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Day4



2016 Austlalian youth championship

2016オーストラリアユース選手権大会


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Report & Photo by 飛内航太


大会4日目 最終日

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▲メダルをかけた菅沼選手


最大10レースのうち残すところ2レースとなり、最終日を迎えました。
最終日は、夕方から南の風が35ノット入り、気温は39度との予報です。
朝は無風でしたが徐々に北風が入り始め、ラジアルからレースを行ったものの無風状態になり2上で短縮になりました。
4.7は無風のためノ−レースになり、海上でのウエイティングとなりました。その後、シーブリーズの風向から風が入り始めましたが、気温が高いため熱風に感じます。5mほどの風速でスタートです。

ラジアルクラスでは児玉選手、花田選手がシングルでフィニッシュし、荒木選手、池田選手も軽風コンディションでは少し前のフリートで走っています。

日本の4.7クラス勢、第10レースで頑張りました。
左サイドでは大艇団を大久保選手が牽引、右サイドでは菅沼選手1艇の展開となり、菅沼選手が1上マークではトップで回航しました。フィニッシュでは順位を落としたものの、菅沼選手は4位、大久保選手は2位でした!
菅沼選手は本日のスコアを手堅くまとめたため総合6位へジャンプアップし、女子優勝を獲得しました。

今回のレースは様々な事を学べたと同時に、個々の実力を痛感した大会でもありました。選手とは「食事や増量」「フィジカルの重要性」「スタートの重要性」について話し合いました。当たり前の事ですが、どこまでできるか、継続性できるかによってセーリングのスキルが向上することを肝に銘じました。

4.7クラス女子で優勝した菅沼選手、オーストラリアというセーリング大国で優勝できたことは素晴らしいことであり、とくに2日目からの追い上げは見応えあるものでした。オーストラリアの方々から賞賛の言葉もいただき、日本のユースの実力も少なからず示せたのではないかと思います。
最後に、菅沼選手のコメントを紹介します。

「今回、女子の部で優勝できました。勝因は強風下での女子の中で走りが良かったからだと思います。男子のトップ選手とはまだ差がありますが、優勝できてホッとしています。総合順位も昨年の自分の成績を越えられて良かったです。皆様、ご声援ありがとうございました」

年始からのお忙しい時期、応援、ご支援頂いた皆様、誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。


●成 績
レーザーラジアル(参加45艇、3レース実施)
○花田義弘(上関中学校)
 14位 16-13-9-26-(31)-9-4-25-7-26
○児玉洋輝(岐阜県立大垣東高等学校)
 21位 20-17-12-20-21-(BFD)-32-30-18-8
○池田樹里(東海大付属高輪台高等学校)
 38位 37-(41)-32-40-37-38-40-29-22-21
○荒木 陽菜(佐賀県立唐津東高等学校)
 36位 39-38-28-(42)-32-32-26-21-24-32

レーザー4.7(参加42艇、3レース実施)
○菅沼 汐音(渋谷教育学園幕張高等学校)
 6位 21-(DSQ)-3-6-12-15-9-16-4-4
○大久保 諒(神奈川県立氷取沢高等学校)
 18位 (BFD)-5-26-17-25-31-32-1-21-2

大会Webサイトhttp://www.woollahrasailingclub.org.au/youth-nationals/


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▲今大会の日本チーム。右から、荒木、菅沼、池田、大久保、児玉、花田

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▲シングルの壁を越えられた児玉選手

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▲菅沼選手、1上マークをトップ回航!後に大久保選手が続くシーン。暑さなど忘れてしまいます

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▲4,7クラスの女子表彰式。真ん中に1位の菅沼選手!

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)



Day3



2016 Austlalian youth championship

2016オーストラリアユース選手権大会


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Report & Photo by 飛内航太


大会3日目

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▲朝のウェイティング。11時頃から風が入り始めました


大会は3日目を迎えました。
朝は曇りで涼しかったのですが、10時頃から太陽が出て、灼熱の暑さです。昼前からシーブリーズが入り始め、北の6mの風でレースがスタートしました。

レース海面は、右サイドは非常に陸に近く風がベンドし、左サイドは湾から入るガストのプレッシャーが強く、コースを引くのが難しく、選手を悩ませ、どちらかのサイドに分かれます。

このようなコンディション下、ラジアルクラスは3レース、4.7クラスは3レースを消化しました。

4.7クラスが健闘しました。菅沼選手はシングルを1レース走り、総合8位までジャンプアップしました。
そして本日の3レース目に、大久保選手がシドニー湾にトップホーンを響かせます。マークごとに順位が入れ替わる状況下で、最後のダウンウインドでトップに立ちフィニッシュしました。
『ジャストスタートが切れ、自分のコースが引けました。ダウンウインドも細かな波に合わせてスピードがあり、最後に抜いてトップになり、良かったです!』(大久保)

