大会6日目(最終日)

朝からどんよりとした曇り空で、風がなく、14時過ぎまで陸上待機になりました。まず、フィンがキャンセルになり、次にラジアル女子が海へ出ることなくキャンセルになりました。

470男子が僅かな風の中で出艇し、15時を過ぎた頃からメダルレースが始まりました。
スタートのシークエンスに入って延期旗があがり、スタートした後に40度のシフトが入りN旗があがり、16時近くになりやっとスタートできました。1、2位はほぼ確定していたので、3位を争うスウェーデンとフランスとの間に駆け引きがありましたが、フランスが逃げ切り3位をキープしました。日本からは高山・今村組が出場し、8位でフィニッシュ、総合10位でレースを終えました。

16時30分のリミットぎりぎりでスタートした470女子は、男子がフィニッシュラインへ向かう途中でスタートしました。2グループのメダルレースが同時に進行するのは初めてのことでした。
女子はイギリスが1位、フランスが僅差の2位でメダルレースに残ったため、フランスに大逆転の可能性のあるスタートでしたが、その可能性をつかんだフランスが逆転しました。イギリスは2位、3位はスペインでした。吉田・吉岡組はスピードがいまひとつで苦しい展開となり、8位に終わり、10位からあがることはできませんでした。

2019年シリーズはこのマルセイユでのファイナルで終了です。
2020年シリーズ8月25日から江の島で開催されるセーリングワールドカップが第1戦となり、その後マイアミ、ジェノアと転戦し、2020年6月に江の島でファイナルが行われます。

日本から16艇が参加した今回のファイナルでしたが、日本チームは表彰台に上がることができませんでした。
470は世界選手権があるため、1番艇は日本へ送り返してしまっているため、予備の2番艇か3番艇での参加ということもあり、うまく調整ができない中で微風からサバイバルまでのオールコンディション下で競うことはきつかったかもしれません。スピードに自信がなく、同じサイドでの勝負を避けてしまったり、整備しているつもりでも艇の劣化に気がつかず、強風で破損したりトラブルになったりしたこともあり、470男子日本チームが集団で前を走るという活躍ができませんでした。しかし、各チームの課題には取り組むことができ、レース感を忘れないという点はクリアできました。オーストラリアのベルチャ―を筆頭に男子は3強、女子はイギリスのミルズ、フランスのルコント―の2強が他よりも抜けています。8月の世界選手権は江の島なので、この後1カ月半は江の島で乗り込み、世界選手権でしっかりと結果につなげていきたいと思います。

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成績

470級 男子【日本から5艇参加/18か国/29艇】

1位Belcher / Ryan (AUS)

2位Xammar Hernandez / Rodoriguez Garcia-Paz (ESP)

3位Machetti / Dantes (FRA)

10位高山大智・今村公彦(YAMAHA Sailing Team Rev’s)
17-15-6-(22)-8-5-18-6-8-19-M8

11位岡田奎樹(トヨタ自動車東日本)・外薗潤平(九州旅客鉄道)
5-14-(DNF)-6-13-11-17-25-10-5

16位磯崎哲也・高柳彬(エス・ピー・ネットワーク)
9-7-21-16-18-23-2-21-(25)-14

17位土居一斗・木村直矢(アビームコンサルティング)
(21)-11-16-19-15-19-12-10

23位市野直毅(島精機製作所)・長谷川孝(横浜ゴムMBジャパン)
19-21-15-23-26-24-16-(UFD)-26-1

470級 女子【日本から3艇参加/14か国/24艇】

1位Lecontre / Retornaz (FRA)

2位Mills / Mcintyre (GBR)

3位Mas Depares / Cantero Reina (ESP)

10位吉田愛・吉岡美帆(ベネッセホールディングス)
4-18-2-2-(19)-17-3-7-16-12

16位宇田川真乃・工藤彩乃(YAMAHA Sailing Team Rev’s)
19-17-15-16-18-16-8-(DNF)-7-6

23位林優季・西代周(明海大学・職)
21-22-13-18-22-22-18-15-(DNC)-DNC

レーザーラジアル級女子【日本から1艇参加/6か国/8艇】

1位Andrulyte (LTU)

