大会5日目(最終日)

本日、最終日は8-15knotsの風の中2レース行われました。
嶋倉・遠藤ペアは1レース目、集団とは逆のコースをとり1上こそ出遅れましたが、その後は粘り強く走り6位でフィニッシュをしました。2レース目はブラックフラッグのスタートにかかってしまい最終レースはBFDとなり、総合順位は40位で大会を終えました。
吉井・上園田ペアは本日もよいスタートを決めることできますが、スピードが少し足りないこともあり、なかなか思うようなコースを引くことができません。12位、13位でフィニッシュし、総合順位は53位で大会を終えました。
49erクラスは470が男女混合になったこともあり、選手が以前より増えてきており、レベルは今まで以上に高くなってきているように感じます。日本チームは今大会、世界との差を痛感させられる結果となりました。しかし決して届かない差ではありません。大事なことは今回経験し学んだことから今後どのように取り組んでいくかです。選手自身それを感じ取った大会であったと思います。
5日間、応援いただきありがとうございました。

選手コメント
吉井 稀世輝

本日で、レース期間終了となりました。この大会を通して、海外でのレースの雰囲気や、実際のビックフリートでのレース感覚は、とても貴重な経験になりました。そして、私たちの現状の実力を把握する、貴重な時間となりました。今回、初めて49erでの速い選手を実際に見ることができ、私たちに今何が足りていないのかを知ることができました。来年は、メダルを目指して、これからの1年間必死で頑張りたいと思います。

上園田 心太浪
今回のレースは自分達にとって初めての海外レースでした。目標成績を取ることはできませんでしたが、実際にトップを走る選手の走り方や動作のテクニックを間近で見ることができ、とても勉強になりました。大会前にマストトップを折ってしまい一時はレースに参加する事ができるか分かりませんでしたが、色々な選手に聞き込みをして、無事に借りることが出来ました。その中で沢山の海外選手と話すことが出来とても良い経験になりました。日本に帰って今回学んだこと、足りなかった事を取り組んでいきたいです。

嶋倉 照晃
今大会は、レース中盤に立て続けに起こしてしまったミスにより、ゴールドフリート進出を逃すという不甲斐ない結果となってしまいました。しかし、初めて海外勢のセーリングを間近で見ることができ、帆走や動作などに違いを見つけ、多くのことを学ぶことができました。
また、多艇数のフリートでのレースを通し、スタートやタクティクスにも課題が見えて来ました。今回見つけた課題に取り組み、次のレースでは必ず成績を残せるように頑張ります。応援ありがとうございました。

遠藤 海七希
今大会を通し、海外選手とのギャップを明確に感じ、課題を明確にすることができました。49erクルーとしてのフィジカルの弱さ、他動作の精度の甘さ、このような諸要素が自身に足りないと強く感じています。また、チームとしてゴールドフリートに残る可能性のある中で、もったいないミスで順位を落としてしまい、自チームのつめの甘さが出てしまいました。今遠征で学び、気づいたものを活かし、同じ失敗をしないよう、これからのチームの成長に繋げていきます。ありがとうございました。

大会成績【68艇】
40位嶋倉照晃・遠藤海七希
14-21-11-10-23-8-16-DNF-20-6-BFD

53位吉井稀世輝・上園田心太浪
19-24-24-30-25-22-27-30-11-12-13

大会サイト(https://49er.org/event/2022-junior-world-championship-2/) 大会成績(https://49er.org/event/2022-junior-world-championship-2/#49erresults)
▲吉井・上園田ペア
▲嶋倉・遠藤ペア
▲優勝のポーランド、2位オーストラリア、3位ニュージーランド

Report & Photo by オリンピック強化委員会

大会4日目

本日からの決勝レース、日本チームはシルバーフリートでのレースとなりました。前日の嵐の影響からこれまでの風とは違い反対の北風で、15-25knotsの非常に強弱のある風の中1レース行われました。
嶋倉・遠藤ペアはベストスタートを決め1上マークへ5番手で向かっていましたが、上マーク直前で風が大きく振れたため対応しきれず沈をしてしまいました。その後すぐに復帰し走りましたがフィニッシュ直前の沈もあり順位を大きく落とし20位でのフィニッシュとなりました。
吉井・上園田ペアはダウンウィンドでの沈がありましたが、その後はしっかりと走り切り11位でフィニッシュをしました。
風が上がってきたため、フィニッシュ後A旗が掲揚され4日目のレースは終了となりました。
本日のレース、上位5艇は沈をすることなく走り切りましたが、残りの艇は沈を繰り返すサバイバルコンディションでした。この様なコンディションの中ではまずは沈をせず走り切る事が非常に重要となり、沈をせず走り切きることができれば結果的には6位以内に入っていたということになります。
明日は大会最終日です。最後まで良い走りを目指し、少しでも学びのあるレガッタになるようにしていきます。

