大会6日目・最終日

男子のメダルレースに出場した岡田・外薗組は、スタート前に入念な下スタートを想定したスタート練習を重ね、本番のレースでは下1を狙ってスタートしたものの、わずかにオーバーし、OCSとなって総合9位となりました。世界選手権のメダルレースという大舞台で果敢に攻める行動力は、結果としては失敗に終わりましたが、次に繋がる大きな収穫があったと思います。

女子のメダルレースでは、吉田・吉岡組がスタートから1位のGBRチームにマッチレースで抑え込まれる形となり、なんとか振り切ろうと試みるも最後まで思うようなレースができないまま8位でフィニッシュとなり、総合2位で銀メダル獲得となりました。

今回の大会は、初日から最終日まで微風から強風まで全風域でのレースが行われ、真のチャンピオンが決定するにふさわしい大会でした。その中で吉田・吉岡組は見事に銀メダルを獲得し、東京オリンピックの代表選手として内定し、本番に向けた課題を洗い出せた非常によいレガッタであったと思います。

男子は8月末に行われるワールドカップシリーズ江の島大会が最終選考レガッタとなっており、各チームが最後の調整を行い、代表の座をかけてメダルを目指して頑張ってほしいと思います。

レース期間は非常に暑く、非常に深い海面での運営をストレスなくテンポの良いレース運営をされたスタッフの皆様に感謝と御礼を申し上げます。

大会サイト(http://2019worlds.470.org/en/default/races/race)
成績表(http://2019worlds.470.org/en/default/races/race-resultsall)

成績

470級男子【8艇参加/25カ国/52艇】

9位岡田 奎樹(トヨタ自動車東日本)・外薗 潤平(九州旅客鉄道株式会社)

14位磯崎 哲也・高柳 彬(エスピーネットワーク)
15位土居 一斗・木村 直矢(アビームコンサルティング)
17位市野 直毅(島精機製作所)・長谷川 孝(横浜ゴムMBジャパン)
25位小泉 颯作(トヨタ自動車東日本)・松尾虎太郎(早稲田大学)
28位高山 大智・今村 公彦(Yamaha Sailing Team Rev’s)
45位出道 耕輔(若狭高校・職)・中川 大河(福井県スポーツ協会)
47位河合 龍太郎・中澤 太郎(三井住友海上火災保険)

470級女子【4艇参加/23カ国/39艇】

2位吉田 愛・吉岡 美帆(ベネッセホールディングス)

23位宇田川 真乃・工藤 彩乃(Yamaha Sailing Team Rev’s)
24位田中 美紗樹(早稲田大学)・野田 乙心(福岡第一高校)
33位林 優季・西代 周(明海大学)

▲女子総合2位、銀メダルの吉田・吉岡組の表彰式
▲レース後の記者会見でメダルを掲げる吉田・吉岡組
▲メダルレースに参加した470級女子の選手たち
▲電車もセーリング一色です

Report & Photo by 中村健一

大会5日目

昨日の接戦から期待が高まる中、13ノットから始まり最終レースは最大で20ノットのか風が吹き、決勝にふさわしいレースとなりました。

決勝男子ゴールドは大きく明暗が分かれる1日となりました。
岡田・外薗組は最初の2レースを手堅くまとめ、勝負のかかる最終レースでは2位を獲得し、総合6位にジャンプアップしました。
磯崎・高柳組はトラブルに見舞われ3レースとも自分たちの走りができず、総合14位となりました。
土居・木村組は2レース目の1マークを2位で回航するもサイドまでのレグで沈をしてしまい、総合15位となりました。
日本男子は岡田・外薗組の1チームがメダルレースへ進出し、9日のメダルレースでは6位をキープすることに専念します。
女子は吉田・吉岡組が1位のイギリスチームと全レースを手に汗握るレースを展開しました。1位のイギリスと1点差の2位で9日のメダルレースで金メダルを目指します。女子は9日のメダルレースでセーリング第一号となるオリンピック内定が決まる予定です。
9日のレースに注目です。

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成績表(http://2019worlds.470.org/en/default/races/race-resultsall)