2位Drozovskaya (BLR)

3位Vorobeva (CRO)

4位冨部柚三子(福井県スポーツ協会)
2-6-3-4-(7)-6-2-7-2

Nacra17級 男女混合【日本から1艇参加/15か国/24艇】

1位Bissaro/Frascari (ITA)

2位Gimson/Burnet (GBR)

3位Tita/Banti (ITA)

17位梶本和歌子(橋本総業ホールディングス株式会社)・川田貴章(ミキハウス)
6-(22)-15-15-16-(UFD)-16-14-14-15-18

RS:X級 男子【日本から2艇参加/13か国/29艇】

1位Camboni (ITA)

2位Benedetti (ITA)

3位Giard (FRA)

10位富澤慎(トヨタ自動車東日本)
18-17-(20)-11-5-16-10-11-5-M5

26位池田健星(明治大学・KAYA)
27-13-11-(28)-26-23-24-22-22

RS:X級女子【日本から4艇参加/9か国/26艇】

1位de Geus (NED)

2位Sills (GBR)

3位Tartaglini (ITA)

16位伊勢田愛(鳥取県地域振興部)
17-1-2-(23)-20-20-20-21-12

17位須長由季(ミキハウス)
21-6-19-18-14-17-(22)-12-9

19位小嶺恵美(愛媛県競技力向上対策本部・ジェイウィルコーポレーション)
(23)-11-10-14-19-17-11-18-23

22位新嶋莉奈(慶応義塾大学)
2-22-18-20-18-20-18-24-(DNF)

49er級男子【日本からの参加なし/8か国/14艇】

1位Alonso / Alonso (ESP)

2位Bildstein / Hussl (AUT)

3位Schneiter / Cujean (SUI)

49erFX級女子【日本からの参加なし/5か国/10艇】

1位Bossard / Compan (FRA)

2位Melzacka / Loboda (POL)

3位Schofegger / Boustani (AUT)

Laser級男子【日本からの参加なし/7か国/7艇】

1位Coccoluto (ITA)

2位Lo (SGP)

3位Zelko (SLO)

Finn級男子【日本からの参加なし/9か国/12艇】

1位Coccoluto (ITA)

2位Lo (SGP)

3位Zelko (SLO)

▲男子はクリアスタート
▲高山・今村組、8位でフィニッシュ
▲メダルレースを終えて帰着した高山・今村組、悔しさがにじみだす
▲優勝したベルチャ―・ライアン組(オーストラリア)
▲470級女子リコールありでスタート。10ノットの風が入った
▲女子1下マーク、吉田組は8位で通過
▲吉田・吉岡組は8位でメダルレースフィニッシュ
▲女子で優勝したルコント―選手がインタビューを受ける間、お母さんの足にまとわりつく息子さんのギャビくん
▲大会終了。艇をコンテナに積み込み、日本へ送ります
▲陸では巨大スクリーン(画面中央)にSAP動画が映し出される
▲ビーチから近いフィニッシュラインだったが、観客動員数は物足りない

Report & Photo by オリンピック強化委員会

大会5日目

昨日までの吹いたレースから一転し、マイルドなレース日となりました。

RS:X男子は12時13分スタートでメダルレースが行われ、富澤選手は6位でフィニッシュ、総合成績10位でファイナルを終了しました。

470男女は2レースを行い、男子は高山・今村組が10位、女子の吉田・吉岡組も10位でメダルレースに残りました。明日が最終となります。岡田・外薗組は4点足りなく、11位に終わりました。女子の林・西代組は昨日のレースでクルーの西代が負傷し、今日はレースに出られませんでした。

