大会5日目(最終日)
今日は少し肌寒く、曇り空。 最終レースはこれまで行っていた海面ではなく、隣のB海面で行われました。
陸風ですが、軽風のためにシフティな海面でした。
レースは定刻から1時間ほど遅れて女子からスタート。日本選手は3人ともいいスタートを決めます。
1上を新嶋選手が5位、大西選手が6位で回航。
新嶋選手は下りで8位まで落ちるも、2上でしっかり左からの風を掴み3位で回航。下りで2つ順位を落とすものの5位でフィニッシュ。
大西選手は左の風をうまくつかめず、順位を落としてしまいました。
2人ともよく考えて最後まで諦めずにレースができたと思います。
男子の池田選手は1上を中盤で回航、2上でしっかりコースを考え順位を上げて11位で最終レースを終了しました。コースを考えたレースができたと思います。まだまだ課題は残りますが、今後のレースで課題をクリアできるようにしていきたいと思います。
5日間の援ありがとうございました。
選手のコメント
池田健星
「今大会を終えて、自分には1レース1レースに対するパッションがトップ選手に比べて足りていないと実感しました。体力の増強に伴い艇速は伸びるようになっているので、今後は今以上に強いパッションを持ち、自信をつけたいと思います。
最後に、今回のような貴重な遠征のサポートをしてくださったコーチをはじめとする周りの方々、そして両親に深く感謝します。
ありがとうございました。今後も応援のほどよろしくお願い致します。」
新嶋莉奈
「最終日を終えて、風をしっかり見て基本に忠実に走れば必ず前を走れると感じました。今日は余計な欲を出さずに基本的なところをしっかりやったので、今までで1番いい走りができました。今大会を通して私がもっとも学んだことはコース引きの基本です。これからも基本に忠実にていねいなレースをしていきたいと思います。」
松浦花咲実
「今日でヨーロッパ選手権が終わりました。順位を上げることはできなかったのですが、レースの組み立てやスタート、タックのミスをしても順位を上げられるレースができたので、とてもいい経験になりました。応援してくださった方々ありがとうございました。」
Report & Photo by 宮野 幹弘
大会サイト(http://www.rsxclass.org/europeans2018/)日本人選手の成績
男 子
47位20-24-16-24-25-25-3-(27)-8-23-6-11 池田 健星(明治大学・KAYA)
62位27-25-32-27-26-31-31-16-13-17-24-20 尾川 潤(島精機製作所)
女 子
19位32-34-23-8-8-25-16-(35)-20-6-24-9-8 大西 富士子(ホマレ電池)
29位13-30-29-34-32-18-35-(DNS)-33-33-33-30-5 新嶋 莉奈(慶応義塾大学・NTTぷららひかりTV)
33位18-32-28-(33)-31-31-23-32-29-34-31-29-22 松浦 花咲実(同志社大学)
大会4日目
今日は朝から大雨です。
風もなかったため、早くからAP旗が掲揚されました。
12時頃から雨も小雨になり、AP旗が降下。定刻から2時間ほど遅れて女子のレースがスタートしました。
大西選手は10レース、12レースともにスタートがよく、しっかりとしたレースを展開していました。11レース目に関しては、スタートから当初のプランと逆に行ってしまい、順位を上げることはできませんでした。
新嶋選手、松浦選手は3レースともにスタートがうまくいかず、思うようなコースが取れません。またコースも中に入り過ぎてしまい、フレッシュウインドをつかむことができませんでした。
男子の池田選手は、10レース目は他集団と逆を走ってしまい、下りなどで順位を上げるものの、思うような順位を取ることができませんでした。
11レース目は、1上の順位は悪かったのですが、下りと2上、最終の下りでフレッシュウインドを掴み、プレーニングを維持しシングルでフィニッシュすることができました。
今日は190~200 度の陸風がさらに右に振れ、とても難しいコンディションでした。そんな中でも、トップ集団は風とレース海面全体を見ながらレースを組み立て大きな視野で物が見られるようになれば、もう少しいいレースができると感じました。
