開催地:パレルモ Sicily イタリア
開催期間:4月1日〜4月7日
大会日程:

4月1日 受付、計測、プラクティスレース、コーチミーティング、開会式
4月2-6日 11:00 レース
4月7日 11:00 レース 16:00 最終レース 20:00閉会式

出場選手(U19クラス):

池田 拓海(神奈川県立立鎌倉高等学校)
斎藤 雄吾(東山高等学校)

大会ウェブサイト

イタリアのシチリア島パレルモで開催された本大会はユースオリンピックのヨーロッパ大陸予選で、国枠を獲得していない国にとってはヨーロッパ枠(4枠)のかかる重要な大会となります。
パレルモではこれまで、ミストラルワールドや数々のウインドサーフィンのイベントが開催されており、今大会では総勢130人27カ国の選手が集まりハイレベルなレースが繰り広げられました。
日本はすでにユースオリンピックのアジア枠を獲得しており、今大会へは課題克服へ向けた強化として2人が挑みました。

この時期のパレモは気候もよく、レース海面には素晴らしい景色が広がる中、微風から25ノット以上の強風まですべてのコンディションでのレースが行われました。

微風ではスクエアコース(1周)、プレーニングコンディションではMコース(2周)のレース形式で、6日間で予定数の15レースが成立しました。
レース海面は両サイドに高い絶壁の山があり、今大会では比較的どの風向からの風でも湾内に近い位置にマークが設定されたことにより、大会期間を通して地形の影響を受けたガストとシフトが入り込む難しい海面でのレースでした。

日本チームにとっては安定した順位をキープすることが難しいレースとなりました。
ユースオリンピック代表に内定している池田は、本番を想定して欧州勢との走り合わせをしましたが、1周目こそトップ10位内で回航するレースが何度もありながら、展開の早いプレーニングレースではマーク回航後の判断の遅さが目立ち、フィニッシュまで順位を保てません。ゴールドフリートに分かれてからの25ノット以上の強風が吹き荒れた日のレースでも1周目の下マークを2位や4位で回航し成長はみられるものの、フィニッシュは定位置となり、ハイレベルなフリートの中でこれまでのままでは通用しないことを痛感しました。
強風では展開に合わせた思考のスピードアップやセッティングの改善、微風・中風での身体パワーの必要性など依然としてフィジカルの課題はつづいています。
今大会に出場したことで、池田、斎藤の両人は具合的な課題を把握しました。池田はユースオリンピック本番まであと半年を切った現段階でのライバル達との差を目の当たりにしたことで、代表としての自覚や真剣に取り組まなければ結果は変えられないことに気がつくことができたのではないかと思います。
これからしっかりと身体を鍛え、国内でできる限りの準備をして次の大会に挑んでほしいと思います。応援をありがとうございました。

▲昨年のワールド覇者FRAとフィニッシュ直前までトップ争いをする池田(写真左)
▲ポートスタートを決める池田(右から3人目)
▲決勝の強風レースで下マークを2位で回航。フィニッシュまでの走りが課題の池田
▲湾の両脇にそびえる山からは変化のある風が吹き下ろします
▲ユースオリンピック代表に内定の池田拓海
▲高校の入学式を欠席して参加した斎藤雄悟。予選落ちしたもののシルバーフリートではトップ、GPSスピードキングにもなりました
▲男女ともイタリアが優勝。女子優勝のジョージア選手は他を寄せ付けない強さでした
▲ユースオリンピックの代表選考を兼ねていたフランスチームの熾烈な戦いの中、安定して走り切り優勝したイタリアの男子選手