Day2
Enoshima Olympic Week 2017
26 - 29 Oct 2017
江の島オリンピックウィーク2017
レース2日目レポート
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2日目は雨交じりの中でレースが行われ、各クラスでエース格の選手がトップを走り、世界の頂点のレベルを見せてくれました。
49er 男子ではイギリスのFletcher/Bithell、470男子のPatience/Grube、フィンのScottとイギリス男子のメダリスト達が次第に強まる北風の中でワンランク上のテクニックと思わせる走りを見せました。RS:X女子ではDe Geus (NED)、49erFX女子のMaloney/Meech (NZL)が同じく他を圧倒するレースでした。
2年前までの江の島オリンピックウィーク(EOW)は海外からのエントリーがほとんどなく、リオ五輪が終わった昨年が15カ国、東京を視野に入れた活動が活発に始まった今年は38カ国からの参加となり、一気に国際レースとなっています。JSAFオリンピック強化委員会ではこの機会を生かして、海外選手との走り合わせがレベルアップにつながるのではないかと考えており、EOWは重要な役割を果たしています。
RS:X男女は江の島で開催された世界選手権から選手の顔色が変わり始め、男子は富澤がトップレベルに食い込むようになりました。女子も中国に圧倒されていたこれまでとは変わり、堂々と勝負していくようになりました。EOW最終日のレースでも競り合いに負けずに勝負してほしいです。
470男子では高山・今村組が微風、強風にかかわらず安定した成績でPatience組と競っています。僅差の上位陣は最終日の2レースで誰が表彰台に上がるのか。
470女子は吉田・吉岡組が復帰直後で吉田の体調が気になりますが、休んでいた間に伸びてきた海外の若手選手達との走り合わせに手ごたえを感じます。江の島でのオリンピックが吉田選手にとっては特別なものであること、日本の若手選手は吉田選手の走りから自分達に足りないところを見つけ出してほしいと思います。
レーザーとラジアルは50艇を超えるフリートの中で、土居愛実選手が堅い走りを見せています。また、これまでまったく歯が立たなかったレーザー男子も瀬川選手が1グループ上で常に戦えるようになってきました。EOWではそういった戦いぶりを同じ海面で走りながら感じることができると思います。土居選手が1段ずつステップアップしてきたことをロールモデルとしてほしいと思います。セーラーからアスリートへ変身することがシングルハンドのキーポイントです。
最終日は2レースを予定しています。台風22号の影響で土砂降りが想定されます。あと1日、Sailing Team Japan 日の丸セーラーズ、頑張りましょう。
Report by 齋藤愛子
Photo by 平井淳一
●大会サイト:https://www.jeow.org/
(編集・文責:JSAFオリンピック強化委員会・広報)