大会6日目(最終日)

最終日はオンショアの風が4〜7ノット、ウネリを伴うコンディションで12時スタートの予定はウェイティングから始まりました。

海上ではレースができそうなコンディションにコーチボートが待機しますが、ビーチ側はビーチブレイクがきつく弱い風に出艇が困難と想定される状況に運営の判断は待機。長い風待ちをしても風速は上がらず、レース最終時刻をまってAP+Aとなりました。昨日までの順位が最終成績となります。

最終レースでの挽回を試みようとしていた選手は悔しそうにしていましたが、大会期間を通して素晴らしい風が吹き、様々なコンディションの中レースを行う事ができたと思います。

日本チームは10月のユースオリンピックに出場する池田拓海がT-Plusクラスで9位(国別6位)。今大会にはオランダやメキシコを除くほとんどの代表選手が参加していましたので、貴重な前哨戦となりました。イスラエルは今大会が代表選考でした。

この大会で得た成果そして課題を残り少ない本番までの期間に準備して挑みます。U17男子では、斎藤が練習の成果を見せました。体格の大きな斎藤は7.8セイルでの微中風が課題でしたが、今大会ではうまく成績をまとめることができ最終成績を16位で終えました。

内藤はユースワールドから帰国し国内合宿で経て大会に挑みましたが思うようにスピードが伸びず、うまく走れたレースが少なかったように思います。

U15の杉原と村岡は共にスタートが大きな課題でした。U15男子は72艇の参加がありましたがフリート分けはなく、大きなフリートでのスタートに出遅れることが多かったことが成績を伸ばせなかった一つの理由になると思います。

それぞれに見つかった課題を日々練習し、ステップアップしてほしいと思います。大会期間中の応援をありがとうございました。

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最終成績

Techno293PLUS / U19クラス男子(U19-35艇/Open52艇参加)

9位11-(14)-13-8-8-6-10-9-(14)-11-9-10.3{RDG1-12} 池田 拓海

Techno293 / U17クラス男子(82艇参加)

16位8-6-10-10-(14)-12-(33)-21-13-3-26 斎藤 雄悟

26位19-15-9-15-9-(21)-24-17-26-9-(27) 内藤 紳之介

Techno293 / U15クラス男子(72艇参加)

25位17-25-24-30-27-24-23-(43)-(37)-20-28 杉原 豪

31位39-(44)-25-15-22-25-16-37-38-(56)-24 村岡 澪

▲ボードラックの上から海を眺めてレースを待つ3人(左から池田、内藤、斎藤)
▲最終時刻の16時半でAP+Aとなりました(最終日レースは行われず終了)
▲T-Plus男子の表彰式。1位イタリア、2位ギリシャ、3位フランス(フランスはYOG代表ではない選手が入賞)。イタリアはあらゆるコンディションで強さを見せました
▲今大会には日本からT-Plusクラスに大学生・社会人が参加。総勢21人でした。U19と同時スタートで行われたOpenクラスでは男女とも日本が優勝です!

大会5日目

大会5日目、風は昨日と同じく右サイドから南の風が14〜20ノット、朝から雨と雷で荒れた天候で始まりました。

ストームの通過を待ってU17が1レース、U15は2レースを行い、T-Plus男子がスタートし2周目に入る頃に2回目のストームの通過で雷が海に落ち始めたため女子は中止になり、男子はフィニッシュ後にビーチに戻りました。しばらく待機したのち3回目のストームが来たため、本日はAP+Aとなりました。

大会最終日の明日はT-Plusクラスは2または3レース、他クラスは残り1レース。
風は弱いとの予報で、2海面で12時からレースを予定しています。

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▲U17男子のスタート。予報よりも吹き上がらない風に斎藤は順位を伸ばせず。明日の1レースで最善を尽くします
▲U17男子の内藤(写真:左)最終レースでは思い切りの良いレースを期待します
▲U15男子の村岡。小さいながらもプレーニング風域でしっかり乗ります。スタートと上りのスピードアップが課題です
▲U15男子の杉原。本日1レース目、上マークを3位で回航直前に沈。今大会では良い場面もありながら、沈で順位を落とす場面があります
▲T-Plusの池田はスタートでFRAと接触、レース後にプロテストを出し救済が認められたため、本日のレースは全レースのアベレージポイントがつきました。現在総合9位
▲沖に迫る雨雲。レース中の選手の背後に雷が落ちていました

大会4日目

昨日と同じ右サイドから18〜20ノットの南風が昼過ぎまで吹き、午後には次第に弱まったコンディションの中、T-Plusクラスは3レース、U17とU15は2レースを行いました。

T-Plus男子とU17男子のゴールドフリートはしっかりと吹いた中でレースを行い、斎藤と内藤がシングルでフィニッシュ。斎藤は18位から12位に順位を上げました。

明日も南からの風がさらに強まる予報で、11時からMコースでレースを予定しています。

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▲1位のイタリアの上側で好スタートをするT-Plusクラスの池田。強風でのセッティングやボードの抑え方などが改善され、本日9位
▲T-Plus男子1位のイタリアのジャイブ回航。強風ではイタリアとアルゼンチンが別格の走りを見せています
▲U17男子ゴールドフリートのスタート。斎藤は2レース目を3位でフィニッシュし、総合順位を12位まで上げています
▲U15男子のジャイブマーク付近の村岡(JPN1101)と杉原(JPN611)。村岡は普段のスラローム練習が活かされています

