49erWC-2
2015 49er・49erFX World championship
2015年 49er級・49erFX級
世界選手権大会
Report by 鈴木國央・Edit by 広報委員会・Photo by 石川裕也
日本、男女ともに今大会での国枠獲得ならず。
来年3月のアジアカップ(アブダビ)に持ち越し
49er級、49erFX級の世界選手権は、21日までに決勝、メダルレースが行われましたが、今大会でのリオオリンピックの国別出場枠を獲得することはできませんでした。
決勝フリートに進出した、牧野/高橋は、総合22位でレースを終えました。国枠を獲得したポーランド、ドイツ、アルゼンチンはそれぞれ4位、5位、7位で入賞しています。
女子の49erFXは決勝に残った国の内、アルゼンチン、シンガポール、カナダが国枠を獲得。カナダはレース後の審問でアイルランドを抜いての国枠獲得となりました。
日本の49er(男子)、49erFX(女子)は、最後の国別出場枠をかけて、来年3月にアブダビで行われるアジアカップで国枠を狙うことになります。
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)
49erWC-1
2015 49er・49erFX World championship
2015年 49er級・49erFX級
世界選手権大会
Report by 鈴木國央・Edit by 広報委員会・Photo by 石川裕也
▲勝負のかかった49er予選最終レースのスタート
今大会は、リオオリピックへの国別出場枠がかかった大会で、昨年にスペインで行われた世界選手権で国枠を獲得した10カ国と開催国のブラジルを除き、3カ国に国別出場枠が与えられます。
日本からは男子の49er級に牧野/高橋(トヨタ自動車東日本)、女子の49erFX級に深沢/大熊(早稲田大学/福井県連)、波多江/板倉(豊田自動織機)、宮川/高野(和歌山セーリングクラブ)、松苗/原田(ガルフネット)の4チームが出場しています。
日本セーリング連盟では今年度からスキフプロジェクトを立ち上げ、スキフに特化した強化活動を始めており、その選手たちのスキルアップのために非常に重要な大会です。
●開催地:サンイシドロ・アルゼンチン San Isidro Argentina
●日程:
11月13日~14日 受付・計測
11月15日~17日 予選シリーズ(6~10レースを予定)
11月18日~21日 決勝シリーズ(10レース予定、上位25艇ゴールドF、下位シルバーF)
11月21日 上位10艇によるメダルレース
●日本からの参加選手(2種目/5艇)
49er
○牧野・高橋(トヨタ自動車東日本)
49erFX
○深沢・大熊(早稲田大学・福井県連)
○波多江・板倉(豊田自動織機)
○宮川・高野(和歌山セーリングクラブ)
○松苗・原田(ガルフネット)
●参加国:
49er級:27カ国/61艇参加
49erFX級:24カ国/44艇参加
●リオ五輪国枠:
49er級:3枠
49erFX級:3枠
12月にメルボルンで開催されるオセアニア地区予選、3月にスペイン・パルマで開催されるアフリカ地区予選にすでに枠を獲得している国が参加することから、大陸別予選で出場国がない場合は、今大会にその使われない枠が追加される。アジア枠予選は3月にアブダビで開催されるアジアカップとなる。
●大会Webサイト:
http://49er.org/event/2015-world-championship/
ビデオ(Magic Marine Daily Show)
http://49er.org/event/2015-world-championship/?event_id=6686
(毎日の映像がまとめてあります)
●大会前
選手たちは10月後半から現地入りし、先週行われた南米選手権などに出場し、調整を行ってきました。サンイシドロのレース海面はラプラタ川に位置し、全海面を通じて水深が浅いために波が悪く、川の流れによる潮流があるのが特徴です。
●予選終了
3日間で行われた予選は、それぞれ2フリートに分かれ、2海面でレースが行われました。
49erの牧野/高橋は、予選最終レースで3位を獲得するなどして、21位で決勝フリートに進出しました。決勝に残った国枠未獲得の6カ国(ドイツ、アルゼンチン、ポーランド、クロアチア、ベルギー、日本)の内、3カ国が国枠を獲得できます。
49erの石川コーチのコメント
「今回はレース数が多いため、まずは自分たちが(調子を)崩さないように注意しました。予選最終日は非常に厳しい状況で迎えましたが、最後の最後でようやく吹っ切れたようで3位をとり、ゴールドフリートに残りました。決勝は1レース、1レース、大事に取り組みます」
49erFXは宮川/高野が1日目の最終レース、そして1レースしか行われなかった2日目に3位を獲得しましたが、4点及ばず29位で決勝フリートに進むことができませんでした。
波多江/板倉は33位、松苗/原田は37位、深沢/大熊は40位で予選を終えています。
49erFXは今大会で国枠を獲得することができかったため、2016年3月にアブダビで行われるアジアカップで最後のアジア枠を狙うことになります。
原田小夜子選手のコメント
「ゴールドフリートに残れず悔しいですが、こんなレースしていては……というくらい失敗ばかりで、空回りしていました。また、出直しです。このシルバーフリートでのレースからアブダビへの練習第一歩となるので、予選でうまくいかなかった点を修正して、最終日までとことんやり切りたいと思います」
▲49er予選第1レース。第1マークを7位で回航し風下マークへ向かう牧野・高橋
▲各国、国枠取りや代表選考がかかっているだけあり、スタートで攻めているチームが多い
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)