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Day6


2017 Sailing World Cup Miami
2017.1.22-29

SAILING WORLD CUP
Miami

470級男子 磯崎哲也・高柳彬が銀メダル‼

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▲表彰式の様子

1月24日から行われていた「2017 SWC」(セーリングワールドカップ2017、米国マイアミ)470級男子のメダルレースで磯崎・高柳組がトップフィニッシュを決め、銀メダルを獲得しました。

本大会には、リオ五輪の銅メダルのギリシャ、4位のアメリカが参加し、上位争いは熾烈な戦いとなりましたが、磯崎・高柳組は彼ら以上のパフォーマンスでメダルレースを終えました。

今回のレースを通じて多くの課題も見えてきましたが、まずは2017年最初のワールドカップで日本の3チームがメダルレースに残ったことは、2020東京に向けて良い滑り出しになりました。磯崎・高柳チーム、おめでとう!

(レポートと写真/中村健一コーチ)

磯崎選手のコメント
「初出場のワールドカップ大会で、2位に入ることができてとても嬉しいです! 今回のレガッタを通して課題も多く見つかりましたので、日本に帰ってから修正を行い、次のヨーロッパ遠征では、さらに高いレベルで走ることができる技術を身につけたいと思います。応援してくださった皆さんありがとうございました。

高柳選手のコメント
「メダルレースでは適度な緊張感でプレイすることができました。それは日頃からしっかりと緊張感を持ちながら練習することでそういう感覚が生まれたのだと思います。特別なことはなく、今までどおりのプレイをしたことによって得られた成果だと感じます。これからの課題点はフィジカルです。今までも怠ることなくトレーニングをしてきましたが、今回のような長い期間のレースになると最後までフルパフォーマンスでプレイすることがとても重要になると思うので今後、初日と最終日のパフォーマンスのクオリティが同じになるように鍛えていきたいと思います」


●成績:
470級【参加艇数26艇】
○磯崎哲也・高柳彬(エス・ピー・ネットワーク・日本経済大学)〈JPN4422〉
 2位 5-11-5-3-6-4-12-9-3-(13)-MR2 60点
○小泉颯作・野田友哉(トヨタ自動車東日本・日本経済大学)〈JPN4460〉
 8位 19-(20)-18-17-2-2-4-5-9-3-MR12 91点
○市野直毅・長谷川孝(和歌山セーリングクラブ・横浜ゴム)〈JPN8〉
 10位 9-10-(23)-6-9-9-1-4-20-19-MR16 103点

○土居一斗・木村直矢(アビームコンサルティング・日本大学Rev'S Yamaha Sailing Team)〈JPN11〉
 11位 1-4-15-7-15-(UFD)-3-12-11-RET 95点
○今村亮・外薗潤平(一宮グループ・九州旅客鉄道)〈JPN5〉
 17位 14-13-14-18-8-(20) -18-15-18-1  119点
○高山大智・今村公彦(日本大学Rev'S Yamaha Sailing Team・九州旅客鉄道)〈JPN4601〉
 16位 13-16-11-16-(20)-14-14-14-7-12 117点
○神木聖・疋田大晟(Rev'S Yamaha Sailing Team)〈JPN4600〉
 20位 (21)-9-21-21-16-8-9-20-17-4 125点

RS:X級男子【参加艇数37艇】
○富澤 慎(トヨタ自動車東日本)〈JPN11〉
 10位 18-16-(40)DNF-14-13-12-3-13-5-14-10-12-M18 148点
○池田 健星(逗子高等学校)〈JPN5〉
 31位 34-29-(40)DNF-28-30-27-27-19-32-27-23-22 298点

RS:X級女子【参加艇数32艇】
○伊勢田 愛(ビワコマリンスポーツクラブ)〈JPN35〉
 15位 22-21-8-15-(28)-24-12-19-6-9-17-12 165点

レーザー級【参加定数59艇】
○瀬川 和正(米子産業体育館)〈JPN208000〉 
 51位 29-32-37-52-49-52-(60)BFD-49-14-53 367点

レーザー・ラジアル級【参加定数51艇】
○土居 愛実(慶応大学・アビームコンサルティング)〈JPN199066〉
 6位 25-6-7-7-38-15-(52)BFD-20-29-5 150点

49erFX級【参加定数16艇】
○波多江 慶・板倉 広佳(豊田自動織機)〈JPN611〉
 6位 4-8-7-4-14-16-(17(UFD))-7-3-2-6-3-M12 86点


●大会サイト:http://miami.ussailing.org/


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▲メダルレースに出場した、左から・野田・小泉・高柳・磯崎・長谷川・市野の各選手

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)

Day5


2017 Sailing World Cup Miami
2017.1.22-29

SAILING WORLD CUP
Miami

大会5日目

1701_SWC_Miami-29.jpg1701_SWC_Miami-29.jpg
▲FXの波多江・板倉は総合成績を6位入賞まで上げて一安心


RS:X、49er/FX、ナクラ17は昨日まででオープニングシリーズを終え、本日メダルレースを行いました。日本からは、49erFXの波多江・板倉とRS:X男子の富澤がメダルレースに進出しました。
今大会を通して風の状況は陸風でも海風でも安定せず、中風以下で風ムラが多く、選手を悩ませる難しい状況でした。

FXは7位でメダルレースに残り、ポイント差では最大5位まで順位を上げることができるポジションでレースに臨み、6位でフィニッシュ。競っていたイタリアを交わして6位入賞を果たしました。