レーザー・ラジアルはエントリーが少ないクラスですが、メダルレースは通常どおり行われます。冨部は総合5位です。

RS:X男女、ナクラ17、49erとFXは本日でレース終了となりました。

明日の予定は12時からフィン、470男子、470女子、レーザー、レーザー・ラジアルの順でメダルレースとなります。

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成績

470級 男子【日本から5艇参加/18か国/29艇】

10位高山大智・今村公彦(YAMAHA Sailing Team Rev’s)
17-15-6-(22)-8-5-18-6-8-19

11位岡田奎樹(トヨタ自動車東日本)・外薗潤平(九州旅客鉄道)
5-14-(DNF)-6-13-11-17-25-10-5

16位磯崎哲也・高柳彬(エス・ピー・ネットワーク)
9-7-21-16-18-23-2-21-(25)-14

17位土居一斗・木村直矢(アビームコンサルティング)
(21)-11-16-19-15-19-12-10

23位市野直毅(島精機製作所)・長谷川孝(横浜ゴムMBジャパン)
19-21-15-23-26-24-16-(UFD)-26-1

470級 女子【日本から3艇参加/14か国/24艇】

10位吉田愛・吉岡美帆(ベネッセホールディングス)
4-18-2-2-(19)-17-3-7-16-12

16位宇田川真乃・工藤彩乃(YAMAHA Sailing Team Rev’s)
19-17-15-16-18-16-8-(DNF)-7-6

23位林優季・西代周(明海大学・職)
21-22-13-18-22-22-18-15-(DNC)-DNC

レーザーラジアル級女子【日本から1艇参加/6か国/8艇】

4位冨部柚三子(福井県スポーツ協会)
2-6-3-4-(7)-6-2-7-2

Nacra17級 男女混合【日本から1艇参加/15か国/24艇】

1位Bissaro/Frascari (ITA)

2位Gimson/Burnet (GBR)

3位Tita/Banti (ITA)

17位梶本和歌子(橋本総業ホールディングス株式会社)・川田貴章(ミキハウス)
6-(22)-15-15-16-(UFD)-16-14-14-15-18

RS:X級 男子【日本から2艇参加/13か国/29艇】

1位Camboni (ITA)

2位Benedetti (ITA)

3位Giard (FRA)

10位富澤慎(トヨタ自動車東日本)
18-17-(20)-11-5-16-10-11-5-M5

26位池田健星(明治大学・KAYA)
27-13-11-(28)-26-23-24-22-22

RS:X級女子【日本から4艇参加/9か国/26艇】

1位de Geus (NED)

2位Sills (GBR)

3位Tartaglini (ITA)

16位伊勢田愛(鳥取県地域振興部)
17-1-2-(23)-20-20-20-21-12

17位須長由季(ミキハウス)
21-6-19-18-14-17-(22)-12-9

19位小嶺恵美(愛媛県競技力向上対策本部・ジェイウィルコーポレーション)
(23)-11-10-14-19-17-11-18-23

22位新嶋莉奈(慶応義塾大学)
2-22-18-20-18-20-18-24-(DNF)

49er級男子【日本からの参加なし/8か国/14艇】

1位Alonso / Alonso (ESP)

2位Bildstein / Hussl (AUT)

3位Schneiter / Cujean (SUI)

49erFX級女子【日本からの参加なし/5か国/10艇】

1位Bossard / Compan (FRA)

2位Melzacka / Loboda (POL)

3位Schofegger / Boustani (AUT)

▲メダルレースに向かうRS:X級男子の富澤
▲RS:X級男子の富澤はメダルレースを6位で終え、総合10位
▲470級男子、定刻にスタート
▲470級女子、こちらも定刻にスタート
▲急に風が弱くなり混戦模様となった470級男子
▲470級男子、高山・今村組8位、岡田・外園組9位
▲470級男子のオープニングシリーズ最終レース、市野・長谷川組は3マークを1位で回航。土居・木村組4位回航、岡田・外園組6位で回航
▲市野・長谷川組1位
▲岡田・外園組5位
▲土居・木村組8位
▲宇田川・工藤組3マーク3位回航
▲470級女子、6位でフィニッシュする宇田川・工藤組

Report & Photo by オリンピック強化委員会

大会4日目

予報どおり、昼過ぎから吹きあがりましたが、スタート時刻を10時に早めていたことが功を奏し、470男女は2レース、RS:X男女は3レース、ナクラは2レースを消化できました。ラジアルは11時スタート予定だったので延期となり、そのまま海へ出ることなく終わりました。

