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Day6



2015 Junior Worlds 470 Championships
2015年 470ジュニアワールド選手権

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Report & Photo by 中村健一(JSAFオリンピック強化委員会)

大会6日目 最終日

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▲総合8位となった磯崎・中川組


磯崎・中川組8位入賞

大会最終日、メダルレース(MR)に残れなかった選手のフリートレースとMRが行われました。
MRに10位で残った磯崎/中川組は3位フィニッシュで総合8位入賞を果たしました。林/木村組も9位フィニッシュで総合18位となり良い形で大会を終えることができました。

●470男子
メダルレース 245°L2 O旗掲揚 8〜10ノット
下3のジャストスタート、フリック対決を制しトップ目で左展開。集団をケアしながらシフトに合わせ上マークを2位で回航。ダウンウインドでのパンピング合戦も競り勝って途中までトップを走るも、シフトを逃し3位で下マークを回航。その後順位の変動なく、3位フィニッシュで総合8位入賞が確定する。
良いレースをしましたが、トップをとれたレースだっただけに残念でした。
優勝はフランスのGuillaume Pirouelle / Valentin Sipanチームで、シリーズを通じてトップを5回取る脅威の強さで優勝しました。MRではスピンがバーストし最終フィニッシュとなりましたが、今後世界選手権で頭角を現してくるでしょう。


470女子
第10レース 245 °O3  4〜6ノット
林/木村組、山本/梅野組ともに一線スタートで左展開。無常にも右に大きくシフトが入る。ダウンウインドで風が落ち、左右に分かれての勝負となる。左に伸ばした林/木村組が下マークを5番回航、その後順位を3つ落として8位フィニッシュ。山本/梅野組はラルに捕まりケベ4で下回航、順位を少し上げるが28位でフィニッシュ。明暗の別れた最終レースでした。


優勝はイタリアのBenedetta Di Salle / Alessandra Dubbini チームで、レースを通じてダントツのボートスピードとストラテジーを見せつけて優勝しました。今回は軽風シリーズとなりましたが、吹いても負けない体格とフィジカルの強さが見て取れます。日本も世界に対抗すべく改革が求められます。


●成績
470男子
○磯崎哲也(株 エス・ピー・ネットワーク)・中川大河(日本経済大学)
 8位 5-(UFD)-4-2-11-2-6-11-(UFD)-15-MR3位

470女子
○林 優季・木村 沙耶佳(明海大学)
 18位 (UFD)-24-23-25-18-16-24-18-9-10-8
○山本 佑莉・梅野 美月(日本経済大学)
 34位 7-(BFD)-28-34-39-29-35-25-22-23-28

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▲総合18位の林・木村組

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▲山本・梅野組は総合34位

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▲女子優勝のイタリア・チーム

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▲男子優勝はフランス・チーム

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)

Day5



大会5日目

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▲メダルレースに進出した磯崎・中川組


決勝ラウンド3日目。
朝から無風で16時30分頃にそよそよと入ってきた風をチャンスと見て、17時にD旗掲揚。18時から4〜7ノットのシフティーコンディションの中、男女ともに1レースを消化。磯崎/中川組がMRに10位で残りました。林/木村組も10位で総合17位まで上がってきました。
明日が最終日、良いレースを期待します。

●470男子
第9レース 200°O2
真ん中上寄りのスタートで出遅れ、早めのタックで右展開となる。左につなげるブローもあったが右エンドで勝負。無常にも左集団が伸びて上マークを16位で回航。レースが進行すると同時に風も落ちて順位をキープするのがやっとの状況で15位フィニッシュ。上位陣も崩れたことで何とかメダルレースに進出できました。
明日の頑張り次第では7位までは狙えるのでしっかりサポートしていきます。


