大会6日目(最終日)

大会最終日、決勝3日目は朝から風がそよそよとしており、予定通りの時間に出艇しました。
レース海面はかなり沖にあり、風も弱いためハーバーから40分くらいかかります。(ILCAのワールドは勝手に曳航することができません)100°、10kt程度の風の中、12時にゴールドがスタート、シルバーフリートも一度ゼネリコになりましたが、2回目でスタートしていきました。
引き続き10~12ktで最終12レースが行われました。今日の日本選手は6日間の疲れか、あまり冴えが見られませんでした。HOPE選手の三浦が上マークをシングルで回ることがありましたが、ダウンウインドで抜かれてしまいました。それでも6日間の中では一番いい走りを見せ、ダウンウインドのコースも良くなってきました。
最終成績はデンマークのオリンピックチャンピオン、Anne-Marie Rindom 選手がダントツの成績で優勝しました。2位にスイスのJayet選手、3位に昨年優勝のベルギーのPlasschaert選手が入りました。
今大会は日本選手には大変厳しい結果となりましたが、結果をしっかりと受けとめ、フィジカルトレーニングはもちろんですが、自分の課題となるセーリング技術の向上にもしっかり繋げていきたいと思います。6日間にわたり、応援ありがとうございました。

選手コメント
冨部 柚三子選手

今大会は国体後のタイトなスケジュールでしたが、イメージトレーニングやピリオダイゼーションによって、現地に着いてから心身ともに良い状態で、落ち着いてレースに入ることができました。それらの成果から、課題としていたスタート~1マークまでの展開は十分にゴールドフリートに入れる位置で走ることが出来ていました。しかし、ダウンウインドの走りが安定せず、常に順位を落とす展開になり、毎レースの3~4ポイントの積み重ねが、結果シルバーフリートになる原因となってしまいました。その後はバルーンが弾けたように調子を崩し、みるみるうちに転がり落ちてしまいました。後半の不調はマインドセットが不十分だったことが原因だと思います。今回の成績は来年のオリンピック国枠獲得には程遠い結果で、アジアでは香港、インド、タイに負けてしまいました。これに今回参加していないマレーシアや中国を含むとアジア3枠を獲得するにもかなり難しいポジションにいることが分かります。
日本人としてオリンピックの国枠を取るにはまだまだ足りないものが沢山あります。どうか皆さまのご支援をいただきますようお願いいたします。また、今大会を応援してくださった皆さま、ありがとうございました。

大会成績【参加艇:女子85艇】
63位冨部 柚三子(福井総合病院)
21-(28)-17-(29)-4-13-22-16-18-25-24-24

76位柿元 麻衣(株式会社 豊田自動織機)
(38)-(38)-38-27-29-29-38-31-36-33-30-37

77位三浦 帆香(神奈川大学)
(39)-39-36-37-28-35-35-(UFD)-35-28-26-30

78位山本 佑莉(一般財団法人岡山県牛窓海洋スポーツ振興会)
37-(39)-(39)-30-35-33-28-29-30-35-(BFD)-34

大会サイト(https://2022ilca6.ilca-worlds.org/) 大会成績
▲ダウンウインドのレグでの成長が見られた、三浦
▲優勝は東京オリンピック金メダルのデンマークのAnne-Marie Rindom選手!
▲日本人のお母さんを持つ、アメリカから参加のタリアさん(右から2番目)

Report & Photo by オリンピック強化委員会

大会5日目

大会5日目、決勝2日目も3レース予定です。朝から風があり、予定通りの時間に出艇しますが、南寄りの風が無くなってしまい、またAP旗が上がります。13時過ぎに120°10kt程の風でゴールドがスタート、シルバーは13時半前にスタートしました。レースとレースの間の時間はかなり短めで、テンポ良く3レース行いました。風も120°、10~12kt程で安定していました。
日本チームは最初の上マークまではいい順位でくることも多くなりましたが、チョッピーな波と集団の中でのダウンウインドで順位を落とすことが多くなかなか順位を守れません。
昨日と今日で6レースを行い、大会のスケジュール通りのレース数になりました。大会成績も2レースカットがはいりました。明日の最終日、集中して最後までがんばります!

選手コメント
三浦 帆香選手

今日はスタートで混雑していても有利エンドから出られるように今まで以上に攻めたスタートを意識しました。結果として1レースUFD、もう2レースはスタートを決めることが出来ませんでした。課題としていたダウンウインドでは今までキープすることも出来ませんでしたが、今大会で初めて順位を上げることができました。明日は最終日となります。最後の2レースはスタートを有利エンドから出て、良いスタートのイメージを日本に持って帰れるようにします。そして少しでも順位を上げられるようにしたいです。

大会成績【参加艇:女子85艇】
62位冨部 柚三子(福井総合病院)
21-(28)-17-(29)-4-13-22-16-18-25

76位山本 佑莉(一般財団法人岡山県牛窓海洋スポーツ振興会)
37-(39)-(39)-30-35-33-28

77位柿元 麻衣(株式会社 豊田自動織機)
(38)-(38)-38-27-29-29-38-31-36-33

81位三浦 帆香(神奈川大学)
(39)-39-36-37-28-35-35-(UFD)-35-28

大会サイト(https://2022ilca6.ilca-worlds.org/) 大会成績
▲朝はジューススタンドでコーヒーやスムージーが無料で提供されています
▲スタート前の練習の様子
▲集団の後ろに食らいつく三浦

