4月6日-メダルレース(レース第6日 最終日)
470級女子、金メダル
470級男子、銅メダル
RS:X男子、入賞
第49回プリンセスソフィア杯は、470女子の金、470男子の銅と2個のメダル、RS:X男子7位(8位以内入賞)となりました。
多くの日本選手がトップフィニッシュを見せてくれ、全体的にレベルアップし、それぞれの課題を克服できた大会となりました。
470女子は吉田・吉岡組が混戦のメダルレースを逃げ切り、昨年の男子に続き、クラス優勝しました。また、次世代で続く若手チームも50%をクリアしてゴールドフリートに残り、上位でフィニッシュすることもありました。
470男子は激戦で順位の変動も多かったのですが、力の差が少ないクラスなので、それぞれに光るレースがありました。上位20の中に日本の4チームが入る健闘です。磯崎・高柳組は出足で艇のトラブルがあってスロースタートだったものの、中盤からは上位に喰いつき、メダルレースで逆転しての表彰台になりました。連覇こそなりませんでしたが、粘りを見せての3位でした。
49er男子は久々の海外遠征で、高いレベルのフリートの中で苦労しましたが、次第に慣れてきて、後半に入るといいレースもありました。スタートで2回、艇のトラブルで2回の英語スコアが付きましたが、それでも全体の50%をなんとかクリアしたので、次はゴールドフリートを目指してほしいと思います。
FX女子は2艇がゴールドフリートに残りました。波多江選手がケガをしてDNCがいくつかついてしまいましたが、トップをとることもあり、今後、安定して上位を走るようになってほしいものです。山崎・高野組はフィジカル強化の成果が出て、体がしっかりしてきた印象があり、これまで不安な要素があった強風の走りも確実になってきました。さらなる成長が楽しみです。
レーザーはクロアチアでの強化練習で、技術面はよくなってきました。しかし、今回のように艇数の多い中では、「スタートからこのコースをとるぞ」といった強い気持ちでレースに臨むことが必要です。南里選手はシルバーフリートでいくつものレースでトップ目を走りました。次は確実にゴールドフリートに残ってもらいたいです。
ラジアルの土居選手は強風でのスピードがよくなりましたが、今回はスタートでの失敗などで順位をのばせないレースがありました。7、8人の上位常連にユースから上がってきた若手トップセーラーが加わり、上位陣の層が厚くなった印象があります。最高11位まであがったので、次の大会ではメダルレースへ進出してほしいです。
RS:X男子の富澤選手は強風も中風も微風も、すべての風域でこれまでよりも1ランク上のグループで戦うことができました。細かいミスがなければ、今回も表彰台にあがれるくらいの勢いでした。体調不良でメダルレースを欠場しましたが、7位で大会を終えました。
RS:X女子は、全体的に期待していた成績よりも低い結果になりました。小嶺、伊勢田は、自分が得意とする風でもう1ステージ上の成績を安定して取れるようになることが課題です。強風時のスタートの精度を高めること、レース経験を積むことが必要です。
ユースから上がった新嶋、松浦は、シニアのレベルを痛感した大会でした。同年代の選手がトップ10に入っているので、高い意識を持って今後も取り組んでもらいたいと思います。
プリンセスソフィア杯はSWC以上に活気があり、フレンドリーな大会なので、次世代選手にとってシニアへの第一歩のイベントとなっています。来年は50周年を迎える記念すべき大会となるので、日本からも多くの選手が参戦することと思います。
夜遅くまで日本からメダルレースの470に応援をいただいき、ありがとうございました。
Report & Photo by 斎藤愛子
日本からの参加(9種目28艇)
470級男子〈参加79艇/27か国/決勝2グループ〉
ゴールドフリート
3位磯崎 哲也(エス・ピー・ネットワーク)・高柳 彬(日本経済大学) 4-18-2-1-(18)-11-12-4-10
11位高山 大智・今村 公彦(YAMAHA Sailing Team‘Rev’s’) 6-9-19-14-12-4-19-2-(28)
15位岡田 奎樹(トヨタ自動車東日本)・外園 潤平(九州旅客鉄道) 16-3-22-3-2-3-23-15-(34)
17位市野 直毅(島精機)・長谷川 孝(横浜ゴム) 3-1-15-13-20-13-11-(35)-17
