期間:2023年1月25日(水)〜29日(日)5日間
開催地:和歌山県和歌山セーリングセンター

ILCA強化合宿⑤を2023年1月25日(水)~29日(日)の期間、和歌山セーリングセンターにて開催しました。最強寒波の襲来で集合日、練習初日空路は欠航、電車は遅延、運休と移動に支障が出ました。遅れて到着した選手もいましたが皆、無事にセーリングセンターに集合しトレーニングを開始することができました。
今回は昨年秋から活動を再開した東京オリンピック代表の南里研二選手や今年9月に行われる杭州アジア大会代表の鈴木義弘選手も参加し、若手選手と共にトレーニングを行いました。

▲ILCA強化合宿は和歌山セーリングセンターで開催されました

講習会
【メンタルトレーニング講習】講師:高士さん

HOPE選手はHOPE育成プログラムにてメンタルトレーニング講習を続けていますが、シニア強化選手は初めての受講となります。今回は初回ということでグループディスカッション行いながら「メンタル面」について考えました。今回講習会に参加した南里選手はロンドン・オリンピック、リオ・オリンピック選考と最終日までライバルと争い涙を飲んだ経験があります。グループディスカッションでの彼のメンタルについての話は非常に興味深いものでした。

▲メンタルトレーニング講習講師の高士さん

【フィジカルトレーニング・フィジカルチェック】講師:吉松トレーナー
海上トレーニング、陸上トレーニングは正常な体の状態で続けていかないと、パフォーマンスの向上どころか怪我の原因になっていってしまいます。今回は体組成測定や、動作チェックを実施しました。動作チェックでは関節や筋力の柔軟性を調べて自分の体のどの部分がきちんと使えていないかを把握することができます。きちんとした動作が行えない箇所は改善しなければならず、その改善方法を教えていただきました。また、フィジカルテストでは立ち幅跳び、ローイングやハイクアウトテストを行い日頃のトレーニングの成果を確認しました。

▲ローイングテストをする豊澄
▲動作チェックで問題の箇所を修正する吉松トレーナー

【海上練習】
今回は強風から軽風まで様々な風が吹き非常に良い練習ができました。参加した若手の選手は南里選手や鈴木選手の背中を追いかけてトレーニングを行いますが、全く歯が立ちません。
ボートスピードテストでは時折、良いスピードを出しますがレース形式の練習になると簡単に前に出られてしまいます。両選手は特に目立ったテクニックを駆使しているわけではありませんが、刻一刻と変化するコンデションにきちんと走らせ方、セッティングを変えて、少しずつ差を広げていきます。練習後のミーティングでは南里選手、鈴木選手から若手選手へのアドバイスもありました。

▲海上練習風景1
▲海上練習風景2
▲雪の降る中での海上練習

毎日ように雪が降った合宿でしたが、コンデショニングをしっかりと行い合宿を終えることができました。選手の皆さん、スタッフの皆さんお疲れ様でした。春のレースに向けてしっかりと準備していきましょう。次は3月に和歌山セーリングセンターで行われる予定です。

▲お昼ご飯は鍋焼きうどんで温まりました

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター

本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。