RS:X男子では富澤選手が3レースを10-11-5とまとめて、総合10位に上がり、メダルレースに残ることができました。「昨日の時点で10位とは25点の差がありましたが、上位には軽風が得意な選手もいたので、風が強い中で3本できれば逆転のチャンスがあると思っていました。メダルレースに残れたのは久々なので、ギリギリでも入れてうれしいです。上位とは点差がありますからこれ以上の逆転は難しい。だから、明日は思い切りのいいレースをしたいと思います」(富澤)

470男女は明日2レースを行い、上位10艇が日曜日のメダルレースへ進みます。今日は2レースを行い、女子の吉田・吉岡組が7位に上がり、男子は高山・今村組が10位につけています。

明日はRS:X男女、49er、FXとナクラの5種目がメダルレースです。富澤選手は12時スタート予定(日本時間19時)となります。

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成績

470級 男子【日本から5艇参加/18か国/29艇】

10位高山大智・今村公彦(YAMAHA Sailing Team Rev’s)
17-15-6-(22)-8-5-18-6

13位岡田奎樹(トヨタ自動車東日本)・外薗潤平(九州旅客鉄道)
5-14-(DNF)-6-13-11-17-25

15位磯崎哲也・高柳彬(エス・ピー・ネットワーク)
9-7-21-16-18-(23)-2-21

17位土居一斗・木村直矢(アビームコンサルティング)
(21)-11-16-19-15-19-12-10

24位市野直毅(島精機製作所)・長谷川孝(横浜ゴムMBジャパン)
19-21-15-23-26-24-16-(UFD)

470級 女子【日本から3艇参加/14か国/24艇】

11位吉田愛・吉岡美帆(ベネッセホールディングス)
4-18-2-2-(19)-17

20位宇田川真乃・工藤彩乃(YAMAHA Sailing Team Rev’s)
(19)-17-15-16-18-16

22位林優季・西代周(明海大学・職)
21-(22)-13-18-22-22

Nacra17級 男女混合【日本から1艇参加/15か国/24艇】

16位梶本和歌子(橋本総業ホールディングス株式会社)・川田貴章(ミキハウス)
6-(22)-15-15-16-(UFD)-16-14-14-15-18

RS:X級 男子【日本から2艇参加/13か国/29艇】

10位富澤慎(トヨタ自動車東日本)
18-17-(20)-11-5-16-10-11-5

26位池田健星(明治大学・KAYA)
27-13-11-(28)-26-23-24-22-22

RS:X級女子【日本から4艇参加/9か国/26艇】

16位伊勢田愛(鳥取県地域振興部)
17-1-2-(23)-20-20-20-21-12

17位須長由季(ミキハウス)
21-6-19-18-14-17-(22)-12-9

19位小嶺恵美(愛媛県競技力向上対策本部・ジェイウィルコーポレーション)
(23)-11-10-14-19-17-11-18-23

22位新嶋莉奈(慶応義塾大学)
2-22-18-20-18-20-18-24-(DNF)

レーザーラジアル級女子【日本から1艇参加/6か国/8艇】

6位冨部柚三子(福井県スポーツ協会)
2-6-3-4-(7)-6

▲今日の3レースを10-11-5と走り、10位でメダルレースに残った富澤選手
▲メダルレースに進出した富澤選手。明日12時10分のスタート
▲堤防からRS:X級選手を応援しているのはカイトボードの選手達
▲今日でレースを終了した伊勢田選手
▲今日の1Rで2位フィニッシュの磯崎・高柳組
▲470級女子の第2Rはオールクリアでスタート
▲470級男子の第2Rも多分オールクリアでスタート
▲470級女子の吉田・吉岡組は6位でフィニッシュ
▲470級男子の第2Rの高山・今村組は6位でフィニッシュ
▲470級男子の第2Rの市野・長谷川組は8位でフィニッシュするもUFD

Report & Photo by オリンピック強化委員会

大会3日目

今日はほぼ定刻でスタートし、3レースが消化できました。途中、15ノットを超える風になり、早いクラスは15時には終了しましたが、470男子はR5の途中で大型フェリーがレース海面を通過してキャンセルとなり、やり直しとなりました。女子はスペインから救済要求が出たものの却下、キャンセルされずに成立しました。

