Day7
2015 Laser World Championship
2015年レーザー級世界選手権大会
Report & Photo by 鈴木 國央(JSAFオリンピック強化委員会)
大会最終日
▲この混雑から抜け出すテクニックとスピードがなければ、上マークを上位で回ることができません
●シフティーで不安定な風
2015年レーザー級世界選手権の最終日は、朝の陸風がその後なくなるとの予報だったため、予定を2時間半早めて、9時予告信号で行われました。
昨日までの風とはまったく違い、街の方から吹いてくる陸風、しかも昼にかけて落ちることが分かっているため、非常にシフティーで不安定な風でした。
●Nick Thompsonが初優勝
シルバーフリートの安田は、昨日の反省から風をよく見て、上マークを両レースともにシングルで回航します。その後のダウンウインドでも順位を守っているのですが、2回目の上りレグ以降、レースをしている相手を見失い、自分本位なコースを引いてしまった結果、両レースとも20番近くまで落としてしまうもったいないレースをしました。
ゴールドフリートが3レース目を行っている途中に風がなくなり、サイドマークでコース短縮。その結果、予選を安定したスコアで突破したイギリスのNick Thompsonが世界選手権初優勝を飾りました。またシルバーフリートに一つ残っていた国枠は、スペインが獲得しました。
●アジアセーリング選手権で国枠を目指す
日本チームは来年3月にアブダビで開催されるアジアセーリング選手権で、アジア枠2つを競うことになります。
2年間の取り組みでスタート、スピードは向上してきました。しかし、アジア選手権はアジア圏内の国しか出場しないため、世界選手権よりもタクティカルなレースが予想されます。
最後になりましたが、7日間にわたり応援をいただきありがとうございました。
●最終成績
ゴールドフリート
1位 GER Nick Thompson 5-2-6-3-4-1-(24)-7-2-4-(25)-15-18
2位 GER Philipp Buhl 1-2-1-5-(15)-5-7-16-15-27-13-(48)-1
3位 AUS Tom Burton (19)-4-2-2-1-11-10-15-(27)-2-16-11-23
4位 GUA Juan Ignacio Maegli 2-1-1-4-3-15-(30)-28-(54 BFD)-33-7-9-2
5位 AUS Matthew Wearn 1-1-(21)-12-2-17-20-(24)-9-11-9-14-10
6位 NZL Andy Maloney 2-7-12-(44)-15-2-11-13-17-20-1-6-(30)
7位 NZL Sam Meech (13)-1-9-9-2-12-12-10-(20)-19-2-16-15
8位 POL Kacper Zieminski 24-3-6-2-14-(36)-8-9-16-17-(43)-4-7
9位 CYP Pavlos Kontides 4-2-5-6-(47)-34-18-2-6-12-3-(36)-21
10位 GBR Lorenzo Brando Chiavarini 16-8-1-5-11-1-(27)-(39)-1-37-12-18-6
●日本選手の成績
シルバーフリート
○安田 真之介(ヤスダシンノスケ/京都府立宮津高等学校)
31位 30-33-11-31-26-(46)-31-(45)-36-9-22-20
○南里 研二(ナンリケンジ/NPO法人 アルバトロスヨットクラブ)
51位 (36)-35-26-24-28-15-18-48-42-(51)-40-47
ブロンズフリート
○瀬川 和正(セガワカズマサ/鳥取県セーリング連盟)
11位 (45)-(43)-37-33-30-21-37-16-18-15-4-33
○北村 勇一郎(キタムラユウイチロウ/関東学院大学)
26位 (45)-41-8-(47)-39-41-40-20-45-20-39-5
○植田 順大(ウエダヨリトモ/スズキ株式会社)
48位 (51)-51-46-42-37-36-50-40-52-(53 BFD)-23-46
▲最初のシフトを掴むため、シグナルボート寄りに固まるゴールドフリート
▲最初のマークをシングルで回航する安田
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day6
▲ポジション確保のため激しい攻防のゴールドフリート
●迷いながらのスタート
昨日レースが行われず、今日の予報も風が落ちる傾向だったため、予定よりも1時間半早い10時予告信号の予定で各フリート3レースが行われました。
予報どおり200度の風14ノット前後が吹いていましたが、海面のシーブリーズは210~220度のため、各選手は海面を迷いながらスタートを切っていきます。1レース目の途中では風は右に振れ、シーブリーズの風向に落ち着きました。
●レースのセオリーを守る上位選手
決勝フリートに分かれると、実力が拮抗してスタートも難しくなります。
