大会5日目

夜中に雷雨があり、山には雲が多く、南西の風が強く吹きこむ中で1日が始まりました。
12時にスタート予告で5レースを予定、良い風でレースが行えるかと思いましたが、風は1日安定せず突風によるガスティかつシフティな海面状況から、運営はレースコースをスラロームコースに設定。
女子のスラロームを3レース、続いて男子のスラロームを3レース行いました。
その後、残りの2レースは男女ともコースレースを予定していましたが、激しい雨雲が地平線に集まり始めると徐々に風が弱り始め、数時間後には嵐が近づくということでAP+A。
この日の成績をもってオープニングシリーズが終了、大会も最終日ののメダルレースを残すのみとなりました。
日本チームの2選手は残念ながらメダルレースに進出できず本日で大会終了となりましたが、大会期間中の応援有難うございました。
選手たちはそれぞれ課題の発見、収穫の多いレガッタとなったようなので、今後のキャンペーンに活かしていって貰えればと思います。

【選手コメント】
穴見賢太選手:今日のスラロームレースではアウターサイドからのスタートに積極的に挑戦した結果、ファーストマークまでトップ集団で回航出来たり、ダウンレグでも良いコースが引けてレースができたりと、初日の課題を克服することができたと感じました。今大会を終えて、上りのスピードの改善とフォイリングタックの必要性を強く感じました。また、ブローが入った直後の加速も更に向上させていけたらと思います。

大会成績
iQFOiL 男子【参加58艇】
21位穴見 知典(株式会社ライテック)
7-(35)-(DNC(41))-27-11-(40)-28-12-30-11-28-28-13-23-19

35位穴見 賢太(鹿屋体育大学)
9-27-19-25-31-28-34-18-25-30-(42)-(42)-11-33-13

▲レース会場 毎朝のブリーフィングの様子
▲シルヴァプラナ湖 レースに向かい出艇する選手たち
▲レースシーン
▲クラッシュする日本選手スピードとボートバランスのキープが難しいiQFOiLクラス
▲この日は雨雲に囲まれた1日となりました
▲毎年様々なiQFOiLレガッタが開催されるスイス・シルヴァプラナ

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
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本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。

大会4日目

大会DAY4も南西の「マロヤ風」が吹きました。10〜16ノットの風でコースレースを2レース行い、その後少し弱まり8〜15ノットのコンディションでマラソンレースが行われました。
マラソンレースはラビットスタートからコースを5周するコース設定で始まりました。狭いレースコースの中ではタックが多くなり約45〜60分の長いレースで常にフィジカルが必要とされるスプリント的マラソンレースとなりました。
ガスティ、シフティな狭いレースコースでは弱いスポットでフォイリングタックが必須となり、タックで止まると一気に後退します。フォイリングタックの成功率が非常に順位に影響するコンディションでした。

【選手コメント】
穴見賢太選手:今日は、スタートは良く決められて中盤までは良い位置にいることが出来ましたが、その後のコース展開が上手くいかずに順位を落としていくレース内容でした。上りのスピードがトップ集団より遅く、コース取りが限られてきて苦しいレースになってしまっています。
タックが多い海面で速く走るにはフォイリングタックのスキルが必要なので、課題として取り組んでいきます。

大会成績
iQFOiL 男子【参加58艇】
23位穴見 知典(株式会社ライテック)
7-35-(DNC(41))-27-11-(40)-28-12-30-11-28-28

24位穴見 賢太(鹿屋体育大学)
9-27-19-25-31-28-34-18-25-30-(42)-(42)

▲アップウィンドシーン 穴見賢太選手(右から2番目)
▲レースシーン 穴見賢太選手
▲マーク回航シーン 穴見賢太選手
▲レースシーン 穴見賢太選手
▲マラソンレース ラビットスタートシーン
▲レースシーン 穴見知典選手
▲シルヴァプラナのレース会場

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日本スポーツ振興センター
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本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。

大会3日目

大会3日目は朝から雲のない晴れ間が広がり12時頃から南西風が入り始めました。
風が入り始めるとすぐに風速が上がってきましたがシフトが激しく、安定するのを待って13時頃から男子女子を交互にコースレースを5レース続けて行いました。
風速は10〜20ノットのガスティ、シフティなコンディション。上マーク付近は風が抜けることが多く、タイミングによってはフォイリングが止まって着水してしまう選手もいたりと、順位変動の大きい終始トリッキーで気が抜けないレース展開でした。
大会会場は海抜1815mということもあり、選手たちは激しいレースでいつも以上に体力を消耗しやすく、レース間に呼吸を整えることもレースに重要な要素となっているようです。

