大会6日目

大会6日目、暖かく風のない朝を迎えたジブヌフでしたが、出艇時間が近づくと6knot程度の風がそよそよと吹いて出艇していきました。今日は昨日よりも少し弱めの風で6-8Knot。潮が強く選手達のコース選択を難しくさせました。

▲ブロンズフリートの中で奮戦した太田

シルバーフリートの豊澄選手はマーク際の混戦で集団に飲まれることが多く、順位を下げることがありました。ブロンズフリートの太田選手は10-5-4としてフリート内でトップになりました。弱めの風できちんとシフトを掴み、すこしずつ順位を上げていくコース取りをすることができていました。

▲世界選手権のハイレベルな戦いの中で揉まれた豊澄

選手コメント
豊澄成光選手「スピードうんぬんよりもヨットレースの基本が全く足りていませんでした。ヨーロピアンも頑張ります。応援よろしくお願いします。」

太田薫選手「初めての世界選手権で知らないことが多かったですが、徐々に慣れてきました。最後はヨットレースを楽しむことができました。」

岡田佳悟選手「課題が沢山見つかりました。スタートのコツは少し掴むことができました。ヨーロピアンに活かします。」

服部春花選手「自分の得意な風は前を走ることができたので自分の苦手な強風をもっと走れるようにしたいと思いました。」

▲風が落ちた後半良いセーリングができた太田

途中、無風でレースができない日もありましたが最後2日間で6レース行い軽風から強風の中で、予定されていた12レースを全て消化することができました。
日本チームはゴールドフリートに一人も残ることができませんでしたが、各所で良い走りを見せてくれました。皆、来年も世界に挑戦できる年齢の選手達です。来年は最終日、日の丸を持ってステージに上がれるように練習を積んでほしいと思います。6日間、応援ありがとうございました。

豊澄選手、岡田選手、服部選手はこのまま同じポーランドのグディニアに移動してILCA6 Youth European Championshipに参加します。体調に注意して頑張ってほしいと思います。

日本選手大会成績
ILCA6 Youth 男子【全259艇】
総合88位豊澄 成光(広島なぎさ高等学校)
14-16-29-8-29-31-54-12-(56)-13-26-38

総合131位太田 薫(静岡県立静岡高等学校)
(49)-45-30-37-31-35-5-6-9-10-5-4

総合197位岡田 佳悟(N高等学校)
47-47-29-33-DNE-42-8-2-7-(UFD)-4-22

ILCA6 Youth 女子【全100艇】
総合54位服部 春花(山手学院高等学校)
34-29-30-39-(44)-25-17-4-7-5-17-8

▲男子優勝はイタリアのMattia選手。昨年のアメリカ・ヒューストンで行われた世界選手権に続き2連覇です。女子もイタリアが優勝してイタリアの強さが光る大会となりました。

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
日本スポーツ振興センター

本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。

大会5日目

大会5日目、弱いながら朝から風が吹いています。天気も良く北東の風が10Knot程度吹いています。

▲出艇の準備をする岡田

日本チームはゴールドフリートには残れませんでしたが、各フリートで前を走り男子ブロンズフリートの太田は5-6-9、エメラルドフリートの岡田は8-2-7、女子のシルバーフリートの服部は17-4-7として成績を上げました。ゴールドフリートでは無いこともありますが、弱めの風で持ち味を生かすことができたようです。反対にシルバーフリートの豊澄は苦戦し54-12-55と総合成績を93位まで下げてしまいました。豊澄はスタートで今ひとつ前に出ることができません。しっかりとラインを見極めてスタートをすれば後々のレース展開が楽になるのですが、ラインを把握することができませんでした。
今日は左右の潮の強さが違い、風はゆっくりと左右に触れながら少しずつ左の風が入る。そしてレース毎、フリート毎にピンボートを調整しスタートラインの有利サイドを変化させていたため、どの要素に優先順位を置くかが需要でした。

▲弱めの風で前を走ることができた服部

明日は大会最終日、最終日課題を少しでも克服できるよう取り組んで欲しいと思います。

日本選手大会成績
ILCA6 Youth 男子【全259艇】
総合93位豊澄 成光(広島なぎさ高等学校)
14-16-29-8-29-31-54-12-(56)