日本チームはスタートに失敗して、思い通りのレースができませんでした。また、20番前後で上マークを回航しても、普通のヨットレースをすることができずに、順位を落としてしまう場面が多く見られました。
シルバーフリートは上位1/3がゴールドフリートに抜けたため、スピード面で置いて行かれる場面が少なくなったものの、混んでいる集団の中でスタートを試みたり、風が右に大きく振れているにも関わらず、ダウンウインドレグで左海面に出てしまったりと、凡ミスが目立ってしまいます。
上位の選手はレースのセオリーを守ってくるのが特徴で、日本チームに欠けているところだと感じました。
●Nick Thompson(GBR)が首位
風は一日かけてゆっくりと落ちてゆき、3レース目のフィニッシュの頃にはハイクアウトできないコンディションとなりました。
ゴールドフリートは、今日の3レースを安定させたNick Thompson(GBR)が首位に立ちました。
明日は、更に風が落ちる予報のため、2時間半繰り上げて、9時予告信号の予定で、2レースが予定されています。
●6日までの成績
ゴールドフリート
1位 GER Nick Thompson 5-2-6-3-4-1-(24)-(7)-2-4
2位 AUS Tom Burton (19)-4-2-2-1-11-10-15-(27)-2
3位 GBR Philipp Buhl 1-2-1-5-(15)-5-7-16-15-(27)
4位 CRO Tonci Stipanovic 11-13-4-14-1-(24)-6-1-(36)-3
5位 CYP Pavlos Kontides 4-2-5-6-(47)-(34)-18-2-6-12
6位 USA Christopher Barnard 21-(26)-2-8-2-9-3-(42)-14-5
7位 BRA Bruno Fontes 6-5-11-9-(40)-7-4-23-3-(35)
8位 AUS Matthew Wearn 1-1-(21)-12-2-17-20-(24)-9-11
9位 USA Charlie Buckingham 8-3-9-8-(28)-3-23-18-(28)-1
10位 NZL Sam Meech (13)-1-9-9-2-12-12-10-(20)-19
●日本選手の成績
シルバーフリート
○安田 真之介(ヤスダシンノスケ/京都府立宮津高等学校)
38位 30-33-11-31-26-(46)-31-(45)-36-9
○南里 研二(ナンリケンジ/NPO法人 アルバトロスヨットクラブ)
51位 (36)-35-26-24-28-15-18-48-42-(50)
ブロンズフリート
○瀬川 和正(セガワカズマサ/鳥取県セーリング連盟)
12位 (45)-(43)-37-33-30-21-37-16-18-15
○北村 勇一郎(キタムラユウイチロウ/関東学院大学)
29位 (45)-41-8-(47)-39-41-40-20-45-20
○植田 順大(ウエダヨリトモ/スズキ株式会社)
48位 (51)-51-46-42-37-36-50-40-52-(53 BFD)
▲スタート後、風を掴みシングルを走る安田
▲ゼネラルリコールを繰り返し、多くの選手がBFDで失格となった。本部船のトランサムに掲げられた白板にはBFDとなった艇のセール番号が示されている
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day5
●決勝第1日目
今日のキングストンは予報どおりに風が弱く、午後6時まで陸上で待機しましたが、海上に出ることはなくレースが行われませんでした。
明日は予定を繰り上げて、午前10時からレースが行われる予定です。
[追加情報]
昨日、8カ国が国枠を獲得したとお伝えしましたが、残る一枠はシルバーフリートから選出されます。
●5日までの成績
1位 GER Philipp Buhl 1-2-1-(5)
2位 GBR Nick Thompson 5-2-(6)-3
3位 GUA Juan Ignacio Maegli 2-1-1-(4)
4位 AUS Tom Burton (19)-4-2-2
5位 GBR Lorenzo Brando Chiavarini (16)-8-1-5
6位 BRA Bruno Fontes 6-5-11-9-(39)-7-4
7位 GBR Elliot Hanson 7-7-7-7-(54DNC)-6-8
8位 NZL Sam Meech (13)-1-9-9-2-12-12
9位 USA Christopher Barnard 21-(26)-2-8-2-9-3
10位 CRO Tonci Stipanovic 11-13-4-14-1-(24)-6
●日本選手の成績
○南里 研二(ナンリケンジ/NPO法人 アルバトロスヨットクラブ)
80位 (36)-35-26-24-26-15-18
○安田 真之介(ヤスダシンノスケ/京都府立宮津高等学校)
91位 30-33-11-31-25-(47)-31
○瀬川 和正(セガワカズマサ/鳥取県セーリング連盟)
126位 (45)-42-37-33--28-21-37
○北村 勇一郎(キタムラユウイチロウ/関東学院大学)
