6日目(最終日)


今日はレース最終日。
いつもより1時間早い11時からレースがスタート。風向は210~220度、マーク設定は215度。風速は13~16ノット、マックス18ノットでした。
最終日ということもあり、選手たちは気合が入っているのか、各クラス共にゼネリコが数回ありました。そんな中、U-17の大石/吉井組 がシングルを取ることができました。オープンクラス男子の蜂須賀/狩野組はブルーフリートではありますが最終レース 1位でフィニッシュすることができました
本大会に参加した選手たちは、普段なかなか練習することがない20ノットオーバーの中でのレースを経験しました。初めは苦戦をしていましたが、レースを繰り返すごとに成長することができたと感じました。今回の経験を活かし、次につなげていってほしいと思います。
同行してくださった高校の先生方 親御さんのおかげでケガもなく終わることができました。本当にありがとうございました。
また、チャーター艇やコーチボートの件で助けてくださったフリーマントルの皆さん、本当にありがとうございました。そして、日本からの応援、ありがとうございました!


Report & Photo by 宮野幹弘


選手コメント

小林・黒瀬組

「最初は強風に慣れていなかったので怖くて走れませんでしたが、レースを重ねるごとに走れるようになってきました。この経験を活かしてインターハイでも優勝できるように頑張りたいです。」


丹生・山田組

「世界の壁は高かった! 特にスタートでの技術の高さ(スピード、角度)に圧倒されました。海外の選手と競うことがとても楽しかった。」


長谷川・石川組

「今回の大会で世界の壁の高さを感じさせられ、よい経験になりました。海外の速い選手やJSAFのコーチから学んだことを忘れずに新たに沢山の課題がでてきたので、これからしっかりと練習していきたいです。」


大会ウェブサイト
閉会式でのユニフォームの交換
▲閉会式でのユニフォームの交換
最年少参加者として表彰される
▲青山・田原組が最年少参加者として表彰される
女子、フニッシュへ
▲女子、フニッシュへ
最終レースへ向けて出艇
▲最終レースへ向けて出艇する日本チーム
シングルで下マークを回航
▲大石・吉井組、 シングルで下マークを回航
ベリンダコーチと記念撮影
▲オーストラリアのベリンダコーチと記念撮影

今日も10時にはシーブリーズが入り始めて、定刻どおりにレースが始まりました。男子ゴールド、シルバー 女子、U17の順でスタートになりました。
1レース目は予報どおり12~13ノット、マックス16ノットが入り始め、選手たちは強風モードでのレースです。日本の選手たちは男女ともにスタートで出遅れてしまい、上位に食い込むことができませんでした。
つづく2レース目は風が落ち始め10-12ノット。今までの全レースで上げられていたO旗が上がらず、今大会初めて中風でのレースになりました。
シルバーの男子は本多が1位でフィニッシュ。
女子は長岡が2上で順位を上げ、フィニッシュ前でさらに風がなくなり、前を走っていた艇が混戦になったところをジャイブして風を取りに行き、シングルでフィニッシュすることができました。強風では苦戦をしていましたが、得意な風域きでやっとレースができるようになってきました。
明日は最終日です。悔いの残らないレースをできるようにしたいと思います。


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選手コメント

本多佑基

「今日は今までの風よりも弱く、パワーダウンさせすぎない、若干オーバーパワーで走ることをイメージしてセッティングしました。9レース目は最大14ノットの風で、セッティングをアンダーパワーにさせすぎていてスピードが思うように出ず、スピード負けすることがありました。それに加えて、O旗時のパンピングで海外の選手にスピードで置いていかれ続けて11位でした。
風が落ちてきた10レース目は艇がオーバーからニュートラルになっていることをしっかりと確認してからレースに挑みました。スピードは他の選手よりも勝るくらいあり、コースを大きく見て走れたので、トップを取ることができました。
風が弱い時の走らせ方は通用したので、明日の風が強い予報の中、風の強さに左右されず、残り2レースでトップホーンを鳴らせるように頑張ります。」


