期間:2023年5月12日(金)〜5月14日(日)3日間
開催地:和歌山セーリングセンター

ILCA4,6Youth World Championships派遣前合宿を2023年5月12日(金)~14日(日)の期間、和歌山セーリングセンターにて開催しました。今回は7月に行われるILCW4,6の世界選手権代表選手に参加してもらい、海上練習だけでなくインティグリティ、気象、コンデショニングの講習なども行い派遣の準備をしました。

講習会
【気象講習】:飯島

今回はILCA6ユースワールドに帯同する飯島よりギリシャ・ボロス、ポーランド・ジブヌフについての気象講習を行いました。まず、風が吹くメカニズムの話をしたうえで、実際にレースが行われるエリアの風の話、例えば地形、高気圧、低気圧、気温の変化によってどのような風が吹くかデータを見て推測をする、といった内容のディスカッションを実施しました。選手は「どちらのサイドが有利か?」ではなく「現地の気象を知り、予想された風に対してどのような準備をしていくか?」についてしっかり考えてほしいと思います。

【インティグリティ講習】:宮本委員長
海外レースに初めて参加する選手も多いことから、宮本委員長にインティグリティの講習をお願いしました。「インテグリティ」とは、高潔さ・品位・完全な状態を意味する言葉です。インティグリティについて自らの会社員時代の話を例えにわかりやすく説明をしていただきました。
また、講習後半はオリ強HPにも掲載している危機管理(リスクマネジメント)ガイドラインを読みながら海外遠征中どのような危険があるかを考えました。

【コンデショニング、セルフケア講習】講師:山口トレーナー
海外遠征にいつもレース後にケアをしてくれるトレーナーがいらっしゃってくれるとは限らず、長期に亘るシリーズでは自らコンデションを整えてレースを続けなければなりません。この講習では選手はストレッチ、ボールを使ったセルフケアの説明を受けて実際に取組を行いました。

▲セルフケアについて説明する山口トレーナー

【調理実習】講師:村上管理栄養士
海外遠征中は栄養のバランスを考え食事は自炊をすることが多くなります。今回はチームビルディングを兼ね調理実習を行いました。スープ係、主菜係、副菜係と係を決めて夕飯を作りました。選手達は慣れない調理作業に戸惑いながらも、協力して夕食を作り上げました。

▲スープ係の佐藤コーチ、中島選手、岡田選手
▲副菜係の出口選手、森居選手、太田選手

【海上練習】
シニア選手の多くが課題にしているスタート練習を重点的に行いました。海外でのビックフリートの中できちんとボートをコントロールして、自分の加速するスペースを作り出すことができるように取り組みました。最初はただ止まり、横に流れていくだけの選手達でしたが練習を繰り返すうちにボートをコントロールすることができるようになってきました。
あまり多くの時間を海上練習に費やすことはできませんでしたが、集中して目的を持って取り組むことができました。

▲出艇前のWarm up

ILCA4世界選手権は7月22日〜7月30日ギリシャ・ボロス、ILCA6世界選手権は7月1日〜7月9日ポーランド・ジブヌフで開催されます。大会まであと少ししかありませんが、練習を続けて世界選手権で前を走れるように頑張ってほしいと思います。

選手の皆さん、スタッフの皆さんお疲れ様でした。

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター

本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。