選手コメント
上園田 心太浪

今日は初めての北風でのレースで、風の強弱がすごく振れ振れの風の中でのレースでした。
その中で感じたのはいかに沈をせずにフィニッシュするか、風が一気に振れた後の回復をいかに早くするかが重要だと感じました。

遠藤 海七希
今日のレースでは、昨日に引き続きレース展開や他艇との駆け引きではない場面でのミスで大きく順位を落としてしまいました。こうしたミスを二度と繰り返さないようにし、これからのチームのセーリングに活かしていきたいと思います。

大会成績【68艇】
37位嶋倉照晃・遠藤海七希
14-21-11-10-23-8-16-DNF-20

54位吉井稀世輝・上園田心太浪
19-24-24-30-25-22-27-30-11

大会サイト(https://49er.org/event/2022-junior-world-championship-2/) 大会成績(https://49er.org/event/2022-junior-world-championship-2/#49erresults)
▲強風の中のダウンウィンドを走る嶋倉・遠藤ペア
▲多くの艇が沈をしているため、避けるのも大変です
▲風が強くなかなか艇を起こすことができません
▲スロープが狭く着艇するのも非常に困難です

Report & Photo by オリンピック強化委員会

大会3日目

本日も日本チームはイエローフリートとブルーフリート分かれ、8-15knotsの良い風の中レースが行われました。レース中に雷雨が発生したため2レース完了後レース中止となり予選シリーズは8レースをもって終了となりました。その結果日本チームはゴールドフリートには残念ながら進出することはできませんでした。
嶋倉・遠藤ペアは1レース目こそ16位でフィニッシュしましたが、2レース目はスタートシークエンス中のトラブルでエクステンションが折れてしまい、予備エクステンションに変更しレースを続行しましたが、走りきることができずDNFとなってしまいました。
吉井・上園田ペアは本日もスタートをうまく決める場面もありましたが、アップウィンドで思うようなコースが引けないことや、ダウンウィンドで沈をしてしまい苦しい一日となりました。
日本チームは両チームとも明日からの決勝はシルバーフリートでの戦いとなります。非常に残念な結果ではありますが、この結果をしっかりと受け止め、明日からのレースでよい走りをし、少しでも気付きを得れるようにしていきます。

選手コメント
吉井 稀世輝

本日もレース海面は同じで、3日連続同じ海面となりました。本日も風向、風軸はほぼ一緒でした。風の傾向や地形の影響などは理解出来てきているのですが、いいポジションに持っていくことが出来ていませんでした。明日は、本日とは違う考え方で、ポジション取りを行なっていきたいと思います。

嶋倉 照晃
今日は2レース目のスタート前にトラブルを起こしてしまい、大きく順位を落とす結果となってしまいました。明日からは気持ちを切り替え、少しでも多くのことを学んで帰れるように頑張ります。

大会成績【68艇】
35位嶋倉照晃・遠藤海七希
14-21-11-10-23-8-16-DNF

58位吉井稀世輝・上園田心太浪
19-24-24-30-25-22-27-30

大会サイト(https://49er.org/event/2022-junior-world-championship-2/) 大会成績(https://49er.org/event/2022-junior-world-championship-2/#49erresults)
▲最後まで粘りましたがゴールドフリート進出はなりませんでした
▲49erでの初の海外遠征で苦戦を強いられます
▲雷雨が来て、吹き荒れるコモ湖
▲嵐が来てすべての艇がハーバーバックとなりました

Report & Photo by オリンピック強化委員会

大会2日目

本日の日本チームはイエローフリートとブルーフリートに分かれ、12時半の定刻から少し遅れましたが、8-10knotsの安定した風の中3レース行われました。
両海面とも、やはり地形の影響による風をいかに早く良い場所で捉えれるかが勝負の分かれ目となりました。
嶋倉・遠藤ペアはスタートが決まり上マークを上位で回航する場面が見られました。昨日の課題として挙がった、順位のキープに関しても少し順位は落としたものの、大崩れすることなく今大会初のシングルでフィニッシュを決めました。
吉井・上園田ペアもスタートは上手く切る場面がありましたが、行きたい方向への激しいポジション争いがあり、自分達の走りたいコースを走ることができずなかなか順位を安定させることができません。
世界の戦いでは、少しの動作ミス、ちょっとしたコース取りのミスが命取りとなり、簡単には前を走らせてはもらえません。
1位のポーランドチームはアップウィンド、ダウンウィンドともに集団に対してどちらにいたいか強い意志をレースを見ていて感じます。
明日は予選最終日で3レースが予定されています。まずはゴールドフリート進出に向け、明日も引き続き頑張っていきます。

選手コメント
上園田 心太浪

自分達は今日も昨日と同じ海面で、昨日の反省を活かしてしっかり右に出す(陸地に近づく)コース展開をする様にしました。その中で感じたことは、いいスタートをすることができたのですが、右にいち早く出すためのスタートの位置取りができていなかったと思うので、しっかりと周りを見て自分のポジション取りをしていきたいです。