明日は最終レースです。一つでも順位を上げられるように頑張っていきたいです。
選手のコメント
新嶋 莉奈
「今日のレースは、一つのブローに乗り遅れるとその後の展開が難しく、そのブローに乗った人と乗り遅れた人で大きく順位が離れてしまうということがわかりました。一つのミスが次のミスを呼び、取り返しのつかないことになるということを痛感しました。ミスがなければもっと上を走れると思うので、明日の最終レースはミスをなくすことに努めたいと思います。」
日本人選手の成績
男 子
48位20-24-16-24-25-25-3-(27)-8-23-6 池田 健星(明治大学・KAYA)
62位27-25-32-27-26-31-31-16-13-17-24 尾川 潤(島精機製作所)
女 子
19位32-34-23-8-8-25-16-(35)-20-6-24-9 大西 富士子(ホマレ電池)
32位18-32-28-(33)-31-31-23-32-29-34-31-29 松浦 花咲実(同志社大学)
33位13-30-29-34-32-18-35-(DNS)-33-33-33-30 新嶋 莉奈(慶応義塾大学・NTTぷららひかりTV)
大会3日目
今日も晴天、昨日より暖かい朝を迎えました。
男子は今日から決勝フリートですが、池田選手、 尾川選手は残念ながらシルバーフリートでのレースになります。
女子は定刻通り11:00からスタートシークエンスが始まりました。
風は120~140度、昨日より右寄りの岸からの風が長く入っています。
大西選手、松浦選手ともに7レース目、9レース目と1上を上位で回航しますが、いずれも2上で他の選手にばかり気を取られ周りを見ることができず、大きく順位を落としてしまいました。松浦選手は8レース目も1下を上位で回航しているだけに、この状況を続けられるように頑張ってもらいたいものです。松浦選手は周りを観られるようになりレース展開がよくなって来ただけに、今日の3レースを明日のレースにつなげてもらいたいです。
男子 女子ともに少しずつですが、スタート、レース展開がよくなっているので、フニッシュまで継続できるように明日は頑張って行きたいと思います。
選手のコメント
池田健星
「シルバーフリートの戦いになってしまいましたが、気持ちを切り替えてレースに臨むことができました。苦手なスタートでは心を鬼にしてスタート後1分フルパンピングをして、その後のレース展開が楽になりました。周りの選手との艇速差はなく、スタートとその後のタクティクス次第ではトップを狙える力があると実感できたので、明日以降のレースもこの2点に集中して行きたいと思います」
大西富士子
「ガスティ、シフティで風の強弱と触れがとても大きいので、常に海面の右と左と見てないとあっという間に順位が変化してしまうレース海面です。今日も1レース目と3レース目は1上まではトップ8に入っているのに、その後の走る場所や位置が良くなかったり、タックする場所が悪くて順位を大幅に落としてしまいました。周りの風とコース全体を何度もしっかり見るように明日は取り組みたい」
松浦花咲美
「今日のコンディションは、大きくフレたり、風の強弱が激しく、前を走れる時もあったが、フィニッシュまで順位をキープすることができなかった。2周目に行くときの風の変化などに気づけなかったので明日はそこに気をつけて少しでも順位を上げられるレースをしたいです」
日本人選手の成績
男 子
47位20-24-16-24-25-25-3-(27)-8 池田 健星(明治大学・KAYA)
60位27-25-32-27-26-31-31-16-13 尾川 潤(島精機製作所)
女 子
22位32-34-23-8-8-25-16-(35)-20 大西 富士子(ホマレ電池)
30位13-30-29-34-32-18-35-(DNS)-33 新嶋 莉奈(慶応義塾大学・NTTぷららひかりTV)
29位18-32-28-(33)-31-31-23-32-29 松浦 花咲実(同志社大学)
大会2日目
今日は朝から晴天。朝は寒かったのですが、日中は気温が上がり陸風から海風に変わる予報が出ていました。
朝の陸風は風向110~120度、風速は4-10ノットでトリッキーなコンディションでしたが、定刻通り11:00に男子がスタートしました。
