期間:2023年3月7日(火)〜12日(日)6日間
開催地:和歌山県和歌山セーリングセンター

ILCA強化合宿⑥を2023年3月7日(火)~12日(日)の期間、和歌山セーリングセンターにて開催しました。雪が降る中セーリングをした1月の合宿とは違い、暖かくなり春を感じさせる陽気の中での合宿となりました。今回も海上練習のみならず、陸上トレーニング、陸上での講習会を実施しました。

【ルール講習】:講師:古川さん
今回はJSAFルール委員会の古川さんをお招きし、推進方法違反について実際に海上で見ていただき、ルール違反をしていないかどうかの確認を行いました。体を使ってボートをコントロールすることは重要なことですが、やり方によっては推進方法のルール違反となります。選手達は体を使ってボートをコントロールするようになってきていますが、まだ効率的ではなく、更に違反にならないボートのコントロールについても習得する必要があります。。古川さんに見てもらいながら、どうしたら効率よく体を使ってボートをコントロールすることができるか考えました。
また、海上でのインシデントについても陸上で詳しく説明を受けて、ルールについて理解を深めました。

▲海上でのインシデントの説明をする古川さん

【メンタルトレーニング講習】講師:高士さん
今回は参加選手のメンタルトレーニングに対する理解度にばらつきがあったことから、いつもと少し趣向を変え、「メンタル面の自己分析」をして自分の考えを伝えたり、他者から意見を聞き出したりしました。「良いスタート」一つにとっても各選手全く考え方は異なっており「頭ひとつ飛び出たスタート」、「絶対にリコールしないスタート」、と考え方は様々でした。そして他者の意見を聞いて自分の特徴や傾向を把握しました。

【フィジカルトレーニング】講師:山口トレーナー
ウェイトトレーニングは一人で行うことも多く、知らず知らずのうちにフォームが崩れてしまうことがあります。今回は山口トレーナーにフォームの確認や呼吸法の指導を受けながらウェイトトレーニングを実施しました。

▲山口トレーナーにウェイトトレーニング前のWarm Upの指導を受ける参加選手
▲ウェイトトレーニングを行う南里選手

【海上練習】
今回は弱めの風での海上練習がメインとなりましたが、その中でも5Knotの風と8Knotの風ではセッティングも走らせ方も変わります。また、波がある時、ない時でも変わりますし、他艇を意識してポジションを取る時、周りに船がおらずフリーなポジションで走る時も走らせ方を変える必要があるでしょう。今回はそのような「様々な状況での走らせ方」を考えてトレーニングを行いました。今回も東京オリンピック代表の南里選手が参加していたことから参加選手は良い刺激を受けトレーニングを行うことができました。

弱めの風が中心でしたが海上トレーニング、ウェイトトレーニング、コアトレーニング、有酸素トレーニングと毎日しっかり行うことができました。シニア選手は春のヨーロッパでの国際大会、ユース選手はユース世界選手権選考会に向けてトレーニングを続けていきます。

▲ローイングを行う黒田選手
▲選手の皆さん、スタッフの皆さんお疲れ様でした

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター

本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。