大会閉幕
ILCA7世界選手権最終日も良い風の中、レースが行われ大会は無事に終了しました。優勝はフランスのJean-Baptiste Bernaz選手で、手堅いレース運びが印象的でした。彼は6年前の同じ場所で行われた世界選手権では最終レースまで優勝を争うものの準優勝となり、その雪辱を晴らしてのうれしい初優勝となりました。
昨年11月の世界選手権はオリンピック終了後で強豪国の選手達も参加を見送る選手も見られましたが、今年は各国共に力を入れしっかりと練習を積み、ヨーロッパのレースに参加して今大会に望んできました。日本人選手はさまざまな理由があったと思いますが、欧米諸国の選手に比べてレース経験が足りなかったかもしれません。特にスタートで出遅れてしまうと今回の様に安定したコンデションでは挽回は難しくなります。レベルが高く大きなフリートでのスタートでしっかり出られるようにならなければいけません。
今大会は行われた12レース(シルバーは11レース)全てがハイクアウトコンデションとなりました。1レース1時間近く、30度の気温の中レースとなると体力勝負となってきます。しかも、海風で大きく風もシフトすることがなく、このような中でコンスタントに上位に食い込むのはスピードを出す技術はもちろんですが、そのスピードを出し続ける体力が重要になってきます。特に若手の鈴木選手、黒田選手はこのILCA7世界選手権で戦う体力という大きな壁にぶつかりました。体力をつけるには長い期間、トレーニングを続けなければなりませんが、他の国の選手も同じようにトレーニングを行なっている中、彼ら以上の努力が求められます。今回の悔しい思いを忘れずに日々トレーニングを続けてほしいと思います。
来年の世界選手権はオランダ・ハーグ、他のオリンピッククラスと合同開催となります。オリンピック国枠を賭けての戦いとなりますので、今年以上に各国の選手はトレーニングを積んで参加してきます。さらに厳しい戦いになるとは思いますが、頑張ってほしいと思います。
【大会概要】
開催地:メキシコ・ヌエボ バラルタ
参加艇:126艇 45カ国参加
日本選手の最終成績:
66位 瀬川 和正(鳥取県スポーツ協会)
(36)-31-31-21-32-(36)-5-4-34-6-9
84位 鈴木 義弘(明治安田生命・早稲田大学)
42-41-(47)-44-25-(46)-7-17-32-33-10
103位 黒田 浩渡(ナブテスコ株式会社)
(56)-50-(57)-52-56-52-40-35-17-35-39
121位 竹内 修祐(パナソニック エンターテイメント&コミュニケーション株式会社)
57-(61)-58-54-(61)-58-59-56-58-52-43
JSAF帯同スタッフ:飯島洋一
Report & Photo by 飯島洋一
大会前日
2022 ILCA7 Men's World Championshipsが5月21日~28日までメキシコのヌエボ バラルタで開催されます。
メキシコシティから約900Km西にある太平洋に面したリゾート地です。2016年にもLaserとRadialの世界選手権が開催された場所でもあります。
まだ、少し肌寒い日がありますが、ここヌエボ バラルタは蒸し暑い日が続きます。6年前もそうでしたが、午前中は風がなく午後からシーブリーズが入るといった典型的な夏のコンデションが毎日続きます。毎日、毎日良い風でレースが行われることでしょう。
日本からはベテランから若手の4名の選手が世界にチャレンジです。暑い中でコンデショニングが大変ですが、最終日まで体調を崩さず乗り切ってほしいと思います。日本からの応援をよろしくお願いします。
開催地:メキシコ・ヌエボ バラルタ
大会期間:
5月21〜22日:受付・計測
参加状況:45カ国127艇参加予定
ILCA7 男子【日本から4艇参加】
瀬川 和正(鳥取県スポーツ協会)
鈴木 義弘(明治安田生命・早稲田大学)
黒田 浩渡(ナブテスコ株式会社)
竹内 修祐(パナソニック エンターテイメント&コミュニケーション株式会社)
JSAF帯同スタッフ:飯島洋一
Report & Photo by 飯島洋一
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