上田健登

「今日は1レース目と2レース目で風速が大きく違い、2レース目では12ノットくらいの中でスタートしました。
今日1位が取れた勝因は大きく2つあると思います。
1つは、風に合わせてチューニングを変えて、臨機応変に対応することができたからだと思います。
2つ目は、失敗したスタートでも最後まで諦めずに取り組めたからだと思います。スタートは決して良くなかったのですが、そこから諦めずに自分達の信じたコースを引くことができ、それが功を奏しました。
明日のレースでももう一度気を引き締め、最終レースに臨みたいと思います。」


森七海

「スタートを第一線できることができ、クローズでは他の選手にリードされたもののフリーで角度をとることができ、順位を上げていくことができました。リーチングはスピンアップから走り出しまでに時間がかかるなど反省点がありました。2下でのジャイブポイントがよく、最後のリーチングで集団に巻き込まれずフィニッシュでき、大きく順位を上げてシングルに入れました。残りの2レースはミスをすることなく、自分たちの満足のいくレースをしたいと思います。」


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出艇準備
▲出艇準備
男子のスタート
▲男子のスタート
女子の大混乱のフィニッシュ付近
▲女子の大混乱のフィニッシュ付近
女子のトップ選手の回航
▲女子のトップ選手の回航

今日から後半戦です。
日本の男子チームは全員シルバーフリートで後半戦を迎えることになりました。
ウインド・コンディションは、16ノットから18ノット、ブローで22ノットと、今日も期待を裏切らない強風の中で行われました。
強風に若干慣れて来たせいか、選手たちは少しだけですが1つ前のグループについていけるようになってきました。
今大会は上からサイドマークへの走りでスピンを使用することはできなかったのですが、今日は女子全員がスピンを使用して走ることができ、今大会の大きな収穫となりました。
明日もさらに向上するように頑張ってもらいたいものです


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選手コメント

西村・蔵田組

「連日の強風に翻弄され、なかなか思うようにはレースをさせてもらえませんが、今日はシルバーフリートでシングルを走ることができたので、明日も頑張ります。」


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U17の上マーク回航
▲U17の上マーク回航
最終レグで2名を抜きフィニッシュへ
▲最終レグで2名を抜きフィニッシュへ
女子海外選手トップ集団上マーク回航
▲女子海外選手トップ集団上マーク回航
ハーバーへ帰着
▲ハーバーへ帰着
女子フィニッシュへ
▲女子フィニッシュへ

明日からシルバーフリートでの戦い


初日同様、今日も強風の中で各クラスとも2レースが行われました。
風速はアベレージで15ノットでしたが、スタート時間が近づくにつれ18~20ノットへ上がり、ガストで26ノットが入る時もありました。
日本の選手たちは少しずつではありますが、よくなって来ていると思います。明日はなんとか成績に結びつくようにしたい。
男子オープンクラスは、本日が予選最終日でしたが、決勝フリートでゴールドに残れるチームはいませんでした。明日からシルバーフリートでの戦いになります。


Report & Photo by 宮野幹弘


選手コメント

蜂須賀・狩野組

「毎日20ノット以上の風が吹き、徐々に感覚が麻痺して来ましたが、当初は海外の選手のスピードについて行けず、慣れない強風のレースで自分たちのスキルを100%発揮することができませんでした。しかしスタートやマーク回航など攻めるところは思いっきり攻めていくことで、前の集団について行けているような感覚になり、チームとしても何かつかめたものがありました。結果はシルバーフリートになってしまいましたが、このつかみかけたもので 最後まで諦めずに悔いのないレースにして行きたい。この大会を通して日本では学べなかったことを克服したいと思います。」


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女子の上マーク回航
▲女子の上マーク回航
女子のgood スタート
▲女子のgood スタート
男子の食事風景
▲男子の食事風景
女子の出艇前
▲女子の出艇前

今日も定刻通り、シーブリーズが入り始め、風速10-15ノット、風向22 0度の中レースが行われました。
昨日の風のイメージがまだ残っているのか、気持ち的に走れていない選手が多く、小さいミスが目立ってしまった2日目でした。
明日が予選最終日です。なんとかオープンクラスはゴールドフリートに行けるように頑張ってもらいたいと思います。


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選手コメント:

