大会6日目(最終日)
最終日の朝も風待ちから始まりました。
比較的早く風が入り、12時前には出艇になりました。
しかし、海上に出たもののやはり風が弱く、そこからは海上で少し待ちます。14時前にやっと本日の1レース目がスタートになります。風が6ノットをきることもあったと思います。
どうにか本日2レースを消化して、なんだかんだ全部で11レース行いました。
優勝はベルギーのPlasschaert、同点でタイを解いて2位はポーランドのBarwinska、3位にはリトアニアのAndrulyteが入りました。
今回は東京オリンピックが終わってからの本クラス初の大会になり、次回のオリンピックを目指す若い選手の活躍も多く見られました。世界のオリンピックに向けてのチャレンジはすでに始まっています。
【選手コメント】
冨部柚三子
次のオリンピックに向けて3年を切りましたが、最初の世界選手権で、いつもより艇数は少ないものの、今年の東京オリンピック出場者を含むメンバーでのレースでした。オマーンのコンディションは私の得意とする軽風で、目標は25位以内でした。最初のうちは戦えているという手応えを感じ、シングルを取ることもでき成績も順調でした。しかし終盤にBFDを取るなど大きく崩し、そこから立て直すことができませんでした。目標は達成できず、パリに向けて難しいスタートとなってしまいました。この差は次の機会で挽回できるよう、これからも努力していきたいと思っています。
三浦帆香
初めてのシニアのワールドということで緊張してしまい、自分らしいレースをすることができませんでした。最初はスタートから遅れ、すぐに艇団に飲み込まれて、いつも決まった順位になってしまいました。しかし、レースを重ねるにつれ、少しずつスタートでのフリーウォーターを作れるようになり、周りを見て動けるようになり、スタートで出遅れることがなくなってきました。最終日は2レースともスタートも、その後の展開もうまくいき、最初の上マークまでですが少し前を走ることができました。これからは集団の中でのハンドリングを身につけ、混戦の中でも戦う力を身につけたいと思います。この大会で多くの課題を見つけることができたので、今後その課題を克服し、成長して戻ってこれるように頑張ります。
*大会サイトにて素晴らしい写真がご覧いただけます!
大会成績
35位冨部柚三子(福井県スポーツ協会)
19-11-29-(34)-9-32-38-53-(BFD)-47-46
61位三浦帆香(霞ヶ浦高等学校)
(61)-57-60-47-(BFD)-56-57-57-51-53-50
Report & Photo by 佐藤麻衣子
大会5日目
今日は朝から少しだけ風が残っており、11時過ぎには出艇しました。
出艇はしたものの、風がまだ弱くオンタイムではレースできませんでしたが、少しの風待ちの後、第7レースがスタートしました。
女子のフリートは必ずゼネラルリコールがあるので、すぐブラックフラッグがあがります。63艇のワンフリートのレースなので、スタートラインも長く、ゼネリコを多発してしまうのもレースが進まない原因のひとつです。
今日の3レースでも、多くのブラックフラッグによる失格がありました。残念ながら冨部も第9レースでブラックフラッグによる失格となってしまいました。
微軽風に終始した一日となりました。レースとレースの間のインターバルも長くないのに、3レース終わって帰着するときには夕日が沈みかけていました。
マリーナが南側にあるので、キレイな夕日を眺めながら帰ります。
高校生の三浦は、今日は随所にいい場面もありましたが、フィニッシュすると定位置付近になってしまいます。混戦したマーク回航などでまだまだ上手にポジションが取れません。今後の課題です。
レースは残り1日となり、ついに東京オリンピック金メダリストのデンマークのRindomが1位まで上がってきました。2位のポーランドのBarwinskaとは1点差です。
明日も最大3レースを行なう予定で、まだまだ優勝の行方はわかりません。
明日が最終日、毎日が軽風なので、そろそろハイクアウトが恋しくなってきました。
*大会サイトにて素晴らしい写真がご覧いただけます!
大会成績
30位冨部柚三子(福井県スポーツ協会)
19-11-29-(34)-9-32-38-53-BFD
62位三浦帆香(霞ヶ浦高等学校)
(61)-57-60-47-BFD-56-57-57-51
Report & Photo by 佐藤麻衣子
大会4日目
毎日、朝は風がありません。
コーチミーティングで「今日は昨日より予報がいいよ」と言われても、まずは風待ちです。
しかし、4日目なのにまだ4レースしか成立していないので、運営側も今日は早めに入ってきた風で12時過ぎには出艇させます。
昨海上はまだしっかり風がはいっておらず、一度男子のフリートのスタートをさせようとしましましたがAP旗があがります。そこから2時間近く海上で待ち、やっと5レース目が始まりました。
第5レースは冨部ががんばりました。上マークは15~20位の集団で混戦した状態で回航していきましたが、最初のダウンウインドで左海面の風を上手に使い、10番前後で下マークを回航し、そのまま順位を守って9位でフィニッシュしました!
総合でも23位に食らいついています。
三浦はスタートで果敢に攻めましたが、残念ながらブラックフラッグによる失格となってしまいました。苦手にしている風域で、なかなかいいレースができていません。残り2日、どうにか打破したいところです。
今朝は大会関係者でビーチクリーンのごみ拾いをしました。事前に告知があり、比較的多くの選手、コーチ、ジュリー、大会運営の方々が参加していました。
全員が同じホテルに宿泊しているからこそできるイベントかもしれません。
大会も折り返し、残り2日となりました。
毎日風が弱く、体力的というよりは精神的に疲れが残る大会になっていますが、選手には最後まで諦めず、力を振り絞ってレースをしてほしいです。
*大会サイトにて素晴らしい写真がご覧いただけます!