Report & Photo by オリンピック強化委員会

大会4日目

大会4日目、決勝初日は朝から風がありました。今日は朝のミーティングでも3レースやる! とのことだったので、予定通りに出艇していきます。いつもよりレースコースを沖に出し、60°5~6ktでスタートしますが、またもや風が振れてゴールドがノーレース、マークを打ち直して、110°で再びスタートします。
シルバーフリートはゼネリコを繰り返し、14時前にやっと本日の1レース目が始まりました。1レース目10kt程度の風で、冨部がよくがんばりました。1上を5番で回航し、2上では2位まであがってきました。ダウンウインドで少し抜かれてしまいましたが、4位でフィニッシュしました。引き続き、10~12kt程の風の中で2, 3レース目も行い、今日は予定通り3レース行うことができました。
着艇は17時半過ぎになり、7時間近くも海上にいたことになります。明日も3レースを予定しているので、しっかり栄養を補給して、ゆっくり休んで英気を養いたいと思います。

選手コメント
山本 佑莉選手

今日は3レース実施しました。スタートの後の加速が上手くいかず、逃げタックをしないといけない状況になる事がほとんどでした。そして逃げタックのポジションが悪くて、何回もタックをしてしまいました。周りを見てフレッシュなところですぐ走れるように瞬時に判断していきたいです。明日はスタート後行きたいコースをひけるようにスタートを決めていきたいと思います。ダウンウインドでは波に乗り続けられるように走らせていきたいです。

大会成績【参加艇:女子85艇】
48位冨部 柚三子(福井総合病院)
21-28-17-(29)-4-13-22

77位柿元 麻衣(株式会社 豊田自動織機)
(38)-38-38-27-29-29-38

79位山本 佑莉(一般財団法人岡山県牛窓海洋スポーツ振興会)
37-(39)-39-30-35-33-28

82位三浦 帆香(神奈川大学)
(39)-39-36-37-28-35-35

大会サイト(https://2022ilca6.ilca-worlds.org/) 大会成績
▲少しずつレースに慣れてきた山本選手の上マーク回航
▲上位で回航する冨部選手
▲レース後はヨットクラブから軽食がふるまわれています

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大会3日目

予選シリーズ3日目は、朝から突然の雨と雷から始まりました。朝のコーチミーティングでも今日は北と南の風がぶつかってどうなるかわからない、とのことでした。
午前中は南寄りの風が吹いてきて、スケジュール通りに出艇するものの、どんどん風がなくなってAPHとなります。陸上でお昼ご飯を食べて14:30に再び出艇。スタートしようと試みますが、再びAP。
風はそこそこあるのに、風が振れすぎてスタートできません。ようやく、女子のイエローフリートが2回目でスタートしていくものの大きく左に振れて上マーク付近で中止になりました。今日イエローフリートの三浦はちょうど左側に位置していて上マークを8位で回航したのに残念でした。
その後女子のイエローフリートは順調にスタートしたものの、ブルーフリートはゼネリコを繰り返し、結局17:30前にスタートしていきました。そのまま日没で今日は1レースのみとなりましたが、全部で4レース行ったので、本日で予選は終了となります。
ゴールドフリートへの進出が期待された冨部ですが、2上のレグで順位を落としてしまい、残念ながらシルバーフリートとなりました。
明日から日本人4選手はシルバーフリートでの戦いになります。
連日長い時間海や陸での時間が続いて選手たちの疲れもピークだと思いますが、最後まで持てる力を出し切れるようがんばります!

選手コメント
柿元 麻衣選手

今日は出艇したものの風待ちから始まり、1レースのみ実施でした。
スタートから積極的に攻めようと思い、積極的に自分が出たいところに並びましたが加速が遅く第一線で出ることはできませんでしたが、なんとかフレッシュな状態で、自分の行きたい方向に向かうことができました。最後のフリーでは風の振れと波に合わせて走ることができ何艇か抜くことができたので嬉しかったです。明日からも最後までめげずに走り切りたいと思います。

大会成績【参加艇:女子85艇】
48位冨部 柚三子(福井総合病院)
21-28-17-29

73位柿元 麻衣(株式会社 豊田自動織機)
38-38-38-27

75位山本 佑莉(一般財団法人岡山県牛窓海洋スポーツ振興会)
37-39-39-30

80位三浦 帆香(神奈川大学)
39-39-36-37

大会サイト(https://2022ilca6.ilca-worlds.org/) 大会成績
▲調子をあげてきている柿元選手
▲たくさんのヨットクラブのメンバーの方々がボランティアで働いてくれています
▲最近では多く利用されている自走マークが出艇していきます

