大会5日目(最終日)

最終日は風待ちから始まりましたが、予報より風が早く入りほとんどのクラスがレースを行うことができました。
大会4日目を終えた時点で、29er女子は3位と3点差の5位で最終日を迎えることとなりました。1レース目はピンエンドから良いスタートをし、そのまま2レグ目まで1位を走り、フィニッシュは4位、2レース目は6位フィニッシュとなりました。全レース終了時点では3位と2点差の4位となりましたが、最終レースのインシデントで3位を争う香港チームにプロテストを行い、審問の結果、香港チームは失格となり、日本女子初となる銅メダル獲得となりました。
420男子は最終レース6位フィニッシュで総合7位入賞、420女子は1位と3点差を追ってメダル圏内で最終レースに望みましたが惜しくも9位フィニッシュとなり総合6位入賞、結果的に日本初の3クラス同時入賞を達成することが出来ました。5日間、ご声援ありがとうございました。また、この場をお借りして、保護者や学校の先生方を始め関係者の皆様のご尽力に感謝申し上げます。

▲29er 級女子市橋・後藤組が銅メダル獲得!

選手コメント
420男子 早川 大翔
今回初めての海外遠征でしたが、自分の思うような成績は出せませんでしたが、トップを1回取る事ができ思い出に残るレースとなりました。

420男子 鈴木 海斗
今回の遠征では、自分たちの課題が見つかると共に走りや、技術面で大きな自信を持ついい機会となりました。
最初の2日間のミスが響き悔しい結果とはなりましたが、今回の学びを生かし練習に励み、安定して前を走れるようなレースをしていきたいです。

ILCA6男子 西村 拓真
海外のレースでスタートを決められた事は自分にとって自信になった一方、スピードが全くついて行けず、スピードの出し方やフィジカルを中心にトレーニングしていきたいと思います。

IQフォイルユース男子 穴見 賢太
海外の選手と比べ、スピードを安定して出すフィジカルと体重が足りないことを痛感したため、日本に帰りまずはフィジカル強化と体重アップをし、再度世界に挑戦したいと思います。

420女子 出口 愛海
3日目に取ったBFDが順位に大きな影響を与えてしまいました。良いスタートを安定して出来るようスタートラインに対しての艇の位置関係や加速にかかる秒数の感覚を身につけ、これから更に練習に励もうと思います。
また海外のTOP選手と争う事で学んだ軽風のボートスピードやコース展開などの自分の改善点を見つけることが出来たので、次の大会に活かしたいです。

420女子 宮本 あかり
今レガッタで安定して上位をとれたのは、ハーグの強い潮と波長の短く高い波に合わせた走り方やコース取りを二人で考えて走る事が出来たからだと思います。
また、ダウンウインドでは波に対しての体重移動がうまくでき、スピード面で負ける事がなかったのでとても自信につながりました。来年まだチャンスがあるので、レベルアップして再挑戦したいと思います。

29er女子 市橋 愛生
私たちの今レガッタ目標はスタートを第一線で出ることでした。スタートを成功させると、持ち味のスピードを活かしたコースで前を走る事ができ、とても良い経験となりました。
2週間後の29er世界選手権では、この経験を活かして良い成績を残せるよう練習していきたいと思います。

29er女子 後藤 凛子
海面は潮がとても強く、失敗したスタートも多くありましたが、それを巻き返せるボートスピードは私たちの最大の武器だったと思います。
上位のメダル争いは最後の審問まで気の抜けないものとなりましたが、全てが貴重な経験になりました。支援してくださった方々に感謝し、さらに前進していきます。

ILCA6女子 小山 すみれ
ILCA6での世界大会は今回が初めてですが、最初のうちは雰囲気に飲まれ自分のレースが出来ませんでしたが、徐々に慣れるにつれ自分の走りが出せる時も出てきてレースを楽しむ事が出来ました。次のILCA6Youth Worldでは今回の経験を活かし最初から落ち着いてレースをしていきたいと思います。

IQ Foilユース女子 佐伯 紗菜
今回は普段とはちがう道具でのレースでしたが、レース前の練習期間に自分なりに乗りこなすことができたと思います。
トップの選手は、体重よりもセールのチューニングやfoilのチューニングでスピードが伸びていたので日本に帰ってからは道具のチューニングを今以上に頑張っていきたいです。