ナクラのレース運営はスムーズなのですが、49erのエリアと重なる場所があり、マルチクラスでのエリアの配分の難しさがあります。レース時間もターゲットタイムよりも長くなる距離でした。

明日は強い西風が吹く予報で、スタート時刻が10時に早まりました。強まる前に1レースはやりたいという運営の希望がありますが、RS:Xとナクラは明日がオープニングの最終日で、土曜日がメダルレースになります。3レースができるといいのですが。

大会サイト(http://evenements.ffvoile.fr/wcsf2019gbr.aspx)
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成績

470級 男子【日本から5艇参加/18か国/29艇】

10位岡田奎樹(トヨタ自動車東日本)・外薗潤平(九州旅客鉄道)
5-14-(DNF)-6-13-11

11位高山大智・今村公彦(YAMAHA Sailing Team Rev’s)
17-15-6-(22)-8-5

16位磯崎哲也・高柳彬(エス・ピー・ネットワーク)
9-7-21-16-18-(23)

20位土居一斗・木村直矢(アビームコンサルティング)
(21)-11-16-19-15-19

22位市野直毅(島精機製作所)・長谷川孝(横浜ゴムMBジャパン)
19-21-15-23-(26)-24

470級 女子【日本から3艇参加/14か国/24艇】

11位吉田愛・吉岡美帆(ベネッセホールディングス)
4-18-2-2-(19)-17

20位宇田川真乃・工藤彩乃(YAMAHA Sailing Team Rev’s)
(19)-17-15-16-18-16

22位林優季・西代周(明海大学・職)
21-(22)-13-18-22-22

Nacra17級 男女混合【日本から1艇参加/15か国/24艇】

16位梶本和歌子(橋本総業ホールディングス株式会社)・川田貴章(ミキハウス)
6-(22)-15-15-16-(UFD)-16-14-14

RS:X級 男子【日本から2艇参加/13か国/29艇】

15位富澤慎(トヨタ自動車東日本)
18-17-(20)-11-5-16

25位池田健星(明治大学・KAYA)
27-13-11-(28)-26-23

RS:X級女子【日本から4艇参加/9か国/26艇】

13位伊勢田愛(鳥取県地域振興部)
17-1-2-(23)-20-22

20位小嶺恵美(愛媛県競技力向上対策本部・ジェイウィルコーポレーション)
(23)-11-10-14-19-19

21位須長由季(ミキハウス)
(21)-6-19-18-14-17

22位新嶋莉奈(慶応義塾大学)
2-(22)-18-20-18-20

レーザーラジアル級女子【日本から1艇参加/6か国/8艇】

6位冨部柚三子(福井県スポーツ協会)
2-6-3-4-(7)-6

▲470級女子の吉田・吉岡組2位でフィニッシュ
▲レース海面を走る巨大なフェリー
▲470級男子の高山・今村組
▲470級男子の土居・木村組
▲R5で8位フィニッシュの高山・今村組
▲R6で1上を7位で回航する高山・今村組
▲R6、5位フィニッシュの高山・今村組
▲ハーバー風景
▲海岸線道路からレース海面を見ることができます

Report & Photo by オリンピック強化委員会

大会2日目

予報どおり、11時を過ぎた頃から風が強くなり始め、各エリアとも18ノットくらいでスタートしたものの、13時を過ぎると30ノットを超えるガストが入ってきました。ナクラは2レース、470男女、ラジアルは1レースを完了しましたが、午後からスタート予定だったRS:Xはレースができませんでした。

サバイバルレースを2位でフィニッシュした吉田・吉岡組はトータルでも2位に上がりました。「今日はガストが強く、抜けると風速差があったので、余計に強く感じました。山を越えてから落ちてくる風のせいもあったかと思います」(吉田愛)

「1レース目のダウンウインドはめちゃくちゃ早くて、挽回できました。2レース目もスタートでうまく出られて、オリンピックチャンピオンのアルゼンチンの上からタックするまでずっと一緒に走ることができました。その後は30ノットになって、2上へ行く時に2回沈してしまいました」(梶本)。ナクラは30ノットオーバーの中、フィニッシュしてから無事にハーバーへ戻ってきました。