RS:X富澤は9位でメダルレースに進出し、スタートも良く最初の下マークまでは4位とトップに迫る攻めのレースを見せてくれましたが、途中弱い風のエリアに入ってしまい、2回目の上マークでは後続艇に抜かれて総合10位となりました。それでもオープニングシリーズ序盤の結果からすると、メダルレース進出は立派でした。

明日メダルレースの470、レーザー、ラジアルは本日がオープニングイベント最終日となり、470が3レース、レーザー、ラジアルが2レースを行いました。470男子は明日のメダルレースに3チームが残る活躍を見せてくれています。レーザーとラジアルはメダルレースの進出はなりませんでした。

470級
中村健一コーチ:メダルレースをかけた勝負の日、昨日できなかった1レースを含めた3レースが行われました。風軸が安定しない中でレースが始まり、上マークを上位で回っても一気に下位に落ちてしまうしその逆もある、といった手に汗握るレースとなりました。
その中で安定感を見せたのは小泉・野田チーム。5-9-3とシングルでまとめて総合8位、磯崎・高柳チームは最終レースでカットレースを作ったものの、優勝圏内の総合3位、市野・長谷川チームが昨日の5位からズルズル後退しての総合10位。しかし、この3チームがメダルレースに進出となりました。

磯崎哲也選手:明日のメダルレースでは、周りの艇にとらわれずに自分たちのレースを行い、表彰台を目指して戦いたいと思います。

高柳彬選手:スピンランなどでまっすぐ走る分にはトップ選手と比較しても負けていないと感じました。ただ、クローズで今日くらいのオンデッキからハーフの風では、もう少し安定したボートバランスとジブトリムが必要だと感じました。明日のメダルレースは思い切りトップ目指して頑張ります。

小泉颯作選手:後半戦ではいいレースができたので、メダルレースでも自分のレースができるように頑張ります。

野田友哉選手:今日は3レースともシングルで入ることができ、メダルレースに参加できるまで上げることができました。この勢いでメダルレースでも上位を走れるようにがんばります。

市野直毅選手:一つでも順位を上げられるよう、最善の準備をしてメダルレースを戦います。

長谷川孝選手:1レース目はうまく風をつかみプラン通りレースを進められましたが、2、3レースとプラン通りにコース展開できず、苦しいレース展開となりました。今までとは違う課題が出て来ているので、そこを修正し明日のメダルレースに臨みたいです。

49erFX
鈴木恵詞コーチ:49erのレース後、12:45から予定通りメダルレースが始まりました。今レガッタ初の北風コンディションで、陸地が近い分、風の強弱も振れも激しい、パッチ―な海面でした。とはいえ、風の条件は他艇も同じで「誰もが予測できない難しい海面」だったため、スタートに100%集中すること、とにかく風のあるところを走ること、という2点を徹底しました。その意識が総合を6位まで上げるという結果に繋がり、非常に収穫の多いレガッタとなりました。次回遠征は3月のプリンセスソフィア杯を予定しています。帰国後はフィジカルトレーニングを中心に、しっかりと準備を進めて行きたいと考えています。

波多江慶選手:メダルレースでは他艇に対しても、ラインに対しても、これまでで最も良いスタートを決めることができました。メダルレースはコース全体の距離が短いだけにシフトバックが期待できず、海面の選択が難しい場面ばかりでしたが、その中でも上手く風を拾えた最後のダウンウインドで順位を上げることができてホッとしています。次回のレースに向けて、またトレーニング頑張ります!

RS:X級
富澤慎選手: メダルレースは軽風域のコンディションで行われました。9位でメダルレースに臨み、9位フィニッシュ。総合では10位となってしまいましたが、今大会を通じて今までとは違う新しい課題をみつけることができ、今後の大会ではさらに上の結果を目指して取り組んでいきたいと思います。

レーザー・ラジアル
飯島洋一コーチ:レーザーは1レース目でようやく良いスタートが切れて14位、続く2レース目は集団に巻き込まれて53位となり、総合51位でレースを終えました。スタートをもっと練習して次の大会に臨んでほしいと思います。
ラジアルは29-5と走り、総合14位でメダルレースには残ることができませんでした。レースから離れていたためにレース感が少し戻っていなかったのかもしれません。しかも難しいシフティー、ガスティーなコンディションで土居には厳しい状況でした。
帰国後、選手達は10日程度日本に滞在しすぐに次のトレーニングに向かいます。
次のレースではトレーニングの成果が出るよう期待します。


●成績:
470級【参加艇数26艇】
○土居一斗・木村直矢(アビームコンサルティング・日本大学Rev'S Yamaha Sailing Team)〈JPN11〉
 11位 1-4-15-7-15-(UFD)-3-12-11-RET 95点
○磯崎哲也・高柳彬(エス・ピー・ネットワーク・日本経済大学)〈JPN4422〉
 3位 5-11-5-3-6-4-12-9-3-(13) 58点
○市野直毅・長谷川孝(和歌山セーリングクラブ・横浜ゴム)〈JPN8〉
 10位 9-10-(23)-6-9-9-1-4-20-19 87点
○今村亮・外薗潤平(一宮グループ・九州旅客鉄道)〈JPN5〉
 17位 14-13-14-18-8-(20) -18-15-18-1  119点
○高山大智・今村公彦(日本大学Rev'S Yamaha Sailing Team・九州旅客鉄道)〈JPN4601〉
 16位 13-16-11-16-(20)-14-14-14-7-12 117点
○神木聖・疋田大晟(Rev'S Yamaha Sailing Team)〈JPN4600〉
 20位 (21)-9-21-21-16-8-9-20-17-4 125点
○小泉颯作・野田友哉(トヨタ自動車東日本・日本経済大学)〈JPN4460〉
 8位 19-(20)-18-17-2-2-4-5-9-3 58点