470女子
第9レース 200°O2
林/木村組は上寄りの良いスタートで左展開、シフトをしっかり読み8位で上マーク回航。風が弱くなりシフティーな中で3艇にかわされ、11位フィニッシュ。1艇DSQで10位となる。レースごとに自分たちが何をすればいいかを考えて実行できるようになり、良い成果に結びつきました。
山本/梅野組は真ん中スタートを決めて左展開。細かいシフトに反応しすぎてタックが増えたことで集団から遅れ、上マークを20番前半で回航。順位は変わらず23位でフィニッシュ。
上マークまでの前半は良い位置にいるが、細かいシフトに反応し過ぎることで順位を落とす場面が多く、大きな課題となっています。
明日のレースでいよいよ終りとなります。レースで出た課題を少しでも克服できるよう、最後までしっかりサポートします。


●成績
470男子
○磯崎哲也(株 エス・ピー・ネットワーク)・中川大河(日本経済大学)
 10位 5-(UFD)-4-2-11-2-6-11-(UFD)-15 MR進出

470女子
○林 優季・木村 沙耶佳(明海大学)
 17位 (UFD)-24-23-25-18-16-24-18-9-10
○山本 佑莉・梅野 美月(日本経済大学)
 32位 7-(BFD)-28-34-39-29-35-25-22-23

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▲総合17位につけた林・木村組

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)


Day4



大会4日目


決勝ラウンド2日目の今日は、男子2レース、女子2レースが行われ、第8レースで磯崎/中川組が2回目となるUFDを取って大きく後退、女子の林/木村組は今大会初のシングルを取って順位を上げました。

●470男子
第8レース 200°O2
真ん中上寄りのスタートで左展開。上マークまでに大きく右にシフトが入り、左に出した分、集団から遅れ10番代中盤で上マーク回航。レース後半には風速が落ち始めると同時に片ブレとなり、順位を上げることができず11番フィニッシュとなる。

第9レース 200°O2
左右に振れる風軸と、強弱の風の変化で、スタートのシークェンス中に2回APとなる。ようやく安定し上寄からのスタートを決め3位でフィニッシュするも、健闘むなしくUFDとなる。


470女子
第8レース 200°O2
林/木村組は真ん中上寄りのスタートで出遅れて即タックで右展開。上までに右に大きくシフトが入り10番代後半で上マーク回航。順位をキープしたままフィニッシュ。
山本/梅野組はスタートを決めて左展開。上マークを20番前半で回航するも、42条でペナルティーを受けて順位を落としてのフィニッシュとなる。

第9レース 200°02
林/木村組は8レース同様に真ん中上寄りのスタートで競り負け、即タックで右展開。上までに右にシフトが入り、5番で上マーク回航。上位陣の中での順位をキープできず、9位フィニッシュとなる。山本/梅野組はスタートを決め左展開するが、シフトに噛み合わず22位でのフィニッシュとなる。


男子が2回目のUFDで10位に後退し、目標を修正せざる得ない状況となった。女子チームはレース数をこなしていく中で、徐々に自分たちのペースを掴んできた感じがあります。最後まで諦めず頑張って行きたいと思います。


●成績
470男子
○磯崎哲也(株 エス・ピー・ネットワーク)・中川大河(日本経済大学)
 10位 5-(UFD)-4-2-11-2-6-11-(UFD)

470女子
○林 優季・木村 沙耶佳(明海大学)
 20位 (UFD)-24-23-25-18-16-24-18-9
○山本 佑莉・梅野 美月(日本経済大学)
 31位 7-(BFD)-28-34-39-29-35-25-22

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)

Day3



大会3日目

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▲フィニッシュ直前の磯崎・中川組


今日から決勝ラウンドが始まりました。
昨日同様に朝から無風で16時からの出艇となり、男子2レース、女子3レースが行われ、磯崎・中川組が入賞圏内に順位を上げてきました。

