大会6日日(最終日)

最終日は、いつもより3時間ほど早めのスタートとなりました。
曇天で気温が上がらない天候の為、シーブリーズも入らず北風の3~4m/sの軽風の中レースが行われました。
本日も昨日に引き続きシルバーフリートのトップをかけた49erのレースを祈るように見守りました。
昨日シルバーフリートトップのドイツチームは会場に現れずDNCとなり後ろに8点ほど差をつけていた高橋・森嶋組は、第15レース目を終え2位のブラジルと12点差に引き離しました。最終レース、さらに風は落ち右に大きく振れる展開の中、左海面に行っていた高橋・森嶋組は大きく出遅れてしまいます。ブラジルは高橋の5艇程前で上マークを回航しましたが、第2上マークでは10艇ほどの差を付けられ、フィニッシュでは15艇の差となり惜しくもシルバーフリート首位を逃しました。
また、最終レースでは今まで順位が振るわなかった古谷・高柳組がポートスタートを決め右に展開し4位と健闘、49erFXの田中・永松組においても後半は順位を上げてきており、今後のレースに繋がる走りが出来たのではないかと思います。
本日で今年の49er/49erFX/NACRA17ワールドが終わりましたが、今回の出場選手は課題が明確になったと思います。
来年はオリンピックの国枠がかかったワールドになりますので、今回出た課題を克服し来年に繋げて頂きたいと思います。

大会成績
49er【全65艇】
27位高橋 レナード・森嶋 ティモシー(無所属)
19-19-17-21-9-27-6-(30)-15-8-6-3-1-1-13-27 シルバーフリート

51位古谷 信玄・高柳 彰(SPN)
24-(BDF)-22-13-8-20-21-24-22-23-15-28-28-29-27-4 シルバーフリート

49erFX【全36艇】
29位田中 美沙樹・永松 瀬羅(豊田自動織機)
18-27-26-31-(DSQ)-26-28-19-25-33-29-30-13-22-15-13

32位山崎 アンナ(日本体育大学大学院)・高野 芹奈(関西大学)
25-14-32-27-28-29-25-5-11-32-34-27-31-28-(RET)-32

NACRA17【全34艇】
26位飯束 潮吹(SPN)・西田 桜良(関西大学)
28-25-22-(32)-28-26-25-27-21-24-20-16-25-23-28-19

大会サイト(https://49er.org/event/2022-world-championship/)
▲出艇前の日本49erFXチームたち
▲上マークを4位で回航する古谷・高柳組
▲49erではポートスタートを行う選手が多数いますが全体のレベルが高いからできるスタートです

Report & Photo by オリンピック強化委員会

大会5日日

DAY5、本日も、昼頃にはサーマルにより徐々に南から風が入り、5~7m/sの中全クラス3レースを行う事ができました。
本日は49erに帯同してきましたが、シルバーフリートに東京五輪の銅メダリストがいたり、ヨーロッパ主要大会での上位常連者がいたりと、クラス全体のレベルが非常に高いことがうかがえます。
日本チームは高橋・森嶋組が3レースとも上側のポートスタートから右海面を使って上位でまとめ、順位を大きく上げる事に成功しました。
明日は最終日で、高橋・森嶋組はシルバーフリートの優勝まで3点差と迫っています。2レースが予定されていますので逆転を信じて見守りたいと思います。

大会成績
49er【全65艇】
27位高橋 レナード・森嶋 ティモシー(無所属)
19-19-17-21-9-27-6-(30)-15-8-6-3-1-1 シルバーフリート

52位古谷 信玄・高柳 彰(SPN)
24-(BDF)-22-13-8-20-21-24-22-23-15-28-28-29 シルバーフリート

49erFX【全36艇】
29位田中 美沙樹・永松 瀬羅(豊田自動織機)
18-27-26-31-(DSQ)-26-28-19-25-33-29-30-13-22-15

30位山崎 アンナ(日本体育大学大学院)・高野 芹奈(関西大学)
25-14-32-27-28-29-25-5-11-32-34-27-31-28-(35)

NACRA17【全34艇】
26位飯束 潮吹(SPN)・西田 桜良(関西大学)
28-25-22-(32)-28-26-25-27-21-24-20-16-25-23-28

大会サイト(https://49er.org/event/2022-world-championship/)
▲ポートスタートを狙う日本チーム
▲上マークをトップで回る高橋・森嶋組