今日、日本の男子選手は2人ともイエローフリートです。3レースともにスタートは良かったのですが、風のフレに敏感に反応しすぎてコース全体を見ることができず、1上の順位が悪く3レースともになんとか下と2上で挽回はするものの、順位を上げることができませんでした。
女子選手も定刻通り、第1レースが11:30にスタートしました。
スタートもよく、大きな風のフレもうまく合わせることができた大西選手が5位で1上を回航。フリーで順位を落とすもののシングルでフィニッシュ。つづく2レース目も左からの大きなシフトに合わせ、このレースもシングルでフィニッシュしました。
新嶋選手、松浦選手は大きなフレに合わせず小さなフレに敏感に反応し、順位を上げられませんでした。しかし、今日の3レース目に新嶋選手がなんとか10番台でフィニッシュすることができました。新嶋選手はスタートが3レースともに良かっただけに、大きな視野でのレース展開ができなかったことが悔やまれます。
池田選手、新嶋選手、松浦選手ともに、艇速や角度で後れを取っているわけではなく、成績は出ていませんが今まで以上に考えながらレースができているので、明日に期待したいと思います。
男子の池田選手は明日かららのレースはシルバーフリートになってしまいましたが、少しでも順位を上げて、今後につながるレースをしてほしいと思います。
日本人選手の成績
男 子
51位20-24-16-24-(25)-25 池田 健星(明治大学・KAYA)
64位27-25-32-27-26-31 尾川 潤(島精機製作所)
女 子
22位(32)-34-23-8-8-25 大西 富士子(ホマレ電池)
28位13-30-29-(34)-32-18 新嶋 莉奈(慶応義塾大学・NTTぷららひかりTV)
30位18-32-28-(33)-31-31 松浦 花咲実(同志社大学)
大会1日目
こちらに来てから暑い日続きシーブリーズで事前練習を行ってきましたが、大会が近づくにつれ季節が夏から秋に変わり、風向も逆から吹いてくるようになってきました。
大会初日の今日は、こちらに来てからは初めての290~310度の風向の中でレースが行われました。
1、2レース目から右海面はプレーニング、左海面はパンピング、しばらくするとその逆になる、といったとてもトリッキーな風が吹き、しっかり周りを見ないで走ってしまうと一気に順位を落としてしまうようなレース展開でした。3レース目に入り風向が右に触れたものの安定したコンディションでレースが行われました。
選手のコメント
池田健星
「トリッキーなコンディションに対応しきれず、ブローに合わせられないで、へダーばかりを走ってしまいました。ボードスピードは問題なく、艇団について行けているので、マークに近づく方を走り切ることを意識してレースをしたいです」
新嶋莉奈
「今日のコンディションはとてもトリッキーでした。その中で安定して前を走る人は、頭を使ってしかも艇速が速いということが身に染みてわかりました。遠征に来る前よりは艇速、タクティクス共に伸びていると思うので、明日はもっと上を目指して頑張ります」
松浦花咲美
「スタート後のリカバリーができていなかったので、もう少しクリアな海面を使えるように風を見て前を走れるレースをしたいと思います」
日本人選手の成績
男 子
39位20-24-16 池田 健星(明治大学・KAYA)
64位27-25-32 尾川 潤(島精機製作所)
女 子
23位13-30-29 新嶋 莉奈(慶応義塾大学)
28位18-32-28 松浦 花咲実(同志社大学)
31位32-34-23 大西 富士子(ホマレ電池)
開催地:ポーランド・ソポト
日程:2018年8月19日~25日
出場選手
男子(25カ国/74艇)
池田 健星(明治大学・KAYA)
尾川 潤(島精機製作所)
女子(16カ国/38艇)
大西 富士子(ホマレ電池)
新嶋 莉奈(慶応義塾大学)
松浦 花咲実(同志社大学)
大会前日
2018年RS:X ヨーロッパ選手権がポーランド・ソポトで行われます。
1週間ほど前までデンマークで世界選手権が行われていたこと、2020年東京五輪会場でもある江の島で9月にワールドカップがあることなだから、トップ選手は多く参加していませんが、次世代の選手は多く参加しています。
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