470男子はトラブルが多く、ディスマストやスプレッダーが外れたり、沈したり、衝突したり……傷だらけの1日となりました。

明日は3~4レースを予定しているクラスが多く、今日ほど吹き上がらない予報です。

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成績

470級 男子【日本から5艇参加/18か国/29艇】

9位磯崎哲也・高柳彬(エス・ピー・ネットワーク)
9-7-(21)

11位岡田奎樹(トヨタ自動車東日本)・外薗潤平(九州旅客鉄道)
5-14-(DNF)

14位高山大智・今村公彦(YAMAHA Sailing Team Rev’s)
(17)-15-6

18位土居一斗・木村直矢(アビームコンサルティング)
(21)-11-16

22位市野直毅(島精機製作所)・長谷川孝(横浜ゴムMBジャパン)
19-(21)-15

470級 女子【日本から3艇参加/14か国/24艇】

2位吉田愛・吉岡美帆(ベネッセホールディングス)
4-(18)-2

19位宇田川真乃・工藤彩乃(YAMAHA Sailing Team Rev’s)
(19)-17-15

20位林優季・西代周(明海大学・職)
21-(22)-13

Nacra17級 男女混合【日本から1艇参加/15か国/24艇】

17位梶本和歌子(橋本総業ホールディングス株式会社)・川田貴章(ミキハウス)
6-(22)-15-15-16

RS:X級 男子【日本から2艇参加/13か国/29艇】

15位池田健星(明治大学・KAYA)
(27)-13-11

21位富澤慎(トヨタ自動車東日本)
18-17-(20)

RS:X級女子【日本から4艇参加/9か国/26艇】

1位伊勢田愛(鳥取県地域振興部)
(17)-1-2

14位新嶋莉奈(慶応義塾大学)
2-(22)-18

16位小嶺恵美(愛媛県競技力向上対策本部・ジェイウィルコーポレーション)
(23)-11-10

18位須長由季(ミキハウス)
(21)-6-19

レーザーラジアル級女子【日本から1艇参加/6か国/8艇】

3位冨部柚三子(福井県スポーツ協会)
2-(6)-3

▲会場を入るとすぐに自転車レースのゴール風なアーチがあります
▲朝はこんなに穏やかだったのに……コーチボートの係留場所です
▲ビブスは使いまわしです
▲サバイバルな状況を耐えて走った冨部選手。ラジアルも一時全艇が沈しかけるようなガストに襲われました
▲丘の上のブリッジには回答旗とクラス旗だけ。それでも今日はもうできないとわかるくらい吹き上がっていました
▲カイトのスタートです
▲470級男子のスタート
▲470女子のスタート時はまだ20ノットいかないくらいでした
▲470女子のフィニッシュ。もう、サバイバルでした
▲セキユリティに関するプレゼンをするのはフランス海軍ツーロン基地のアドミラル。2024年のセキュリティーについて5人からレクチャーがありました。フランス語でのプレゼンを覚悟していたら、何と英語でのプレゼンにはびっくり。アドミラルは1983年と2001年に日本へ来たことがあるそうです。オーシャンレースをオリンピックで実施する点もセキュリティー面では問題がなさそうでした

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大会1日目

朝から東~南東系の風が吹く中、11時のスタート予定でレースが始まりました。
RS:X女子ではR1で新嶋選手が2位をとりました。スタートがうまくいかず、右へ逃げ、伸ばして風をつかみ2位で1上マークを回り、ダウンウインドでも必死にパンピングをして最後までキープしました。R2とR3は伊勢田選手が思い切りの良い判断で風のある場所を走り、1-2とまとめ、初日のトップに立ちました。RS:X男子では池田健星選手が伸びるサイドを走ってトータルで15位でした。
マルセイユは東側を岩山が囲んでいるため、風が入るサイドがあります。しかし、いつもそこだけに入るというわけではなく、エリアによって異なり、風の強さによって入り方が異なります。見えていても海面に降りてこない風もあるので、見分けるには時間がかかりそうです。リオ五輪の時と同様、2024年に向けて、地形の影響を考えてコースを勉強せねばならないと考えさせられます。

沖にある470エリアの風速は他より安定していますが、風のムラがあり、風速によってムラができる場所が異なるようです。こんな状況下、470男子のスペインは2レースともトップでした。