門川 亜朱茄

「今日はスタートの位置取りとスタート後のスピードが遅かったので、明日はスタートからトップスピードでスタートし、今日よりいい順位をとれるように頑張ります。」

鈴木 杏依子

「クローズのときのボートトリムがでずにピッチングをしていたので、明日は乗艇位置を考えて乗りたいです。」

上園田・中堀 組

「水深の浅い海面を走り 波が高く苦戦したところもありました。しかし次のレースではその失敗を活かすことができました。」



420級男子〈64艇参加〉
総合34位蜂須賀 晋之介・狩野 弁慶(霞ヶ浦高等学校)
総合36位西村 宗至朗・蔵田 翔也(清風高等学校)
総合45位谷口 龍帆・伊藤 百矢(津工業高等学校)
総合46位本多 佑基・上田 健登(中村学園三陽高等学校)
総合53位藤原 達也・平井 徳輝(清風高等学校)
総合56位河崎 聖 ・永田 塊(石川県セーリング連盟)
総合60位杉浦 涼斗・伊山田 大夢(碧南セーリングクラブ)

420級女子〈39艇参加〉
総合32位丹生 彩雲・山田 志保美(星林高等学校)
総合33位上園田 明真海・中堀 こなみ(別府翔青高等学校)
総合34位門川 亜朱茄・鈴木 杏衣子(日南振徳高等学校)
総合37位小林 愛実・黒瀬 南海(倉敷鷲羽高等学校)
総合38位長岡 叶子・森 七海(香川県ヨット連盟)

420級U-17男子・女子〈41艇参加〉
総合18位大石 駿水・吉井 稀世輝郎(霞ヶ浦高等学校)
総合22位玉山 義規・内貴 航路郎(光高等学校)
総合28位中山 由菜・高田 彩良(玄海セーリングクラブ)
総合39位長谷川 真大・石川 和歩(香川県ヨット連盟)
総合40位青山 知央・田原 瑠華(葉山町セーリング協会)


大会ウェブサイト
女子の上マーク
▲女子の上マーク
女子のスタート
▲女子のスタート
日本チームの出艇
▲日本チームの出艇
U17、 下マークへ
▲U17、 下マークへ

当初3海面の予定でしたが 安全面を考慮し1海面でレースが行われることになり、風向210度、 風速18~23ノットの中各クラス2レース行われました。
日本チームは道具のトラブルなどもあり、苦戦の初日になりました。


Report & Photo by 宮野幹弘


選手コメント

本多佑基

「18ノットから20ノットオーバーの風で2レースが実施されました。海外の選手と自分のボードスピードが格段に違い、スタート後2分で離され始め、5分後には相当な差になってしまいました。これは自分がまだパワーダウンしきれていない証拠でもあるので、常に一番速いところで走れるようにセッティングチェックをしていきます。明日は今日より少し風が弱いとの予報なので、体をしっかり休め、常にフルパワーで予定されている3レース走れるよう、頑張ります」

上田健登

「今日は、アベレージ18〜20ノット、ガストで26ノットくらいの風でした。『気持ちでは絶対に負けない』と誓ってレースに挑みました。しかし、その中で感じたことは圧倒的なボートスピードの差でした。スタートを第一線で出られても1分もたたないうちにかなりの差になり、苦しい展開になりました。今、僕達に求められていることは外国人レベルの体格なのですが、それは今からじゃ間に合わないので、技術とセッティングでカバーできるよう2人で切磋琢磨していきます」

大石駿水

「今日は海外選手の強さを痛感しました。明日からはそれに負けずしっかりと自分たちの走りをしてトップを狙いたいと思います」

吉井稀世輝

「今日は積極的なレースができなかったので、残りのレースは積極的なレースをしてトップ集団に食いついていきたいです」


420級男子〈64艇参加〉
総合23位蜂須賀 晋之介・狩野 弁慶(霞ヶ浦高等学校)
総合31位西村 宗至朗・蔵田 翔也(清風高等学校)
総合45位谷口 龍帆・伊藤 百矢(津工業高等学校)
総合45位杉浦 涼斗・伊山田 大夢(碧南セーリングクラブ)
総合47位本多 佑基・上田 健登(中村学園三陽高等学校)
総合52位河崎 聖 ・永田 塊(石川県セーリング連盟)
総合52位藤原 達也・平井 徳輝(清風高等学校)

