大会5日目
大会最終日はTOP10選手のダルレース1レース、それ以外の選手によるフリートレースが1レース行われました。
この日は大会期間中で最も風が弱いと予想され、レース運営側の目論見は「メダルレースを朝のうちに実施して、午後からフリートレースを行う」というものでした。
残念ながら本大会の日本人選手はメダルレースに出場できませんでした。しかし、他の強豪国も本大会をオリンピック選考として指定していたことから、白熱したメダルレースとなりました。
メダルレース後に風が完全になくなり、午後から風が入ってくることを待つことになりました。
最終フリートレース、風速8~10ノット程度の中レースが実施されました。
富澤は、8位でフィニッシュ(フリートレース得点は+10で加算される)、昨日と順位は変わらず20位で大会を終了しました。今回の課題を今後どのようにして埋めていくか重要です。
女子は小嶺、伊勢田がそれぞれ4位(同様に+10で加算)、8位(同様に+10で加算)でフィニッシュしました。須長にとっては決して得意な風ではありませんでしたが、最後まで走り切り13位でフィニッシュ、日本人トップの総合21位で大会を終了しました。
この結果、須長の東京五輪の日本代表選考順位1位が決まり、五輪代表に内定しました。今後、オリンピックまで1つずつ課題をクリアしていき、本番に向けて準備を整えていきます。
本大会に向けて、各選手は1月のソレント現地練習、セールメルボルン大会参加、マイアミワールドカップ参加、2月のソレント現地練習と準備してきました。事前練習では、日本ウインドサーフィン協会に海外コーチ招聘合宿を実施していただくなど、多くの方々にお世話になりました。また大会中も多くの方々から応援していただいていたことを現地で強く感じました。感謝申し上げます。
今後、東京オリンピック本番までの限られた時間で、選手のパフォーマンスを最大限向上できるように取り組んでいきたいと思います。
大会サイト(http://www.rsxclass.org/worlds2020) 大会成績(http://sailingresults.net/site/event/80300/) 代表選考についての詳細は以下をご覧ください。 最新の代表選考順位・選考得点は以下をご覧ください。大会成績
RS:X級 男子【70艇出場】
1位Kiran Badloe(NED)
(2)-1-2-2-1-1-1-11-1-4-(13)-3-10MR
2位Dorian van Rijsselberghe(NED)
(18)-1-4-2-2-3-(25)-3 5-14-1-2-2MR
3位Thomas Goyard(FRA)
3-6-2-(7)-4-3-(22)-7-11-2-3-11-4MR
20位富澤 慎(トヨタ自動車東日本)
19-3-18-20-9-(22)-20-13-4-23-(29)-14-18
RS:X級 女子【46艇出場】
1位Lilian de Geus(NED)
(18)-3-1-6-5-3-2-6-1-(7)-6-1-8MR
2位Charline Picon(FRA)
6-4-(18)-13-(23)-9-1-1-6-1-4-2-4MR
3位Noy Drihan(ISR)
1-(21)-7-2-1-1-5-3-3-(24)-2-9-18MR
21位須長 由季(ミキハウス)
21-17-10-11-17-22-19-(28)-24-18-25-(39)-23
29位小嶺 恵美(愛媛県競技力向上対策本部・ジェイウィルコーポレーション)
13-24-24-27-26-29-27-(33)-31-25-(36)-31-14
33位伊勢田 愛(鳥取県地域振興部)
26-26-38-(40)-24-(47)-32-39-29-19-27-14.5-18
31位新嶋 莉奈(慶応義塾大学)
33-36-(37)-32-(41)-33-16-16-20-31-34-16-36
34位大西 富士子(ホマレ電池)
38-37-36-28-28-30-37-34-(41)-29-18-10-(41)
38位原 百花(セイレイ興産株式会社)
29-38-35-30-33-26-(41)-35-17-(42)-41-38-28
43位松浦 花咲実(同志社大学)
42-41-(43)-42-40-39-38-(43)-40-41-38-42-43
Report by 萩原正大 & Photo by 中村健一
大会4日目
今日のソレントの海は、これまでに比べて穏やかでしたが、昼頃になると15ノット程度の風が入り、定刻13時からのレースに向けて選手は出艇しました。
風速10-15ノットの中で2レースが行われ、その後、徐々に風が落ち、3レース目には6~12ノットの中でのレースになりました。
男子の富澤は、最後まで波に乗ることができずに、20位で明日の最終レースに臨みます。
女子は大西、伊勢田、新嶋が比較的よい局面がありましたが、日本人内では須長がトップを維持しました。国内2位の小嶺とのレースでの得点差もさらに拡がりました。