Report & Photo by オリンピック強化委員会

大会2日目

予選シリーズ2日目、朝ヨットクラブに到着したときには全くの無風でした。
コーチミーティングでも午後にならないと風はなさそうだ、とのことで14時近くまで陸上で風待ちして、その後旗が上がり出艇したものの、風がなかなか安定せずレースができません。一度、最初のフリートの男子がスタートしたものの、スタート後30°近く風が振れて中止になり、仕切り直しとなりました。
本日の日本選手は、三浦、山本、柿元がイエロー、冨部がブルーに分かれました。女子のイエローフリートが16時半過ぎに10~12kt程の風の中スタートしました。
イエローフリートではスタート直後に右からの風を受けトップにたち、その後も完璧なレース展開をしたスイスのJayet選手がダントツのトップフィニッシュを飾り、総合でも3位にあがってきました。総合1位は、出産を終えカムバックしてきたオランダのMarit Bowmeester 選手です。

選手コメント
冨部 柚三子選手

今日は長い風待ちの後のレースでした。最初に入ってきたガストは16~17ktありましたが、振れる風に運営がマークを打ち直している間に少し落ち、昨日と同じ12ktくらいのコンディションでのスタートになりました。直前のフリートが右海面が伸びているのを見て、スタートポジションを右に取りましたが、そこが最も混んでいるところだったため、第一線で出ることは出来ませんでした。しかしすぐにポートに返してクリアに走ることができ、その後シフトに合わせてコースを引き、トップマークは15位で回ることができました。最初のダウンウインドではミスをしてしまいましたが、2上のコースではシフトと反対に行くフリートに対してリフトを走ることができ、なんとか順位を維持することができました。明日は3レースが予定されており、今日までのレースと合計して4レースが行われると予選が終了します。まずはゴールドフリートに入れるよう、今までやってきたことを集中して継続していきたいと思います。

大会成績【参加艇:女子85艇】
47位冨部 柚三子(福井総合病院)
21-28-17

77位三浦 帆香(神奈川大学)
39-39-36

78位柿元 麻衣(株式会社 豊田自動織機)
38-38-38

79位山本 佑莉(一般財団法人岡山県牛窓海洋スポーツ振興会)
37-39-39

大会サイト(https://2022ilca6.ilca-worlds.org/) 大会成績
▲出艇前の冨部選手
▲朝のまったく風のない様子
▲2度目のワールド挑戦の柿元選手の上マーク回航
▲レースが始まる直前に大きな虹がでました

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大会初日

予選シリーズ初日は予定通りにスタートし、風は110° 10~12kt程度の風で行われました。。日本選手たちは、三浦がイエローフリート、冨部、山本、柿本がブルーフリートに分かれました。
日本選手はフルパワーのコンディションの中、いいスタートをするものの、スピード負けする場面が見られ、少し厳しいスタートとなりました。

選手コメント
三浦 帆香選手

今日のスタートは2レースとも積極的に攻めることができ、良いスタートを切ることができました。しかしその後は順位が落ちていく一方で、特にダウンウインドではチョッピーな波に苦戦し、大きく順位を落としてしまいました。
明日以降はスタートを決めることはもちろん、クローズでは順位を上げ、ダウンウインドではしっかりと風があるところを走り順位キープが出来るようにしていきたいです。

大会成績【参加艇:女子85艇】
47位冨部 柚三子(福井総合病院)
21-28

76位山本 佑莉(一般財団法人岡山県牛窓海洋スポーツ振興会)
37-39

77位柿元 麻衣(株式会社 豊田自動織機)
38-38

80位三浦 帆香(神奈川大学)
39-39

大会サイト(https://2022ilca6.ilca-worlds.org/) 大会成績
▲最終マークからフィニッシュに向かう冨部
▲最終上マークを回航する三浦
▲ワールド初日を終えた山本
▲芝生が美しいTexas Corithian Yacht Club

Report & Photo by オリンピック強化委員会

大会前日

2022年ILCA6 Women's World Championships が10月9日~16日までアメリカ・テキサス州のケマーで開催されます。

開催地:アメリカ・テキサス州 ケマー
大会期間:2022年10月9日〜16日(レースは11日から)
参加艇:女子86艇

出場選手:
三浦 帆香(神奈川大学)
冨部 柚三子(福井総合病院)
山本 佑莉(一般財団法人岡山県牛窓海洋スポーツ振興会)
柿元 麻衣(株式会社 豊田自動織機)

大会サイト(https://2022ilca6.ilca-worlds.org/)

テキサスは朝晩は涼しいですが、日中はまだ日差しが強く暑い日が続いています。
大会に参加する4選手は、10月初旬に行われた栃木国体に参加し、そのままテキサス入りしました。国体の疲れも見せず、元気にがんばっています。
日本選手たちは9日に計測・受付を終え、10日にプラクティスレース、開会式に参加しました。11日がレース初日になります。
どうぞ応援よろしくお願いいたします。

▲計測を受ける三浦
▲初めてのワールドで緊張の面持ちの山本
▲開会式はアメリカ南部だけにメキシコの音楽ではじまりました。
▲選手4名(左から山本、柿元、冨部、三浦)

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