大会5日目(最終日)・決勝3日目

決勝3日目、最終日になります。
今日は、この大会期間の中で一番暖かい日を迎えましたが、風はここ数日同様に無風です。

今日はシルバーフリート、ゴールドフリート、女子フリート、その後男女のメダルレースになりますが、「このまま風がない場合は、メダルレースのみを行う」とコーチミーティングで発表がありました。

12:00近くになり風が吹き始め、フリートレースがスタートしました。
コンディションは、西の風3~4ノット。ゴールドフリートの1上まではなんとか風がありましたが(4ノット)、1下に向かう途中にはほとんど風がなくなったもののそのまま続行してフィニッシュしました。

今大会で、選手たちは多くの修正を行いました。
パンピングのフォーム、セッティング、レースの考え方、優先順位など、合宿時にはできていたことです。しかし、レースになって良い順位を取ることばかりを考え、何か失敗すると、どちらかに突っ込みラッキーを狙うようなレース展開をしていました。
初日が終了した後、良い順位も必要だが、良いレースをしてほしいこと、どのようなことを考えてレースを進めていくのかを話し、予選最終日には、内藤選手がシングルを獲得することができました。ゴールドフリートに進んでからも小さいミスは多くありましたが、今までより良いレースができていたと思います。
選手たちには、今回のことを忘れずに、良いレースをしてもらいたいと思います。大会期間中、応援ありがとうございました。

今回参加した2人の選手は、来年もユースの大会に出場できる年齢ですので、今回のことを活かし来年の大会ではメダルレース、メダル獲得に向け頑張ってほしいと思います。

大会を終えての選手コメント

齋藤雄悟(東山高等学校)
予選からもっと気を引き締め、1ポイントも譲らないという気持ちが足りなかった。コース引きでは肝心なところでのミスがあり、いい順位を取ることができませんでした。得意な風ではトップに食い込めるように伸ばしていき、苦手な軽風はもっとパワーをつけて乗り切っていきます。今回明らかになった課題を再確認し、日本に持ち帰って改善できるようにします。応援ありがとうございました。

内藤紳之介(アサンクション国際高等学校)
今大会では全体を通して第一線でスタートを切ったり、攻めたスタートができました。また自分の得意な中風域ではシングルを走ることができました。しかし、微風域になると海外選手と比べると漕ぐ回数が少なく、フィジカル面で勝てない場面が多くありました。今大会で明らかになった自分の問題点を改善して、次につなげるよう練習に励みます。

大会サイト(http://www.rsxclass.org/youthworlds2019/)
成績サイト(http://www.rsxclass.org/youthworlds2019/results/youth-men-2/)

成績

28位齋藤雄悟(東山高等学校)
14-21-17-15-14-18−(25)-19-18-10

30位内藤紳之介(アサンクション国際高等学校)
15-19-16-12-8-8-34-26-(35)-12

▲内藤選手2上回航
▲齋藤選手フィニッシュ
▲男子表彰式。イスラエルが1、2、3
▲女子表彰式

Report & Photo by 宮野幹弘

大会4日目・決勝2日目

本日も昨日同様に風がありません。
スタート予定時間の間近になり雨雲とともに、若干ではありますが風が入ってきました。北西の風が4ノット ほど吹いていますが、男子ゴールドフリートがゼネリコでスタートがやり直しとなったところで風がなくなり、APが上がり海上での風待ちになりました。
20分ほど経ってから雨雲とともに3~4ノットの風が入り始め、APが降下しゴールドフリートがスタートしました。

齋藤選手は、予選の反省を活かし周りを見ながらパワーのあるパンピングで走ります。順位はあまりよくなかったのですが、本日行われた3本ともによく考えたいいレースができたと思います。

内藤選手は、大変な1日でした。
スタートはよかったのですが パンピングでパワー負けしてしまい、後ろの集団で回航。ルームを与えられたのですが、相手のブームに当たってペナルティを履行しているとき、再度他選手と接触。その後、最終レグ回航付近で沈をしてしまい、さらに後ろから突っ込まれてセイルを切ってしまうという悪夢のような展開になってしまいました。