130位 45-41-8-(47)-37-40-40
○植田 順大(ウエダヨリトモ/スズキ株式会社)
147位 (51)-51-46-42-37-36-48
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day4
▲強化対象選手の北村。上位を回航するものの、順位をキープできない様子
●予選シリーズ最終日
昨日は無風でレースが行われなかったため、今日は予定を変更して3レースが行われました。
朝のコーチミーティングでレースコミッティーから、「予選最終日であり、この大会でオリンピックの国枠がクオリファイがされること、各国がオリンピックの代表選考にこの大会を使っておる午後8時まで粘ってでも風があればレースを行う」という意思表示がありました。
レース艇は予定どおりに出艇し、テンポの良いレースが3レース行われました。
シーブリーズが徐々に上がる予報だったため、選手には「今日のレースでパワーを使い切ること」とレースに送り出したものの、シーブリーズは予報どおりには吹きあがらず、3レース目の途中に少し上がった以外は6~9ノットの軽風レースとなりました。
レース海面は風が安定しているようで安定せず、時折気まぐれのパフが下りてくる難しいコンディションです。
●次の課題
安田はスタートが安定してきており、スタート後のスターボードで、艇団からこぼれることなく走れるようになったものの、シフトに見放されて順位を安定させることができませんでした。
南里は、スタートで出遅れてしまうものの、その後の風をしっかり掴み、15位前後で2レースをフィニッシュすることができました。
日本チームが課題にしてきた、スタートとその後のポジショニングについては、昨年までに比べ上達しており、次はストラテジーや2回目の上りのレグでのレースの仕方が課題になってきていると感じました。
今日は上位陣にとっても難しかったようで、それぞれ捨てレースを作っています。
明日から決勝シリーズで、南里、安田はシルバーフリートでのレースになります。3月に行われるアジア選手権に向けたレースが課題になります。
なお、今日までの結果でゴールドフリートに入った下記の8カ国が、オリンピックの国枠を獲得した模様です(正式な結果は大会ウェブに発表されます)。 PER, ARG, EST, MNE, CHI, RSA, KOR, HUN
●4日までの成績
1位 GER Philipp Buhl 1-2-1-(5)
2位 GBR Nick Thompson 5-2-(6)-3
3位 GUA Juan Ignacio Maegli 2-1-1-(4)
4位 AUS Tom Burton (19)-4-2-2
5位 GBR Lorenzo Brando Chiavarini (16)-8-1-5
6位 BRA Bruno Fontes 6-5-11-9-(39)-7-4
7位 GBR Elliot Hanson 7-7-7-7-(54DNC)-6-8
8位 NZL Sam Meech (13)-1-9-9-2-12-12
9位 USA Christopher Barnard 21-(26)-2-8-2-9-3
10位 CRO Tonci Stipanovic 11-13-4-14-1-(24)-6
●日本選手の成績
○南里 研二(ナンリケンジ/NPO法人 アルバトロスヨットクラブ)
80位 (36)-35-26-24-26-15-18
○安田 真之介(ヤスダシンノスケ/京都府立宮津高等学校)
91位 30-33-11-31-25-(47)-31
○瀬川 和正(セガワカズマサ/鳥取県セーリング連盟)
126位 (45)-42-37-33--28-21-37
○北村 勇一郎(キタムラユウイチロウ/関東学院大学)
130位 45-41-8-(47)-37-40-40
○植田 順大(ウエダヨリトモ/スズキ株式会社)
147位 (51)-51-46-42-37-36-48
▲下マークをシングル回航する南里
▲クリアなスタートを決めて、十分なルームを持って走る安田
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day3
●本日はノーレース
本日のキングストンは朝から予報と反対の風が吹き、朝のコーチミーティングで「シーブリーズを待つ」と説明が行われました。
昨日のレース前、風が安定するまで、選手は海上で待機しました。そこで、「レース海面が近いので陸上で待たせてほしい」というリクエストがコーチたちから出されていました。
2時間ほど陸上待機の後、そよそよと吹き始めたシーブリーズの中、出艇しました。
しかし、海上は5ノット前後の風が吹くものの、海面全体に安定せず、1時間の延期の後、本日のレースはなくなりました。
●3日までの成績
1位 GUA Juan Ignacio Maegli 2-1-1-(4)
2位 GER Philipp Buhl 1-2-1-(5)
3位 AUS Tom Burton (19)-4-2-2
4位 GBR Nick Thompson 5-2-(6)-3
5位 POL Kacper Zieminski (24)-3-6-2
