大会閉幕
イタリア・ガルダ湖にて行われたiQFOiLヨーロッパ選手権が閉幕しました。
世界選手権に次ぐ規模の大会ということで、アジア、アメリカなどからも多数のエントリーがありましたが、男子クラスも女子クラスもフランスが金メダルを獲得するなど、成績上位を欧州勢が占めるかたちとなりました。
レース形式としては、風の強さなどに応じてコースレーシング、スプリントスラローム、マラソンの3種類のフォーマットでレースが行われた模様です。
スピードとレース展開が速い当クラスにおいては走りの差も当然ながら、スタートの重要性も非常に高く、序盤にいかにして混戦から抜け出せるか、混戦でのケースに巻き込まれないか、また速い展開の中でガルダ湖特有の風のシフトを読み切れるかなどのタクティクスが大きなカギとなり成績に反映されていました。
日本選手勢は予選を終え、1艇もゴールドフリートには残れない結果となってしまいましたが、ビッグフリートの中で揉まれながら技術やスピードの優る欧米勢との違いなどを肌で感じ、今後のそれぞれの活動に繋がる貴重な機会となったのではないでしょうか。
イエールでのオリンピックウィーク、ガルダでのiQ Gamesから続く今大会を終え、いったん日本に戻るチームもあれば、そのまま次戦オランダでのワールドカップに向かった選手もいます。10月に迫った世界選手権では、成績に応じて強化指定選手の区分が決められることにもなっているので、各チームとも今回の遠征での経験もしっかり生かしてもらいながら、引き続きパリ五輪への活動に取り組んでいければと思います。
選手ならびにコーチの皆さん、お疲れ様でした。
【大会概要】
開催地:イタリア・ガルダ湖 トルボレ
大会期間:5月15日~22日
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Report & Photo by 市川航平・JSAFオリンピック強化委員
大会前日
セーリングが盛んなガルダ湖にヨーロッパ勢だけでなく、アジア、アメリカからも多数の参加をえて、男子37か国153艇、女子29か国93艇がトルボレに集まりました。世界選手権に次いで規模の大きい同大会は、5月17日から22日までオープニングシリーズ(予選と決勝あり)、メダルシリーズを行います。コースレーシング、スプリントスラローム、マラソンの3種類のフォーマットから風の強さに合わせて選択してレースを行います。1日最大8レースで、オープニングシリーズは20レース、うち予選では10レースを予定します。最終日にメダルシリーズを実施します。
9月開催予定だったアジア大会が延期になりましたが、代表内定選手である新嶋選手は4月に開催されたプリンセス・ソフィア杯(スペイン・パルマ)から2か月近い遠征になり、直前に参加したIQFOIL Gamesでは3位に入るなど、欧州でスキルアップしてのトライとなります。また男子はU21の若い選手も挑戦しますので、それぞれの成果を期待します。
開催地:イタリア・ガルダ湖 トルボレ
大会期間:5月15日~22日(レースは5月17日から開始)
参加状況:日本から11艇 男子6名、女子5名の選手が参加
iQFOiL男子【37か国153艇/日本から6艇参加】
池田 健星(三重県スポーツ協会)
富澤 慎(トヨタ自動車東日本)
倉持 大也(所属なし)
穴見 知典(ライテック)
金上 颯太(明治学院大学・U21)
齋藤 雄悟(同志社大学・U21)
iQFOiL女子【29か国93艇/日本から5艇参加】
新嶋 莉奈(エリエール)
須長 由季(ミキハウス)
大西 富士子(ホマレ電池)
渡辺 純菜(太陽コミュニケーションズ)
山辺美希(サガミ)
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