Report & Photo by オリンピック強化委員会

大会4日日

前日の予報通り、朝方まで吹いていた北風は無くなり、14時ごろからしっかりとしたサーマルが入ると一気に6~7m/sまで上がり予定通りのレース数をこなす事ができました。
本日は49erFXの帯同視察を行いましたが、南風の安定した風の中、皆と同等のスピードで走れたとしても、その先を見据えて僅かに角度を付けたりドライブをかけてポジションをキープして行かないと、すぐに順位を落とす結果となり、先を見据えたタクティクスの重要性を再度認識させられるレースとなりました。
今回参加の田中・永松組も本来のスピードは戦えるものがあるものの、上マークに近づくにつれ混戦になるとポジショニングの悪さから順位が下がりなかなか前には出られず、山崎・高野に関してはスピードで負けてしまっている感があり、前に行く事ができませんでした。
明日以降あと5レースの予定となっています、本日のミーティングで改善点を洗い出し、せっかくのチャンスですので色々な事を試しながら実りのあるレースにしていってもらいたいと思います。

大会成績
49er【全65艇】
38位高橋 レナード・森嶋 ティモシー(無所属)
19-19-17-21-9-27-6-(30)-15-8-6 シルバーフリート

49位古谷 信玄・高柳 彰(SPN)
24-(BDF)-22-13-8-20-21-24-22-23-15 シルバーフリート

49erFX【全36艇】
29位山崎 アンナ(日本体育大学大学院)・高野 芹奈(関西大学)
25-14-32-27-28-29-25-5-12-32-(35)-27

32位田中 美沙樹・永松 瀬羅(豊田自動織機)
18-27-26-31-(DSQ)-26-28-19-26-33-30-30

NACRA17【全34艇】
26位飯束 潮吹(SPN)・西田 桜良(関西大学)
28-25-22-(32)-28-26-25-27-21-24-20-16

大会サイト(https://49er.org/event/2022-world-championship/)
▲アジア大会代表が決まっている田中・永松
▲東京オリンピック代表山崎・高野
▲日本チーム2艇での帆走練習
▲ハーバーの入り口の入り江には大きな帆船が停泊しておりカナダチームが通過すると汽笛を鳴らし応援していました

Report & Photo by オリンピック強化委員会

大会3日日

本日のセントマーガレット湾は午前中から冷たい北風が吹き、3~6m/sの風の中、前日に発表されたスケジュール通りに49er 4レース/49erFX 3レース/NACRA17 3レースが実施されました。
私はNACRA17クラスに帯同しましたが、陸からの北風が比較的安定して吹いているものの強弱が激しく、FOILINGしている時としていない時の差が大きい為、技術が必要な風域となりました。日本チームはスタート直後からFOILINGを試みるもなかなかスピードに乗れず周りに先行される場面が多く、調子が上がらない1日となってしまいました。
本日にて予選シリーズが終わり、残念ながら49erについてはシルバーフリートとなってしまいますが、最後まで少しでも上に行けるよう頑張ってもらいたいと思います。

明日は昼頃北の風が弱まり、南にシフトする予報で軽風が予想されます。

大会成績
49er【全65艇】
41位高橋 レナード・森嶋 ティモシー(無所属)
19-19-17-21-9-27-6-(30)

49位古谷 信玄・高柳 彰(SPN)
24-(BDF)-22-13-8-20-21-24

49erFX【全36艇】
24位山崎 アンナ(日本体育大学大学院)・高野 芹奈(関西大学)
25-14-(32)-27-28-29-25-5-12

31位田中 美沙樹・永松 瀬羅(豊田自動織機)
18-27-26-31-(DSQ)-26-28-19-26

NACRA17【全34艇】
28位飯束 潮吹(SPN)・西田 桜良(関西大学)
28-25-22-(32)-28-26-25-27-21

大会サイト(https://49er.org/event/2022-world-championship/)
▲NACRA17 飯束・西田組
▲飯束・西田組のダウンウィンド
▲今シーズンより帆走中のラダートリム角の調整が可能になり選手も苦労しているようです

Report & Photo by オリンピック強化委員会

大会2日日

この時期のセントマーガレット湾は午前中は風があまりなく、昼頃からのシーブリーズが入る傾向にあり、スタート予定時刻の12時には5~7m/sのしっかりとした風で各クラス3レースを実施することができました。
本日は49erクラスに帯同しましたが、ユースワールドなどで活躍した若い選手の流入が多いこのクラスはとてもハイレベルで、日本選手もスタートで果敢に攻めますが、失敗する場面も多く、なかなか上マークを前で回航する事はできませんでしたが、ダウンウィンドの調子が良くなってきており明日からのレースに期待したいと思います。