RS:X級男子【参加艇数37艇】
○富澤 慎(トヨタ自動車東日本)〈JPN11〉
 10位 18-16-(40)DNF-14-13-12-3-13-5-14-10-12-M18 148点
○池田 健星(逗子高等学校)〈JPN5〉
 31位 34-29-(40)DNF-28-30-27-27-19-32-27-23-22 298点

RS:X級女子【参加艇数32艇】
○伊勢田 愛(ビワコマリンスポーツクラブ)〈JPN35〉
 15位 22-21-8-15-(28)-24-12-19-6-9-17-12 165点

レーザー級【参加定数59艇】
○瀬川 和正(米子産業体育館)〈JPN208000〉 
 51位 29-32-37-52-49-52-(60)BFD-49-14-53 367点

レーザー・ラジアル級【参加定数51艇】
○土居 愛実(慶応大学・アビームコンサルティング)〈JPN199066〉
 6位 25-6-7-7-38-15-(52)BFD-20-29-5 150点

49erFX級【参加定数16艇】
○波多江 慶・板倉 広佳(豊田自動織機)〈JPN611〉
 6位 4-8-7-4-14-16-(17(UFD))-7-3-2-6-3-M12 86点


●大会サイト:http://miami.ussailing.org/


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▲FXメダルレーススタート2分前

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▲2下マーク混戦模様のFX

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▲FXのリオの金メダルチーム 貫禄で優勝

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▲RS:X富澤、スタート前のラインチェック

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▲RS:Xメダルレーススタート直後

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▲ラジアル土居のスタート

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▲レーザー大混戦のゲートマーク

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▲470オープニングシリーズの最終レース

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)

Day4


2017 Sailing World Cup Miami
2017.1.22-29

SAILING WORLD CUP
Miami

大会4日目

1701_SWC_Miami-26.jpg1701_SWC_Miami-26.jpg
▲2レース目フィニッシュラインで風がなくなり、ごちゃごちゃの中でフィニッシュのラジアルフリート


陸風からシーブリーズに変わり、日が傾いてくる16時ころには再び陸風に戻るような1日でした。最大でも10ノットに達しない軽風域のコンディションの中、ナクラ17、49er、FX、RS:X男女がオープニングシリーズ全12レースを終了し、明日メダルレースが行われます。

470は風向が大きく変わるタイミングでのレースとなり1レース(予定は2レース)のみが実施されました。明日足りない1レースを含め3レースを予定しています。
レーザー・ラジアルは安定しない中2レースを実施しましたので、明日2レースを実施して最終日29日のメダルレースになります。
明日は、FXの波多江・板倉(豊田自動織機)が中盤でもがきながらも最終日に3レース共に上位で纏め7位でメダルレースに、RS:X男子の富澤(トヨタ自動車東日本)は序盤でのミスを挽回し9位でメダルレースに出場します。

470
中村健一コーチ:午後からのスタートを予定していましたが、風が安定せず定刻より大きく遅れてレースが始まりました。風が非常に弱い中でレースを開始したものの、途中で風がなくなりノーレースになりました。新たにスタートシークェンスに入った時にはすでに17時30分で、フレの激しいコンディションでマーク変更を行いながら、何とか1レースを消化しました。
その中で上マークをトップで回航したのは上手く右で展開した市野・長谷川チーム、そして3位回航の土居・木村チーム、この2艇は集団をリードして順位の変動はなくフィニッシュ。大きく追い上げてきたのは昨日から調子を上げてきた小泉・野田チームで、2上のコースが見事に決まり4位でフィニッシュ。神木・疋田チームも9位に滑り込みました。
レースが終わる頃にはあたりは陽が落ち、真っ暗な中を曳航してハーバーに帰着しました。総合順位も大きく変動し、日本チームが上位に食い込んできました。明日が勝負の日、メダルレースに向けて頑張りどころです。

49erFX
鈴木恵詞コーチ:前半スタート組で、定刻通りにD旗が掲揚されました。予定通りにスタートしたものの、A海面の風が一時2~3ノットまで落ちてしまい、「どこから風が入ってくるかわからない」難しいコンディションとなりました。
織機チームはスタート30秒前の急激な左へのシフトに上手く対応し、スタートで飛び出すと、2上途中までトップを走り、大きくコース展開したイギリスチームに逆転を許したものの、2位で4日目の第1レースを終えました。
その後、1時間ほどの海上待機を挟みましたが、集中力を切らせることなく、第2、第3レースも6-3位とまとめ、総合7位まで順位を上げました。明日は現地時間の12:45からメダルレースが行われます。
5位のイタリアまでの点差は6点ですので、引き続き、総合5位を目指して頑張ります。

板倉広佳選手:コンディションは簡単ではなかったですが、ボートスピードを上手く安定させられ、良い順位で3本をまとめることができました。明日のメダルレース、思いっきり頑張ります!

