大会最終日は曇り空、朝は今までと逆の北風が入っています。
スキッパーズミーティングでは今日のレーススケジュールの確認とメダルレースについての説明がありました。

いつもと逆の風が入っていたのでコンディションに不安がありましたが、定刻にはいつもの南風が入り始め、スラロームレースがゴールドフリートで2レース、女子クラスが2レース行われました。

女子クラスの新嶋選手がうまいマーク回航で順位を上げることができましたが、シングルには及びませんでした。ハンドリングが上手いので課題を克服すればもっと上に行けると思います。シルバーフリートのレースは行われませんでした。

メダルレースは決勝フリートのトップ12名が参加します。
まず、12~5位の8名でレースをし、上位4名が勝ち上がり、その4名に4位と3位の選手が加わり6名でレースを行います。このレースの上位2名が2位と1位の選手とレースをし、勝った選手が優勝となります。

女子は、メダルレースを1位で勝ち進んだフランスの選手が圧倒的な速さで優勝。
男子は、メダルレース1位のフランス選手が、決勝レースでは3位で下マークを回航するも、他の選手とは逆のマークを回航し右海面へ進みます。上マークでは2位に浮上、フリーで1位の選手を抜きそのままフニッシュ。フリートレースで圧倒的な走りを見せていたフランスの選手が、メダルレースでもその速さを見せて優勝しました。
最後のレースにふさわしいと、見応えのあるレースでした。
結果、男女ともにフランスが優勝しました。

この世界選手権では、フランス、イギリス、オランダの選手たちが目立っていました。
男子選手は身長180cm以上、体重80kg以上、女子選手についても身長170cm以上、体重65kg以上の選手たちの活躍が目立ちました。全てのレースがプレーニングコンディションで行われるので、体の大きさはとても重要なファクターになってきます。日本選手もフィジカルを強化し体重を増やしていくこと、スピードに慣れることなどが急務になってくると感じました。

新艇種に変わって初の世界選手権でした。
昨年、海外遠征ができなかったことでとても大きな差になってしまったように感じますが、今大会に出場したことで、課題が明確になりました。今後、課題の克服に努力していきたいと考えています。

長いレースしたが、応援、ありがとうございました。

大会成績

【男 子】

92位池田健星(三重県セーリング連盟)
37-41-(54)-41-44-49-14-10-9-15-19-14-(34)

104位倉持大也(福井県スポーツ協会)
46-46-43-(56)-46-50-(48)-24-38-20-13-24-9

108位穴見智典(ライテック、カレラワークス)
43-62-58-(66)-45-51-26-(48)-16-31-26-27-34

135位穴見賢太(大分県立国東高等学校、ライテック)
66-62-(67)-60-64-62-42-51-49-(57)-44-57-50

141位田島航(ライテック、85CLUB)
(70)-56-59-58-66-66-41-58-61-(64)-58-(65)-60

144位齋藤雄悟(同志社大学)
(69)-64-69-69-65-61-53-53-66-(67)-53-57

【女 子】

43位新嶋莉奈(慶應義塾大学、NTTぷらら)
(60)-37-41-(46)-41-38-12-41-15-39-26-42−22−38−33−11-14

55位大西富士子(株式会社ホマレ電池、Fareast)
(53)-53-52-51-47-51.3(RDGAI)-13-49-48-(73 RET)-(65)-44-43-BFD-19

62位小嶺恵美(愛媛県競技力向上対策本部)
51-49-51-47-53-61-9-73 DNC-65-56-50-(73 BFD)-(73 DNC)-(73 DNC)-(73 DNC)-(73 DNC)-(73 DNC)

大会サイト(https://iqfoilclass.org/worlds2021/) 成績男子(https://filedn.com/lp10qwAOmmwFb3gmBWF0wyf/iQFoil/2021-WC-Men.htm) 成績女子(https://filedn.com/lp10qwAOmmwFb3gmBWF0wyf/iQFoil/2021-WC-Women.htm)