成績

470級男子【8艇参加/25カ国/52艇】

6位岡田 奎樹(トヨタ自動車東日本)・外薗 潤平(九州旅客鉄道株式会社)

14位磯崎 哲也・高柳 彬(エスピーネットワーク)
15位土居 一斗・木村 直矢(アビームコンサルティング)
17位市野 直毅(島精機製作所)・長谷川 孝(横浜ゴムMBジャパン)
25位小泉 颯作(トヨタ自動車東日本)・松尾虎太郎(早稲田大学)
28位高山 大智・今村 公彦(Yamaha Sailing Team Rev’s)
45位出道 耕輔(若狭高校・職)・中川 大河(福井県スポーツ協会)
47位河合 龍太郎・中澤 太郎(三井住友海上火災保険)

470級女子【4艇参加/23カ国/39艇】

2位吉田 愛・吉岡 美帆(ベネッセホールディングス)

23位宇田川 真乃・工藤 彩乃(Yamaha Sailing Team Rev’s)
24位田中 美紗樹(早稲田大学)・野田 乙心(福岡第一高校)
33位林 優季・西代 周(明海大学)

▲男子総合6位の岡田・外薗組
▲女子総合2位の吉田・吉岡組

Report & Photo by 中村健一

大会4日目

大会4日目の今日から、男子は決勝ゴールドフリート、シルバーフリートに分かれ、世界一を決めるハイレベルな決勝レースが始まりました。
今日は男女ともにいい風の中、3レースを消化し、男子は8位:土居・木村組、9位:岡田・外薗組、10位に磯崎・高柳組と大混戦となりました。
女子は吉田・吉岡組が安定した順位で昨日の1位から一つ順位を落としたものの1位と5点差の2位となっており、金メダルの射程距離に位置しています。
今大会は日本代表チームの選考レースとなっていますが、他国も国枠争いや代表争いの選考大会となっており、非常に熱いレースが繰り広げられています。
明日も予報はいい風となっています。勝負の一日、日本中が応援しています。

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成績表(http://2019worlds.470.org/en/default/races/race-resultsall)

成績

470級男子【8艇参加/25カ国/52艇】

8位土居 一斗・木村 直矢(アビームコンサルティング)

9位岡田 奎樹(トヨタ自動車東日本)・外薗 潤平(九州旅客鉄道株式会社)

10位磯崎 哲也・高柳 彬(エスピーネットワーク)
17位市野 直毅(島精機製作所)・長谷川 孝(横浜ゴムMBジャパン)
26位小泉 颯作(トヨタ自動車東日本)・松尾虎太郎(早稲田大学)
30位高山 大智・今村 公彦(Yamaha Sailing Team Rev’s)
44位出道 耕輔(若狭高校・職)・中川 大河(福井県スポーツ協会)
47位河合 龍太郎・中澤 太郎(三井住友海上火災保険)

470級女子【4艇参加/23カ国/39艇】

2位吉田 愛・吉岡 美帆(ベネッセホールディングス)

20位宇田川 真乃・工藤 彩乃(Yamaha Sailing Team Rev’s)

22位田中 美紗樹(早稲田大学)・野田 乙心(福岡第一高校)
33位林 優季・西代 周(明海大学)

▲女子総合2位の吉田・吉岡チーム
▲決勝で4位、5位を獲り総合を10位に上げた磯崎・高柳チーム

Report & Photo by 中村健一

大会3日目

第3レース
170度、8.3ノットの風でO旗が掲揚されました。予定時刻通りに女子からUFDありでスタート。男子予選の両グループもオールクリアでスタート。
スタートをきれいに決めた女子の吉田・吉岡組は3位でフィニッシュ。男子の岡田・外薗組3位、男子の市野・長谷川組4位、男子の土居・木村組5位フィニッシュと日本勢が上位に入る健闘ぶりです。