ラジアルクラスも花田選手がシングルを2回取りました。レベルの高いフリートの中でダウンウインドの調子が非常に良いようで、すべてダウンウインドで順位を上げています。
池田選手、荒木選手もスタートで勝負に出ており、良いスタートをして少しずつ前に出てきています。

各選手、全レースでアグレッシブにスタートをし、コースは視野を広くすることが大切です。トップ選手のスキルを肌で感じてもらいたいと思います。

明日は最終日で2レースが残っています。皆、短い時間でトライ&エラーを繰り返しており、少しずつ良くなっています。最後までアグレッシブな姿勢でレースに臨みます。


●成 績
レーザーラジアル(参加45艇、3レース実施)
○花田義弘(上関中学校)
 14位 16-13-9-26-(31)-9-4-25
○児玉洋輝(岐阜県立大垣東高等学校)
 24位 20-17-12-20-21-(BFD)-32-30
○池田樹里(東海大付属高輪台高等学校)
 38位 37-(41)-32-40-37-38-40-29
○荒木 陽菜(佐賀県立唐津東高等学校)
 37位 39-38-28-(42)-32-32-26-21

レーザー4.7(参加42艇、3レース実施)
○菅沼 汐音(渋谷教育学園幕張高等学校)
 8位 21-(DSQ)-3-6-12-15-9-16
○大久保 諒(神奈川県立氷取沢高等学校)
 24位 (BFD)-5-26-17-25-31-32-1

大会Webサイトhttp://www.woollahrasailingclub.org.au/youth-nationals/


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▲コーチからアドバイスを受ける荒木選手。毎レース少しずつ修正し、順位を上げてきています

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▲トップフィニッシュの大久保選手。オーストラリアのコーチからも賞賛を受けていました

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)

Day2



2016 Austlalian youth championship

2016オーストラリアユース選手権大会


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Report & Photo by 飛内航太


大会2日目

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▲シングルを2回取った菅沼選手


朝から気温が上がり、無風の状態が続きました。陸上は砂漠のようでした。

10時30分スタート予定のラジアルクラスは、無風のためウェイティングが続きます。昼前からシーブリーズと思われる風が少し吹いてきましたが、突然天気が曇り、安定しません。しかし、その後、気温が少し下がると、南から6~7mの風が吹き始めました。昨日までは北寄りの強い風で、波もありましたが、今日は波があまりないコンディションです。
最終的には10m超ほどの風となりました。オーストラリアの風は期待を裏切りません。

この風の中でラジアルクラスは2レース、4.7クラスは、3レースを消化しました。

ラジアルクラスの上位集団はガストに入るたびにボートスピードが上がり、ダウンウインドでは、波があまりない状況でも果敢に攻めて、あっという間にフィニッシュしてしまいます。
日本チームは、スタートから出遅れてしまったり、沈をしてしまい、なかなか前で走れません。フィジカルの差もあり、ボートスピードでも置いていかれます。しかし、強風でもスタートは皆イーブン。まずは出遅れないようにスタートをすることを徹底しました。

4.7チームは菅沼選手が3-6-12と頑張りました。
スタートで出遅れる場面もあるので、修正して明日に臨みます。

●選手コメント
花田選手
『スタートは2レースともに決まりましたが、ボートスピードを維持できずに、どんどん後退していきました。沈もしたので、明日からはそういうことのないように頑張ります』

菅沼選手
『めちゃくちゃ吹いてました。ブローの向きが急に変化して難しかった。スタートが大きな課題なので、明日からは改善できるようにします』

大久保選手
『今日は散々でした。明日からは、本気でハイクアウトします』

明日もまた吹く予報ですので、本日の結果を生かしノーケース、ノートラブルでレースを行いたいと思います。


●成 績
レーザーラジアル(参加45艇、3レース実施)
○花田義弘(上関中学校)
 18位 16-13-9-26-31
○児玉洋輝(岐阜県立大垣東高等学校)
 16位 20-17-12-20-21
○池田樹里(東海大付属高輪台高等学校)
 39位 37-41-32-40-37
○荒木 陽菜(佐賀県立唐津東高等学校)
 38位 39-38-28-42-32

レーザー4.7(参加42艇、2レース実施)
○菅沼 汐音(渋谷教育学園幕張高等学校)
 14位 21-DSQ-3-6-12
○大久保 (神奈川県立氷取沢高等学校)
 26位 BFD-5-26-17-25

