大会4日目
晴天ですが、気温は16度と寒い朝を迎えました。
気象予報士から、「今日は今大会で一番悪い」との話がありましたが、気温が上がり始め、12時を過ぎた頃から風が入り、予定より2時間ほど遅れてレースが始まりました。
風向は50度から60度 風速は6から7ノットでレースが行われ、本日は3クラスの選手がシングルに入り、順位を上げました。
今大会は、420男女、ラジアル男女、29er男女、RS:X男女/Nacra15の4海面で毎日19時近くまでレースが行われています。選手たちは、帰着後プロテストが出されていないかを確認し、ホテルへ戻り食事をとり、それからミーティングを行いますので、相当疲れていると思います。
女子選手の最終レースへの意気込み
29er級 女子
抜井 理沙(大阪教育大学附属高等学校池田校舎)
ここまで良いレースもあれば悪いレースもありましたが、一度気持ちをリセットして、最終日に自分の持っている知識や経験をすべて出し切り、上位に食い込めるように頑張ります。
西田カピーリア 桜良(関西大学第一高等学校)
この大会を経て一番感じた事は、外国人選手のレベルの高さです。自分達のスタート後、タック、ジャイブ後のボートスピードが遅く、そこで追いつかれる場面が多くあり自分の実力が不十分だと感じました。
世界のトップセーラーと戦えたことを今後にもいかせるように今大会を振り返り、次に戦うときにはより多くの選手の前を切れるように努力したいと思います。
420級 女子
小林 奏(京都府立宮津高校)
今までの8レースを通して学んだことを生かし、しっかりプランニングし、いいスタートを切って1位をとりたいと思います。海外のトップ選手と走れる最後のレースなので、しっかり走り切りたいです。
白敷 奈津見(京都府立宮津高校)
明日のレースでは、スタート時に何回もラインを確認し、第一線でスタートすることを目標にします。今までのレースで風がわからなくなることが結構あったのですが、それはあまり風が見られてないからだと思うので、何回も風を見てトップでフィニッシュしたいです。
レーザーラジアル級 女子
須田 英実子(滋賀県立膳所高等学校)
今大会ではスタートでうまく出られてもその後のスピードが他の選手より遅くて置いていかれたり、タックポジションが悪くブローにうまく乗り切れなかったりして、なかなか前に出ることができませんでした。明日はスタートでしっかり出て、視野を広く持って最後1レースを悔いの残らないように頑張ります!
男子選手のコメント
RS:X級 男子
齋藤 雄悟(東山高等学校)
今日は微風シリーズでした。微風はスタートが命なので、スタートから集中して、絶対パンピング負けしないようにと考えていました。3レースともクリアウインドをうまく使え前に出ることができました。コースの組み立て方もうまくいっていましたが、何回かミスをして順位を少し落としてしまうことがありました。明日も同じ予報なので最後まで気を引き締めて臨みたいと思います。
レーザーラジアル級 男子
今日は自分のターゲットウインドの中、1レースで前を走ることができました。そのレースはとくに考え方を変えたわけではなく、ただスタート後のファーストタックが成功して、一線に残れただけでした。一度前に出ると思っていたより簡単にレースができて、いつもの走りができていたように感じました。それだけスタート、スタート後のファーストタックが大事かを実感したレースでした。明日もこのイメージを忘れずにレースを頑張ります。
成績
29er級 男子【参加国:28カ国】
28位上田直樹(山手学院高等学校)・田原隼宇(逗子開成高等学校)
14-24-(UFD)-26-26-26-27-27-25-26-24
29er級 女子
21位抜井 理沙(大阪教育大学附属高等学校池田校舎)・西田カピーリア 桜良(関西大学第一高等学校)
2−22−22−18-11-(23)-17-16-13-20-23-18-23
RS:X級 男子
13位齋藤 雄悟(東山高等学校)
17-(22)-16-20-11-16-8-12-9
420級 男子【参加国:30カ国】
20位大石 駿水(霞ヶ浦高等学校)・青木 武斗(霞ヶ浦高等学校)