明日は最終日。トップ10の選手はメダルレースを、それ以外の選手はフリートレースを実施する予定です。風がなくてレースが順調に進むか怪しい状況ですが、最終レース終了まで応援をよろしくお願いします。
大会サイト(http://www.rsxclass.org/worlds2020) 大会成績(http://sailingresults.net/site/event/80300/) 代表選考についての詳細は以下をご覧ください。 最新の代表選考順位・選考得点は以下をご覧ください。大会成績
RS:X級 男子【70艇出場】
20位富澤 慎(トヨタ自動車東日本)
19-3-18-20-9-(22)-20-13-4-23-(29)-14
RS:X級 女子【46艇出場】
22位須長 由季(ミキハウス)
21-17-10-11-17-22-19-(28)-24-18-25-(39)
29位小嶺 恵美(愛媛県競技力向上対策本部・ジェイウィルコーポレーション)
13-24-24-27-26-29-27-(33)-31-25-(36)-31
30位新嶋 莉奈(慶応義塾大学)
33-36-(37)-32-(41)-33-16-16-20-31-34-16
33位伊勢田 愛(鳥取県地域振興部)
26-26-38-(40)-24-(47)-32-39-29-19-27-14
34位大西 富士子(ホマレ電池)
(38)-37-36-28-28-30-37-34-(41)-29-18-10
38位原 百花(セイレイ興産株式会社)
29-38-35-30-33-26-(41)-35-17-(42)-41-38
43位松浦 花咲実(同志社大学)
42-41-(43)-42-40-39-38-(43)-40-41-38-42
Report by 萩原正大 & Photo by 中村健一
大会3日目
昨日と風向は違いますが、朝からいい風が吹くソレント。予定通り13時からのレースに向けて、選手たちが出艇していきました。
本日は、15~18ノットのコンディションの中、男女ともに3レース行われました。この風速下では男女ともにプレーニング(ボードが海面を滑走する)状態でレースが行われます。
男子の富澤は、徐々に調子を取り戻し、順位を上げてきました。明日の3レースでどれだけ上位選手との得点を締められるか注目です。
女子では、新嶋が3レースとも比較的上位で順位をまとめ、全体順位も上げました。オリンピック代表選考については、須長が国内1位の成績をキープしており、国内2位の小嶺とのレースにおける得点差も広げています。
明日も今日とおおむね同様のコンディションの中で3レースが予定されています。男女とも、メダルレース出場(10位以内)は少し厳しい得点差になっていますが、ベストを尽くしてもらいたいです。また、女子では、須長がこのまま国内1位で逃げ切るのか、あるいは後続選手の挽回があるのか注目です。
大会サイト(http://www.rsxclass.org/worlds2020) 大会成績(http://sailingresults.net/site/event/80300/) 代表選考についての詳細は以下をご覧ください。 最新の代表選考順位・選考得点は以下をご覧ください。大会成績
RS:X級 男子【70艇出場】
21位富澤 慎(トヨタ自動車東日本)
19-3-18-20-9-(22)-20-13-4
RS:X級 女子【46艇出場】
20位須長 由季(ミキハウス)
21-17-10-11-17-22-19-(26)-24
25位小嶺 恵美(愛媛県競技力向上対策本部・ジェイウィルコーポレーション)
13-24-24-27-26-29-27-(31)-31
30位新嶋 莉奈(慶応義塾大学)
33-36-37-32-(41)-33-16-15-20
32位原 百花(セイレイ興産株式会社)
29-38-35-30-33-26-(41)-33-17
37位伊勢田 愛(鳥取県地域振興部)
26-26-38-40-24-(47)-32-37-29
38位大西 富士子(ホマレ電池)
38-37-36-28-28-30-37-32-(41)
43位松浦 花咲実(同志社大学)
42-41-(43)-42-40-39-38-41-40
Report by 萩原正大 & Photo by 中村健一
大会2日目
朝から強風が吹き荒れるソレント。予定通り13時からのレースに向けて、選手たちが出艇していきましたが、レースエリアの風速が30ノットを超え始め、一度陸上に戻ることになりました。
一度、仕切り直しになり陸上で待機する中、男子のみが出艇となり先にレースがスタート。その後、女子が男子のレース進行状況を見て出艇していきました。
20ノットオーバーのコンディションの中、男女ともに3レースが行われました。男女ともに、昨日のレースとはトップ集団の顔ぶれが少し変わり、このコンディションを得意とする選手がトップ集団で戦いを繰り広げます。
