土居愛実選手、3位!

ビラモウラは朝から強風です。今日も男子、女子共にゴールドドフリートからスタートしました。

1レース目、土居愛実は11位。追い上げるギリシャは3位。点数差は9点になりました。
続く第2レースでは途中4位でまで順位を上げましたが、その後、順位を下げてしまい9位でフィニッシュ。何とか総合3位を守りきりました。
順位を下げてしまうレースもありましたが、この1年間は国内での練習のみでここまでパフォーマンスを上げることができました。

本大会は、フランスのイエールで予定されていたイエールセーリングウィークを使ったレーザー級の最後の欧州枠を選出するレースでした。しかし、イエールが中止となったため、その代わりとしてポルトガルで開催されたものです。すでに五輪代表が決まった国の8割が参加しており、久々にトップレベルが顔をそろえた大会となりました。

昨年3月の新型コロナウイルス感染拡大に伴い、海外遠征に行けず、アーサーコーチも来日できず。国内での練習に限られてしまいました。最初は東京オリンピックを目指し最終選考で夢破れた北村をセーリングパートナーとし、半年間トレーニング。その後、ユーストップレベルの服部、黒田をパートナーとして練習。コンデションが整えばスタンダード代表の南里、U21世界選手権4位の鈴木とセーリング。今年の1月の新型コロナウイルス感染拡大第3波以降は私、飯島がセーリングパートナーを務めてきました。

最終目標であるオリンピックメダル獲得を成し得た訳ではありません。しかし、オリンピックの前の最後の国際大会になるであろう本大会で「我々に今できること」を行い、3位入賞を果たせたことは大きな成果です。

この大変な時期にトレーニングを続けること、また海外遠征をすることに協力、理解をいただいた皆さまに感謝します。オリンピック本番では更なる成果を約束し、引き続きトレーニングを行います。
応援ありがとうございました。

大会サイト(http://vilamourasailing.sailti.com/en/default/races/race/text/2021-ilca-vilamoura-european-continental-qualification-en) 成績サイト(http://vilamourasailing.sailti.com/en/default/races/race-resultsall/text/2021-ilca-vilamoura-european-continental-qualification-en/menuaction/race)
3位入賞が決まりVサインの土居
今大会のTOP3
3位に送られた賞。2020年3月世界選手権(メルボルン)以来の久々の海外 レースで本当に頑張りました

Report & Photo by 飯島洋一

ヨーロッパの西にある低気圧の影響でポルトガルのビラモウラは南東の風が朝から吹いています。強風のコンデキションです。
先にスタートしたのは共にゴールドフリート。大西洋の大波と20ノットのガストが選手を襲います。

今日の土居愛実は11-7。1レース目はLIVEで見ていた人も多いと思いますが、6,7番手でレースを進めていたものの痛恨のマークタッチ。11位でフィニッシュしました。この風、しかもゴールドフリートでここまで安定している選手は数名しかいません。総合も3位まで上げてきました。土居曰く「強風のボートスピードも悪くない」とのこと。

男子の南里研二は8-6としましたが、スタートがあまりよくありませんでした。シルバーフリートにもかかわらず出遅れてしまいます。オリンピック本番までには何としても克服してほしいと思います。

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国枠をかけた戦いも大詰め。たくさんのBFDがありました
リーチングで順位を上げる南里

Report & Photo by 飯島洋一

今日は13:00出艇に合わせて12:00にD旗が掲揚され、男子のフリートが先に出艇していきました。風は6-8ノットでしたが、時間が経つにつれ強弱、振れのあるコンデliションとなっていきました。
南里研二は42-35といいところがありません。
遅れてレースを行なったラジアル土居愛実は19-14と難しいコンディションで順位を下げてしまいました。しかし、2レース目は上マークを後ろから数えた方がはやい順位で回航しましたが、大きく順位を挽回しました。

決勝に入り厳しい戦いが続きますが、オリンピック本番に向けてこのシビアな戦いに慣れていってほしいと思います。

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明日からも頑張ってほしい南里
スタンダードのレースが終わるのを待つラジアルのフリート
3位の赤いビブスを着る土居

Report & Photo by 飯島洋一

予報どおりの曇り空の中、ラジアルが先にレースを行いました。大きく右、左にシフトするコンディションでそのシフトをいかにしてつかむかが勝負の分かれ目になりました。
土居愛実は我慢してヘッダーを走り、シフトを掴んで2-4の成績で総合3位まで上がりました。この成績は今日の参加艇の中でのベストスコアです。ダウンウインドもスピードがよく、2レースとも上マークを10番くらいで回航しても順位を上げてきます。