4-15-14-19-17-17-(BFD)-BFD
420級 女子
10位小林 奏(京都府立宮津高校)・白敷 奈津見(京都府立宮津高校)
(9)-5-2-19-20-18-3-12
レーザーラジアル級 男子【参加国:57カ国】
35位服部 陸太(鎌倉学園高等学校)
25-43-38-21-40-40-35-6
レーザーラジアル級 女子【参加国:46カ国】
31位須田 英実子(滋賀県立膳所高等学校)
38-30-23-32-27-28-37-20
Report & Photo by 宮野幹弘
大会3日目
朝から雨が降り気温も低く、夏まぢかとは思えない秋のような天気でしたが、 予報の通り出艇前には雨も止み晴れ間が出て、風も上がってきました。
北の風、風速は14から15ノット、ブローで17ノットの風が入ってきましたが、強風下でのレースとなり苦戦を強いられました。
大会前半戦が終了し、男子選手の「前半戦で感じたこと」「後半戦へ向けて」のコメントです。
29er級 男子
上田 直樹(山手学院高等学校)
強風では走りもコースもまったく通用せず残念な結果となりましたが、軽風では走りは劣ってないので、自艇の長所を生かし、明日からは心機一転し上位を狙いたいと思います。
田原 隼宇(逗子開成高等学校)
今までのレースであまり良い成績は残せていませんが、スタートは全レース攻められているので、そこに関しては良いと思います。また、他の選手のセッティングなど参考になることも多いので、これからは走りなども参考にできるよう少しでも近くを走るようにします。
RS:X級 男子
齋藤 雄悟(東山高等学校)
今日で7レースを消化しました。何本か良いところを走っていても自分のミスで順位を落とし、基本的なことができていません。イチから見直さないといけません。明日、明後日は微風の予報ですが基本的なことは変わらないので、今までのレースで良かったところは継続し、悪かったところはコーチと話し合って改善し、準備万全でレースに臨みます。
420級 男子
大石 駿水(霞ヶ浦高等学校)
得意だった強風がまったく通用せず力の差を見せつけられましたが、軽風ではトップ集団に入れていたので、後半は切り替えて軽風の中しっかりとトップを走っていきたいと思います。
青木 武斗(霞ヶ浦高等学校)
初日は比較的微風だったので前の方を走ることができたが2日目はスタートのミスが目立ち、さらにシフトに合わせて走れず挽回ができなかった。3日目は2日目よりも強風でスタートは出られたがボートスピードの差を感じた。明日からは軽風になるので、初日を思い出してレースに臨もうと思います。
レーザーラジアル級 男子
服部 陸太(鎌倉学園高等学校)
前半戦を終えて、海外選手との差を感じたところは強風のクローズのボートスピードです。海面はすごく波が高いので、一波一波乗り越えるたびに遅れていると感じました。逆にランニングでは周りよりうまく波に乗せることができ、確実に順位を上げることができました。スタートはしっかりと出られているので、後半はそれを生かして1つでも順位を上げたいです。
成績
29er級 男子【参加国:28カ国】
28位上田直樹(山手学院高等学校)・田原隼宇(逗子開成高等学校)
14-24-(UFD)-26-26-26-27-27-25
29er級 女子
17位抜井 理沙(大阪教育大学附属高等学校池田校舎)・西田カピーリア 桜良(関西大学第一高等学校)
2-22-22-18-(23)-17-16
RS:X級 男子
19位齋藤 雄悟(東山高等学校)
17-(22)-16-20-11-16
420級 男子【参加国:30カ国】
16位大石 駿水(霞ヶ浦高等学校)・青木 武斗(霞ヶ浦高等学校)
4-15-14-(19)-17-17
420級 女子
14位小林 奏(京都府立宮津高校)・白敷 奈津見(京都府立宮津高校)
(9)-5-2-19-20-18
レーザーラジアル級 男子【参加国:57カ国】
38位服部 陸太(鎌倉学園高等学校)
25-43-38-21-40-40
レーザーラジアル級 女子【参加国:46カ国】
32位須田 英実子(滋賀県立膳所高等学校)
38-30-23-32-27-28
Report & Photo by 宮野幹弘
