期間:2022年12月6日(火)〜14日(水)9日間
開催地:沖縄県・与那原マリーナ

沖縄県・与那原マリーナにて2022年12月6日(火)から14日(水)までの9日間の日程で470級強化合宿⑤ 兼 470級次世代選手強化合宿⑤を開催しました。この冬は12月~2月の間沖縄県で合計5回の470強化合宿を開催予定ですが、今回がその第1回目の合宿となります。ナショナルチームやシニアチームのみならずHOPE選手やロスオリンピックを目指す次世代選手も集まり、両チーム共に良い刺激を受けることができました。

【海上練習】
海上練習では午前と午後の2部に分け、午前中はフィジカルや海上での動作練習、講習会などそれぞれチーム毎の課題をこなす時間に充てて、午後からは全チームが集まりレース練習を行いました。今回の合宿は連日風が強く、波も高い中での練習となり、次世代選手にとって、そのようなコンディションの中でナショナルチームやシニアの選手とコースを走るのはとても貴重な経験となりました。強風でのスピードの出し方、角度の維持、最後まで走り切る精神力とフィジカルなど様々な課題が見えてきました。特にダウンウィンドでの差が顕著に現れ大幅な改善が求められました。

▲世界選手権からチームを結成した磯崎・関
▲HOPE選手の池田・毛利

【フィジカルトレーニング】講師:玉城トレーナー
海上練習で課題に挙がった、フィジカルを強化するためのトレーニングを行いました。スキッパーとクルーに分かれ、各ポジションに必要な部位について重点的にトレーニングを行い、その後全員でサーキットトレーニングも行いました。玉城トレーナーが選手の状態を見てそれに合ったトレーニングメニューや強度を選択してくださり、選手も安心してトレーニングを行うことができました。

▲トレーニングの様子(岡田選手)
▲トレーニングの様子(吉岡選手)

【ルール講習】石川講師
今年の主要海外レースが終わり、各大会で42条違反や審問の数や割合がどの程度であったかを知り、どの点に注意しなければいけないか?を学びました。今まで多くの選手は42条について学んでいます。しかし、今回の練習でも42条違反をしている選手が多くいる為、改めて見直す良い機会となりました。また、実際の海上練習で起きたケースを使い、模擬審問を実施。審問のやり方、ケースの説明の仕方を学びました。
さらに、コーチに対しても世界選手権で起きたコーチに関する抗議について話していただき、コーチ陣も選手と同じように規則違反には注意を払わなければならないことについて説明を受けました。

▲ルール講習の様子

【プレゼンテーション】
激しい雨風によって海上練習ができなかった日には、次世代選手達に470級の歴史や、パリオリンピックに向けた選考方法について学び、プレゼンテーションを行う課題を与えました。乗艇するクラスの歴史やオリンピックの選考方法を自ら調べ、知ることは今後のセーリング界を牽引していく次世代選手にとってとても重要です。今後自分達がどの大会に向け調整をしていかなければならないのか、どういった相手と戦わなければならないのかなどの確認することができました。

▲毛利選手によるプレゼンテーション
▲集合写真(撮影時のみマスクを外しています)

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター

本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。