苦節10年、南里が3度目の正直で五輪代表へ!

6日間の熱い戦いが終わり、12レースの結果、南里選手が五輪代表に内定となりました。(詳細は、https://jsaf-osc.jp/selection/ntrank_tokyo2020-16.php

最終日は11時スタート、15ノット前後の東風で3レースを行いました。昨日の20ノットオーバーの強風には閉口した鈴木選手でしたが、今日の15ノット前後では十分に戦えて、順位を上げてきました。それでも南里選手を逆転するには至りませんでした。

昨日の3位がターニングポイントになった南里選手は落ち着いてレースをすることができ、下位で回っても上がれるところまで上がってくるしぶとさを見せ、今大会でもポイントをとって、レーザー男子での選考順位1位となりました。ロンドン五輪を目標に活動を始めてから、ロンドンでもリオでも国枠がとれずに敗退して苦しい思いをしてきました。3回目のチャレンジが東京となり、12月末からメルボルン入りして3大会をこなしてからの世界選手権でした。メルボルンでの最後の追い込みが実を結んだ成果です。「まだ、50%もクリアできていないし、東京ではもっと上の選手と争えるようにならないといけない!」(南里選手)

レーザー世界選手権は本日で終了です。南里選手の代表、頑張って食いついていったが届かなかった5人の仲間達、支えて下さった皆様、ありがとうございました。江の島の海での南里選手の活躍を応援してください。

次は、ラジアル女子世界選手権が同じメルボルンのサンドリンガム会場で2月23日から始まります。

大会Noticeサイト(http://2020-standard-men.laser-worlds.com/notice-board/)
大会成績(http://sailingresults.net/sa/results/Overall.aspx?ID=80326.1)

大会成績

レーザー級 男子【44か国/124艇出場】

決勝シルバーフリート(41艇/43位〜83位)

63位南里 研二(百五銀行)
(31)-(31)-29-19-24-20-18-15-3-29-18-18

70位鈴木 義弘(早稲田大学)
26-22-19-21-(31)-15-26-24-30-(39)-14-13

決勝ブロンズフリート(41艇/84位〜124位)

84位瀬川 和正(米子産業体育館)
(DNF)-(39)-27-17-28-32-1-5-13-1-3-2

91位北村 勇一朗(サコス株式会社)
27-(30)-25-26-(34)-24-10-13-3-11-20-15

107位樋口 碧(神奈川県セーリング連盟/エニタイムフィットネス関内)
35-(37)-37-33-34-(38)-21-18-17-4-17-26

118位藤本 拳(Murdoh University)
(40)-37-39-39-39-40-31-32.60-33-27-(43)-29

▲力及ばなかった鈴木
▲鈴木の猛追を振り切る南里
▲内定を決めた南里

Report & Photo by オリンピック強化委員会

南里、鈴木を逆転

朝から雨模様のサンドリングハムですが、風は十分にあります。波も高く、20ノット近い風で、3レースは肉体的に相当きついレースとなりました。
今日は南里が18-15-3として鈴木を総合成績で抜き、ポイント獲得圏内に入ってきました。特に最終レース、スタートは良くなかったもののスピードで盛り返し、マークを回るごとに順位を上げてのレースでした。

明日は最終日、東京オリンピックの代表選手が決まります。
両選手とも実力を出し切ってレースを終えてほしいと思います。

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大会成績(http://sailingresults.net/sa/results/Overall.aspx?ID=80326.1)

大会成績

レーザー級 男子【44か国/124艇出場】

決勝シルバーフリート(41艇/43位〜83位)

64位南里 研二(百五銀行)
(31)-31-29-19-24-20-18-15-3

76位鈴木 義弘(早稲田大学)
26-22-19-21-(31)-15-26-24-30

決勝ブロンズフリート(41艇/84位〜124位)

88位北村 勇一朗(サコス株式会社)
27-30-25-26-(34)-24-10-13-3

89位瀬川 和正(米子産業体育館)
(DNF)-39-27-17-28-32-1-5-13

107位樋口 碧(神奈川県セーリング連盟/エニタイムフィットネス関内)
35-37-37-33-34-(38)-21-18-17

120位藤本 拳(Murdoh University)
(40)-37-39-39-39-40-31-32-33

▲大混戦の上マーク
▲今日はたくさんのBFD、UFD(スタートのルール違反)がありました
▲必死のハイクアウトの鈴木
▲強風下、本領を発揮した南里

Report & Photo by オリンピック強化委員会

ストームに翻弄され、レースできず

朝は晴れていましたが、出艇が近づくころから雲が上空に発達しだし、西側にあるGeelong(ナクラとスキフの会場)からは「ストームで土砂降り」という情報が入りました。

12時半の出艇予定は陸上待機となり、次々と発達する雨雲は14時30分にはレーザーの方にもやってきました。
レース運営はウェザーアドバイザーや気象観測所と連絡を密にとり、その結果、ストームを回避できたので、いい判断でした。
しかしながら、次から次へと発生するサンダーストームに翻弄され、結局レースはできずに終わりました。