第4レース
170度、12ノットと風が上がり、全クラスがオールクリアでスタート。
女子の吉田・吉岡組が好スタートから終始トップを守り、前年度チャンピオンの強さを見せつける圧巻のトップフィニッシュ。
男子予選のイエローグループの土居・木村組が4位フィニッシュで総合順位を11位に上げました。男子予選のブルーグループ、市野・長谷川組が5位フィニッシュで総合13位に上昇。男子予選の日本勢は混戦になってきました。

第5レース
190度、11ノットの風の中、女子はゼネリコを繰り返し、ブラックフラッグ2艇(GBR7・GER26)でスタート。男子予選の両グループはオールクリアでスタート。
男子予選イエローグループの磯崎・高柳組が7位フィニッシュ。男子予選ブルーグループの岡田・外薗組が4位でフィニッシュ。
男子予選は非常にハイレベルな戦いとなっています。

明日から男子はゴールドフリートとシルバーフリートに分かれます。いよいよゴールドフリート上位チームのハイレベルな戦いが始まります。
女子は吉田・吉岡組が総合1位で好調を維持しています。

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成績表(http://2019worlds.470.org/en/default/races/race-resultsall)

成績

470級男子【8艇参加/25カ国/52艇】

7位岡田 奎樹(トヨタ自動車東日本)・外薗 潤平(九州旅客鉄道株式会社)

10位土居 一斗・木村 直矢(アビームコンサルティング)
14位磯崎 哲也・高柳 彬(エスピーネットワーク)
15位市野 直毅(島精機製作所)・長谷川 孝(横浜ゴムMBジャパン)
25位小泉 颯作(トヨタ自動車東日本)・松尾虎太郎(早稲田大学)
30位高山 大智・今村 公彦(Yamaha Sailing Team Rev’s)
46位河合 龍太郎・中澤 太郎(三井住友海上火災保険)
48位出道 耕輔(若狭高校・職)・中川 大河(福井県スポーツ協会)

470級女子【4艇参加/23カ国/39艇】

1位吉田 愛・吉岡 美帆(ベネッセホールディングス)

13位宇田川 真乃・工藤 彩乃(Yamaha Sailing Team Rev’s)

17位田中 美紗樹(早稲田大学)・野田 乙心(福岡第一高校)
32位林 優季・西代 周(明海大学)

▲女子総合1位の吉田・吉岡組のトップフィニッシュ
▲男子日本勢トップの岡田・外薗組は総合7位
▲男子総合10位になった土居・木村組

Report & Photo by 中村健一

大会2日目

大会2日目も朝から風がなく、APが上がって1時間の陸上待機の後に出艇となりました。
レースエリアのSagamiは、190度、5ノットのコンディションで、女子第1レースが14時05分にオールクリアでスタート。引き続き男子予選のイエローグループがオールクリア。続く男子予選のブルーグループは先にスタートしたイエローグループの下マーク回航待ちとなり、15時2分にオールクリアでスタート。風速が9ノットとなりO旗が掲揚されてスタートしました。
吉田・吉岡組は上マーク10番台の中盤で回航後、順位を上げて10位フィニッシュ。男子予選イエローグループは岡田・外薗組が競り勝ちトップフィニッシュ。男子予選ブルーグループは、磯崎・高柳組が2位でフィニッシュと日本勢が上位を占めました。
第2レース、全グループオールクリアでスタート。
女子は吉岡・吉岡組が1マークを3位で回航後、順位を1つ上げて2位フィニッシュ。男子予選イエローグループ、岡田・外薗組は7位フィニッシュ。
本日は2レースを消化し、女子:吉田・吉岡組が総合2位、宇田川・工藤組が6位、男子:岡田・外薗組が総合3位といい出だしで初日を終えることができました。
今日は、日本チーム勢が上位に食い込む健闘で、明日からのレースに目が離せない素晴らしいレースを展開しています。海上は非常に暑く、レースを重ねるごとに体力が消耗していくコンディションであり、体調管理の面でしっかりサポートしたいと思います。

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成績表(http://2019worlds.470.org/en/default/races/race-resultsall)

成績

470級男子【8艇参加/25カ国/52艇】

3位岡田 奎樹(トヨタ自動車東日本)・外薗 潤平(九州旅客鉄道株式会社)