総合134位太田 薫(静岡県立静岡高等学校)
(49)-45-30-37-31-35-5-6-9

総合196位岡田 佳悟(N高等学校)
(47)-47-29-33-DNE-42-8-2-7

ILCA6 Youth 女子【全100艇】
総合58位服部 春花(山手学院高等学校)
34-29-30-39-(44)-25-17-4-7

▲マーク付近はいつも大混戦です

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
日本スポーツ振興センター

本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。

大会4日目

大会4日目、昨日とは打って変わって低気圧の影響がなくなり青空が見えるいい天気のジブヌフでした。天気は良いのですが、なかなかシーブリーズが入ってきません。17:00まで風を待ちますが、レースができる風は入らずAP/A旗が掲揚されレースは明日に持ち越しになりました。

▲昨日までとはうって変わって天気の良いジブヌフ

日本選手大会成績
ILCA6 Youth 男子【全259艇】
81位豊澄 成光(広島なぎさ高等学校)
14-16-29-8-29-(31)

159位太田 薫(静岡県立静岡高等学校)
(49)-45-30-37-31-35

200位岡田 佳悟(N高等学校)
(47)-47-29-33-DNE-42

ILCA6 Youth 女子【全100艇】
68位服部 春花(山手学院高等学校)
34-29-30-39-(44)-25

▲長い長い陸上待機でした

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
日本スポーツ振興センター

本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。

大会3日目

大会3日目、午後に風が弱くなる予報からスタート時間を10:30に早めてレースは行われました。

▲ゴールドフリート入りを目指してダウンウインドを走る豊澄選手

出艇時は西寄りから14-16Knotの風が吹いていましたが、2レース目は若干風が落ちて12Knot程度でレースは行われました。
豊澄選手はゴールドフリート入りを目指してレースに望みましたが、うまくシフトに合わせることができず順位を下げてしまいました。太田選手はダウンウインド、服部選手はクローズホールドに課題意識を持ってレースに取り組みました。他の海外選手の走りを参考にしたところ、良い感触を得られるところがあったようです。しかしながら、決勝シリーズは太田選手ブロンズフリート、服部選手シルバーとなりました。

また、この日は予選最終日ということで多くのBFD(スタート規則違反)、プロテストが出されました。

レース後、ジュリーより岡田選手にゲートマークにてマークタッチをしたと2条違反でプロテストが出されました。岡田選手は全く身に覚えがなく審問にて状況を説明しましたが、認定された事実は全てジュリーの話した内容となり、第5レースはDNEとなりました。岡田選手はこの失格が響き決勝シリーズではエメラルドフリートでのレースとなってしまいました。

明日から決勝が始まりますが、課題を少しでも克服するようにレースに臨んでほしいと思います。

日本選手大会成績
ILCA6 Youth 男子【全259艇】
81位豊澄 成光(広島なぎさ高等学校)
14-16-29-8-29-(31)

159位太田 薫(静岡県立静岡高等学校)
(49)-45-30-37-31-35

200位岡田 佳悟(N高等学校)
(47)-47-29-33-DNE-42

ILCA6 Youth 女子【全100艇】
68位服部 春花(山手学院高等学校)
34-29-30-39-(44)-25

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
日本スポーツ振興センター

本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。

大会2日目

大会2日目はオランダの近くにある低気圧の影響で雨雲が来たり、晴れ間が見えたりと目まぐるしくコンディションが変わりました。昨日は西寄りの風でしたが、今日は南寄りの風。陸風からの風でシフトの激しい状況でした。

西から雨雲が来ると雨降りと風が強く吹き、止むと左に風が振れ弱まる傾向がありました。グリーンフリートの豊澄は第1レース、集団に飲み込まれて順位を落としてしまいました。続く2レース目は雨雲と遠くに走るヨットを見て右に風が振れると判断して右のコースを選択し8位でフィニッシュをしました。

▲艤装をする日本チーム

太田選手はダウンウインドで順位をキープすることができません。岡田選手も上マーク付近の混戦からうまく抜けることができず順位を下げてしまいます。服部選手は昨日に続きダウンウインドでは良い走りを見せるもののハイクアウトコンデションで他艇のスピードについていけず、良いスタートをしても周りから置いていかれてしまいます。

選手コメント
豊澄選手「1レース目はゲートマークを回航後集団の中に入って行ってしまい順位を下げてしまいました。2レース目は遠くのヨットの走る角度が違うことに気づいて右のコースを選び順位を大きく上げることができました。」