明日はスタート時刻を12時に早め、3レースの予定です。最終日も同様にスタート時刻を11時に早め、何とか2日間で決勝6レースを実施する方向です。

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大会成績(http://sailingresults.net/sa/results/Overall.aspx?ID=80326.1)

大会成績

レーザー級 男子【44か国/124艇出場】

66位鈴木 義弘(早稲田大学)
26-22-19-21-(31)-15

80位南里 研二(百五銀行)
(31)-31-29-19-24-20

88位北村 勇一朗(サコス株式会社)
27-30-25-26-(34)-24

93位瀬川 和正(米子産業体育館)
(DNF)-39-27-17-28-32

110位樋口 碧(神奈川県セーリング連盟/エニタイムフィットネス関内)
35-37-37-33-34-(38)

119位藤本 拳(Murdoh University)
(40)-37-39-39-39-40

▲朝は晴れていたのに…回答旗があがった
▲ストームの警報が出たエリアの中にサンドリンガムも入っていた
▲結局、本日はレースができず、熱い戦いは明日に持ち越し

Report & Photo by オリンピック強化委員会

南里、鈴木がシルバーに残りました!

予選最終日、12ノット前後の南東からの風で2レースを行いました。
出艇時は岸の近くだけ風が弱く、スタートエリアへ行くのに時間がかかってしまいましたが、14時20分にイエローがスタートし、その後、ブルー、レッドとゼネリコなしで3グループがレース開始。各レースとも1NMの設定で、ちょうど59分から61分という見事なターゲットタイムどおりの運営でした。

今日のハイライトは南里選手のダウンウインドの爆走でした。
これで上がれなければシルバーフリートに残れないという追い込まれた状況で、強めの風の流れをつかみ、とりつかれたように走って1上からの順位をダウンウインドで順位を上げてきました。

今日で予選終了となり、明日からはゴールド、シルバー、ブロンズの3グループに分かれてのレースになります。もう、グループの変更はありません。上位が直接対決になるため、順位も大きく変わっていくでしょう。

日本の代表選考はシルバー(43位~83位)に残った鈴木と南里に絞られます。
南里は境港で獲得した3点を持っていますが、35カ国目の国からカウントアップしていく選考得点方法に従って、最終成績で得点がつきます。
鈴木は35位枠をクリアしてポイントをとり、逆転することが可能ですし、南里も引き続き、ポイントを稼いで選考を勝ち抜くことができます。
決勝6レースから目を離せなくなりました。

明日も14時から決勝2レースを予定しています。

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大会成績(http://sailingresults.net/sa/results/Overall.aspx?ID=80326.1)

大会成績

レーザー級 男子【44か国/124艇出場】

66位鈴木 義弘(早稲田大学)
26-22-19-21-(31)-15

80位南里 研二(百五銀行)
(31)-31-29-19-24-20

88位北村 勇一朗(サコス株式会社)
27-30-25-26-(34)-24

93位瀬川 和正(米子産業体育館)
(DNF)-39-27-17-28-32

110位樋口 碧(神奈川県セーリング連盟/エニタイムフィットネス関内)
35-37-37-33-34-(38)

119位藤本 拳(Murdoh University)
(40)-37-39-39-39-40

▲オリンピック代表を目指す鈴木
▲負けられない南里
▲今日も風は弱めでしたが、ハイクアウトコンデションで行われました

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上位陣は驚異的なスコア

大会2日目は15ノット前後の風での2レースとなりました。
14時のスタート予定で海上に出艇し、定刻どおりのスタートでしたが、ゼネリコを数回繰り返して1レース目が始まるまでは時間がかかりました。しかし、60分のターゲットタイムにピッタリの時間でレースができ、充実した2レースを行えました。

上位陣は堅く、ドイツのブエル選手とフランスのベルナッツ選手が2レースともトップ、イギリス若手のエリオット選手が2-1、オーストラリアのウェアーン選手が2-2などと安定したというよりも、驚異的なスコアで上位を固めています。

3組に分かれての予選になりますから、ゴールドフリートに残ろうとしたら、シングルスコアで固めていかなければ残れません。シルバーフリートは83位までになるため、トータルの75点あたりがボーダーになります。

日本勢は鈴木選手が69位で最上位になりますが、北村、南里、瀬川の3選手はボーダーラインのすぐ下になりました。
明日、予選最終日で2レースが予定されているため、各選手ともに125点ラインを上回るようにしっかりまとめれば、シルバーフリートでの決勝が見えてきます。

明日も14時から予選2レースを予定しています。
ジャンプアップの日になりますように。

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大会成績(http://sailingresults.net/sa/results/Overall.aspx?ID=80326.1)