明日は今日よりも強い風が吹くとの予報が出ています。フィンと海面をシェアしているナクラは、明日は先の11時スタートです。RS:Xは13時過ぎからで、カイトが先のスタートとなります。

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成績

470級 男子【日本から5艇参加/18か国/29艇】

7位磯崎哲也・高柳彬(エス・ピー・ネットワーク)
9-7

8位岡田奎樹(トヨタ自動車東日本)・外薗潤平(九州旅客鉄道)
5-14

15位土居一斗・木村直矢(アビームコンサルティング)
21-11

16位高山大智・今村公彦(YAMAHA Sailing Team Rev’s)
17-15

20位市野直毅(島精機製作所)・長谷川孝(横浜ゴムMBジャパン)
19-21

470級 女子【日本から3艇参加/14か国/24艇】

13位吉田愛・吉岡美帆(ベネッセホールディングス)
5-18

19位宇田川真乃・工藤彩乃(YAMAHA Sailing Team Rev’s)
19-17

23位林優季・西代周(明海大学・職)
22-22

Nacra17級 男女混合【日本から1艇参加/15か国/24艇】

14位梶本和歌子(橋本総業ホールディングス株式会社)・川田貴章(ミキハウス)
6-(22)-15

RS:X級 男子【日本から2艇参加/13か国/29艇】

15位池田健星(明治大学・KAYA)
(27)-13-11

21位富澤慎(トヨタ自動車東日本)
18-17-(20)

RS:X級女子【日本から4艇参加/9か国/26艇】

1位伊勢田愛(鳥取県地域振興部)
(17)-1-2

14位新嶋莉奈(慶応義塾大学)
2-(22)-18

16位小嶺恵美(愛媛県競技力向上対策本部・ジェイウィルコーポレーション)
(23)-11-10

18位須長由季(ミキハウス)
(21)-6-19

レーザーラジアル級女子【日本から1艇参加/6か国/8艇】

3位冨部柚三子(福井県スポーツ協会)
2-6

▲レース運営のブリッジは丘の上の2階建てコンテナです
▲GPSトラッカーは選手によって毎日返却されます
▲トラッカー返却部屋の外側には帰着申告シートがあります
▲2個のトラッキングの取り付け位置を考えるWSスタッフ
▲レース艇が帰着する中、ママを探しているのはフランスのカミールの息子さん
▲RS:Xの伊勢田がR2でトップフィニッシュ
▲サポートハウスで食事中の新嶋選手。 R1で全精力を注いで2位を走り、R2とR3は「くたくたでした」と。右は小嶺選手
▲5位でフィニッシュした岡田・外薗組
▲5位でフィニッシュした吉田・吉岡組
▲7位でフィニッシュした磯崎・高柳組
▲ナクラの梶本・川田組

Report & Photo by オリンピック強化委員会

フランスのマルセイユでセーリングワールドカップ(SWC)ファイナルが始まります。
フランス風に読むと、「フィナーレ」になる大会なのですが、41カ国から207艇、308人の選手が11種目に分かれて競います。今回は2024年から五輪種目に新たに加わったカイトオープンクラスも加えています。

開催地:フランス・マルセイユ
日程:2019年6月2日~6月9日
6月2日受付、インスペクション
6月3日計測、開会式、ブリーフィング
6月4日~7日RS:X男女, Nacra17, 49er, 49erFX オープニングシリーズ
6月4日~8日Laser, Radial, Finn, 470男女 オープニングシリーズ
6月8日RS:X男女, Nacra17, 49er, 49erFX メダルレース
6月9日Laser, Radial, Finn, 470男女 メダルレース

日本の参加艇

470級男子【18カ国/29艇/日本から5艇参加】
磯崎哲也・高柳彬(エス・ピー・ネットワーク)
岡田奎樹(トヨタ自動車東日本)・外薗潤平(九州旅客鉄道)
土居一斗・木村直矢(アビームコンサルティング)
市野直毅(島精機製作所)・長谷川孝(横浜ゴムMBジャパン)
高山大智・今村公彦(YAMAHA Sailing Team Rev’s)