RS:X級
宮野幹弘コーチ:今大会は基本的なミスがとても多かった。また周りを見て走ることなど練習で行ってきたことがまったくできていなかった。体力面でも課題が残っているので体力面の強化もしっかりしていきたい。

富澤慎選手:今日はパンピングコンディションレースで3レースを行いました。メダルレース進出をかけて、戦う相手を絞り込んでレースに臨みました。シフトがある難しい海面でしたがスタートでアドバンテージをつくり、なんとか9位でメダルレースに進出することができました。明日はメダルレースの戦い方を学びたいと思います。

伊勢田愛選手:今回のレースでは前を走れるようになっており、成長できたと思います。ただ課題もはっきりと分かり、次はそこを練習していきたいと思います。ミスなどがなければメダルレースに届いていたかもしれないので次は行けるように頑張ります

池田健星選手: しっかりと周りを見てレースをすることを心がけ、少しは自分らしいレースができました。たくさんのミスで順位を伸ばすことができませんでしたが、多くの課題を持ち帰り1つずつクリアしていこうと思います。

レーザー・ラジアル
飯島洋一コーチ:今日も昨日と同じように風が大きく不規則に触れ、強弱も大きいコンディションでした。レーザー、ラジアル共に1レース目はBFDとなり、2レース目も風をうまくとらえることができず上位を走れませんでした。
ここ数日、風を読むのが非常に難しいコンディションで、スタートで出遅れると挽回するのが難しいようです。スタートの重要性を感じるレースです。
明日、最終日課題を挽回できるよう取り組んでほしいと思います。


●成績:
470級【参加艇数26艇】
○土居一斗・木村直矢(アビームコンサルティング・日本大学Rev'S Yamaha Sailing Team)〈JPN11〉
 6位 1-4-15-7-15-(UFD)-3 45点
○磯崎哲也・高柳彬(エス・ピー・ネットワーク・日本経済大学)〈JPN4422〉
 3位 5-11-5-3-6-4-(12) 34点
○市野直毅・長谷川孝(和歌山セーリングクラブ・横浜ゴム)〈JPN8〉
 5位 9-10-(23)-6-9-9-1 44点
○今村亮・外薗潤平(一宮グループ・九州旅客鉄道)〈JPN5〉
 18位 14-13-14-18-8-(20) -18  85点
○高山大智・今村公彦(日本大学Rev'S Yamaha Sailing Team・九州旅客鉄道)〈JPN4601〉
 19位 13-16-11-16-(20)-14-14 84点
○神木聖・疋田大晟(Rev'S Yamaha Sailing Team)〈JPN4600〉
 20位 (21)-9-21-21-16-8-9 84点
○小泉颯作・野田友哉(トヨタ自動車東日本・日本経済大学)〈JPN4460〉
 13位 19-(20)-18-17-2-2-4 62点

RS:X級男子【参加艇数37艇】
○富澤 慎(トヨタ自動車東日本)〈JPN11〉
 13位 18-16-(40)DNF-14-13-12-3-13-5-14-10-12 130点
○池田 健星(逗子高等学校)〈JPN5〉
 31位 34-29-(40)DNF-28-30-27-27-19-32-27-23-22 298点

RS:X級女子【参加艇数32艇】
○伊勢田 愛(ビワコマリンスポーツクラブ)〈JPN35〉
 16位 22-21-8-15-(28)-24-12-19-6-9-17-12 165点

レーザー級【参加定数59艇】
○瀬川 和正(米子産業体育館)〈JPN208000〉 
 48位 29-32-37-52-49-52-(60)BFD-49 300点

レーザー・ラジアル級【参加定数51艇】
○土居 愛実(慶応大学・アビームコンサルティング)〈JPN199066〉
 10位 25-6-7-7-38-15-(52)BFD-20 116点

49erFX級【参加定数16艇】
○波多江 慶・板倉 広佳(豊田自動織機)〈JPN611〉
 10位 4-8-7-4-14-16-(17(UFD))-7-3-2-6-3 74点


●大会サイト:http://miami.ussailing.org/


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▲日焼けで真っ黒の瀬川

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▲FXのスタートシーン

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)

Day3


2017 Sailing World Cup Miami
2017.1.22-29

SAILING WORLD CUP
Miami

大会3日目

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▲本日2位2位の小泉・野田組


今日はシーブリーズの入りが早く、予定通りに海に出艇しましたが、シーブリーズと経度風が喧嘩をしてしまい、なかなか安定しない風となりました。レース海面によっても風向が違い、レース中にそれぞれの海面にも大きなシフト、風ムラがあり選手を悩ませる1日でした。昼頃には6~10ノットほどの風が吹き、14時を過ぎると海面によっては15ノットを超えるとこともありました。

470級
中村健一コーチ:大会3日目は8〜12ノットの順風コンディションで2レースが行われました。2レースともに、アベレージウインドが8ノットをわずかに超えており、O旗が掲揚され、スタート直後からフィニッシュまで壮絶なパンピングバトルを繰り広げました。
その中で一番の走りを見せたのが小泉・野田チームで、2位、2位と会心のレースで総合順位を16位に上げてきました。
磯崎・高谷チームは、安定した走りを見せ総合3位となりました。
土居・木村チームは2レース目でUFDとなり、総合を7位に落としています。
その他の日本チームは、風に翻弄されて自分たちの力が発揮できていないように見受けられます。今日が折り返し点です。明日からさらに気を引き締め、良いレースを期待しています。