●470男子
第6レース 180°O2
風の傾向が昨日と似ており、上寄りのスタートで集団を抑えながらの左展開。
上マーク前のフランスとの攻防でわずかに競り負け、2位で回航。後続艇とは大きく離れ、フランスとの直接対決となるが最後まで抜けず、2位でフィニッシュとなる。

第7レース 180°O2
6レースと同じプランで上寄りのスタート。
若干の出遅れで左に展開したかったが、競り負けて右に出し、エリア中央付近で左に伸ばすが、やはり左がトップ集団を形成する。12位で上マークを回航後、ダウンウインドで4艇をかわし、最終マークまでに2艇抜いて6位フィニッシュ。明日に繋がるいいレースをしました。


470女子
第5レース 180°O2
林/木村組は真ん中上寄りの一線スタート。
スタート後のポジション取りで競り負け右に出した際に大きく右にシフトが入り、レガッタ初の10番代でフィニッシュ。
山本/梅野組は、真ん中で一線スタート。左展開で、左のレイラインまで伸ばすが無常にも左に大きくシフトが入り、大きく順位を落としてのフィニッシュとなる。

第6レース 180°I2
両チーム共にスタートが決まり、左展開で上マークを中盤で回航。
林/木村組はダウンウインドで上手くシフトを取り、順位をあげてレガッタ最高順位の16位でフィニッシュ。
山本/梅野組は逆にシフトを逃し順位を落としてのフィニッシュとなる。

第7レース 180°O2
林/木村組は、上寄りのジャストスタート。
左に伸ばすも競り合いに勝てず、中盤で上回航。その後も順位は大きく変わらず、中盤でフィニッシュ。
山本/梅野組は真ん中で一線スタート。
右展開に切り替えてタックした後、スペイン艇にポートスターボで抗議を出され720°のペナルティーターン。順位を大きく落としてフィニッシュ。


林・木村組が総合25位まで上げてきました。山本/梅野組は海外初レースで洗礼を浴びる形になっています。

明日が非常に重要な日になります。しっかりサポートしていきます。


●成績
470男子
○磯崎哲也(株 エス・ピー・ネットワーク)・中川大河(日本経済大学)
 6位 5-(UFD)-4-2-11-2-6

470女子
○林 優季・木村 沙耶佳(明海大学)
 25位 (UFD)-24-23-25-18-16-24
○山本 佑莉・梅野 美月(日本経済大学)
 34位 7-(BFD)-28-34-39-29-35

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)


Day2



大会2日目

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▲磯崎哲也・中川大河組


大会2日目は、朝から風がなく16時まで陸上で待機した後、17時から男女それぞれ2レースを行いました。レースを終えて帰着した時はすでに20時を過ぎており、選手たちにとってはタフな一日となりました。

●470男子
第4レース 235°O2
風の吹きはじめで不安定なコンディションの中をスタート。
スタート後、徐々に右寄りにシフトしていく風を捉え4番で上回航、トップ集団と後続艇が大きく離れる中、2艇に競り勝ち2位でフィニッシュ。

第5レース 190°O2
スタート前に風が左に45°シフトしてからのポジション取りで上寄りのスタートをチョイス。これが裏目に出てスタート後さらに左にシフトが入る。上マークを16番で回航後、追い上げることができず11位フィニッシュとなる。

470女子
第4レース 235°I2
林/木村組は上寄りの一線スタート、山本/梅野組も真ん中上寄りで一線スタート。それぞれファーストタックを決めれば良い位置でレースを展開できるものの、上手くシフトに合わず、トップ集団から遅れての上回航で順位を上げられずにフィニッシュとなる。

第5レース 180°I2
林/木村組は真ん中上寄りの一線スタート、山本/梅野組も真ん中下寄りで一線スタート。スタートはどちらも決まりファーストタック後に良い位置で展開するが、さらに左へ行った艇団が大きく伸びて中盤での上回航となる。その後もシフトと風の強弱に翻弄され、順位を落としてのフィニッシュとなる。

