大会6日目(最終日)
最終日もこれまでのように風がなく、風待ちから始まりました。
2時間近く待ったのち、入ってきたシーブリーズに合わせて出艇し、時間は短かったものの風は良く予定通りの3レースを完了することができました。
市橋・後藤組は14点差で女子2位を追いかける展開でレースに入り、最終レースまでに9点差まで追いつくと最終レースで相手が大きく崩す中硬いレースで10番台フィニッシュし、逆転で女子2位、総合14位までジャンプアップしました。
最後まで諦めずにレースを行い、決勝進出時の39位、女子5位から大躍進して順位を大きく上げる結果となり、選手を誇りに思います。
厳しい状況の中、大会に派遣してくださった関係者の皆様、選手のご両親をはじめ応援してくださった皆様ありがとうございました。帰国後はぜひ選手に話かけていただき、刺激となれば嬉しいです。
また初日にも書きましたが、世界の主流はスキフに変わっているので日本でもスキフに乗る選手が増えて行くことを期待しています。
大会成績【242艇】
総合14位/女子2位市橋 愛生(早稲田佐賀高等学校)・後藤 凛子(横浜市立南高等学校)
4-14-6-(19)-11-7-1-12-15-(37)-18-16-3-21-9-17
Report & Photo by オリンピック強化委員会
大会5日目
前日までの結果により、女子総合3位を示す赤いビブスを着てレースに臨みました。
決勝2日目は、定刻スタートへ向けて出艇しましたが、海上に出てすぐ風が落ちてしまい、風待ちとなりました。気温が高いため、ほとんどの選手が暑さを凌ぐために泳いで体を冷やしていました。
その後今まで吹いて来なかった東風が入り、レースを行いましたが不安定な風によりレース中止、安定した風を求めてレース海面を陸によせてのリスタートとなりました。
風向は違うものの風や波のコンディションは今までと似ていたので、ボートスピードを武器にスマートなレース展開で成績を崩すことなくまとめました。
今日の2レース目ではうまく風を掴む事ができ、第1マークを8位で回るとダウンウインドでは3位まで順位を上げ、そのまま3位をキープしてのフィニッシュ、ゴールドフリートでのハイレベルなレースの中で3位は本当に素晴らしい成績だと思います。
最終日を残して女子3位は変わりませんが、今日の成績で4位以降を大きく引き離しました。また女子2位までは14点差となり、フリートが40艇と多いため明日のレースで逆転を狙える点差になってきました。
大会成績【242艇】
総合21位/女子3位市橋 愛生(早稲田佐賀高等学校)・後藤 凛子(横浜市立南高等学校)
4-14-6-(19)-11-7-1-12-15-(37)-18-16-3
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大会4日目
本日から決勝シリーズが始まりました。
ゴールドフリートでのレースは、242チームから勝ち上がった上位40チームでのハイレベルなレースが行われます。40艇の実力が近いため、スタートやマーク際の混戦がこれまで以上に激しくなっており、失敗すると順位を大きく落とし、うまくすり抜けることができると10番近く順位が上がる、入れ替わりの激しいレースが繰り広げられています。
市橋・後藤組はスタートで苦戦し、第一マークを30番台で回りましたが、ダウンウインドの走りと下マーク回航でうまくインサイドを取り、大きく順位をあげるスマートなレース運びを展開し、決勝第1レースでは20番近く順位をあげてフィニッシュするなど、良いレースができました。
第2レースはうまく噛み合わず、42条違反等もあり順位をあげられませんでしたが、1日を通しては良いレース運びができ、順位を大きく上げることに成功しました。
大会成績【242艇】
総合33位/女子3位市橋 愛生(早稲田佐賀高等学校)・後藤 凛子(横浜市立南高等学校)
4-14-6-19-11-7-1-12-15-37-18
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大会3日目
大会3日目は珍しく朝から海風が吹いており、初めて時間通りに出艇し定刻でレースが始まりました。
2日目の時点でゴールドフリートまであと6点差という位置につけており、ゴールドフリートへ進むには良いレースが必要な日でした。
風は6〜10ノットと軽風〜順風域でしたが、前日からの波が残っておりスピードを出し続けるのが難しいコンディションとなりました。また今日は風向からの向潮が強く、スタートやマーク際で手こずっている艇が多くいました。
市橋・後藤組は難しいコンディションの中、昨日うまくいかなかったスタートを改善し、3レースとも良いスタートを切りました。