大会2日目
今日は予定通りの時刻にRS:X 、420女子、29er 女子、 ラジアル男女の順でレースが行われた。午後から残りのクラス420男子、29er 男子のレースが行われた。
昨日の延期で今日がファーストレースとなった前半組のRS:X. 420 女子 、29er 女子。RS:X男子の齋藤はスタートは失敗したもののしっかり風を掴み2位で1上、1下を回航するもまさかの沈! これにより順位を落としてしまう。その後もうまくレースを組み立てることができず、3レースを終えた。
420女子はスタートもよく3レース共にシングルでフィニッシュし、総合で2位につけた。
29er 女子も1レース目風のフレを読み2位でフィニッシュ! その後のレースは、フリーのスピードに悩み、思うような順位を取ることができなかったが、世界選手権での2位獲得はとてつもない成長だと思う。
成績
29er級 男子【参加国:28カ国】
28位上田直樹(山手学院高等学校)・田原隼宇(逗子開成高等学校)
14-24-(UFD)-26-26-26
29er級 女子
17位抜井 理沙(大阪教育大学附属高等学校池田校舎)・西田カピーリア 桜良(関西大学第一高等学校)
2-(22)-22-18
RS:X級 男子【参加国:-カ国】
22位齋藤 雄悟(東山高等学校)
17-(22)-16
420級 男子【参加国:30カ国】
14位大石 駿水(霞ヶ浦高等学校)・青木 武斗(霞ヶ浦高等学校)
4-15-14-(19)
420級 女子
2位小林 奏(京都府立宮津高校)・白敷 奈津見(京都府立宮津高校)
(9)-5-2
レーザーラジアル級 男子【参加国:57カ国】
35位服部 陸太(鎌倉学園高等学校)
25-43-38-21
レーザーラジアル級 女子【参加国:46カ国】
33位須田 英実子(滋賀県立膳所高等学校)
38-30-23-32
Report & Photo by 宮野幹弘
大会1日目
今日は天気予報の通り、軽風のため回答旗が掲揚された。
軽風はつづいていたが、29er はD旗が掲揚され出艇し、海上での待機となった。その後、風が若干上がり3レースを消化することができた。他クラスは風の上がるのを待ち16:00近くにラジアルクラス男女、その後420男子がスタートした。420女子、29er 女子、RS:X男子はAPAが掲揚され、本日レースは、行われなかった。
ラジアル男子は途中まで好位置につけていたのだが、大きく風が振れて順位を落としてしまった。
420男子は1レース目4位でフィニッシュしたものの、プロテストをかけられた。しかし、遠征前に実施した合宿時でのルール講習が役に立ち、相手艇のプロテストは却下された。
420男子のボードスピードは他国に引けを取ることはないので、スタートをうまくできればさらに上に行くことができるだろう。
29erはスタートの直後でのポジショニングがうまくいかず、思うようなコースが取れず、2レース目は順位を落としてしまい、3レース目はUFDになった。
成績
29er級 男子【参加国:28カ国】
23位上田直樹(山手学院高等学校)・田原隼宇(逗子開成高等学校)
14-24-UFD
29er級 女子【参加国:-カ国】
-位抜井 理沙(大阪教育大学附属高等学校池田校舎)・西田カピーリア 桜良(関西大学第一高等学校)
RS:X級 男子【参加国:-カ国】
-位齋藤 雄悟(東山高等学校)
420級 男子【参加国:30カ国】
11位大石 駿水(霞ヶ浦高等学校)・青木 武斗(霞ヶ浦高等学校)
4-15
420級 女子【参加国:-カ国】
-位小林 奏(京都府立宮津高校)・白敷 奈津見(京都府立宮津高校)
レーザーラジアル級 男子【参加国:57カ国】
25位服部 陸太(鎌倉学園高等学校)
25
レーザーラジアル級 女子【参加国:46カ国】
37位須田 英実子(滋賀県立膳所高等学校)
38
Report & Photo by 宮野幹弘
大会前日
2019年Hempel Youth sailing World Championshipsがポーランド・グダンスクで7月15日から7月19日まで行われます。
開催地:ポーランド・グダンスク
日程:2019年7月15日~7月19日
日本の参加艇