大会成績

レーザー級 男子【44か国/124艇出場】

69位鈴木 義弘(早稲田大学)
(26)-22-19-21

84位北村 勇一朗(サコス株式会社)
27-(30)-25-26

87位南里 研二(百五銀行)
(31)-31-29-19

92位瀬川 和正(米子産業体育館)
(DNF)-39-27-17

110位樋口 碧(神奈川県セーリング連盟/エニタイムフィットネス関内)
35-(37)-37-33

119位藤本 拳(Murdoh University)
(40)-37-39-39

▲今日は沢山のゼネリコが繰り返されました
▲北村スタート。無難にスコアをまとめますが
▲南里のダウンウインド
▲鈴木のパンピング。最終レースは意地の10艇抜きでした

Report & Photo by オリンピック強化委員会

初日は10ノット前後で2レース完了

大会の初日は朝から風が弱く、12時半にG旗が降りて出艇かと思いきや、回答旗が上がり、陸上待機となりました。14時22分に回答旗が降りてから、15時26分にイエローがスタート、続いてブルー、レッドと一度もゼネリコなしでスムーズにスタートしました。

ターゲットタイムの60分に近い55分でトップ艇が入る長いコースでしたが、ちょうどハイクアウトする風で、ダウンウインドでも波にのせられるかどうか、難しいながらも、誰もが走れるコンディションでの接戦となりました。

2レース目は16時38分にイエローがスタートで、レースとレースの間の時間が少し短い気もしました。今度はブルーがゼネリコをしましたが、2回目からはブラック旗が上がり、スムーズにスタートしました。

124艇が3グループに分かれていますから、ゴールドフリートで決勝に残るためには平均で12位以内をとるレースをしていかなければなりません。今日の日本チームは20位から30位あたりを走るのが精一杯でした。参加艇数が減っても、上位選手はほとんど参加していますから、どのレースもハイレベルな展開です。

明日も14時から予選2レースを予定しています。

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大会成績(http://sailingresults.net/sa/results/Overall.aspx?ID=80326.1)
▲風はなくAP旗が上がり陸上待機となりました
▲ゲートマークはフリート中盤だったものの順位を下げてしまった瀬川
▲レジェンドのロバート・シェイドを追う鈴木
▲ゲートマーク回航後の鈴木

Report & Photo by オリンピック強化委員会

レーザー級男子世界選手権が始まります

境港からメルボルンへ場所を変え、2020年の世界選手権が始まります。エントリーは124艇、44カ国。
日本代表選考の2回目、最終選考になります。昨年のワールド(境港)で国枠の35はクリアしていますので、今回はポイントを獲得するために競い、上位の選手が代表に選ばれます。(五輪選考については強化hp参照)

開催地:オーストラリア・メルボルン
日程:2月9日~2月16日
2月9日〜2月10日受付・計測
2月10日開会式・ブリーフィング・プラクティスレース
2月11日〜2月13日予選6レースを予定(4レースできたら14日から決勝
2月14日〜2月16日決勝6レース ※メダルレースはありません

日本の参加艇

瀬川 和正(米子産業体育館)
南里 研二(百五銀行)
鈴木 義弘(早稲田大学)
北村 勇一朗(サコス株式会社)
樋口 碧(神奈川県セーリング連盟/エニタイムフィットネス関内)
藤本 拳(Murdoh University)

帯同スタッフ

飯島 洋一・齋藤 愛子(オリンピック強化委員会)
石川 雅之(強化委員会 ルールアドバイザー)
佐々木 共之(チームコーチ(樋口))

大会サイト(https://syc.com.au/2020-ilca-standard-mens-world-championship/)

2日間にわたる計測も無事に終わり、夕方から開会式が行われました。
フィンのゴールドカップに続き、今日もメルボルンの日本領事館から松永総領事ご夫妻がいらっしゃいました。来客を代表してのスピーチはウィットにとんだもので、何度も聴衆の笑いを誘い、会場を和やかな空気に変えました。持参のぬいぐるみ、「みらい」を用いて東京2020、五輪と日本のアピールをしていただきました。

今大会は124艇を3グループに分けます。
レースのターゲットタイムは60分となり、1日2レース。予選の3日間で6レース、決勝の3日間で6レース、合計12レースで、メダルレースはありません。

選手数名と飯島コーチは12月末からメルボルンに遠征しており、オーストラリア選手権、オセアニア選手権、セールメルボルンと現地でのレースを使って練習を積み上げ、今大会に向けて準備してきました。
昨年12月は山火事の影響で灰が飛んできて咳こみ、今年1月後半からコロナウイルス、2月に入り大雨と洪水に悩まされているオーストラリアです。風もいつもと少し違うようですが、フィリップス湾の特殊な波にのって、日本選手がいい走りを見せてくれることを期待します。

▲大会の看板
▲計測の列
▲セール計測台
▲ラダー計測
▲サンドリンガムヨットクラブのロビーに展示されたレーザー
▲オーストラリア国歌の斉唱がありました
▲松永総領事と「みらい」のスピーチ
▲レーザー協会会長のエリックが開会宣言

Report & Photo by オリンピック強化委員会