420級女子〈39艇参加〉
総合31位長岡 叶子・森 七海(香川県ヨット連盟)
総合31位丹生 彩雲・山田 志保美(星林高等学校)
総合31位門川 亜朱茄・鈴木 杏衣子(日南振徳高等学校)
総合31位上園田 明真海・中堀 こなみ(別府翔青高等学校)
総合31位小林 愛実・黒瀬 南海(倉敷鷲羽高等学校)

420級U-17男子・女子〈41艇参加〉
総合21位中山 由菜・高田 彩良(玄海セーリングクラブ)
総合22位大石 駿水・吉井 稀世輝郎(霞ヶ浦高等学校)
総合26位玉山 義規・内貴 航路郎(光高等学校)
総合33位青山 知央・田原 瑠華(葉山町セーリング協会)
総合35位長谷川 真大・石川 和歩(香川県ヨット連盟)



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会場風景
▲会場風景
スタート前の女子選手
▲スタート前の女子選手
U-17女子のフィニッシュ
▲U-17女子のフィニッシュ

開催地:オーストラリア・パース
日程:2017年12月26日~2018年1月3日
出場選手:

420級男子
蜂須賀 晋之介・狩野 弁慶(霞ヶ浦高等学校)
本多 佑基・上田 健登(中村学園三陽高等学校)
西村 宗至朗・蔵田 翔也(清風高等学校)
河崎 聖 ・永田 塊(石川県セーリング連盟)
藤原 達也・平井 徳輝(清風高等学校)
谷口 龍帆・伊藤 百矢(津工業高等学校)
杉浦 涼斗・伊山田 大夢(碧南セーリングクラブ)
420級女子
長岡 叶子・森 七海(香川県ヨット連盟)
丹生 彩雲・山田 志保美(星林高等学校)
門川 亜朱茄・鈴木 杏衣子(日南振徳高等学校)
上園田 明真海・中堀 こなみ(別府翔青高等学校)
小林 愛実・黒瀬 南海(倉敷鷲羽高等学校)
U-17男子
玉山 義規・内貴 航路郎(光高等学校)
大石 駿水・吉井 稀世輝郎(霞ヶ浦高等学校)
長谷川 真大・石川 和歩(香川県ヨット連盟)
U-17女子
中山 由菜・高田 彩良(玄海セーリングクラブ)
青山 知央・田原 瑠華(葉山町セーリング協会)

帯同コーチ:
中村 公俊
大熊 典子
宮野 幹弘
青山 義弘 (420協会)


大会ウェブサイト

12月26日〜1月3日、2017年420世界選手権が18カ国146艇が参加して、オーストラリア、パースのフリーマントルで行われます。
日本からは、JOCジュニアオリンピックカップ(5月、唐津)、420全日本選手権(8月、鳥取)に参加したチームから17チーム(34人)が選考されて参加します。
一番の強豪チームは、地元フリーマントルの出身で、今年のJOCジュニアオリンピックカップにも参加したオットー/ロミー組。2017ワールドセーリングユース世界選手権優勝チームであり、ユース世界選手権に続き連続優勝を狙って参加します。
一方、JOCジュニアオリンピックカップでオットー/ロミー組に勝って優勝した蜂須賀/狩野組もユース世界選手権での悔しさをバネに、今大会でどこまでいくかが楽しみです。
応援のほど、よろしくお願いします!


Report & Photo by 宮野幹弘


選手コメント:

蜂須賀晋之介

「高校生として最後の大会なので、パートナーを信頼し、自分たちの力を最大限に発揮できるように頑張りたい。」

狩野弁慶

「1レース目から攻めて行きたいと思います。必ずメダルが取れるように頑張ります。」


集合写真
▲集合写真 その1
集合写真
▲集合写真 その2
講習風景
▲講習風景
計測風景屋
▲計測風景
計測風景屋
▲計測風景
計測風景屋
▲計測風景