29er級 男子
上田直樹(山手学院高等学校)・田原隼宇(逗子開成高等学校)
29er級 女子
抜井理沙(大阪教育大学附属高等学校池田校舎)・西田カピーリア桜良(関西大学第一高等学校)
RS:X級 男子
齋藤雄悟(東山高等学校)
420級 男子
大石駿水(霞ヶ浦高等学校)・青木武斗(霞ヶ浦高等学校)
420級 女子
小林奏(京都府立宮津高校)・白敷奈津見(京都府立宮津高校)
レーザーラジアル級 男子
服部陸太(鎌倉学園高等学校)
レーザーラジアル級 女子
須田英実子(滋賀県立膳所高等学校)
選手たちは11日の夜に会場に入り、12日は、時差調整のため散歩や必要なもののを購入するなどして調整を行いました。13日はレジストレーション、チャーター艇の受け渡し、艇整備を終え、1時間ほどの海上練習を行いました。ダブルハンド(420、29er)は、1艇を男女のチームで使用しますので、少しの交換時間でしっかりチームごとのセッティングができるように練習をしました。
今日はプラクティクスレースと開会式が行われ、会場のハーバーからパレードを行い、開会式の会場に向かいました。
代表選手選手コメント
29er級 男子
上田 直樹(山手学院高等学校)
応援に応えられるよう、そして悔いをのこさないように、自分が出せる限りの力を出していきたいと思います。
田原 隼宇(逗子開成高等学校)
まだ自分のレベルが分かりませんが、すでに海外チームから学べたことが多くあるので できる限り多くのことを吸収して中身のあるレースがしたいです。
29er級 女子
抜井 理沙(大阪教育大学附属高等学校池田校舎)
去年のユースワールドは自分の思ったようなレースができずとても悔しい思いをしたので、今年は悔いを残さないよう、1レース1レース強い気持ちをもって戦ってきたいと思います。
西田カピーリア 桜良(関西大学第一高等学校)
船をいかにフラットに保ち、いいスピードで前を走れるかというところに神経を研ぎ澄まし、周りの選手に気持ちで負けないように集中し、学ぶことの多い有意義なレースにしたいと思います。
RS:X級 男子
齋藤 雄悟(東山高等学校)
目標は8位以内です。今までの合宿や練習会で培った技術や知識をすべて使って貪欲にレースに臨みます。この大会に出られるのは自分の力だけではなく、たくさんの方に支えてもらえてることを忘れずに誇りを持って走り抜きます。
420級 男子
大石 駿水(霞ヶ浦高等学校)
自分の走りを忘れずにしっかりとトップ集団に入りたいと思います!
絶対に『優勝します』
青木 武斗(霞ヶ浦高等学校)
去年とは違い普段乗り慣れている420なので、自分の力を出しきり今までの「日本は弱い」というイメージを壊し、世界一を目指して頑張ります‼
420級 女子
小林 奏(京都府立宮津高校)
初めてのユースワールドです。何度もたくさん周りを見て、しっかり風を読み、いつも通りプランニングし、スタートを切りたいです。これまでの中でも1番ハイレベルなレースなので、海外の選手と自分達を比べ、1つでも多くの技術を得たいと思います。
白敷 奈津見(京都府立宮津高校)
ユースワールドは初めての出場ですが、苦手な風域でも前を走るって気持ちを強く持っていい成績を残せるように頑張ります。
レーザーラジアル級 男子
服部 陸太(鎌倉学園高等学校)
初のユースワールドでからないことばかりですが、代表であることを自覚して全力を尽くします。またラジアルワールドも控えているので、体調面での不安はありますが、合宿で教わったことを活かして、体の管理をしっかりと行います。具体的な目標順位は「3位」 です。理由はまだ他国のレベルがわからないということと、メダルがほしいこと、自分がザックを知るように、他国の選手に自分の存在を知らしめることです。頑張ります。応援よろしくお願いします。
レーザーラジアル級 女子
須田 英実子(滋賀県立膳所高等学校)
得意な軽風域ではトップフィニッシュを目指して、苦手な強風域でも上位選手に食らいついて行けるようにベストを尽くして頑張ります。
Report & Photo by 宮野幹弘
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