大会2日目
大会2日目。昨日、男子とMixedが3レースを行ったのに対し、女子は2レースのみだったため、本日は女子が先に3レースを行う予定で出艇しました。
レース海面が湾内に位置しており、潮流が複雑に流れていて、レグに対してどのように影響があるかを素早く把握し、対応する必要がありました。
第3レース
風向255〜260° 風速4~6knot マーク設定255° スタートライン付近の潮流0°
第1レグに対して強い潮流が右から流れてきているため、下艇が先行する昨日と同じ展開を想定。
宇田川艇はアウター側から素晴らしいスタート。田中艇は、スタートライン付近の右から入る風の誘惑にのり、集団とは逆の右海面を選択してしまいます。第1マークを回る時点で順位が確定してしまう展開となり、田中艇は挽回する機会もなくフィニッシュ。
第4レース
風向240° 風速3~5knot マーク設定240° スタートライン付近の潮流350°
両艇、アウター側からスタート。風にムラが多く、順位の変動が起こりやすい、集中力を要する展開が続きます。
田中艇はマーク回航ごとに順位を上げ、3位でフィニッシュ。宇田川艇は有利サイドが偏る展開にリズムを掴めず苦しみながらも耐え、要所で挽回していく強さを見せて4位でフィニッシュ。
ようやく日本チームに「エンジンがかかってきた」と思わせるレースでした。
第5レース
風向235°〜240° 風速3~6knot マーク設定240° スタートライン付近の潮流350°
宇田川艇(アウターサイドから4番目)、田中艇(アウターサイドから5番目)ともに良いスタート。しかし、競り合って走る中ではじかれてしまい、思い通りのコースを引かせてもらえません。
瞬間的な戦術の違いがわずかな差を生み、それが勝敗に大きく影響するシビアな展開の中で、甘さを見せてしまう日本チームは、順位を一気に落とす場面もあります。戦略を組み立てている間に展開が変化し、それに対応するのに時間がかかってしまっているように見えました。
本日3レースを消化し、トータルで5レースを行いました。
田中・野田組、宇田川・工藤組ともにスロースタートとなってしまいましたが、それぞれがチームの強みを感じており、自信を持って勝負しています。
明日はスタート予定時刻が早まり、10:00スタートとなります。
大会サイト(http://2019juniorworlds.470.org/en/default/races/race)
成績(サイトリンク)
成績
470級 女子【日本から2艇参加/9か国/12艇】
8位田中美紗樹・野田乙心(早稲田大学・福岡第一高校)
(9)-6-8-4-6
5位宇田川 真乃(Yamaha Sailing Revs)・工藤 彩乃(Yamaha Sailing Team Revs・日本大学)
7-7-(12)-3-2
▲出艇前のビブス贈呈式が毎朝行われます
▲レース中の1シーン
▲第4レースの日本勢は3位、4位でフィニッシュ
Report & Photo by 中村健一