明日から決勝レースが始まります。男子はメダルを目指しての戦い、女子は自分たちのペースを掴むことが上位フィニッシュの鍵となります。


●成績
470男子
○磯崎哲也(株 エス・ピー・ネットワーク)・中川大河(日本経済大学)
 10位 5-(UFD)-4-2-11

470女子
○林 優季・木村 沙耶佳(明海大学)
 32位 (UFD)-24-23-28
○山本 佑莉・梅野 美月(日本経済大学)
 30位 7-(BFD)-28-37

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▲山本佑莉・梅野美月組

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▲林優季・木村沙耶佳組

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)


Day1



大会初日

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▲左から磯崎、中川、林、木村、山本、梅野の各選手

●開催地:ギリシャ・テッサロニキ Greece Thessaloniki
●出場選手
470男子(参加62艇)
○磯崎 哲也(株式会社エス・ピー・ネットワーク)・中川 大河(日本経済大学)

470女子(参加42艇)
○林 優季・木村 沙耶佳(明海大学)
○山本 佑莉・梅野 美月(日本経済大学)

●帯同コーチ:中村健一(オリンピック強化委員会)/國米創(法政大学)
大会Webサイトhttp://2015juniorworlds.470.org/en/default/races/race

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政情が心配されたが…

今大会は、政情が心配されるテッサロニキ(ギリシャ)で開催されることもあり、不安を胸に現地入りしました。しかし、現地ではTVで流れるような騒動はまったく感じず、銀行もカードも使える普通の日常で、まずは一安心でした。

テッサロニキの大会会場の気温は33度。日本と違い湿気がないのでカラッとしていますが、日差しは非常にきつく、油断するとすぐに脱水症状になるような状況なので体調管理が重要です。

大きい湾の中で開催されるとあって、レースエリアは波がなく、風速も6〜12ノット平均の日本人に合ったコンディションで、日本チームの活躍が期待されます。

大会初日の今日、風速7〜12ノット、風向240~280度のシフティーコンディションの中、男子3レース、女子2レースが行われました。
風軸がこまめに変わることでスタートでのUFD、BFDの失格が多発し、日本チームも各チーム1つの失格を背負う形での初日となりました。

●女 子
第1レース
240°O2女子2艇共に第一線のスタート。山本/梅野組はそのまま左に伸ばし上マークを7番回航、順位をキープし7位フィニッシュ。 林/木村組は、早めのタックで右展開するも左に大きくシフトし順位を落としてフィニッシュ。(林/木村組:UFD)

第2レース
240°O2U旗ゼネリコ、B旗、B旗と3回仕切り直してのスタートで16艇が失格となる。山本/梅野組は2回目でBFDとなる。林/木村組は上よりで競り負けたスタートとなりタックで右展開。最後までうまく風を捉えることができず24位フィニッシュ。


●男 子
第1レース240°I2U旗ゼネリコ後のB旗スタート。上寄りの第一線スタートを決めて左寄りの展開。7位で上回航後、下マークで3位まで上がるが、2レグ目に左に大きくシフトし順位を4つ落として7位フィニッシュ。前の2艇がUFDのため5位となる。

第2レース
240°I2真ん中上よりでジャストスタート。艇団を押さえながら左展開で上マーク7位回航、マーク毎に順位を上げて3位フィニッシュ。非常に良いレースだったが、UFDで失格となる。

第3レース
240°I2気持ちを切り替えて一線スタートを決める。上マーク付近の細かいシフトを逃し10位で上回航、2上でしっかりシフトを捉え4位でフィニッシュ。


●大会初日成績
470男子
○磯崎哲也(株 エス・ピー・ネットワーク)・中川大河(日本経済大学)
 11位 5-(UFD)-4

470女子
○林 優季・木村 沙耶佳(明海大学)
 35位 (UFD)-24
○山本 佑莉・梅野 美月(日本経済大学)
 22位 7-(BFD)

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)