大会成績
23位冨部柚三子(福井県スポーツ協会)
19-11-29-(34)-9-32
60位三浦帆香(霞ヶ浦高等学校)
(61)-57-60-47-BFD-56
Report & Photo by 佐藤麻衣子
大会3日目
今日も長い風待ちから始まりました。出艇時間の11時ごろはほぼ無風でした。
今回大会が行われているバルセロ・ムッサナーリゾートはホテルの目の前にマリーナがあります。敷地内には緑が多く、各国ごとにテントが張ってあり、日陰がたくさんあります。
選手やコーチたちはあちこちの日陰やホテルの部屋などでゆっくり風待ちができます。
14時少し前、やっとD旗がおりて出艇しました。
昨日より少し北よりの風で、6~8ノットと弱いです。
女子のフリートは2回ゼネリコがあり、2回目でブラックフラッグにより10艇が排除されました。その中には、前日の1位のドイツ、オリンピック金メダリストのデンマークも入っており、大波乱です。
レースはマークごとに順位が入れ替わる大混戦で、日本の2選手も苦しいレース展開となりました。その後、2レース目のスタートを試みますが、ゼネリコを繰り返しているうちに日没となり、そのまま本日のレース終了となりました。
今日で4レースが終了したので、成績にワンカットが入ります。
今回はグループ分けがないので、明日もこのままのフリートでレースを行います。
明日も3レースの予定です。
明日は風がありますように!
*大会サイトにて素晴らしい写真がご覧いただけます!
大会成績
23位冨部柚三子(福井県スポーツ協会)
19-11-29-(34)
60位三浦帆香(霞ヶ浦高等学校)
(61)-57-60-47
Report & Photo by 佐藤麻衣子
大会2日目
1日目はレースができなかったこともあり、今日は3レースに予定が変更されました。今朝もさほど風はありませんが、11時過ぎにはD旗が降り、レース海面に向かいます。
海上は6~8ノットほどの風ですが、時間どおりにスタートします。
9艇の男子のフリートからスタートし、63艇の女子のフリートは数回ゼネリコを繰り返しながら3回目でスタートしました。
風は弱めですが、しっかり長さのあるレースが行われます。フリートは左右に分かれて上マークに向かいますが、いい風がはいったときにいいポジションで長く走っていけるかどうかが今日の大事なポイントになっているようでした。
冨部選手が確実によく走りました。ダウンウインドでもいいスピードで、何度も順位をあげる場面がありました。19‐11‐29とまとめて現在16位です。
シニアの世界選手権初挑戦の三浦選手はスタートがなかなかうまく出られず、3レース目にいいスタートを決めるものの、その後にイエローフラッグで2回転しているうちに、集団に飲み込まれてしまいました。今日はシニアワールドの洗礼を浴びてしまったので、明日は心機一転がんばってほしいです。
今日は風が弱かったこともあり、女子のフリートでは22件のイエローフラッグが振られました。日本選手も1回ずつもらっています。
明日も3レースを予定しており、初日の遅れを取り戻せることを期待しています。
大会成績
16位冨部柚三子(福井県スポーツ協会)
19-11-29
61位三浦帆香(霞ヶ浦高等学校)
61-57-60
Report & Photo by 佐藤麻衣子
大会1日目
朝から風が弱く、コーチミーティングでは6kノットくらいを予想している、とのことでしたが、出艇時刻の11時ごろは全くの無風でした。
13時半過ぎまで陸上で風を待ち、そよそよと吹いてきた風で出艇しました。
レースは9艇の男子グループが先にスタートし、女子のスタートも始まりますが、4分を切ったところで、AP旗があがりました。男子はそのまま走っていきますが、なかなか上マークにたどり着けず、こちらもN旗があがりました。そこからそよそよと6ノット程度の風が吹いては落ちる、というのを繰り返しながら、16時過ぎまで海上で待ちましたが、残念ながら、今日はレースができずに終わりました。
まるで先般行われたスタンダードのワールドと同じ始まり方ですが、明日は3レース予定に変更されました。
レースができることを祈っています!
Report & Photo by 佐藤麻衣子
開催地:オマーン・ムッサナー
大会日時:
11月29日:受付け
11月30日:受付・プラクティスレース
12月1日~6日:レース *メダルレースはなし、最後までフリートレース
出場選手:
冨部柚三子(福井県スポーツ協会)
三浦帆香(霞ヶ浦高等学校)
大会前日
2021年ICLA Radial 女子世界選手権が、オマーンのムッサナー(マスカットから車で1時間ほど)で開催されます。
世界的な新型コロナウイルス感染症蔓延の影響により、当初アメリカで行われる予定でしたが、時期も場所も変更になり、ようやくの開催となりました。
ここオマーンでは先週まで49er、49erFXの世界選手権、そしてこの大会の翌週にはユースワールドも開催される予定で、盛りだくさんです。
日本からはベテランの冨部、そして初めてのシニアの世界選手権参加になる高校生の三浦が参加します。ふたりには日本での練習の成果を存分に発揮してほしいと思います。
参加者が全員で64名と例年の半分以下の人数ですが、東京オリンピック金メダリストのデンマークのRindom、4位のベルギーのPlasscchaertが参加しています。
オマーンは冬らしいですが、日中は暑い日が続いています。今のところあまり風がありません。
大会期間中はいい風が吹くように、願うばかりです。
Report & Photo by 佐藤麻衣子
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