ラジアルの後に行われたスタンダードクラスは南里研二が今まで見たことがないようなスーパースタート。うまくレースの流れに乗って、6位で上マークを回航していきました。2回目のクローズで弱気なインサイドのコースを引いてしまい、11位まで順位を落としてしまいました。次のレースは22位。70位と予選突破まであと一つまできましたが、ゴールドフリートに届きませんでした。

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この後、今までに見たことないようなスーパースタートを決める南里
レーザーらしい大混戦の上マーク

Report & Photo by 飯島洋一

朝から西寄りの風が吹き、予定どおり11時にD旗が上げられ、ILCA7(スタンダード)が出艇していきます。
いつもとは違い雲が多く、この雲が選手達を悩ませます。雲が来ては大きく風が振れて順位を入れ替えます。その後ILCA6がレースを行う時には陸風になり、風はさらに不安定となり、トップグループが最終グループへ、最終グループがトップグループになる難しいコンデションとなりました。

南里研二はビッグフリートでも隙間を見つけてスタートを決めることができました。しかし、多くの船が行く手を遮り、いいところでタックができません。46-21でした。

土居愛実は不安定な風に翻弄されるも14-10。一見あまりよくないようですが、大きく崩さなかったのは幸いでした。総合8位、捨てレースなく考えると4位と踏ん張っています。

明日から少し天気が崩れるようで、今日とはまた違った風になることが予想されます。

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01:00にD旗が上げられました
ラジアルのボートパーク
落ち着いてスタートができた南里

Report & Photo by 飯島洋一

Vilamoura European Continental Qualification Event Day1 が開催されました。

先のスタートはILCA6(ラジアル)。
土居愛実は1レース目で透明なビニール袋をセンターボードに引っかけてしまい。15位くらいでレースを展開します。最後のダウンウインドで順位を上げて8位フィニッシュ。
続く第2レースは2位でフィニッシュして総合4位と1年ぶりの国際大会で素晴らしい滑り出しを見せました。1年間、国内で男子選手を相手に、毎日のように行われたトレーニングが身を結んでいるようです。

ILCA7(スタンダード)では南里研二が順位を挽回して中盤より上でフィニッシュラインを切りますが、まさかのグループ間違えで2レースともDNCとなってしまいました。

大会サイト(http://vilamourasailing.sailti.com/en/default/races/race/text/2021-ilca-vilamoura-european-continental-qualification-en) 成績サイト(http://vilamourasailing.sailti.com/en/default/races/race-resultsall/text/2021-ilca-vilamoura-european-continental-qualification-en/menuaction/race)
1年ぶりの海外レースで不安な様子の土居
いつもの通り上マークは大混戦
着艇はいつもどおりの20:00頃となりました

Report & Photo by 飯島洋一

開催地:Portugal Vilamoura(首都リスボンより約250キロ南下した観光地)
大会日時:2021年4月17日~24日(19日からレース開始)

参加者:
ILCA7 Men’s one person dinghy:南里研二(百五銀行)
ILCA6 Women’s one person dinghy:土居愛実(アビームコンサルティング株式会社)

コーチ: 飯島洋一・Arthur Brett

大会サイト(http://vilamourasailing.sailti.com/en/default/races/race/text/2021-ilca-vilamoura-european-continental-qualification-en)

Vilamoura European Continental Qualification Eventがポルトガル・ビラモウラにて開催されます。

世界的なCovid-19感染の影響によりヨーロッパのオリンピック国枠獲得大会が中止に次ぐ中止となり、地元ポルトガルや国際クラス協会の多大なる努力と準備のおかげで本大会が開催されることになりました。470世界選手権、RS:Xヨーロッパ選手権と国際大会が開催される数少ない場所の一つです。

日本からの参加者は、東京オリンピック代表の南里、土居。
様々なリスクを承知で覚悟を決めてポルトガルまできました。
Covid-19感染拡大により長い間、国内での練習を余儀なくされた選手たちが約1年ぶりに国際レースに参加します。オリンピック本番に向け、悔いを残さぬようこの国際レースでトレーニングを積んでほしいと思います。

470men
計測の準備をする南里
470men
1年ぶりに各国の仲間とトレーニング。挨拶は「元気だったか? 会えて嬉しいよ」といつもと少し違います

Report & Photo by 飯島洋一