33位小泉 颯作(トヨタ自動車東日本)・野田 友哉 (日本経済大学) 24-25-1-2-31-34-(36)-33-23
シルバーフリート
42位土居 一斗(アビームコンサルティング)・木村 直矢(アビームコンサルティング・日本大学)
11-15-38-(BFD)-1-2-1-1-1
49位出道 耕輔(若狭高校職)・中川 大河(福井県スポーツ協会) 7-30-(35)-14-12-16-7-18-22
470級女子〈参加48艇/22か国/決勝2グループ〉
ゴールドフリート
1位吉田 愛・吉岡 美帆(ベネッセホールディングス) 2-4-7-(12)-4-5-8-1-2-7
19位宇田川 真乃・工藤 彩乃(YAMAHA Sailing Team ‘Rev’s’) 11-6-3-16-17-16-22-(23)-19-8
21位林 優季・西代 周(明海大学 職) 14-4-9-14-19-22-(DNC)-12-14-12
49er級男子〈参加91艇/29か国/決勝3グループ〉
シルバーフリート
44位古谷 信玄・八山 慎司(エス・ピー・ネットワーク)
4-14-13-UFD-7-22-(DNC)-RET-14-BFD-27-4-6-28-7
49erFX級女子〈参加54艇/24か国/予選2グループ〉
ゴールドフリート
15位波多江 慶・板倉 広佳(豊田自動織機) 3-3-4-16-8-17-10-(DNC)-DNC-17-1-8-9-DNC-5
16位山崎 アンナ(ノエビア・日本体育大学)・高野 芹奈(ノエビア・関西大学)
5-15-9-14-8-14-9-12-(22)-14-12-13-10-9-19
シルバーフリート
36位原田 小夜子・永松 瀬羅(豊田自動織機) 13-10-20-19-17-18-10-(BFD)-13-19-15-9-3-9-1
Laser級男子〈参加183艇/51か国/決勝3グループ〉
シルバーフリート
72位南里 研二(百五銀行) 28-(43)-26-31-8-4-38-29-7
ブロンズフリート
127位瀬川 和正(鳥取県立 米子産業体育館) 34-26-45-48-(BFD)-1-1-7-1
Radial級女子〈参加113艇/37か国/決勝2グループ〉
ゴールドフリート
17位土居 愛実(アビームコンサルティング) 19-15-8-16-5-21-10-(BFD)-22-37
シルバーフリート
82位冨部 柚三子(福井県スポーツ協会) 9-(52)-42-48-10-17-17-44-36-24
RS:X男子〈参加118艇/31か国/決勝3グループ〉
ゴールドフリート
7位富澤 慎(トヨタ自動車東日本) 1-1-9-8-7-6-(26)-5-12-14
シルバーフリート
67位池田 健星(KAYA・明治大学) 15-21-29-18-(33)-28-17-28-18-15
ブロンズフリート
86位倉持 大也(福井県スポーツ協会) 28-26-(36)-STP-14-13-6-7-9-21
104位尾川 潤(島精機) 24-(37)-31-21-28-29-7-21-32-31
RS:X女子〈参加67艇/24か国/決勝2グループ〉
ゴールドフリート
22位伊勢田 愛(福井県スポーツ協会) 15-4-6-9-21-22-19-(25)-20-12
26位小嶺 恵美(愛媛県競技力向上対策本部・ジェイウィルコーポレーション) 16-9-15-15-(31)-21-29-30-17-1
シルバーフリート
49位新嶋 莉奈(セブンシーズ・慶応義塾大学) (27)-22-10-23-26-27-21-20-10-8
56位松浦 花咲実(同志社大学) 23-(27)-22-25-19-17-26-19-10-8-21-21
Nacra17 男女混合〈参加47艇/27か国/決勝2グループ〉
シルバーフリート
34位梶本 和歌子(橋本総業ホールディングス)・川田 貴章(ミキハウス)
20-2-20-17-15-12-(UFD)-6-7-13-18-19-12-3
42位深沢 瑛里・田中 航輝(富士通株式会社) 19-23-16-19-11-20-19-18-17-21-17-14-(DNF)-16
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