小泉颯作選手:残りのレースで1つでも順位を上げられるように、明日からも頑張ります。

野田友哉選手:今日はシフトをうまくつかむことができ、順位をあげることができました。明日からもこの調子で順位を上げられるよう精一杯がんばります。

市野直毅選手:本日はスタート前の事前準備、プランニングが上手くできました。一方、順位を落とす場面があったので、明日からはチーム間のコミュニケーションを大切にして取り組んでいきたいです。

長谷川孝選手:風の強弱、風軸の振れや潮があるコンディションの中の2レースでした。1上マークまでは、ほぼプラン通りに進められましたが、その後風をつかむことが難しく、順位を下げてしまいました。明日からこれまでの反省をいかし、2人で役割分担をして良いレースにつなげて行きます。

49erFX級
鈴木恵詞コーチ:スタートは13:30からでしたが、Alpha海面の風が安定せず、陸上待機の後、14時近くにレースが始まりました。前日のレースが2本で終了したため、トリッキーな風の中で4レースが行われました。
レース初日と同じ程度のシフト幅でしたが、今日はガストとラルの差が激しく、順位変動の激しい、難しいレースでした。順位の乱高下が激しい中でも上手くガストを拾ったノルウェーチームが良く走り、総合の順位を上げています。
明日はフリートレース最終日で午前中から3レースが実施される予定です。引き続き、メダルレース出場&5位以内を目標に良いレースをしたいと思います。

波多江慶選手:とくにスタートに重点を置き、自艇の上側下側に対してバウを出せるように集中しました。結果UFDは取ってしまいましたが、普段よりも冷静に周りを見る余裕が持てたと思います。

RS:X級
富澤慎選手:今日はパンピングからアンダープレーニング(10ノット+)の風速のレースとなりました。スタート、コース、スピードともに良く、狙いどおりに近いレースをすることができました。2レース目のマークアプローチのミスが悔やまれますが、メダルレースを狙えるまでの順位にまで挽回することができました。明日が勝負ですので頑張ります!

伊勢田愛選手:上りはコース取りもよくシングルで回航できるのですが、下りはトリッキーなコンディションに翻弄されてしまい、しっかりブローを掴むことができなかった。明日は上マークの順位が継続できるようにしていきたい。

池田健星選手:レースになると視野が狭くなってしまい、風や相手をよく見ることができていません。明日の3レースは順位に捉われず、内容の良いレースをしたいと思います。

レーザー&レーザーラジアル級
飯島洋一コーチ:レーザーは2レースともスタートがうまくいかず、すぐに逃げのタックを打つ展開となり、走る場所がなくなりました。残る4レースをスタートに集中して走ります。
ラジアルはスタートは良いのですが、シフティーでガスティーなコンディションに翻弄され風を掴み損ね、捨てレースを作ってしまいました。2レース目も順位を上げましたが、先に風をとった集団には追いつくことができませんでした。


●成績:
470級【参加艇数26艇】
○土居一斗・木村直矢(アビームコンサルティング・日本大学Rev'S Yamaha Sailing Team)〈JPN11〉
 7位 1-4-15-7-15-(27UFD) 42点
○磯崎哲也・高柳彬(エス・ピー・ネットワーク・日本経済大学)〈JPN4422〉
 3位 5-(11)-5-3-6-4 23点
○市野直毅・長谷川孝(和歌山セーリングクラブ・横浜ゴム)〈JPN8〉
 10位 9-10-(23)-6-9-9 43点
○今村亮・外薗潤平(一宮グループ・九州旅客鉄道)〈JPN5〉
 17位 14-13-14-(18)  41点
○高山大智・今村公彦(日本大学Rev'S Yamaha Sailing Team・九州旅客鉄道)〈JPN4601〉
 19位 13-16-11-16-(20)-14 70点
○神木聖・疋田大晟(Rev'S Yamaha Sailing Team)〈JPN4600〉
 20位 14-13-14-18-8-(20) 67点
○小泉颯作・野田友哉(トヨタ自動車東日本・日本経済大学)〈JPN4460〉
 16位 19-(20)-18-17-2-2 58点

RS:X級男子【参加艇数37艇】
○富澤 慎(トヨタ自動車東日本)〈JPN11〉
 16位 18-16-(40)DNF-14-13-12-3-13-5 58点
○池田 健星(逗子高等学校)〈JPN5〉
 31位 34-29-(40)DNF-28-30-27-27-19-32 227点

RS:X級女子【参加艇数32艇】
○伊勢田 愛(ビワコマリンスポーツクラブ)〈JPN35〉
 23位 22-21-8-15-(28)-24 90点

レーザー級【参加定数59艇】
○瀬川 和正(米子産業体育館)〈JPN208000〉 
 48位 22-21-8-15-(28)-24-12-19-6 199点

レーザー・ラジアル級【参加定数51艇】
○土居 愛実(慶応大学・アビームコンサルティング)〈JPN199066〉
 10位 25-6-7-7-(38)-15 60点

49erFX級【参加定数16艇】
○波多江 慶・板倉 広佳(豊田自動織機)〈JPN611〉
 10位 4-8-7-4-14-16-(17(UFD))-7-3 63点


●大会サイト:http://miami.ussailing.org/


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▲総合10位の市野・長谷川

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▲やっとシングルが取れた伊勢田

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▲富沢、好スタート

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▲池田、下マーク回航

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▲スタート1分前、ゼネリコへ

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)