470級女子【13カ国/24艇/日本から3艇参加】
吉田愛・吉岡美帆(ベネッセホールディングス)
宇田川真乃・工藤彩乃(YAMAHA Sailing Team Rev’s)
林優季・西代周(明海大学・職)

Nacra17級 男女混合【15カ国/24艇/日本から1艇参加】
梶本和歌子(橋本総業ホールディングス株式会社)・川田貴章(ミキハウス)

RS:X級男子【14カ国/29艇/日本から2艇参加】
富澤慎(トヨタ自動車東日本)
池田健星(明治大学・KAYA)

RS:X級女子【10カ国/26艇/日本から4艇参加】
小嶺恵美(愛媛県競技力向上対策本部・ジェイウィルコーポレーション)
伊勢田愛(鳥取県地域振興部)
須長由季(ミキハウス)
新嶋莉奈(慶応義塾大学)

レーザーラジアル級女子【6カ国/8艇/日本から1艇参加】
冨部柚三子(福井県スポーツ協会)

サポートスタッフ

中村健次・齋藤愛子・中村健一・萩原正大(オリンピック強化委員会)・武田哲子(栄養)・吉松大樹(トレーナー)

チームコーチ

三船和馬・三船智子(栄養)・玉城千鶴(トレーナー)・関一人・鈴木國央・Ilias Mylonas、石嶺忍(トレーナー)・飛内明彦・仲川登・飛内よし子(栄養)・水野元晴(トレーナー)・吉田雄悟・戸田瑤子(栄養)・福田智子(トレーナー)・Victor Paya・Nick Dempsey・小菅寧子

大会サイト(http://evenements.ffvoile.fr/wcsf2019gbr.aspx)

Day0のピックアップ計測ではRS:X女子の小嶺とナクラの梶本・川田組だけがリストアップされて、常連の470男女は初めて日本チームのピックアップ計測はゼロでした。今日、呼ばれていなくても、大会期間中毎日1、2艇が計測でピックアップされ、チェックを受けます。
開会式は、市長や州の議員、マルセイユにある大使館や領事館からゲストを招いて行われました。

マルセイユは2024パリ五輪のセーリング会場です。現在のセーリングセンターを2020年に改装し、2021年からは本番用の施設で大会を開始します。マルセイユが2024パリ五輪のセーリング競技会場であることを地域の観光促進の起爆剤にしようとするとともに、この大会を通じて2024パリ五輪を世界に発信しようとしているのです。
開会式には、昨年も来席してくださった武田日本総領事が出席いただき、式の後には選手やスタッフを激励し、マルセイユの主要人物が集まった開会式を見てフランスとマルセイユがこの大会にかける意気込みの強さを説明してくださいました。
フランスは50年以上続くイエールオリンピックウィークをはじめ、ISAFワールド、世界選手権など大きな大会を数多く開催してきました。大会運営のノウハウも、現場で大会を支えるスタッフも、すでに世界一の運営レベルで、洗練されたお洒落な空間を作ろうとしています。
フランス語しか通じないというのはもう何十年も前の話で、今はほとんどの人が英語でコミュニケーションがとれます。オリンピックは英語とフランス語で運営されるものですが、大会の看板からしてフランス語になっていることが印象的です。アメリカへ留学した経験のあるマルセイユ市長は英語とフランス語が混じった独特のスピーチを行い、これが新しいフランス流なのではないかと思わされました。

49er、49er FX,、フィン、レーザー、レーザーラジアルの5種目では欧州選手権や世界選手権大会と開催日が近くなって日程が過密になり、エントリーが少ない状況となりました。他の5種目とカイトは上位選手が出そろいましたので、6月8日、9日のメダルレースに多くの日本選手が残るよう応援をよろしくお願いします。

▲Home of Sailingのテント
▲計測スペースで470の重量を測っている
▲会場周辺を警備する騎馬警官
▲まだ整備前のマルセイユセーリングセンター。右側が現在の艇庫と事務所のある建物
▲ワールドカップのバナー
▲空に虹が…
▲ピックアップ計測に指名されたナクラの梶本・川田組
▲開会式でマルセイユ市長から記念品を受け取る齋藤愛子

Report & Photo by オリンピック強化委員会