大会成績

420男子【全23艇】
7位早川大翔・鈴木海翔 組(霞ヶ浦高等学校)
8-17-4-(18)-5-1-10-8-6

420女子【全21艇】
6位出口愛海・宮本あかり(霞ヶ浦高等学校)
4-4-3-5-5-8-4-(BFD)-9

29er女子【全23艇】
3位市橋愛生(早稲田佐賀高等学校)・後藤凛子(横浜市立南高等学校)
2-3-2-(DNF)-23-8-3-4-7-5-4-6

ILCA6男子【全61艇】
45位西村拓真(関東学院高等学校)
47-37-35-32-41-(50)-32

ILCA6女子【全56艇】
38位小山すみれ(郁文館高等学校)
43-(50)-45-14-26-37-20

IQ FOIL男子【全31艇】
14位穴見賢太(国東高等学校)
11-17-11-11-13-13-(21)-13-7-(22)-11

IQ FOIL女子【全27艇】
15位佐伯紗菜(横浜修悠館高等学校)
(DNF)-(BFD)-15-17-15-13-11-13-9-16

大会サイト(https://www.worldsailingywc.org/) 大会成績(https://www.worldsailingywc.org/results/) プレスリリース(PDF)
▲420男子
▲420女子
▲29er女子
▲ILCA6男女
▲IQフォイル男女
▲日本チーム集合写真

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター

この事業は、競技力向上事業助成金を受けて実施されています。

大会4日目

本日は朝から風が吹き上がる予定でしたが、午前中は風が弱く、14時頃から吹きあがり最終的には16knotまで風が上がりました。
今日の日本チームは女子29erが5位に順位を上げ、女子420においては総合順位は変わらないものの優勝まで3点差に迫っています。
またここまで伸び悩んでいた女子ILCA6の小山選手が14位となる等、明日の最終日にチームとして良いイメージで臨めそうです。

選手コメント
420女子クルー 宮本 あかり
今回クルーとしてスピンランの走りが他国に比べ良く、とても自信になっています。
今日はブラックフラッグに引っかかってしまいましたが、次に繋がる内容のレースが出来たので良かったです。

49er女子クルー 後藤 凛子
今レガッタはボートスピードが良く、スタートで出遅れても前に出て行けるので、コースをとるのがすごく楽に感じています。
明日はメダルが掛った最終日ですが気負わずいつも通りの走りを心掛けていきたいと思います。

大会成績

420男子【全23艇】
7位早川大翔・鈴木海翔 組(霞ヶ浦高等学校)
8-17-4-(18)-5-1-10-8

420女子【全21艇】
4位出口愛海・宮本あかり(霞ヶ浦高等学校)
4-4-3-5-5-8-4-(BFD)

29er女子【全23艇】
5位市橋愛生(早稲田佐賀高等学校)・後藤凛子(横浜市立南高等学校)
2-3-2-(DNF)-23-8-3-4-7-5

ILCA6男子【全61艇】
46位西村拓真(関東学院高等学校)
47-37-35-32-41-(50)

ILCA6女子【全56艇】
38位小山すみれ(郁文館高等学校)
43-(50)-45-14-26-37

IQ FOIL男子【全31艇】
13位穴見賢太(国東高等学校)
11-17-11-11-13-13-(21)-13-7-(22)

IQ FOIL女子【全27艇】
15位佐伯紗菜(横浜修悠館高等学校)
(DNF)-(BFD)-15-17-15-13-11-13-9-16

大会サイト(https://www.worldsailingywc.org/) 大会成績(https://www.worldsailingywc.org/results/)
▲出艇前ILCA6小山選手
▲女子420スタートシーン
▲2位フィニッシュ後の出口・宮本組
▲レース後昼食をとる選手

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大会3日目

本日は朝から4~8knotほどの風が吹いているものの、向かい潮が強く、出艇するも途中でAPAが上がり陸に戻るクラスが多くありました。
そのなかで、420クラスだけは男女2レースずつ行い、男子が大健闘し総合6位へと順位を上げ、女子は途中で逆転されて悔しいレースもありましたが総合4位に踏みとどまりました。

レース内容
420男子
前日のミーティングで課題として上がったスタートの改善ができて、有利サイドでの展開が楽に行えていました。
また、メインセールの引き具合も改善され、高さのある走りが出来たことで他艇と戦えるスピードになっていました。今後の走りに期待です。

420女子
いつも通りスタートが良く潮を意識したレース展開をしていましたが、風のシフトに合わせきれず惜しくも順位を落とす場面がありました。
また、風が落ちた場面では艇をフラットに保つ事が難しく、ヒール気味での走りとなり他艇に後れを取ってしまっていた場面もありました。明日以降で改善していってほしいポイントです。

選手コメント
420男子 早川 大翔
昨日までなかなか決められなかったスタートが今日はうまく行き、自分の引きたいコースが取れたため、フィニッシュまで落ち着いたレースができ最高なTOPフィニッシュでした!