Day2


2017 Sailing World Cup Miami
2017.1.22-29

SAILING WORLD CUP
Miami

大会2日目

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▲470男子、第4レース


長期予報がはずれ、今日は昼過ぎから風が入り、11時にレースを予定していたクラスは3時間の陸上待機となり、長い一日でした。

それでも13時にはしっかりとシーブリーズ(170~180度、8→15ノット前後)が入り、FXとNacra17を除き予定どおりレースが実施されました。FXとNacra17は明日4レース、それ以外のクラスはスケジュールのとおりのレース数になります。

2日目までの成績では、470男子が2チーム、レーザーラジアル、FXがメダルレースに進出できる位置につけています。1レース1レースを大切に、良い順位でメダルレースに残ってもらいたいと思います。

今大会で気になるのが、スロープが狭いこと。良い風が入っていたとしても、クラス毎に順序良く出艇しなければなりませんし、レースが終了していっせいにハーバーに戻っても、スロープ待ちの渋滞ができてしまいます。出艇時は時間を調整してでうまくいきますが、帰りはそういうわけにはいきません。今後もマイアミでワールドカップを開催するならば改善が必要だと思いました。また、今日のように陸上待機が長い場合、待機する場所が少ないことも選手にとっては辛いように思いました。

470級
中村健一コーチ:470クラスがレースを始める頃には、8〜16ノットの沖風で、ガストとラルの見極めが難しいコンディションで2レースが行われました。
日本チームはこの難しい海面を攻略できず、大きな順位の変動はありません。2レースを通じていいレースをしたのは磯崎・高柳組でした。総合トップのギリシャ(リオ五輪銅メダル)は圧倒的な速さと安定感を見せています。オリンピック直後の上位陣のあまりいないこのレースで、しっかり前を走れるよう明日も頑張っていきます。

土居一斗選手:新チームでコンビネーションがまだうまくいっていませんが、徐々に改善されてきているので、取りこぼしのないレースをしていきます。

木村直矢選手:今日はスタートが決まらないことで1上の順位が悪かった。明日はラインの見極めをしっかり行い、良いレースをします。

磯崎哲也選手:まだまだ細かいミスが多いので、レースを通じて改善していきます。
高柳彬選手:スタート前のコンビネーションを高め、良いスタートが常にできるよう頑張ります。

RS:X級
宮野幹弘コーチ:伊勢田はチャーター艇だったからかプレーニングコンディションでのセッティングに苦労していたところがあり、いまひとつ伸び悩むところがありました。
池田健星は昨日同様にスタートのミスが致命傷になっています。今日も同じミスを何度もしているのでミスを少なくするように、そしてリスクマネージメントについての話をしました。池田は初めてのワールドカップということもあり、かなり緊張しているように見えます。下りのスピードはとてもいいので、ミスを減らし、下りのスピードを活かしてほしいと思います。

富澤慎選手:今日は安定した風の中、プレーニングコンディションで3レースを行いました。スタートはうまく出るものの、自分の取るコースの反対側の海面が伸びるケースが多く、うまく噛みあわないままレースが進んでしまう一日でした。昨日よりも今日の方が手応えがあったので、明日より順位を上げられるよう頑張ります。

レーザーラジアル級
飯島洋一コーチ:レーザーは中位で回航すると集団の中でのポジショニングが重要になってきます。瀬川は集団の中でポジショニングがうまくできず、順位を大きく下げてしまいました。
ラジアルの土居愛実は今日7-7とまとめて総合5位まで順位を上げました。まだ、ダウンウインドの感覚が完全に戻っていないので、ダウンウインドで思うように順位があげることができません。

49erFX
鈴木恵詞コーチ:昨日とはうって変わって安定した南風のシーブリーズの中で2レースが行われました。単調に一定のリズムでシフトをしつつも、地形との兼ね合いから随所に特徴ある海面となりました。その中、特徴と傾向をいち早く掴み、タクティクスに活かしたチームが前を走った印象でした。

板倉広佳選手:スタートで出遅れると挽回が難しい海面でした。明日はまずスタートから100%の集中力で臨みたいと思います


●成績:
470級【参加艇数26艇】
○土居一斗・木村直矢(アビームコンサルティング・日本大学Rev'S Yamaha Sailing Team)〈JPN11〉
 3位 1-4-(15)-7 12点
○磯崎哲也・高柳彬(エス・ピー・ネットワーク・日本経済大学)〈JPN4422〉
 5位 5-(11)-5-3 13点
○市野直毅・長谷川孝(和歌山セーリングクラブ・横浜ゴム)〈JPN8〉
 11位 9-10-(23)-6 25点
○今村亮・外薗潤平(一宮グループ・九州旅客鉄道)〈JPN5〉
 17位 14-13-14-(18)  41点
○高山大智・今村公彦(日本大学Rev'S Yamaha Sailing Team・九州旅客鉄道)〈JPN4601〉
 16位 13-(16)-11-16 40点
○神木聖・疋田大晟(Rev'S Yamaha Sailing Team)〈JPN4600〉
 18位 (21)-9-21-21 51点
○小泉颯作・野田友哉(トヨタ自動車東日本・日本経済大学)〈JPN4460〉
 20位 19-(20)-18-17 54点

RS:X級男子【参加艇数37艇】
○富澤 慎(トヨタ自動車東日本)〈JPN11〉
 15位 18-16-(40)DNF-14-13-12 73点
○池田 健星(逗子高等学校)〈JPN5〉
 31位 34-29-(40)DNF-28-30-27 149点