遠藤 海七希
今日は、比較的風の強弱に幅がなく、メイントリムでミスをしづらい海面でした。しかし、つめが甘くアンヒールを入れてしまい、艇の高さが落ちてしまう場面がありました。また、クローズホールドで他艇と比べて自艇がアンヒール気味というコーチからのアドバイスをいただいたので、明日には自分の感覚を修正し、視野広く集中して走りたいと思います。

大会成績【68艇】
27位嶋倉照晃・遠藤海七希
14-21-11-10-23-8

56位吉井稀世輝・上園田心太浪
19-24-24-30-25-22

大会サイト(https://49er.org/event/2022-junior-world-championship-2/) 大会成績(https://49er.org/event/2022-junior-world-championship-2/#49erresults)
▲8位でフィニッシュしガッツポーズ
▲ほとんどの船が陸地の風を捉えるため、即ジャイブをしていきます
▲暫定1位のSTANIUL・SZTORCHペア
▲コモ湖は水深が深いこともあり、自走式のマークが使用されています

Report & Photo by オリンピック強化委員会

大会初日

大会初日は両チームともイエローフリートとなり、8-12knotの安定した風の中、ほぼ定刻通りレースが行われました。
前日のレポート通り、レースエリアから陸地が非常に近い位置にあるため地形の影響による風を掴むことが鍵となりました。しかしレイラインが来る前に陸地に着いてしまうため、その前に必ずタックやジャイブをしなければなりません。
そういった中でも陸に寄せていかないと良い風を掴むことができないため、選手全員が同じ方向に向かって走り、激しいポジションの奪い合いとなりました。
日本チームは良いスタートを決めることができ、上マークを上位で回航する場面が多くみられました。しかし両チームともマークを回航するたびに、動作やタックポイント・ジャイブポイントのミスで少しずつ順位を落としていく結果となってしまいました。
日本チームとして明日からは順位をキープすることが課題になります。

選手コメント
吉井 稀世輝

地形の影響が強く出るレースのため、いかにその地形の影響を上手く使えるかが鍵になるレースでした。自艇は、スタートは上手くいくことが多かったものの、コース展開に課題が残るレースでした。明日以降、順位が上げられるように頑張りたいと思います。

嶋倉 照晃
地形の影響でスタート後右展開をしなければ上位に食い込むことができない海面でした。右展開できるポジションでスタート出来たレースでは上マークを上位で回れる場面もあり、自信に繋がりました。一方ダウンウィンドでは、順位を落とす場面が多く、スピードとジャイブポイントに課題が見つかりました。

大会成績【68艇】
29位嶋倉照晃・遠藤海七希
14-21-11

47位吉井稀世輝・上園田心太浪
19-24-24

大会サイト(https://49er.org/event/2022-junior-world-championship-2/) 大会成績(https://49er.org/event/2022-junior-world-championship-2/#49erresults)
▲出艇風景
▲スタートの様子
▲全ての艇が陸地へ向かい、風を捉えに行きます
▲陸地が近いため、シビアなタックポイントが求められます
▲2艇並んで上マークを回航

Report & Photo by オリンピック強化委員会

大会前日

2022 49er, 49erFX and Nacra17 Junior World Championshipsがイタリア・コモ、Gravedona ed Unitiにて8月3日〜8月7日まで開催されます。
コモは朝晩の気温差が激しいですが、日中には30度以上まで上がり、暑い日が続いています。湖上からは山々に囲まれた綺麗な街並みを一望できる非常に穏やかな場所です。レースエリアから陸地が非常に近いため、地形の影響による風を捉えることが重要になります。

日本からは49erクラス2艇の参加で、全69艇のエントリーとなっています。昨年度より20艇以上多くのエントリーがあり、非常にハイレベルな戦いになることが予想されます。

開催地:イタリア・コモ

出場選手:
49er:JPN310

吉井 稀世輝(所属なし)
上園田 心太浪(佐賀県セーリング連盟)

49er:JPN893
嶋倉 照晃(Nabtesco株式会社)
遠藤 海七希(日本体育大学)

大会サイト(https://49er.org/event/2022-junior-world-championship-2/)

本日はプラクティスレースと開会式が行われました。
プラクティスレースでは嶋倉・遠藤ペアが2位、吉井・上園田ペアが5位と両チームとも上位でフィニッシュし、明日のレース本番に向けた良い準備ができました。
8月3日〜7日までの間、応援よろしくお願いします。

▲吉井・上園田ペア
▲嶋倉・遠藤ペア
▲上位を走る日本チーム①
▲上位を走る日本チーム②
▲開会式の様子
▲日本チーム集合写真

Report & Photo by オリンピック強化委員会