大会Webサイトhttp://www.woollahrasailingclub.org.au/youth-nationals/


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連日の強風で思うようなセーリングができない池田選手

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今日も吹きました。オーストラリアは期待を裏切りません

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)

Day1



2016 Austlalian youth championship

2016オーストラリアユース選手権大会


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Report & Photo by 飛内航太


大会1日目

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▲シングルまであと少しの児玉選手


本日は絶好のコンディションでレースが行われました。陽射しは相変わらずものすごく強く、陸上にいるとつらくなるほどですが、海上は水温が低く、過ごしやく感じられます。

ここ3日間と同様に、北寄りのシーブリーズが昼前から入り始めるのがパターンです。ただ、本日に限っては、吹き上がり、10mくらいのガストも入ってきましたが。
周囲は陸地なのでシフティーなコンディションです。陸の近くなると風はベンドする傾向が多いので、南半球の風のベンドのパターンを頭に入れてコースを取る事も必要です。

ラジアルクラスは2レースを消化、4.7クラスは2レースを消化しました。

ラジアルクラスは、強風になるとトップ4艇はものすごいスピードでフリートを牽引するかのようです。日本チームは苦戦を強いられていますが、今日は花田選手が最後にシングルを走りました。

4.7クラスはフェリーが航行する水域にレース海面がセットされたため、第2レースではトップ集団の多くのが「フェリーの交通を妨げた」とレース委員会からプロテストされ、大きく順位が変動します。良い順位を走っていた菅沼選手も引っかかりました。

明日も吹く予報です。しっかりと食べて、水分補給を確実に行い、コンディションを最高の状態にして明日へ望みたいと思います。

●成 績
レーザーラジアル(参加45艇、3レース実施)
○花田義弘(上関中学校)
 11位 16-13-9
○児玉洋輝(岐阜県立大垣東高等学校)
 14位 20-17-12
○池田樹里(東海大付属高輪台高等学校)
 40位 37-41-32
○荒木 陽菜(佐賀県立唐津東高等学校)
 36位 39-38-28

レーザー4.7(参加42艇、2レース実施)
○菅沼 汐音(渋谷教育学園幕張高等学校)
 37位 21-DSQ
○大久保 (神奈川県立氷取沢高等学校)
 24位 BFD-5

大会Webサイトhttp://www.woollahrasailingclub.org.au/youth-nationals/


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▲レースのたびに順位を上げた花田選手。ダウンウインドも負けていません

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▲海から上がったのは18時過ぎでしたが、虹が見えて疲れも吹き飛びます

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)


AYC



2016 Austlalian youth championship

2016オーストラリアユース選手権大会


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Report & Photo by 飛内航太


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▲ハーバーブリッジとオペラハウスに囲まれるレース海面


●開催地:オーストラリア・シドニー Sydney Australia/woollahra sailing club

●大会日程:
1月10日 受付、計測、プラクティス、開会式
1月11日 レース1日目
1月12日 レース2日目
1月13日 レース3日目
1月14日 レース最終日

出場選手
レーザーラジアル
○児玉 洋輝(岐阜県立大垣東高等学校)
○花田 義弘(上関中学校)
○池田 樹里(東海大付属高輪台高等学校)
○荒木 陽菜(佐賀県立唐津東高等学校)

レーザー4.7
○菅沼汐音(渋谷教育学園幕張高等学校)
○大久保 (神奈川県立氷取沢高等学校)

帯同コーチ:佐藤麻衣子・飛内航太


大会Webサイトhttp://www.woollahrasailingclub.org.au/youth-nationals/

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Australian Youth Championshipsが2016年1月10日~14日、シドニーのWoollahra Sailing Clubで開催されます。

オペラハウスやハーバーブリッジを背景にレースが行われますが、様々なレース艇、フェリー等が航行しており、海は非常に混雑しています。

先日行われたISAFユース世界選手権の国別対抗で優勝したオーストラリアのユース選手は層が厚く、それらの強豪選手がひしめく中での国内レースです。日本からは、予選を勝ち抜いた6人のユース選手が参加します。これまで練習した成果を思う存分に発揮し、強豪選手から少しでも吸収し、今後のさらなるスキルアップのきっかけを掴めれば良いと思っています。

日本チームは8、9日と練習し、10日は計測とプラクティスレースでした。非常に良い風で絶好のコンディションです。この風がずっと続くことを願っています。皆様、日本からの声援よろしくお願い致します。



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▲良いスピードで走る、児玉選手(左)と花田選手(右)

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▲いつも大混雑のコーチボート。乗るにも一苦労です

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)