Report by 宮野幹弘

今日は男子クラスのゴールドフリートからスラロームレースが行われました。
12~15ノットで2レースを行ない、シルバーフリートも1フリートを終え、2フリート目でリコールが続いてレース中断。

というのも、同じ会場で開催されるウインドサーフィンやカイトサーフィンなどのマラソンが行われたためです。いっせいにスタートしてコースを1時間ほど回るマラソンです。

マラソンが終了した後にスラロームレースを再開したのですが、17ノット以上の風が入り始めたためスラロームからコースレースへ変更し、ゴールドフリートからレースが行われました。結果、今日は下記のレースが行われました。

男子ゴールドフリート スラローム2レース、コースレース3レース
男子シルバーフリート コースレース3レース
女子クラス コースレース3レース

男子は倉持選手が、風の特徴を掴んでいい走りができていました。
女子の新嶋選手は、今日も1上をシングルで回るなど好調でした。

今日もスタート直後のインシデントが多く、選手の安全を考えると何かしらの安全策を考える必要があると思います。
なお、今日行われたマラソンは、地元で44年続いている伝統的な大会でもあります。

大会成績

【男 子】

92位池田健星(三重県セーリング連盟)
37-41-(54)-41-44-49-14-10-9-15-19-14-(34)

104位倉持大也(福井県スポーツ協会)
46-46-43-(56)-46-50-(48)-24-38-20-13-24-9

108位穴見智典(ライテック、カレラワークス)
43-62-58-(66)-45-51-26-(48)-16-31-26-27-34

135位穴見賢太(大分県立国東高等学校、ライテック)
66-62-(67)-60-64-62-42-51-49-(57)-44-57-50

142位田島航(ライテック、85CLUB)
(70)-56-59-58-66-66-41-58-61-(64)-58-(65)-60

143位齋藤雄悟(同志社大学)
(69)-64-69-69-65-61-53-53-66-(67)-53-57

【女 子】

43位新嶋莉奈(慶應義塾大学、NTTぷらら)
(60)-37-41-(46)-41-38-12-41-15-39-26-42−22−38−33

54位大西富士子(株式会社ホマレ電池、Fareast)
(53)-53-52-51-47-51.3(RDGAI)-13-49-48-(73 RET)-(65)-44-43

59位小嶺恵美(愛媛県競技力向上対策本部)
51-49-51-47-53-61-9-73 DNC-65-56-50-(73 BFD)-(73 DNC)-(73 DNC)-(73 DNC)

大会サイト(https://iqfoilclass.org/worlds2021/) 成績男子(https://filedn.com/lp10qwAOmmwFb3gmBWF0wyf/iQFoil/2021-WC-Men.htm) 成績女子(https://filedn.com/lp10qwAOmmwFb3gmBWF0wyf/iQFoil/2021-WC-Women.htm)
▲スタートシークエンスに入る前の選手たち
▲新嶋選手のスタート
▲倉持選手のフィニッシュ

Report by 宮野幹弘

南から10~12ノットほどの風が入り始め、スラロームが行われました。

女子クラスがスラロームを実施している最中に風が15ノット以上入り始め、急遽、スラロームからコースレースに変更し、女子クラスがスラロームを1レース、コースレースを5レース行いました。

男子はコースレースを4レース終了した時点で風が落ち始め、こちらも急遽スラロームに変更し、ゴールドフリートの第1、2フリートがスタート。第3、4フリート時には風がなくなりウェイティング。その後、軽風の中で残りのフリートを終了。
シルバーフリートは風がなくなったのでスラロームは行われませんでした。

今日のコースレースでは新嶋選手が1上をシングルで周るなど昨日の反省を活かしいいレースができています。

今大会はポートスタートが多く、インシデントも続出。小嶺選手はポートの選手と激突し怪我をしてしまいました。(相手はリタイヤして、小嶺選手は救済を受けした)。昨日も同じようなインシデントがあり穴見智典選手のボードが壊れてしまいました。
このようなインシデントが多く、連日、遅くまで審問が行われています。