6位 CYP Pavlos Kontides 4-2-5-(6)
7位 AUS Matthew Wearn 1-1-(21)-12
8位 GBR Lorenzo Brando Chiavarini (16)-8-1-5
9位 ITA Francesco Marrai 7-3-(42)-4
10位 CAN Lee Parkhill (18)-11-4-1
●日本選手の成績
○安田 真之介(ヤスダシンノスケ/京都府立宮津高等学校)
86位 30-(33)-11-31
○南里 研二(ナンリケンジ/NPO法人 アルバトロスヨットクラブ)
106位 (36)-35-26-24
○北村 勇一郎(キタムラユウイチロウ/関東学院大学)
117位 45-41-8-(47)
○瀬川 和正(セガワカズマサ/鳥取県セーリング連盟)
130位 (45)-42-37-33
○植田 順大(ウエダヨリトモ/スズキ株式会社)
151位 (51)-51-46-42
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day2
▲上位集団で回航する安田
●レースコンディション
本日のキングストンは朝から風が弱く、シーブリーズの期待される天気でした。風は弱いもののレースコミッティーは時間どおりに出艇、180度付近で始まったシーブリーズが安定するのを待ちます。
約1時間の海上待機の後、イエローグループから順にスタートしました。一時ハイクアウトするくらいの7ノット程度まで風速が上がりますが、空がガスっていたためかシーブリーズは上がりきらず、1レースを終えました。
●日本勢、スタート改善の兆し
第3レース、安田はクリーンなスタートを決めた後、そのままスピードで競り勝ち、左集団の中で戦った結果、上マークを15番前後で回航。その後ダウンウインドでも集団を避けてスピードを稼ぎ、11位でフィニッシュしました。
南里は、クリーンなスタートを決めるものの、潮の影響で凹んだスタートラインだったため、途中で左右の集団に飲み込まれてしまいました。また、北村がイエローグループで8位を獲得しました。
続く第4レースは風が徐々に落ち始めた中でスタート、安田はまたクリーンな位置からスタートします。しかし、風が右に大きく振れたために、上マークを15位前後で回航する直前、ポート・スターボードのインシデントを起こしてしまい、720度のペナルティーターンを行いました。その後焦ったのか軽風のセオリーを守れずに、集団に飲まれてしまいました。
風が大きく振れたために、遅れたレッドグループは2回目の上マークでコース短縮を行いました。
明日も11時半から2レースが予定されています。
●2日までの成績
1位 GUA Juan Ignacio Maegli 2-1-1-(4)
2位 GER Philipp Buhl 1-2-1-(5)
3位 AUS Tom Burton (19)-4-2-2
4位 GBR Nick Thompson 5-2-(6)-3
5位 POL Kacper Zieminski (24)-3-6-2
6位 CYP Pavlos Kontides 4-2-5-(6)
7位 AUS Matthew Wearn 1-1-(21)-12
8位 GBR Lorenzo Brando Chiavarini (16)-8-1-5
9位 ITA Francesco Marrai 7-3-(42)-4
10位 CAN Lee Parkhill (18)-11-4-1
●日本選手の成績
○安田 真之介(ヤスダシンノスケ/京都府立宮津高等学校)
86位 30-(33)-11-31
○南里 研二(ナンリケンジ/NPO法人 アルバトロスヨットクラブ)
106位 (36)-35-26-24
○北村 勇一郎(キタムラユウイチロウ/関東学院大学)
117位 45-41-8-(47)
○瀬川 和正(セガワカズマサ/鳥取県セーリング連盟)
130位 (45)-42-37-33
○植田 順大(ウエダヨリトモ/スズキ株式会社)
151位 (51)-51-46-42
▲風が弱く、ポジショニングのためロールジャイブを行う艇団
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
Day1
▲フリート中位で回航する南里
●左海面を使うストラテジー
2015年レーザー級の世界選手権が始まりました。
予選シリーズの4日間はフリートを3つに分け、各グループおおよそ50艇でレースが行われます。レース海面はハーバーの目の前に設定され、私が見たことのあるレーザー世界選手権としては、最もハーバーとレース海面が近い会場です。
9時からコーチミーティングが行われ、予定どおりに出艇しました。
グラディエントの風の影響で、シーブリーズが期待できないとの予報だったのですが、今日のキングストンは予報よりもシーブリーズの入りがよく、220度前後で16~18ノットのいい風が吹きました。
海面はフラットウォーターから始まり、風の影響を受けて徐々にチョッピーな波が立ちます。また、レース海面の南側にせり出している島の影響で、ポート側のレイライン付近では左からのベンドした風が入り、島陰のためエリア中央付近よりも波が綺麗な状況でした。レースのストラテジーは左海面を使うことだったため、スタート後、選手は全員左海面を目指します。
