コロナ禍下における海外遠征のガイドライン
PUBLISHED ON:11. October 2020
(公財)日本セーリング連盟
オリンピック強化委員会
オリンピック強化委員会
JSAFオリンピック強化委員会(以下「オリ強」)は、強化選手が海外渡航を含む国際大会への参加、または海外での長期練習を計画する際、以下の事項を留意するよう当該選手だけでなく帯同コーチおよびスタッフすべてに要請し、コロナ禍下での感染防止と強化との両立を支援致します。
1. 基本姿勢
With コロナでは、感染しないという保証がない中での渡航になるため、感染するかもしれないというリスク認識をもって遠征を計画するとの基本姿勢を持つようにしてください。渡航の判断は、本人の責任で決定してください。
2. 渡航準備
- ①渡航日の14日前より毎朝、毎晩、検温をする。自分専用の体温計を持参のこと。
- ②渡航期間をカバーする数のマスクを持参する。
- ③アルコール消毒シートや手指消毒を行うものを持参する。
- ④渡航先 - 入国先が日本を受け入れてくれることがわかっていても、渡航経路によりPCR証明が必要になる。旅行代理店と確実なルートを確認する。特に、予定便が欠航となった場合や、緊急事態発令等の可能性も考慮して計画する。
- ⑤渡航期間 - 無意味に長い遠征はしない。シェンゲン条約にかかる日数、現地での感染による滞在期間延長などがあるので、注意が必要。
- ⑥渡航先の受け入れ状況 - 大会等ではエントリ―、インビテーション、主催者からの承認が必要な場合は確実に手続きをする。
- ⑦滞在先を明確にして渡航する。非常時の隔離場所も想定しておく。
- ⑧滞在先付近の病院事情を事前に調べておく。
- ⑨滞在先でのコロナ感染時の連絡、対応先を事前に調べておく。
- ⑩海外で病院へ入っても十分にカバーできる渡航保険(医療費付保)に入る。
- ⑪これらを含んだ遠征計画書をJSAFオリンピック強化委員会宛てに、渡航前に提出する。
- ⑫現地では人間距離を守り、感染の可能性がある密な場所は避ける。どうしてもそういった場所へ行かなければならない際にはマスク等でしっかり防御し、こまめに手を洗う。
- ⑬外務省のたびレジに登録する。現地の最新情報が常に入手できるようにアプリを活用する。
3. 感染した場合の対応策の事前想定と現地での実施
- ①現地で発熱やコロナの症状が出た際には速やかにオリ強へ連絡する。
- ②現地の感染対策に従って病院へ行く。
- ③言葉が不安な人はポケトーク等の自動翻訳機を持参することを奨める。
- ④大使館(領事館)のCOVID感染対応窓口への連絡をする。
- ⑤現地での付き添い者がいない場合、同行者(選手・コーチなど)は感染者の回復が確認できるまで付き添う。
- ⑥復路分のみ変更可能な航空券を手配する。
4. 帰国の際に注意すべき点
- ①法務省が定める、14日間隔離等の入国条件に従う。
- ②入国のPCR検査で陽性の場合は、指示に従い治療を受ける。
- ③PCR検査で陰性の場合でも、帰国後14日間は他者との濃厚接触を避ける。同居の家族等がある場合は、その期間、隔離体制をとる。
- ④帰国後、速やかに入国後検査の結果をオリ強に報告する。
5. その他(帰国後待機期間中の緩和措置)
10月9日スポーツ庁より「帰国14日間待機」に対する条件付き緩和措置が発表された。これは、14日間待機は変わらないものの、練習場所を特定することで待機期間中の練習を継続できる措置である。期間中の義務などの条件をよく読み、この緩和措置を希望する選手はオリ強から申請する。
【緩和措置に関する資料(スポーツ庁発行)】
【資料1】東京大会に向けた「帰国後14日間待機」に対する条件付き緩和措置について(PDF)
【資料2】帰国後活動計画書(Excel)
【資料3】日本人選手帰国 チェックリスト(Word)
実際の遠征にあたっては、その時の状況や個別の事情などを勘案してオリ強から情報提供したり、指示を出す場合もありますので、いつでも連絡を取れるようにするとともに、現地からの状況も頻繁に報告するようにお願いします。