男子の富澤は、なかなか波に乗れませんが、何とか明日からのレースで修正していきたいです。
女子では、須長が全体での順位は下げましたが、他の日本人選手に対しては得点差を広げました。
明日は、今日よりは弱い風ですが、順調にレースはできると思われます。
果たして明日の結果はいかに。
大会成績
RS:X級 男子【70艇出場】
27位富澤 慎(トヨタ自動車東日本)
19-3-18-20-9-(22)
RS:X級 女子【46艇出場】
19位須長 由季(ミキハウス)
21-17-10-11-17-(22)
25位小嶺 恵美(愛媛県競技力向上対策本部・ジェイウィルコーポレーション)
13-24-24-27-26-(29)
31位原 百花(セイレイ興産株式会社)
29-(38)-35-30-33-26
33位伊勢田 愛(鳥取県地域振興部)
26-26-38-40-24-(47)
36位大西 富士子(ホマレ電池)
(38)-37-36-28-28-30
38位新嶋 莉奈(慶応義塾大学)
33-36-37-32-(42)-33
43位松浦 花咲実(同志社大学)
43-41-(43)-42-41-39
Report by 萩原正大 & Photo by 中村健一
大会1日目
朝から風がなく、レース初日は風待ちから始まりました。昼を過ぎると天気予報のとおり風が入り出して、風速15ノット~18ノットくらいの風の中、男女とも3レースが行われました。男女ともスタートでゼネラルリコールが数回あり、ブラック旗ルール適用の強い緊張感の中、スタートしていきました。
男子の富澤は、2レース目を3位でフィニッシュするも、そのほかの2レースが思うように走れていません。しかし、気持ちを切り替えてくれるはず。明日からの巻き返しに期待しています。
女子の須長、小嶺は、それぞれ上位に食い込むレースがありました。伊勢田、大西は、スタートで苦戦を強いられているため、明日のレースで修正していきたいです。
東京オリンピック代表選考の最終大会、Day2は強風が予想されています。明日は、各選手にとって、どのような風が吹くのか注目してください。
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RS:X級 男子【70艇出場】
24位富澤 慎(トヨタ自動車東日本)
19-3-18
RS:X級 女子【46艇出場】
17位須長 由季(ミキハウス)
21-17-10
22位小嶺 恵美(愛媛県競技力向上対策本部・ジェイウィルコーポレーション)
13-24-24
29位伊勢田 愛(鳥取県地域振興部)
26-26-38
35位原 百花(セイレイ興産株式会社)
29-38-35
38位新嶋 莉奈(慶応義塾大学)
33-36-37
40位大西 富士子(ホマレ電池)
38-37-36
43位松浦 花咲実(同志社大学)
43-41-43
Report & Photo by オリンピック強化委員会
RS:X級の世界選手権2020がオーストラリア・ソレント(メルボルンより南に約100km、メルボルン空港より車で2時間)で開催されます。
開催地:オーストラリア・ソレント
日程:2月25日~2月29日
日本の参加艇
RS:X級 男子【1艇参加】
富澤 慎(トヨタ自動車東日本)
RS:X級 女子【7艇参加】
小嶺 恵美(愛媛県競技力向上対策本部・ジェイウィルコーポレーション)
大西 富士子(ホマレ電池)
伊勢田 愛(鳥取県地域振興部)
須長 由季(ミキハウス)
新嶋 莉奈(慶応義塾大学)
松浦 花咲実(同志社大学)
原 百花(セイレイ興産株式会社)
当初、この世界選手権はニュージーランド・タカプナでの開催予定でしたが、本大会の3カ月前ほどに、急遽このソレントでの開催が決定されました。準備期間が短かった中でも、地元の「Sorrento Sailing Couta Boat Club」は、非常に高いホスピタリティで選手・関係者を迎え入れてくれています。
大会参加選手の総勢116人(男子70人、女子46人)と、昨年の世界選手権2019(イタリア・ガルダ)の半数程度の選手数ですが、各国の精鋭たちが参加しており、白熱した5日間(2月25日~29日)のレースになることが予想されます。
日本からは、男子1艇、女子7艇の計8艇が大会に参加します。
RS:X級男子は、オリンピック代表選考を勝ち抜いた富澤が、世界のトップ選手を相手にどこまで戦えるか注目です。
また、RS:X女子はオリンピック代表選考の最終大会となり、どの選手がオリンピックへの切符を勝ち取るのか注目です。
日本選手だけでなく、この大会の結果でオリンピック代表が決定する国もあるため、緊張感の高い大会になることは間違いありません。
各選手ともベストパフォーマンスを発揮するレースを期待しています。
Report & Photo by オリンピック強化委員会
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