大会成績

【男 子】

91位池田健星(三重県セーリング連盟)
37-41-(54)-41-44-49-14-10-9-(15)

105位倉持大也(福井県スポーツ協会)
46-46-43-(56)-46-50-(48)-24-38-20

107位穴見智典(ライテック、カレラワークス)
43-62-58-(66)-45-51-26-(48)-16-31

136位穴見賢太(大分県立国東高等学校、ライテック)
66-62-(67)-60-64-62-42-51-49-(57)

138位田島航(ライテック、85CLUB)
(70)-56-59-58-66-66-41-58-61-(64)

142位齋藤雄悟(同志社大学)
(69)-64-69-69-65-61-53-53-(66)

【女 子】

42位新嶋莉奈(慶應義塾大学、NTTぷらら)
(60)-37-41-(46)-41-38-12-41-15-39-26-42

54位大西富士子(株式会社ホマレ電池、Fareast)
(53)-53-52-51-47-51.3(RDGAI)-13-49-48-(55)

59位小嶺恵美(愛媛県競技力向上対策本部)
51-49-51-47-53-61-9-(73 DNC)-65-56-50-(73 BFD)

大会サイト(https://iqfoilclass.org/worlds2021/) 成績男子(https://filedn.com/lp10qwAOmmwFb3gmBWF0wyf/iQFoil/2021-WC-Men.htm) 成績女子(https://filedn.com/lp10qwAOmmwFb3gmBWF0wyf/iQFoil/2021-WC-Women.htm)
▲4日目、女子のスタート
▲4日目、男子のスタート
▲新嶋選手のフィニッシュ
▲池田選手のフィニッシュ

Report by 宮野幹弘

今日は晴天。

スキッパーズミーティングで、10ノットであればスラローム、10ノット以上であればコースレースとのアナウンス。スタート前には平均15~17ノット、最大20ノットの風が入り、今日はコースレースが行われました。

男子はコースレースを2フリート、スラローム8フリートを行いました。
女子は72名で1フリート。コースレースは男女ともにそれぞれに6レースが行われました。
日本では味わったことのない70名以上のスタート。ポートスタートの選手も多く、とても難しいスタートでした。

RS:Xの時とは違い体の大きい選手たちとどのように戦っていくのか、またフラットな湖だけにスピードも重要なファクターになってきます。iQFoilに艇種が変わって初めての海外選手とのレースはとても辛いものになりました。

また、2日間がノーレースだったことから、フリートレースは本日の6レースで終了。

日本人男子選手はゴールドフリートに入ることはできませんでした。女子は1フリートで行われているので、決勝でのフリート分けはありません。

大会成績

【男 子】

92位池田健星(三重県セーリング連盟)
37-41-(54)-41-44-49

102位倉持大也(福井県スポーツ協会)
46-46-43-(56)-46-50

110位穴見智典(ライテック、カレラワークス)
43-62-58-(66)-45-51

132位田島航(ライテック、85CLUB)
(70)-56-59-58-66-66

135位穴見賢太(大分県立国東高等学校、ライテック)
66-62-(67)-60-64-62

144位齋藤雄悟(同志社大学)
(69)-64-69-69-63

【女 子】

45位新嶋莉奈(慶應義塾大学、NTTぷらら)
(60)-37-40-43-41-38

57位小嶺恵美(愛媛県競技力向上対策本部)
51-49-51-47-53-(61)

58位大西富士子(株式会社ホマレ電池、Fareast)
(53)-53-52-51-46-51

大会サイト(https://iqfoilclass.org/worlds2021/) 成績男子(https://filedn.com/lp10qwAOmmwFb3gmBWF0wyf/iQFoil/2021-WC-Men.htm) 成績女子(https://filedn.com/lp10qwAOmmwFb3gmBWF0wyf/iQFoil/2021-WC-Women.htm)
▲スタートを待つ日本選手
▲スタートラインへ向かう選手たち
▲女子スタートの3分前
▲男子スターのト1分前
▲新嶋選手のフィニッシュ