齋藤選手は少しずつですがよくなってきています。内藤選手は、もう少し周りを見ること、そして最後までパンピングができる体力を身につけないといけないと感じました。

大会サイト(http://www.rsxclass.org/youthworlds2019/)
成績サイト(http://www.rsxclass.org/youthworlds2019/results/youth-men-2/)

成績

28位齋藤雄悟(東山高等学校)
14-21-17-15-14-18−(25)-19-18

29位内藤紳之介(アサンクション国際高等学校)
15-19-16-12-8-8-34-26-(35)

▲スタート
▲齋藤選手の上マーク回航
▲内藤選手の上マーク
▲香港とバトル

Report & Photo by 宮野幹弘

大会3日目・決勝1日目

昨日で予選シリーズが終了し、今日から決勝フリートです。
朝のリザルトで、2人の日本選手はゴールドフリートに残ることを確認しました。

今日は朝からとてもいい天気で暖かく、気持ちのよい朝を迎えました。しかし暖かいのはよいのですが、海上ではまったく風がありません。朝に行われたコーチミーティングでは13時まで風待ちをするとのことで、AP旗と数字旗2が掲揚されました。その後12時に再度ミーティングがあり、再び風待ちをすることになり、そのまま風が上がることなく本日は終了しました。

日本の選手たちは海外選手と話をして時間を過ごす一方、今回初めての試みでしたが、ジュリーによりルール講習会が行われました。日本でもよく風待ちの時に行いますが、海外では初めての経験で、とてもいい内容でした。

明日も今日と同じ予報なので、コンディションが心配ですが、選手たちは一つでも順位が上がるように頑張ります。

大会サイト(http://www.rsxclass.org/youthworlds2019/)
成績サイト(http://www.rsxclass.org/youthworlds2019/results/youth-men-2/)

成績

23位内藤紳之介(アサンクション国際高等学校)
15-(19)-16-12-8-8

33位齋藤雄悟(東山高等学校)
14-(21)-17-15-14-18

▲風待ち風景
▲ルール講習会
▲セキュリティーチャック
▲大会会場の風景

Report & Photo by 宮野幹弘

大会2日目・予選最終日

今日は曇りで陸からの風が吹き、昨日に比べてとても寒い日を迎えました。予選最終日になります。

コンディションは北東の4~6ノットと、軽風の中3レースが消化されました。陸風ということもあり、とても難しいコンディションでした。このような中、予選突破ギリギリの2人はなんとか今日のレースで挽回し、決勝へ進みたいところです。

内藤選手は第1レースのスタートは悪かったものの、2上で左から来る風にしっかり入ってからタックし、一気に順位を上げることができました。
その5人ほど前を走っていた齋藤選手は風の入る前でタックをしたのですが風は届かず、順位を落としてしまいました。この左からの風の使い方で2人の選手の成績が大きく変わることになりました。

内藤選手はその後の2レースはスタートから攻め続け、周りを見ながらしっかり左からのフレに合わせシングルでフィニッシュすることができました。

齋藤選手は3レース共にスタートに苦戦。混戦になると左から入る風より他選手が気になり、周りが見えなくなって順位を著しく落とす結果となってしまいました。軽風では一番気をつけなければいけない、ボードの上らせ過ぎになり、一生懸命パンピングはしているのですが、まったく進んでいない状態になっていました。レース前に伝えてはいて本人も理解しているのですが、レースになると反対タックの選手が気になり、上らせ過ぎて止まってしまうとのことでした。

しかし、なんとか齋藤選手も決勝シリーズに進むことができました。2人は明日からの決勝シリーズに参加し、さらに上位を目指します。

大会サイト(http://www.rsxclass.org/youthworlds2019/)
成績サイト(http://www.rsxclass.org/youthworlds2019/results/youth-men-2/)