●レースをシンプルに
2年前からレーザーチームが課題にしていたスタートは、徐々に良くなってきており、1レース目の安田、2レース目の南里が良いスタートを切りました。
クローズホールドのスピードが足りないために、レグの真ん中付近で一度逃げなければなりませんが、スタートが決まりスターボードを長く走ることができれば、20位前後で上マークを回航します。
しかし、その後のダウンウインドや、次のアップウインドのレグでストラテジーに逆らってしまい、順位を落としてしまうというもったいない場面がありました。
帰着後のミーティングでは、この海面ではもっとレースをシンプルに考え、ストラテジーに逆らわないことを話し合いました。
明日の予選シリーズ2日目は、11時30分の予告で2レースが予定されています。
●初日の成績
1位 AUS Matthew Wearn 1-1
2位 GUA Juan Ignacio Maegli 2-1
3位 GER Philipp Buhl 1-2
4位 CYP Pavlos Kontides 4-2
5位 GBR Nick Thompson 5-2
6位 GBR Martin Evans 3-4
7位 NZL Andy Maloney 2-7
8位 DEN Mathias Mollatt 4-5
9位 ITA Francesco Marrai 7-3
10位 KOR Jeemin Ha KOR 2-9
●日本選手の成績
○安田 真之介(ヤスダシンノスケ/京都府立宮津高等学校)
92位 30-33
○南里 研二(ナンリケンジ/NPO法人 アルバトロスヨットクラブ)
104位 36-35
○北村 勇一郎(キタムラユウイチロウ/関東学院大学)
128位 45-41
○瀬川 和正(セガワカズマサ/鳥取県セーリング連盟)
131位 45-42
○植田 順大(ウエダヨリトモ/スズキ株式会社)
151位 51-51
▲リーチングを走るレースフリート
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
LaserWC
▲大会前に練習海面でレース練習を行う各国の選手
●開催地:カナダ・キングストン(オンタリオ湖) CANADA Kingston
●大会日程:
6月29日~7月1日 計測・プラクティスレース
7月2日~5日 予選シリーズ(8レースを予定)
7月6日~8日 決勝シリーズ(6レースを予定)
●参加国:159艇/64カ国
●大会Webサイト:http://kingstonlaserworlds2015.com/
●全艇がチャーターボート
7月2日から2015年レーザー級の世界選手権がカナダ・キングストンで開催されます。
キングストンはオンタリオ湖の北東に位置し、対岸はアメリカ合衆国になります。選手はおおよそ1週間前から現地入りし、調整を行ってきました。
今大会は全艇がチャーターボートで行われ、選手は主催者が準備した新品のハルとスパーを使ってレースを行います。レーザー級は、コントロールロープのテークルの数まで、クラスルールで厳格に定められています。29日~1日の計測ではルールで定めたコントロールロープの取り回しになっているかなどのチェックが行われました。
●国枠獲得のかかる大会
本大会は、2016年リオデジャネイロオリンピックの国枠がかかる大会です。
2014年にスペイン・サンタンデールで開催されたISAFワールドですでに国枠を獲得した23カ国を除き、9カ国がこの大会で国枠を獲得できます。
本大会で獲得できない国は、各大陸別で定められた選手権で国枠の獲得を目指すことになります。アジアの場合、2016年3月にアラブ首長国連邦・アブダビで開催されるアジアチャンピオンシップで2カ国が獲得できることになります。
2014年に国枠を獲得した国と地域は以下のとおりで、アジアからはシンガポールのみが獲得しています。
①Australia ②Belgium ③Canada ④Croatia ⑤Cyprus
⑥Denmark ⑦Finland ⑧France ⑨Ireland ⑩Italy
⑪Germany ⑫Guatemala ⑬Great Britain ⑭The Netherlands ⑮New Zealand
⑯Norway ⑰Singapore ⑱Sweden ⑲Poland ⑳Portugal
㉑Tunisia ㉒USA ㉓U.S. Virgin Islands
●日本の選手たち:今大会には日本から5名の選手が参加します。
○2015年度ナショナルチーム選手
南里 研二(ナンリケンジ/NPO法人 アルバトロスヨットクラブ)
安田 真之介(ヤスダシンノスケ/京都府立宮津高等学校)
○その他の選手
瀬川 和正(セガワカズマサ/鳥取県セーリング連盟)
北村 勇一郎(キタムラユウイチロウ/関東学院大学)
植田 順大(ウエダヨリトモ/スズキ株式会社)
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)