明日は予選最終日、今日の課題を少しでも克服するようにレースに臨んでほしいと思います。

日本選手大会成績
ILCA6 Youth 男子【全259艇】
55位豊澄 成光(広島なぎさ高等学校)
14-16-29-8

170位岡田 佳悟(N高等学校)
47-47-29-33

173位太田 薫(静岡県立静岡高等学校)
49-45-30-37

ILCA6 Youth 女子【全100艇】
68位服部 春花(山手学院高等学校)
34-29-30-39

▲服部選手
▲出艇する太田選手

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
日本スポーツ振興センター

本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。

大会1日目

大会1日目も低気圧の影響で強い風が吹いています。300艇以上のILCAが一度に出艇すると大混雑になるため、Aエリア、Bエリアとスタート時間を30分ずらして出艇させました。

風は西寄りの風16-18Knot。日本人選手は強風の中、思うようにレースができない1日となりました。
そんな中で豊澄は58位と唯一ゴールドフリート圏内です。豊澄は日本チーム唯一の世界選手権経験者で、今年は上位入賞を目指して参加しています。しかし、スタートで出遅れたり、勝負する船と離れてしまったりと反省すべき点は多くありました。

▲強風の中ダウンウインドを走る艇団

世界選手権初参加の太田薫選手、服部春花選手、岡田佳悟選手は強風の中で世界の壁を痛感したような印象を受けました。スタートが良くてもすぐに集団に飲み込まれ、集団から置いていかれてしまいます。マーク際の攻防でも遠慮がちなポジショニングをしてしまうことも多くマークを回るごとに順位が下がってきてしまいます。明日は良いスタートをしてスピードにつながるメインシートトリムを行いフリートに食らいついて行ってほしいと思います。

▲2レース目は良いスタートした岡田選手

選手コメント
太田選手「今日は出艇から世界選手権に圧倒されました。スタートでも置いていかれる展開は初めてでした。明日は今日の反省を活かして集団に食らいついていけるように頑張りたいと思います。」

服部選手「今日はダウンウインドで抜くことができましたが、沈をして順位を下げてしまいました。明日も同じような天気予報なので頑張ってハイクアウトします。」

日本選手大会成績
ILCA6 Youth 男子【全259艇】
58位豊澄 成光(広島なぎさ高等学校)
14-16

191位太田 薫(静岡県立静岡高等学校)
49-45

192位岡田 佳悟(N高等学校)
47-47

ILCA6 Youth 女子【全100艇】
62位服部 春花(山手学院高等学校)
34-29

▲リーチングを走る豊澄選手
▲川の下口にあるマリーナに向かって走りますが、流されて動きません

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
日本スポーツ振興センター

本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。

大会前日

2023 ILCA 6 Youth & Men World Championships がポーランド・ジブヌフ、The Marina Dziwnow にて7月1日〜7月9日まで開催されます。気温は日本とは違い肌寒い日が続き、曇り空の天気が続いています。雨が時折降るバルト海らしい気候です。

大会名:2023 ILCA 6 Youth & Men World Championships
開催地:ポーランド・ジブヌフ
大会期間:2023年7月1日(土)〜7月9日(日)

出場選手:
ILCA6 Youth 男子

豊澄 成光(広島なぎさ高等学校)
太田 薫(静岡県立静岡高等学校)
岡田 佳悟(N高等学校)

ILCA6 Youth 女子
服部 春花(山手学院高等学校)

今大会はヨーロッパで開催ということでユース男子43カ国259艇、ユース女子34カ国100 艇、男子15艇、世界各国から多くのエントリーがありました。レースはYouth 男子4フリート、男子1フリート、女子2フリート計7フリートを2つのレースエリアで行います。
日本からは予選を勝ち向いた男子3名、女子1名の選手が参加します。
日本チームは到着してすぐにチャーターボートを受け取り、練習を始めレースに備えていました。他国との合同のコース練習ではトップを取ることもあり、本番での活躍が期待されます。

▲たくさんのILCA6で埋め尽くされたThe Marina Dziwnow

本日はプラクティスレースと開会式が行われました。プラクティスレースは20Knot近い風が吹き、多くの選手は陸上で艇の整備をしてレースの準備をしていました。また、プラクティスレース後は開会式が行われ選手達は国旗を持ちジブヌフの街を行進しました。
7月1日〜9日までの間、応援よろしくお願いします。

▲計測を受ける服部選手
▲厳しい計測が行われました
▲明日からレースに臨む日本選手達

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
日本スポーツ振興センター

本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。