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Day1


Auckland 2016 Youth Sailing World Championship
2016.12.20

2016年 ISAFユースワールド



大会5日目 最終日


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▲最終レース、果敢にスタートに挑戦するラジアル女子の菅沼


平均10ノットの風で各クラス、最終レースを行いました。

420男子
ゼネリコ後のブラックフラッグが掲揚されました。JPNを含むその周辺の集団4艇は、トップ争いをしているアメリカ、イスラエルの近くでスタートしたもののBFDとなってしまいました。気持ちが前に出過ぎて冷静さを欠いていました。

●選手コメント
松尾虎太郎:今回の大会は本当に悔しい結果になりました。もう一度世界に挑戦し、次は自分が1番上に立てるよう今以上の努力をしていきます。
三浦匠:今回の大会はとても悔しい結果に終わりました。でも自分の課題が見つかったので、それを克服してもっとうまいクルーになりたいと思います。

420女子
これまでの反省を生かした良いスタートでポジションを取って上マークを中盤で回航しました。しかし、レースが進むにつれて風が徐々に上がり、それにともなって順位が下がり、下位でのフィニッシュとなりました。

●選手コメント
堀畑南帆:ヨットのいろいろなこともっとを知ることができたら、すごく楽しくおもしろくヨットに乗れるんだなって、レースを通じて思いました。
北林風花:今回の大会で学ぶことがたくさんありました。今後の練習でそれを活かし、今まで以上の走りができるようしたいです。

レーザーラジアル男子
●選手コメント
高山颯太:夏に開催されたラジアルユースワールドでスタートもダメ、クローズ、ダウンウインドもダメで、悔しい思いをして約半年練習してきました。今回はスタート、クローズ、ダウンウインドは皆と変わりませんでした。でも、ヨットレースというゲームがうまくできませんでした。

レーザーラジアル女子
●選手コメント
菅沼汐音:スタートでほとんど(前へ)出られず、悔しい思いをしました。ダウンウインドでは大きく抜かれることはなかったのですが、細かい課題をたくさん見つけて改善の余地がまだまだあると感じました。コースを、そして風をもっと見て、いち早くそれを掴まないといけないと痛感しました。ハイクアウトをさらに頑張ってレベルアップしたいです。

RS:X男子
最終レースは4~5m/sのガスティーなコンディションでした。スタート時点で左からの風が入り始めましたが、池田はプランを変えずに右海面でレースを展開。結果、上マークから苦しい展開になって挽回できず14位でフィニッシュ、総合11位で大会を終えました。池田は今大会でユースを卒業し、今後はシニアで戦っていくことになります。課題は多くありますが、日常のトレーニングに加えて視野の広さ、柔軟さも求められています。

●選手コメント
池田健星:私にとっては最後のユースの大会だったので、優勝、入賞を目標にこの1年間、練習とトレーニングを行ってきました。しかし、日に日に順位が悪くなり、レースの最中も周りを見ることがなくなっていました。今までにないくらい悔しいです。この順位が今の自分の実力であるとしっかりと受け止め、これからまたチャレンジして行こうと思います。

RS:X女子
今大会はほとんどが強風~順風でのプレーニングレースでしたが、最終レースは新嶋の得意風域でスタートが決まりました。下からスピードをつけて飛び出し左に伸ばしますが、上マーク周辺の振れに合わせられず13位で大会を終えました。今後、1日3レース×5日間を戦い抜ける強靭なフィジカルを鍛え、練習時間を確保し、来年またリベンジしてほしいと思います。

●選手コメント
新嶋莉奈:今回初めてユースワールドに出ましたが、前を走れずに悔しかったです。たくさん学んだので、日本に持ち帰って練習に励みたいと思います。

29er女子
山崎/高野は今日もスタートを決め、良い出だしでした。右展開を選んで走りましたが、左海面が伸びて苦しい展開でした。今大会は非常に変化のある海面でしたが、上位の選手はスピードがあり、うまくコースを引いていたと思います。抜群のスタートをしていた山崎/高野ですが、さらなるステップアップを目指します。

●選手コメント
山崎アンナ:自分たちの良いところと悪いところがよくわかったレースでした。
髙野芹奈:たくさんの課題が見つかったので、この冬に取り組みます。


総 括
全クラスにおいて日本チームが入賞することは叶いませんでした。
今大会は中風から超強風までのシフティーでガスティーなコンディションとなりました。ユースのトップチームと日本チームはどのクラスを見ても大きく差があり、今後どのように強化を行って行くのかが課題です。

これまでは420クラスでは世界と戦えると感じていましたが、各国の強化が進んでおり、今回優勝したアメリカ、準優勝のイスラエルはすでに並行して470クラスの強化を行っています。オーバーパワーの470に乗ることで、420のセーリングは非常に安定した速さを見せていました。

コーチとして日本チームをどのように強化するのかしっかり現状を見据えて反省し、今後に生かして行きたいと思います。毎日、みなさんの応援ありがとうございました。

●大会サイト:http://www.isafyouthworlds.com/results/2016_auckland_newzealand.php

●大会3日目の成績
420男子/25艇
○松尾 虎太郎・三浦 匠 (山口県立光高等学校・YSTT)
 15位 15-20-10-17-8-4-12-9-(BFD)
420女子/21艇
○堀畑 南帆・北林 風花(海津明誠高等学校)
 18位 17-16-17-18-17-10-16-12-(19)
29er女子/24艇
○山崎 アンナ・髙野 芹奈(青山学院高等部/和歌山セーリングクラブ)
 12位 2-5-10-23-7-16-8-17-5-9-(24)-21-20
レーザーラジアル男子/57艇
○高山 颯太(神奈川県ユースヨットクラブ)
 28位 29-(42)-17-33-15-27-26-30-18
レーザーラジアル女子/47艇
○菅沼 汐音(渋谷教育学園 幕張高等学校)
 26位 30-31-33-1216-29-28-(37)-32
RS:X男子/24艇
○池田 健星(Kaya)
 11位 8-13-8-10-7-8-6-12-10-(18)-10.4-14-15
RS:X女子/17艇
○新嶋 莉奈(セブンシーズ)
 13位 5-11-(DNF) -10-8-13-12-13-12-11-11-11

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▲ラジアル男子優勝のFinnian Alexander。オーストラリアは2015 ISAFユースワールド(マレーシア)優勝、2015ラジアルユースワールド(カナダ)優勝、2016ユースワールド(ニュージーランド)優勝と、1シーズンで3人の世界チャンプを輩出しました。恐るべし選手層の厚さです


(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)