420女子 出口 愛海
本日の1レース目、下マークまで2位を走っていたのに潮を意識したコースを優先しすぎてしまい順位を下げてメチャクチャ悔しかったです。

大会成績

420男子【全23艇】
6位早川大翔・鈴木海翔 組(霞ヶ浦高等学校)
8-17-4-(18)-5-1

420女子【全21艇】
4位出口愛海・宮本あかり(霞ヶ浦高等学校)
4-4-3-5-5-(8)

29er女子【全23艇】
6位市橋愛生(早稲田佐賀高等学校)・後藤凛子(横浜市立南高等学校)
2-3-2-(DNF)-23-8(※本日ノーレース)

ILCA6男子【全61艇】
44位西村拓真(関東学院高等学校)
(47)-37-35(※本日ノーレース)

ILCA6女子【全56艇】
51位小山すみれ(郁文館高等学校)
43-(50)-45(※本日ノーレース)

IQ FOIL男子【全31艇】
13位穴見賢太(国東高等学校)
11-(17)-11-11(※本日ノーレース)

IQ FOIL女子【全27艇】
17位佐伯紗菜(横浜修悠館高等学校)
(DNF)-BFD-15-17(※本日ノーレース)

大会サイト(https://www.worldsailingywc.org/) 大会成績(https://www.worldsailingywc.org/results/)
▲早川・鈴木組のTOPフィニッシュの瞬間
▲TOPフィニッシュを決めて笑顔が弾ける早川・鈴木組
▲潮の影響で7回スタートを繰り返すもノーレースとなったILCA6
▲出艇するも潮の影響ですぐに帰着を余儀なくされる29erクラス

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大会2日目

本日は、午前中の長い風待ちが続いた後のスタートであった為、420男子の帰着は20時頃となるなど、長い1日となりました。
今日のコンディションは5〜8ノットの軽風で、風向は20°〜355°の北風。
潮は午前中240°で始まり、満潮に向けて220°へと変化、その後転流し夕方になるにつれ西回りで最終的には330°へと変化していきました。また、転流している間も1分間に6~7艇身と止まることなく流れ続けていました。
ゲートマークでは潮に流されマーク回航ができず混戦になる場面が多く見られ、今日も潮に翻弄された1日となりました。
その中でも420女子(出口・宮本)が安定した走りで3位をキープ、29er女子(市橋・後藤)も6位と踏み留まっています。
明日は今日よりも風が弱い予報となっており、全体のスケジュールが後ろ倒しに変更されています。

選手コメント
420女子 出口 愛海
今回420で初めて世界大会に出場し国内では経験できない世界の走りを実感しました。
特にクローズの角度で負ける場面が多く、明日はもう少しフラットを意識し走りたいと思います。
また、本日も1分間に7艇身も流れる潮流の中レースが行われましたが、潮を意識するコース取りを心がける事で、何とか順位をキープする事が出来ました。
明日も軽風が予想されますが、スタートと潮の流れ、そしてキープフラットを意識した走りで順位を守っていきたいと思います。

大会成績

420男子【全23艇】
13位早川大翔・鈴木海翔 組(霞ヶ浦高等学校)
8-17-4-(18)

420女子【全21艇】
3位出口愛海・宮本あかり(霞ヶ浦高等学校)
4-4-3-(5)

29er女子【全23艇】
6位市橋愛生(早稲田佐賀高等学校)・後藤凛子(横浜市立南高等学校)
2-3-2-(DNF)-23-8

ILCA6男子【全61艇】
44位西村拓真(関東学院高等学校)
(47)-37-35

ILCA6女子【全56艇】
51位小山すみれ(郁文館高等学校)
43-(50)-45

IQ FOIL男子【全31艇】
13位穴見賢太(国東高等学校)
11-(17)-11-11(※微風の為ノーレース)

IQ FOIL女子【全27艇】
17位佐伯紗菜(横浜修悠館高等学校)
(DNF)-BFD-15-17(※微風の為ノーレース)

大会サイト(https://www.worldsailingywc.org/) 大会成績(https://www.worldsailingywc.org/results/)
▲3位の赤井ビブスを着て写る出口・宮本組
▲2位の青ビブスを着て写る市橋・後藤組
▲レーザー・420の出艇シーン
▲出艇していく佐伯選手

