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2009年4月13日

文部科学省制定のナショナルコーチに中村健次氏就任
アシスタントナショナルコーチには大山 麗氏
―JOCのもと、ロンドン五輪・2016年五輪におけるメダル獲得を目指す大役―

 2012年ロンドンオリンピックおよび2016年オリンピックにおけるメダル獲得に向けた中・長期的な国際競技力向上を促進する目的のために平成21年度より文部科学省が国際競技力向上を目指す新規事業として「競技力向上ナショナルプロジェクト」の一環としての『ナショナルコーチ』を有力中央競技団体に設ける制度が立ち上がりました。対象となる競技団体は今後のオリンピックでメダル獲得が期待できるJOC競技団体ランキングB以上の15団体に限られ、そのポテンシャルを十分に持つとされたJSAFも堂々とその中に入りました。委嘱人数は1競技団体1名、期間は本年4月から2013年3月末までの4年間。『ナショナルコーチ』の任務はメダル獲得を達成するためにJOCの国際競技力向上施策およびJSAF(オリンピック特別委員会)が策定した事業計画(中・長期的な強化プラン)に基づいた年間を通した活動となっています。

 JSAFではこの文部科学省からの決定に呼応して、既報のJOC認定専任コーチングディレクター認定委員会にてトップアスリート担当と認定を受けた中村健次氏を『ナショナルコーチ』に内定しました。就任要請にあったては中村氏本人の承諾、また勤務先である関東自動車工業株式会社役員会の承認をいただき、その後JOC、文部科学省の審査を経て、去る3月末、正式に『ナショナルコーチ』就任が決定しました。
 中村氏は同社からJSAFに出向する形(JSAFが雇用。俸給額は年齢、指導歴、活動歴、前年収入、社会的背景等を考慮してJOCが決定。社会保険料等を含めてその全額を文部科学省が負担支給)となり、4月1日JSAFに着任しました。
 また、合わせて同制度に盛り込まれた『アシスタントナショナルコーチ』には大山麗(おおやまうらら)氏が文部科学省、JOCの承認を受け就任することになりました。大山氏は中村氏の諸活動をサポートする任務を担うことになります。

 国策として“強い競技団体を積極的に支援する”形となったこの『ナショナルコーチ制度』ですが、文字通りの大役です。名実ともに赫々たるキャリアを誇る中村氏の手腕に期待するJSAF内外の声は大いに高まるものと思われます。皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。

以上


「ナショナルコーチ就任のご挨拶」                   中村健次 
 これまで私は、勤務先である関東自動車工業のセーリングチームに所属するかたわら、オリンピック特別委員会スタッフとして、オリンピックに挑戦してきましたが、この度、文部科学省策定のナショナルコーチ制度が発足することとなり、はからずも私がその大役を担うことになりました。
 今回のナショナルコーチ就任に当たり、関東自動車工業からは日本セーリング界のために活躍して欲しいとの激励を受け、快く送り出していただいたことを、有難く思っております。
 さて、これからの4年間における目標は、第一に2012年ロンドンオリンピックに於いてメダルを獲得することとなります。メダルを狙える強い選手・チームづくりをするために何をすればよいのか、これまでの経験と反省を踏まえた上で進んで行きたいと考えますし、実行していきたいと思っております。
 もう一つの目標は、ユース・ジュニア世代の強化・育成であると考えています。
 強豪諸外国はすでにユース・ジュニア世代の強化策を明確に打ち出し、且つ実行しています。私たち日本セーリング界も、長期的視野に立ち、さらなるユース・ジュニアの強化策を積極的に実行していかなくてはなりません。私はユース・ジュニア世代の目標の明確化(見える化)をはかるとともにそのHP展開や、各水域、学校・クラブ等への働きかけなど、多方面の協力・理解を求めていこうと思っています。
 ユース・ジュニア世代の基盤をしっかり構築することにより、自ずと世界の強豪国にも勝る強い選手が生まれてくると確信しています。

 これらの目標を達成するためには、何よりも皆様のご協力、ご支援が必要であり、一番の大きな力となります。個人の力では到底叶うものではないと思っています。
 目指す、「強く・逞しく・楽しいSAILNG  TEAM  JAPAN」のために、ぜひ皆様とともに進んでいきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

■ナショナルコーチ 中村健次氏 
プロフィール
 1964年2月生まれ 45歳
 日本大学卒
 関東自動車工業株式会社 人材部から出向
  同社ヨット部ヘッドコーチ
  日体協・セーリング上級コーチ
  JOCナショナルコーチアカデミー修了
  北京五輪日本代表チーム監督
   ・JSAFオリンピック特別委員会 現場部門(フィールド業務)統括 
   ・      同上        強化実行小委員会委員長
主たる競技歴    1988年 ソウル五輪470級男子(12位)
        1996年 アトランタ五輪470級男子(17位)
        2000年 シドニー五輪49er級(16位)
        2004年 アテネ五輪49er級(15位)
        2008年 49er級全日本選手権(優勝)

■アシスタントナショナルコーチ 大山 麗氏
プロフィール
 1970年2月生まれ 39歳
 早稲田大学 人間科学科卒
 ヤマハ発動機、LVJグループ、ノースセール・ジャパンに勤務
主たる競技歴    1992年 国体成年女子スナイプ級(優勝)
        1993年 女子470級全日本選手権 (2位)
        1994年 女子470級 ナショナルチーム
        1996年 J/24全日本女子選手権大会(優勝)