Enoshima Olympic Week 2017
26 - 29 Oct 2017

江の島オリンピックウィーク2017

大会初日レポート
●

10月23日の未明に江の島を襲った台風21号とそれに伴う高潮は、江の島ヨットハーバーや周辺に大きな被害を及ぼしました。
海外チームが保管していたコンテナが流れて移動したり、波で押しやられて破損したヨット、ディンギーは堤防を越えてきたり、スロープを上がってきた海水でしっかりと地面にしばったのが裏目に出てロープやベルトが食い込んで破損したり、風で飛び、マストが折れ……23日の朝は涙が出そうな光景でした。

大会ができるのか、不安な中で復旧作業を始めましたが、現場でご尽力いただきました皆様のおかげで、無事に大会をスタートすることができました。
また、蒲郡からの輸送トラックとコンテナを無事に受け入れることができ、海外からの艇も搬入できました。

大会前日は雨もあがり、富士山の頂は初冠雪。絵にかいたような富士が見守る中、オリンピックウィークの準備が完了しました。

38カ国から250艇が集まり、オリンピック種目9クラスと420を合わせて10種目の大会です。
片づけが終わらない中でのレースは、周囲の方々に気が引けるところもありますが、東京目指して集まっているトップ選手との手合わせできることに感謝しています。

レース初日は東からの6～9ノットの風の中、470男女とレーザー男子、ラジアル女子、フィンが3レースずつ、RS:X男女とスキフは2レースずつ完了しました。

フィンは江の島オリンピックウィークで初めてのレースです。8艇の参加ですがメダルを狙う選手しかおらず、日本の藤村選手もトップ選手の中に入ってフィンでの第1歩を踏み出しました。

明日28日からは420も加わります。
台風22号の進路が気になりますが、最終日までしっかりレースができることを期待します。

Report by 齋藤愛子
Photo by 平井淳一

●大会サイト：https://www.jeow.org/

（編集・文責：JSAFオリンピック強化委員会・広報）