Report by 宮野幹弘

昨日同様、今朝もあまり予報はよくありませんでした。

スタート予定時刻の12:00になっても風は入らず、AP旗が掲揚され、長い1日が始まります。
15:00になっても一向に風は入ってきません。ようやく16:30頃に風向が変わり、8~10ノットの風が入り始めました。GPSで動くマークも出動し定位置につきます。

レースが、始まる雰囲気が大会会場に広がり、選手たちも準備を急ぎます。
AP旗が降下するかもしれないとのアナウスが入り選手たちは準備を整えて待ちますが、待てば待つほど風がなくなり、AP-Aが掲揚され、本日もレースができませんでした。

予報によると明日はいいコンディションでレースができそうです。
明日は、1時間繰り上げて11:00のスタートになります。

大会サイト(https://iqfoilclass.org/worlds2021/)
スキッパーズミーティングに参加した日本人選手たち
マークが湖面に降ろされました
マークは自走して、GPSデータが示す位置へ向かいます
▲風がない大会会場の2日目の様子

Report by 宮野幹弘

昨日予定されていたスキッパーズミーティングが悪天候のため変更になり、本日11:00から実施されました。初めての世界選手権とゆうこともあり、45分の長いミーティングとなりました。

新艇種になったことにより、RS:Xで活躍していた選手、プロで活躍している選手など幅広い選手が本大会には集まっています。

第1レース予定時刻の12:00になっても風は安定せず、50~70度ほど触れていることからAP旗が掲揚されました。その後も安定せず、15:45にAP-Aが掲揚され、本日のレースは行われませんでした。

しかし、安定はせずとも12ノットほどの風が入っていたことから、16:00から17:00までスピードトライアルが行われました。成績とは関係はありませんが、日本人選手も数名参加し、大会初日を終了しました。

大会サイト(https://iqfoilclass.org/worlds2021/)
▲大会初日からAPの掲揚となりました
▲スピードトライアルの準備です
▲セッティングエリア
▲スピードトライアルへ向かう日本選手

Report by 宮野幹弘

開催地:スイス・シルバープラーナ湖
大会日時:2021年8月17日~22日

出場選手:
男子

倉持 大也(福井県スポーツ協会)
池田 健星(三重県セーリング連盟)
齋藤 雄悟(同志社大学)
穴見 智典(ライテック、カレラワーク)
穴見 賢太(大分県立国東高等学校、ライテック)
田島 航(ライテック、85CLUB)

女子
小嶺 恵美(愛媛県競技力向上対策本部)
新嶋 莉奈(慶應義塾大学、NTTぷらら)
大西 富士子(株式会社ホマレ電池、Fareast)

帯同スタッフ
宮野幹弘(日本セーリング連盟 オリンピック強化委員会)

大会サイト(https://iqfoilclass.org/worlds2021/)

2021年 iQFoiL 世界選手権が、8月17日から22日の6日間、スイスのシルバープラーナ湖で開催されます。

シルバープラーナ湖は、チューリッヒ国際空港より南東へ200kmほどに位置し、標高は1815m。風がよく吹くことで知られ、ウィンドサーフィンやカイトサーフィンなどの練習拠点となっています。

2024年パリオリンピックの艇種に選ばれてから初めて開催される世界選手権であり、男子157名、女子72名の合計229名がエントリーしています。

レースはマラソン(ロングディスタンス)、コースレース、スラロームの3種目をコンディションによって争い、総合で順位を決めます。

今大会はレジスレーショント時にPCR検査の陰性証明書が必要です。選手は大会で登録されている病院で検査を行い、陰性証明書を持参して登録を行います。選手、コーチは、無料で検査を受けることができます。新型コロナに対応できる病院も数カ所あり、コロナに対するバックアップ体制はしっかり構築されています。

▲準備に余念のない日本人選手たち
▲大会会場周辺
▲会場に設置された案内板
▲特設テント内部の様子

Report by 宮野幹弘