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大会初日

オランダへ来て6日目、選手も現地の生活にも慣れてきた様子です。
本日よりついにレースが始まり、8knot~12knotの海風の中スケジュール通りレースが行われました。
ハーグは潮の流れが速いことで知られるドーバー海峡に近く、強い時には1分間に50m程のスピードで流れており、選手達も総じて潮の対処には苦戦した様子でした。
その中でも、うまく潮を使いトップ集団に躍り出たのが女子29er(市橋・後藤組)と女子420(出口・宮本組)で、有利サイドをキープしながらのレース展開となりました。

選手コメント
29er女子 市橋 愛生
スタート前、ラインの見通し確認や、潮の方向チェックなど準備がしっかりできた事でスタートがうまく行き、スピードを生かしたレース展開が出来ました。
ダウンウィンドでは潮を考慮したジャイブポイントがうまく決まり前に追いつくなど、良い判断が出来た事が良い結果につながったと思います。

IQ FOIL男子 穴見 賢太
本日スラロームを4本行いました。IQ FOIL YOUTHは今回初めて乗る艇ですが、「スピードが誰よりもある!」と、他国のコーチやの選手から言われたことが自信につながりました。
ただ、普段練習で使っているIQ FOILよりビームが短く、ジャイブに苦戦し大きく順位を落とす事が多かった為、明日はボードを踏む力を調整して更に上へ行けるように、イメージトレーニングしながら今夜は休みます。

大会成績

420男子【全23艇】
14位早川大翔・鈴木海翔 組(霞ヶ浦高等学校)
8-17

420女子【全21艇】
3位出口愛海・宮本あかり(霞ヶ浦高等学校)
4-4

29er女子【全23艇】
2位市橋愛生(早稲田佐賀高等学校)・後藤凛子(横浜市立南高等学校)
2-(3)-2

ILCA6男子【全61艇】
44位西村拓真(関東学院高等学校)
47-37

ILCA6女子【全56艇】
48位小山すみれ(郁文館高等学校)
43-50

IQ FOIL男子【全31艇】
13位穴見賢太(国東高等学校)
11-(17)-11-11

IQ FOIL女子【全27艇】
17位佐伯紗菜(横浜修悠館高等学校)
(DNF)-BFD-15-17

大会サイト(https://www.worldsailingywc.org/) 大会成績(https://www.worldsailingywc.org/results/)
▲IQFOIL女子 佐伯選手
▲ILCA6 スタートシーン
▲420は乗り換えにより同じボートで出艇します
▲レース終了後の市橋・後藤組

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日本スポーツ振興センター

この事業は、競技力向上事業助成金を受けて実施されています。

大会前日

2022 Youth Sailing World がオランダ・ハーグにて7月8日から15日まで開催されています。
日本に比べ朝晩は気温15℃前後まで冷え込み、日中においても25℃に満たず、少し肌寒ささえ感じるロケーションです。
明日より若手セーラーたちの熱戦が繰り広げられます。

ハーグは大西洋に面したオランダ第3の都市であり、来年にはオリンピックの国枠をかけて戦うWorld Sailing championshipが開催される地でもあります。

開催地:オランダ・ハーグー

出場選手:
420 男子

早川 大翔(霞ヶ浦高等学校)
鈴木 海翔(霞ヶ浦高等学校)

420 女子
出口 愛海(霞ヶ浦高等学校)
宮本 あかり(霞ヶ浦高等学校)

29er 女子
市橋 愛生(早稲田佐賀高等学校)
後藤 凛子(横浜市立南高等学校)

ILCA6 男子
西村 拓真(関東学院高等学校)

ILCA6 女子
小山 すみれ(郁文館高等学校)

IQ FOIL YOUTH 男子
穴見 賢太(大分県立国東高等学校)

Techno293 PLUS 男子
神田 俊斗(山口県立光高等学校)

IQ FOIL YOUTH 女子
佐伯 紗菜(横浜修悠館高等学校)

大会サイト(https://www.worldsailingywc.org/) 大会成績(https://www.worldsailingywc.org/results/)

オランダは自転車大国ということもあって、選手コーチには自転車が貸与されるとともに、大会役員までもが片道7キロの道のりを自転車で往復しています。

本日はプラクティスレースと開会式が行われ、選手たちは明日からのレースに備えました。

今回選考された日本の選手たちは、各クラス選考会を勝ち抜いた420男女、ILCA 6男女、29er女子、IQ FOIL YOUTH男女の併せて7クラス10名です。
7月8日~15日までの間、応援をよろしくお願いします。

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