特に第7レースでは、良いスタートから左展開し第1マークを3位回航。そこから風をうまく掴み持ち味のスピードで突き放し、トップフィニッシュを飾りました。
予選8レースを終え39位となり、上位40艇のゴールドフリート進出を決めました。明日から決勝シリーズが始まります。
選手コメント
ヘルムスマン 市橋愛生
今日はスタートがうまくいって自分の思ういいコースが引けたので、明日もスタートから抜け出して良い走りをしたいと思います。
大会成績【242艇】
総合39位/女子8位市橋 愛生(早稲田佐賀高等学校)・後藤 凛子(横浜市立南高等学校)
4-14-6-19-11-7-1-12
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大会2日目
大会2日目も風の入りが遅く、最初のスタートができたのは午後4時を回ってからでした。
今日はスタートで苦戦することが多い1日となりました。
追い潮とスタートラインの関係でほとんどのフリートでゼネラルリコールを連発し、黒色旗でもゼネラルリコールっとなり、なかなかレースが始まらず集中力を保つのが大変だったと思います。
市橋・後藤組もスタートで翻弄され集団から抜け出せないレースがあり、厳しい戦いとなりましたが、シンプルなレース展開とスピードで順位を大きく上げ、ゴールドフリート進出に望みを繋ぐ良いレースができました。
選手コメント
クルー 後藤凛子
自分たちの持ち味のスピードを出すことができるようなスタートがなかなか決まらないので、明日以降はスタートに重点を置いてレースをしたいと思います。
大会成績【242艇】
総合48位/女子8位市橋 愛生(早稲田佐賀高等学校)・後藤 凛子(横浜市立南高等学校)
4-14-6-19-11
Report & Photo by オリンピック強化委員会
大会初日
大会初日のレースは風待ちから始まりました。
事前練習からですが、昼過ぎまで風がなく午後遅い時間から風が吹くことが多く、初日の今日も風が期待できないため前日にスケジュールが変更され、11時スタートが13時となりました。しかしそれでも風は入って来ず、14時を過ぎて6〜8ノットのシーブリーズが入り、ようやくレースが始まりました。
今回は242艇参加のため、40艇のフリートが6つあり、2フリートずつ3海面でレースを行うため、レース中は同じコースに80艇の29erが走っており、その数に圧倒されます。軽風コンディションの今日は特に集団に飲み込まれると苦しい展開になっていました。
市橋・後藤組は1レース目スタートから右展開し、持ち味のボートスピードを武器に上マークを4番で回航し、そのままフィニッシュしました。
2レース目はスタートで失敗し集団に飲み込まれましたが、レグごとに上手に抜け出し、14位まで追い上げることができました。
その後何度かスタートシークエンスはありましたが、風が落ちてレースすることができず初日は終了となりました。
大会サイト(https://29erworlds.org/) 大会成績(https://filedn.com/lp10qwAOmmwFb3gmBWF0wyf/29erW/29erWorld2022.htm)大会成績【242艇】
総合36位/女子5位市橋 愛生(早稲田佐賀高等学校)・後藤 凛子(横浜市立南高等学校)
4-14
Report & Photo by オリンピック強化委員会
大会前日
2022 29er World Championshipsがスペイン・バルセロナ、Club Nautic El Balisにて8月1日〜8月6日まで開催されます。
気温は昼間には30度以上まで上がり、暑い日が続いています。雨もほとんど降らず、晴れが続いており、暑さ対策が必要な気候です。
今大会は世界各国から242チームのエントリーがあり、29er級世界選手権において過去最大規模だそうで、世界的にスキフが人気となっていることがわかります。
日本からは1チームしか参加しませんが、これからスキフに乗る人が増え、複数チームのエントリーとなることを期待しています。
開催地:スペイン・バルセロナ
出場選手:
29er女子 JPN3140
市橋 愛生(早稲田佐賀高等学校)
後藤 凛子(横浜市立南高等学校)
本日はプラクティスレースと開会式が行われました。プラクティスレースは第一マークからリードし、トップフィニッシュを飾りました。明日からのレースが楽しみです。
ユース世界選手権でメダルを取った選手たちなので、今大会も期待が高まります。
8月1日〜6日までの間、応援よろしくお願いします。
Report & Photo by オリンピック強化委員会