動車東日本)
 総合15位 14-16-15

RS:X 女子(18艇参加)
〇須長由季(ミキハウス)

総合13位 10-11-(17)
〇伊勢田愛(ビワコマリンスポーツクラブ)※一般参加

総合14位 (13)-9-13

Laser Radial(36艇参加)
〇土居愛実(慶応義塾大学)

総合9位 9-10

ナクラ17
〇後藤浩紀・田畑和歌子(チームアビーム)

総合31 21-(32)-32

●帯同役員:中村健次・宮野幹弘・鈴木國央/オリンピック強化委員会

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▲470男子の松永・吉田組

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▲470男子の土居・今村組

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▲470男子の飯束・八山組

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▲470男子の市野・長谷川組

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▲470女子の吉田愛・吉岡組

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▲470女子の山口・畑山組

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▲レーザーラジアルの土居愛実選手

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▲RS:X女子の須長選手

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▲RS:X女子の伊勢田選手

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▲RS:X男子の富澤選手

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▲ナクラ17の後藤・田畑組

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▲RS:Ⅹ女子のスタート5分前

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▲RS:Ⅹ女子の伊勢田選手はシングルで2上回航

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▲RS:Ⅹ女子の須長選手の2上へのアプローチ

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▲ナクラ17の後藤・田畑組は1レース目終了後にデスマスト

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)