成績

23位内藤紳之介(アサンクション国際高等学校)
15-(19)-16-12-8-8

33位齋藤雄悟(東山高等学校)
14-(21)-17-15-14-18

▲齋藤選手、1上大混乱
▲齋藤選手、2上回航
▲内藤選手、1上4位で回航
▲内藤選手、8位でフィニッシュ

Report & Photo by 宮野幹弘

大会1日目

2019 RS:X Windsurfing Youth World Championshipsが初日を迎えました。日本代表選手2人は同じブルーフリートでレースを行いました。

朝はまったくの無風でしたが、雲が取れると次第に風が入り始め、定刻通りに第1レースが11:00にスタートしました。西の風8~12ノット、下りは完全にプレーニングで、多くの選手が好きな風のレースです。風向も北西から西へシフティなコンディションです。

今日の3レースではスタートをクリアに出ること、そこからしっかり風を掴みどのようにレースを組み立てていくかが重要になります。もしスタートをうまくできなかったとしても、その後のレースの組み立て方をどのようにしていくかが順位を上げる鍵になりますが、日本選手は今日の3レースすべてをうまくできない状態で終わってしまいました。

明日は雨の予報ですが、同じような風が吹きそうです。何とか上位に食い込めるよう選手と話し合いたいと思います。

選手コメント

齋藤雄悟(東山高等学校)
ガスティかつシフティな海面で、自分からいい位置をキープできなかったのが敗因です。もっと風のフレに敏感にならないといけないです。もっと貪欲にレースに勝ちたい気持ちを出していきます。明日のレースで切り替えて臨みます。

内藤紳之介(アサンクション国際高等学校)
今日は北西〜西の風向で3レースしました(15-19-16)。全体を通して第一線に並んでスタートできましたが、その後のレース展開で角度を気にしすぎて艇速が落ち、順位を落とすレースが多くありました。明日はおそらく予選最終日になるので、今日の反省を活かしてゴールドフリートに残れるようなレースをし、かつ良い順位でフィニッシュしたいと思います。

大会サイト(http://www.rsxclass.org/youthworlds2019/)
成績サイト(http://www.rsxclass.org/youthworlds2019/results/youth-men-2/)

成績

31位内藤紳之介(アサンクション国際高等学校)
15-19-16

34位齋藤雄悟(東山高等学校)
14-21-17

▲ビーチがセールでいっぱい
▲初日1レース目のスタート1分前
▲初日3レース目のスタート
▲3レース目の最終マークを回航しフィニッシュへ

Report & Photo by 宮野幹弘

大会前日

2019 RS:X Windsurfing Youth World Championshipsが8月4日~10日、ロシア・サンクトペテルブルクで行われます。

▲大会会場

開催地:ロシア・サンクトペテルブルク
日程:2019年8月4日~8月10日

参加国:

男子15カ国・69人(2つのフリートに分かれます)
女子12カ国・35人

日本の参加艇

齋藤 雄悟(東山高等学校)
内藤 紳之介(アサンクション国際高等学校)

サンクトペテルブルクはモスクワから750kmほど北西に位置し、バルト海フィンランド港の一番東に位置しています。8月なのに最高気温で17~20度くらいです。到着は夜でしたが、その時8~9度と夏とは思えない気温でした。日本と比べるとかなり涼しい夏になります。

ロシアは、ここ数年急激に RS:X(ウインドサーフィン)が強くなって来ており、2016年リオ・オリンピックでは女子選手が銅メダルを獲得しています。

今年の大会はビーチに特設会場が設置され、厳しい警備の中で大会が行われます。選手たちの道具など、警備の方々が大会終了までしっかり守ってくれます。会場入り口には金属探知機があり、荷物検査を行って会場に入ります。私が経験したクラス別世界選手権でもっとも警備が厳しい大会かもしれません。

日本からは2人の男子選手が本大会に参加します。
男子は2フリートに分かれ予選が行われるので、この予選を通過し決勝に進出して入賞、メダル獲得に向けレースができればと思います。
8月10日大会終了まで、応援のほどよろしくお願い申し上げます。

大会サイト(http://www.rsxclass.org/youthworlds2019/)
成績サイト(http://www.rsxclass.org/youthworlds2019/results/youth-men-2/)
▲大会会場の警備員
▲練習会場
▲練習会場から大会会場へ海から移動
▲日本チームのインタビュー風景(英語が心配)
▲開会式

Report & Photo by オリンピック強化委員会