RS:X級女子【参加艇数32艇】
○伊勢田 愛(ビワコマリンスポーツクラブ)〈JPN35〉
 23位 22-21-8-15-(28)-24 90点

レーザー級【参加定数59艇】
○瀬川 和正(米子産業体育館)〈JPN208000〉 
 40位 29-32-37-(52) 98点

レーザー・ラジアル級【参加定数51艇】
○土居 愛実(慶応大学・アビームコンサルティング)〈JPN199066〉
 5位 (25)-6-7-7 20点

49erFX級【参加定数16艇】
○波多江 慶・板倉 広佳(豊田自動織機)〈JPN611〉
 8位 4-8-7-4-(14) 23点


●大会サイト:http://miami.ussailing.org/


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▲7位でゲートマークに現れた土居

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▲伊勢田1下回航

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▲富沢、池田スタート

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▲上マークにアプローチする瀬川

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▲FX2日目混戦の1マークアプローチ

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▲大会2日目、陸上待機3時間待ち

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▲スロープは狭く出着艇が大変です

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▲山の様に積み重なる船台

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)

Day1


2017 Sailing World Cup Miami
2017.1.22-29

SAILING WORLD CUP
Miami

大会1日目

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FX初日スタートシーン


初日は各クラスとも予定のレースを行うことができました。
スロープのスペースが狭いため、レース艇は一度に2~3艇しか出られません。そこで、午前中にスターするトクラスは11時~11時半、次いで午後12時30~40分、そして14時と3つに分けての出艇でした。

午前中は、RS:X男女、470男女、49er、午後はレーザー、ラジアル、49erFX、Nacra17が入れ替わりで4海面を使っての運営となりました。トラぺゾイドコースが使えるクラス、そしてFINN、リーチングを走らない49er、FX、Nacra17は1海面1クラスでレースをしました。

コンディションはレース海面によって多少異なりますが、北西の風、午前中9~13ノット、午後には少し弱くなり10~8ノット。陸を超えてくる風でしたが、昼過ぎまでは比較的風向は安定していましたが(午後になりシフトも大きくなった)、風の強弱がありました。また、水深が浅く、水が濁ってブローとラルの見分けがつけにくい海面でした。

470級
第1レース、真ん中から良いスタートを切った土居・木村組が、シフトをうまく捉えて上マークをトップ回航、その後も2位を大きく突き放して会心のトップフィニッシュ。見事なレースでした。
磯崎・高柳組もトップに迫る走りを見せ5位でフィニッシュ。

第2レースは1レース目の風軸と変わらない設定です。
左展開を狙う上位陣、日本チームのスタートは決まりましたが、半数が右展開を選択。そんな中、左で抜け出したのは土居・木村組。しっかりとシフトを掴んで4位で上回航。7位で神木・疋田組が回航。その他のチームは大きく遅れての回航。土居・木村組はしっかり順位を守り、初日を総合1位で終えました。つづいて6位に磯崎・高柳、10位に市野・長谷川組となっています。(中村健一)

以下、各クラスのコーチ、選手のコメントを紹介します。

RS:X級
宮野幹弘コーチ:2選手ともにいい位置についていながら自ら順位を落としていくミスがとても多かった。周りを見てしっかりと優先順位を決め、レースを進めていってほしい。ボードスピードが良かっただけに残念だった。

伊勢田愛:上りは調子が良く、いいポジションで走ることができるのですが、下で順位を落としてしまっているので、しっかり風を見てプレーニングが維持できるようにしたい。ミスも多かったので、ミスを少なくする走りができるように心がけたい。

池田健星:ボードスピード、角度ともに問題はありませんでしたが、トリッキーな海面に欲を出してしまい、落ち着いたレース展開ができませんでした。しっかりとセオリーを守り、少しでも前を走る気持ちでレースに挑みたいと思います。

レーザー・ラジアル
飯島洋一コーチ:今日は強弱の激しい中でレースが行われました。上位陣もスコアをまとめるのが相当難しいようで、入れ替わりの激しいレースとなりました。

瀬川和正:こちらに来てクローズホールド、ダウンウインドともに少しスピードが良くなりました。まだまだ集団の中で走るのはきついですが、積極的にトライしてみたいと思います。

土居愛実:長い間レースに出ていなかったので、早く感覚を取り戻せるようにしたいです。

49erFX
49erFXの海面は午前中は10ノット・オーバーが入るものの、午後になるにつれて風速が落ちながら30~40度の幅で周期的に振れ回るコンディションとなりました。(4)-1-1位で首位に立っているブラジルチームはシフトを外す場面もあるものの、冷静に海面を判断し、最終レグには必ずトップ争いに食い込んでくる安定した走りをしていました。FXはフリート全体のレベルも決して高いとは言えず、序盤でミスがあっても挽回のチャンスが毎レース訪れます。(鈴木恵詞)

波多江慶:一度シフトを外すと順位を大きく落とす海面だった。


●成績:
470級【参加艇数26艇】
○土居一斗・木村直矢(アビームコンサルティング・日本大学Rev'S Yamaha Sailing Team)〈JPN11〉
 1位 1-4 5点
○磯崎哲也・高柳彬(エス・ピー・ネットワーク・日本経済大学)〈JPN4422〉
 6位 5-11 16点
○市野直毅・長谷川孝(和歌山セーリングクラブ・横浜ゴム)〈JPN8〉
 10位 9-10 19点
○今村亮・外薗潤平(一宮グループ・九州旅客鉄道)〈JPN5〉
 14位 14-13 27点
○高山大智・今村公彦(日本大学Rev'S Yamaha Sailing Team・九州旅客鉄道)〈JPN4601〉
 17位 13-16 29点
○神木聖・疋田大晟(Rev'S Yamaha Sailing Team)〈JPN4600〉
 18位 21-9 30点
○小泉颯作・野田友哉(トヨタ自動車東日本・日本経済大学)〈JPN4460〉
 20位 19-20 39点