大会3日目

右サイドから南の風が6〜10ノット吹き、比較的安定したコンディションの中、T-Plusクラスが4レース、U17女子が3レース、U17男子とU15男女は2レースを行いました。風は後半にかけて落ちましたが、ボートや人手不足からかマーク設定は変わらず毎日長い時間レースをして、ほとんどを海の上で過ごしている印象です。本日は夜AGMがありました。明日は南からの風が強く吹く予報で、11時からMコースでレースを予定しています。

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▲T-Plusクラスの池田は9位まで総合順位を上げました。課題はたくさんありますが、今大会での発見や収穫を得ています
▲U15男子の杉原。課題はスタートと軽風の上りの走りです。現在26位
▲U15男子の村岡。レースのコツを掴んできて10番台を走るようになってきました
▲レースを終えて帰る前のU17男子(左:内藤、右:斎藤)。斎藤はゴールドフリートで現在18位、明日からの強風に期待

大会2日目

風は6〜8ノットのシフティなオンショアで、昨日よりは小さいながらもウネリを伴うコンディションの中、T-Plusクラスは2レース、他クラスは3レースを行いました。

風速の割に長いトラぺゾイドコースで1レースを40分くらいかけてのパンピングレースでした。U 17男子は本日で6レースが成立して予選が終わりました。明日から斎藤、内藤はゴールドフリートで戦います。明日も12時から2海面でレースを行う予定です。

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▲T-Plusクラスのスタート。池田(JPN23)は微中風でのトップ選手との走りの違いについて取り組んでいます
▲U17斎藤のフィニッシュ。今大会は課題の風で順位をまとめて走ることができ、19位でゴールドフリートに残りました
▲U17内藤は下マークを5位で回航し挽回します
▲ビーチで出艇のクラスフラッグを待つU 15杉原(左)と村岡

大会1日目

大会初日は16ノット前後のオンショアで高いウネリを伴ったコンディションの中、予選のあるU17男子は3レース、他のクラスは2レースを行いました。オンショアでは台風の時のような大きなウネリが入る海面で、安全面から1海面で全クラス(7フリート)を交代で行うため、コーチ陣は朝から9時間近く海上にいた1日でした。明日は今日より風が弱まり、12時から2海面でレースを行う予定です。

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▲昨年の予選落ちをバネに、3レース目はミスから順位を落としたが8位、6位、10位でまとめている斎藤雄悟選手 初日14位(U17男子は81艇参加)
▲スタートを待つJPN611杉原豪選手。U15男子は73艇参加。本日はリザルトが正しく出ていません
▲フィニッシュに向かう村岡澪選手(U15男子)。午後はウネリがさらに大きくなりました
▲強風でYOGでのライバル選手との差を感じ試行錯誤している池田拓海選手。初日11位(T-Plusクラスは53艇参加/U19+Open)
▲ユースワールドから遠征続きの内藤紳之介選手。遠征での成果の発揮を期待

開催地:ラトビア・リエパーヤ
日程:2018年8月4日~12日

6月19日 受付・計測・開会式
8月3日 レジストレーション 計測
8月4日 レジストレーション 19:00~Opening Ceremony
8月5日 14:00 プラクティスレース 17:00コーチミーティング
8月6-10日 10:00 レース
8月11日 10:00 レース 20:00~Closing Ceremony
8月12日 Departure

出場選手

Techno293PLUS/U19クラス 男子
池田 拓海(神奈川県立立鎌倉高等学校)

Techno293/U17クラス 男子
内藤 紳之介(アサンプション国際高等学校)
斎藤 雄吾(東山高等学校)

Techno293/U15クラス 男子
村岡 澪(横浜国立大学教育学部附属鎌倉中学校)
杉原 豪(山口大学教育学部附属光中学校)

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▲開会式(左前から;杉原、村岡、池田、内藤、左後;斎藤)

大会概要

大会開催地のリエパーヤはバルト海東岸の古い街で、音楽と文化の街として知られています。大会会場の隣では地元で有名な大きなロックフェスティバルが開催され、街には夜中まで音楽が鳴り響いていました。白く綺麗な砂浜が広がるビーチも賑わっており、多くの人々が遊びに訪れています。

気候は通常この時期20度前後の気温とのことですが日本とほぼ変わらない30度近い暑さで、エアコンのない部屋では扇風機をまわしています。事前練習では海上に6〜14ノットの風が吹きましたが、大会中も風に恵まれるとの予報です。

昨年ユースオリンピックの予選がありT-PLUSクラスは別に大会が開催されましたが、今大会はU15/U17クラスとT-PLUSクラスの大会が合同で開催されます。欧州の選手が大変多いのですが、ラトビアに近い国の参加選手数が多いものの、本年は遠くから参加する国は選手を絞って参加してきているように思われます。

日本からはU15クラスに2人、U17クラスに2人、T-PLUSU19クラスに1人が出場します。U17男子のみフリート分けをされて予選が行われ、T-PLUSクラスはOPENクラスとU19クラスが同時スタートで行われる予定です。コースはM、トラぺゾイド、スラローム、ロングディスタンスコースを予定しています。

本日は午後からプラクティスレースが行われます。各選手は最終調整をして明日からのレースを走ります。

▲開会式のパレードの様子
▲海上練習(左から村岡U15、杉原U15、内藤U17、池田PlusU19、斎藤U17)