12位土居 一斗・木村 直矢(アビームコンサルティング)
13位磯崎 哲也・高柳 彬(エスピーネットワーク)
14位小泉 颯作(トヨタ自動車東日本)・松尾虎太郎(早稲田大学)
15位高山 大智・今村 公彦(Yamaha Sailing Team Rev’s)
22位市野 直毅(島精機製作所)・長谷川 孝(横浜ゴムMBジャパン)
45位河合 龍太郎・中澤 太郎(三井住友海上火災保険)
46位出道 耕輔(若狭高校・職)・中川 大河(福井県スポーツ協会)

470級女子【4艇参加/23カ国/39艇】

2位吉田 愛・吉岡 美帆(ベネッセホールディングス)

6位宇田川 真乃・工藤 彩乃(Yamaha Sailing Team Rev’s)

13位田中 美紗樹(早稲田大学)・野田 乙心(福岡第一高校)
29位林 優季・西代 周(明海大学)

▲風待ち中のハーバー
▲女子総合6位の宇田川・工藤チーム
▲女子総合2位の吉田・吉岡チーム
▲男子予選イエローグループ 第1レーストップフィニッシュの岡田・外薗チーム
▲男子予選ブルーフリート 第1レース磯崎・高柳組2位フィニッシュ

Report & Photo by 中村健一

大会1日目

レース初日の今日は風待ちから始まり、上マーク210度設定、5.5ノットの中、13時50分に女子がオールクリアでスタート。引き続き男子予選のイエローグループが14:18分にオールクリアでスタート、男子予選のブルーグループのスタート1分前に風が4ノットを下回ったところでAPキャンセル。

先にスタートした女子も上マークまでの到達タイムリミットでN旗、併せて男子イエローグループもN旗となり風待ち。1時間近く風待ちするも、良い風が入らず、15時24分にAPAで本日のレースはすべてキャンセルとなりました。

レースコミッティーも良い判断だったと思います。

明日は13時から女子のスタートで始まります。

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▲レース前の風景
▲レースキャンセルで曳航中
▲高柳選手の地元、石川県中能登町の町長と応援団がかけつけています

Report & Photo by 中村健一

大会前日

日本チームの計測も無事終了し、17時からオープニングセレモニーが開催されました。岡田奎樹選手が英語による宣誓を行い、大会が開幕しました。

470級は男女ともに今大会でのメダル獲得チームがオリンピックの出場権を獲得する重要な大会となります。
これまでの練習の成果を存分に発揮してほしいと思います。

▲選手宣誓の岡田奎樹選手

開催地:神奈川県・江の島ヨットハーバー
日程:2019年8月2日~8月9日
8月2日~3日受付・インスペクション・オープニングセレモニー
8月4日~6日予選シリーズ
8月7日~8日決勝シリーズ
8月9日メダルレース・表彰式

日本の参加艇
470級男子【8艇参加/25カ国/53艇】

磯崎 哲也・高柳 彬(エスピーネットワーク)
岡田 奎樹(トヨタ自動車東日本)・外薗 潤平(九州旅客鉄道株式会社)
土居 一斗・木村 直矢(アビームコンサルティング)
市野 直毅(島精機製作所)・長谷川 孝(横浜ゴムMBジャパン)
高山 大智・今村 公彦(Yamaha Sailing Team Rev’s)
小泉 颯作(トヨタ自動車東日本)・松尾虎太郎(早稲田大学)
河合 龍太郎・中澤 太郎(三井住友海上火災保険)
出道 耕輔(若狭高校・職)・中川 大河(福井県スポーツ協会)

470級女子【4艇参加/23カ国/39艇】

吉田 愛・吉岡 美帆(ベネッセホールディングス)
宇田川 真乃・工藤 彩乃(Yamaha Sailing Team Rev’s)
田中 美紗樹(早稲田大学)・野田 乙心(福岡第一高校)
林 優季・西代 周(明海大学・職)

大会サイト(http://2019worlds.470.org/en/default/races/race)
▲計測風景
▲オープニングセレモニー

Report & Photo by 中村健一