RS:X級男子【参加艇数37艇】
○富澤 慎(トヨタ自動車東日本)〈JPN11〉
 24位 18-16-(40)DNF 34点
○池田 健星(逗子高等学校)〈JPN5〉
 32位 34-29-(40)DNF 63点

RS:X級女子【参加艇数32艇】
○伊勢田 愛(ビワコマリンスポーツクラブ)〈JPN35〉
 18位 (22)-21-8 29点

レーザー級【参加定数59艇】
○瀬川 和正(米子産業体育館)〈JPN208000〉 
 30位 29-32 61点

レーザー・ラジアル級【参加定数51艇】
○土居 愛実(慶応大学・アビームコンサルティング)〈JPN199066〉
 11位 25-6 31点

49erFX級【参加定数16艇】
○波多江 慶・板倉 広佳(豊田自動織機)〈JPN611〉
 7位 4-(8)-7 11点


●大会サイト:http://miami.ussailing.org/


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伊勢田8位で最終マーク回航

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健星スタート

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▲総合6位の磯崎・高柳

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▲富沢スタート

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)

SWC | Miami


2017 Sailing World Cup Miami
2017.1.22-29

SAILING WORLD CUP
Miami


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▲公園駐車場を利用した49erとNacra17の艇置き場

●開催会場:アメリカ・マイアミ Miami USA
●日 程:2017年1月22〜29日
1月22日 受付・計測
○RS:X・49er/FX・Nacra17
 1月24日~27日 オープニングシリーズ(3レース×4日12レース)
      28日 メダルレース(1レース)
○470・Laser・Radial
 1月24日~28日 オープニングシリーズ(2レース×5日12レース)
      29日 メダルレース(1レース)
1月29日 閉会式(メダルセレモニー)

●大会サイト:http://miami.ussailing.org/

●参加選手:
470級 男子
○今村 亮(一宮グループ/NT)
  外薗 潤平(九州旅客鉄道/NT)
○市野 直毅
  長谷川 孝(横浜ゴム)
○土居 一斗(アビームコンサルティング/NT)
  木村 直矢(日本大学, Rev'S Yamaha Sailing Team)
○磯崎 哲也(エス・ピー・ネットワーク/NT)
  高柳 彬(日本経済大学/NT)
○小泉 颯作(トヨタ自動車東日本)
  野田 友哉(日本経済大学)
○神木 聖(Rev'S Yamaha Sailing Team)
  疋田 大晟(Rev'S Yamaha Sailing Team)
○高山 大智(日本大学, Rev'S Yamaha Sailing Team)
  今村 公彦(九州旅客鉄道/NT)
レーザー級
○瀬川 和正(米子産業体育館/NT)
RS:X級 男子
○池田 健星(逗子高等学校/NT)
○富澤 慎(トヨタ自動車東日本/NT)
RS:X級 女子
○伊勢田 愛(ビワコマリンスポーツクラブ/NT)
49erFX級
○波多江 慶(豊田自動織機/NT)
 板倉 広佳(豊田自動織機/NT)
レーザーラジアル級
○土居 愛実(慶応義塾大学, アビームコンサルティング/NT)

●帯同コーチ(日本セーリング連盟):中村 健一・飯島 洋一・宮野 幹弘・中村 健次 
チームコーチ:三船 和馬・高木 克也・関 一人・鈴木 國央・鈴木 恵詞・Arthur Brett・Nick Dempsey


330艇、選手434人のエントリー
1月24日~29日にかけて「2017 SWC(Round1Miami)」が開催されます。
昨年まで、セーリングワールドカップ(SWC)は過密スケジュールの中で行われていましたが、選手の負担が多く、徐々に大会への参加が少なくなっていました。これらを踏まえ、主催者のワールドセーリング(WS)は今年からSWCイベント数を減らすこと、また他イベントとのスケジュールの調整を行うことで参加数を確保し、盛り上がりのある大会にしようと試みているようです。

本大会には、330艇(選手434人)のエントリーがありますが、エントリー数が多いのは、laser、Radial、RS:Xで、ダブルハンドは参加数が少ないのが現状です。

軽風から中風域の気象予報
日本からは、リオ代表のRS:X男子:富澤、RS:X女子:伊勢田、Radial:土居愛実をはじめとする13艇(21人)が2020東京へ向け活動を始めています。とくに2020東京五輪開催の波及効果で470男子は7艇のエントリーがあり、多くのチームが活動を開始しています。ナショナルチームN最年少のRS:X男子:池田健星(18歳)も参加します。

大会前日は、マイアミ空港の離着陸にも影響するほどの強風30ノットを超える風が吹き荒れ、各国の選手たちは大会に備え良い休暇が取れそうな日となります。
明日から始まるレースは通常の心地よい軽風から中風域の気象予報が出ています。



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▲スロープ近くにはワニが日光浴

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▲ワールドセーリングのオフィスコンテナ

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▲芝生の公園に470とlaser Radialの置き場

(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)