明日は少し気温が下がり、北からの風が吹く予報です、日本チームに良い風が吹くことを期待します。

大会成績
49er【全65艇】
47位高橋 レナード・森嶋 ティモシー(無所属)
19-19-17-(21)

50位古谷 信玄・高柳 彰(SPN)
24-(BDF)-22-13

49erFX【全36艇】
32位山崎 アンナ(日本体育大学大学院)・高野 芹奈(関西大学)
25-14-(32)-27-28-29

33位田中 美沙樹・永松 瀬羅(豊田自動織機)
18-27-26-31-(32)-27

NACRA17【全34艇】
26位飯束 潮吹(SPN)・西田 桜良(関西大学)
28-25-22-(32)-28-26

大会サイト(https://49er.org/event/2022-world-championship/)
▲49er 古谷・高柳組
▲49er 高橋・森嶋組
▲49erのスタートではポートスタートを狙う選手も多く見受けられます
▲ハーバーへ帰る狭い入り江では突然風が無くなり団子状態に

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大会初日

本日は北西にある低気圧の影響で、南南東からの風が徐々に強まり、海面が湾の北側に位置する為、チョッピーな波が立ち選手を苦しめました。
レースはFXとNACRAは3レース成立しましたが、49erは2グループある為、海面の都合でFXのレースが終了した後の出艇となり、風が強まった影響で1レースのみとなりました。

FXは6~8m/sの風で3レースが行われ、ブロー性のシフトを伴った風が左右どちらにでも入る状況で、日本チームは時折良いシフトを掴み前に出ますが、ジャイブでの沈やダウンウィンドでのオーバーセール等が響き、なかなか前を走る事ができませんでした。
49erにおいては、時折10m/sを超えるブローが入る中、沈艇が続出、日本チーム2艇も沈により順位を落としましたが何とかフィニッシュ、次のレースを待たず、AP旗が掲揚され初日を終えました。
本日の日本チームはあまり良い結果は出ませんでしたが、明日以降風が多少落ちる傾向ですので、攻めの気持ちを忘れずに明日以降も戦っていってもらいたいと思います。

明日は本日よりも風は落ちる予報で6m~8m/s、日本チームの活躍にご期待ください。

大会成績
49er【全65艇】
37位高橋 レナード・森嶋 ティモシー(無所属)

47位古谷 信玄・高柳 彰(SPN)

49erFX【全36艇】
26位山崎 アンナ(日本体育大学大学院)・高野 芹奈(関西大学)
25-14-32

27位田中 美沙樹・永松 瀬羅(豊田自動織機)
18-25-22

NACRA17【全34艇】
34位飯束 潮吹(SPN)・西田 桜良(関西大学)
28-25-22

大会サイト(https://49er.org/event/2022-world-championship/)
▲レース海面に向かう49erFX田中・永松チーム
▲49erFXスタート 激しいポジション争いが繰り広げられます
▲ジェネカータクティクスはジャイブポイント少しのずれで大きく順位が変動します

Report & Photo by オリンピック強化委員会

大会前日

2022年49er/49erFX/NACRA17 World がカナダ ノバスコシア州 セントマーガレット湾で8月31日~9月5日まで開催されます。
ノバスコシア州は北海道とほぼ同じ緯度にあり、朝晩は涼しいですが日が出ると25度程まで上がり湿気も多いせいか暑く感じます。海面は大西洋に面した湾の中に位置し、殆どの風向でフラットな海面が保たれており、49erやNACRA17にはとても走りやすそうな海面です。大会前日の今日は13時よりプラクティスレースが行われ日本チームは最終調整の為全艇種出艇して行きました。

開催地:カナダ・ノバスコシア
大会期間:2022年8月31日〜9月5日

出場選手:
49er

古谷 信玄・高柳 彰(SPN)
高橋 レナード・森嶋 ティモシー(無所属)

49erFX
田中 美沙樹・永松 瀬羅(豊田自動織機)
山崎 アンナ(日本体育大学大学院)・高野 芹奈(関西大学)

NACRA17
飯束 潮吹(SPN)・西田 桜良(関西大学)

大会サイト(https://49er.org/event/2022-world-championship/)

本日は南の6m~8m/Sの風が吹き、コンディショニングにはちょうど良いコンディションとなりました。
明日からの熱戦に是非ご注目下さい。

▲ハーバーは湾の奥の入り江にあり静かで景色もきれいな場所にあります
▲ハーバーの様子
▲NACRA17チームのクローズ
▲ジェネカーで帆走するSPN古谷・高柳チーム

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