Tohoku area camp
東北水域練習会レポート
Report & Photo by 飛内航太
▲初日は5~7mと絶好のコンデション
10月3、4日、大学生を対象とした東北水域練習会を開催しました。
参加したコーチは中村健二、飯島洋一、飛内航太の3人。大学生を中心に470、スナイプ、420と様々なクラスから約60人の選手が参加し、予想よりも大きな練習会となりました。
初日は、南西の風で10~18ノットの風域で、うねりも入る波がチョッピーな状況でスタートしました。
全日本インカレに備える大学もあるので選手たちの要望等を聞きながら、スタート練習からのラウンディングを行いました。変則的なスタートを行い、スタートの重要性を説きながら練習したため、選手たちが考えながら練習に打ち込んでいる姿が印象的でした。
マークラウンディングの練習では、直ぐに実行できるプランを立て、マークの回り方やスピン、ランチャーのアップダウンのタイミングをコーチングしましたが、選手たちはメキメキと力を上げていました。
夕方には、中村さん、飯島さんの現役時代の貴重な話や練習の映像を見ながら2時間ほどの長いミーティングを行いました。選手からの質問が途絶えることがなく、少しでも上手くなりたいという姿勢が伝わり、コーチ陣も自然と熱が入ります。
2日目は強風で出艇できなかったため、栄養学や日々のトレーニングの方法、アスリートとしての心得等のミーティングを陸上で行いました。マネージャー等も参加しての食事の話はとても勉強になりました。
また、大学からヨットを始めた者が9割を占めた今回の合宿でしたが、フィジカル面では経験の浅い者と経験者は対等であり、トレーニングや日々の体調管理の重要生が非常に高いことを再認識していました。
午後になっても風が落ちなかったので、ジムに行かなくてもできる自重トレーニング、体幹トレーニングを行いました。60人がいっせいに行う陸上トレーニングは圧巻で、皆、全力で取り組んでいました。
トップコーチとの合宿を体験しても直ぐにセーリングが上手になるわけではないですが、今回の合宿がセーリングに対する意識が少しでも変わるきっかけになれればと思います。海での練習も非常に大切ですが、フィジカル、食生活の重要性も改めて理解できた練習になったと思います。
お世話になりました監督、コーチスタッフの皆様、ありがとうございました。
▲2日目の午後は強風のためみんなで陸上トレーニング
▲ミーティングに熱が入る飛内コーチ
▲多くの選手が集まって行われた東北での練習会
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)