縦に伸びる地形のシルバプラナ湖でのレースコースは通常のレースよりも走れるエリアが限られ、どうしてもタックの回数が多くなります。スタートから1線に残り続け、限られた位置を走れた選手だけが2回のタックでのマーク回航を成功させ、残りのほとんどの選手は少なくとも3〜4回のタックが必要になります。
トップ集団に残る選手はレース中に完璧なフォイルタックを決めて走りその差を更に広げていきます。
明日はこの狭いレースエリアで長距離のマラソンレースが行われる予定です。
明日も風が期待できる予報が出ていますので、しっかりと一つでも順位をあげていければと思います。

【選手コメント】
穴見賢太選手:前半はスタートが全く決まらず、コースが取れませんでした。後半はスタートが決まりコースが引けたことで順位をあげる事ができました。下りの走りで抜かれずフィニッシュまで走る事ができたのも良かったと思います。

大会成績
iQFOiL 男子【参加58艇】
27位穴見 知典(株式会社ライテック)
7-35-(DNC(41))-27-11-(40)-28-12-30

28位穴見 賢太(鹿屋体育大学)
9-27-19-25-(31)-28-(34)-18-25

▲スタート直前の様子 穴見知典選手(本部船寄りのポジショニング)
▲ポートタックでフォイリングする穴見賢太選手
▲アップウィンドレースの様子 穴見賢太選手(写真中央)
▲ダウンウィンドの様子 穴見知典選手
▲リーチングの様子 穴見賢太選手
▲レースシーン ウェザーマーク回航前の様子
▲ウェザーマーク回航の様子 穴見賢太選手

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本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。

大会2日目

本日もシルバプラナの朝は風が全く無い状態から始まりました。
昼過ぎからはマロヤ峠からの南西風が吹いてくることが期待されていましたが、残念ながら予想と異なる北寄りの弱い風が続いてしまい、長い風待ちを強いられるコンディションとなりました。
大会運営サイドから、iQFOiLギアを賞品としたスピードトライアルが企画されましたが、実施するほどの風速に満たなかったこともあり、17時過ぎにはAP+Aとなりノーレースのまま1日が終了しました。

明日からはシルバプラナ特有の良い風が吹くという話もブリーフィングでは共有されていましたので、明日からの大会進行を期待したいと思います。午後2時〜3時半にはLIVE配信も予定されています。

大会成績 ※2日目ノーレースのため、成績変動無し
iQFOiL 男子【参加58艇】
30位穴見 賢太(鹿屋体育大学)
9-(27)-19-25

42位穴見 知典(株式会社ライテック)
7-35-(DNC(41))-27

▲南西のMaloja峠からの風を待つ長い1日でした
▲大会会場 風待ち中の選手の様子
▲風待ちをする穴見賢太選手、穴見知典選手、小菅寧子コーチ(写真左)
▲風光明媚なシルヴァプラナのレース会場

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大会初日

11時半くらいから南寄りの風、Maloja峠から吹き込むサーマルが8〜12ノットで入り始めレースが開始。
本日はスラロームレースのみ4レースが成立しました。
穴見賢太選手は第1レース、スタートで出遅れたもののダウンウィンドのコース取りで追いつき5位でフィニッシュ。1レース目はボートスピードを武器に良い戦いを見せましたが、その後のレースではゼネリコを繰り返しながらの難しいスタートが続く中、スタート直後のスピードと飛び出しで苦戦したレース内容となりました。

初日は総じてスラロームレース特有の激しいスタートシーンが多く、いくつかのケースやクラッシュは起こったものの、怪我などの報告もなく大会初日は終わりました。
木曜日8/24からは毎日現地時間14時〜15時30分までライブ配信が行われます。

【選手コメント】
穴見賢太選手:ファーストマークまでの走りでスピード負けしてトップ集団に入れずダウンレグで位置取りがうまくいきませんでした。明日以降のスラロームレースではスタート位置を変えて挑みたいと思います。

大会成績
iQFOiL 男子【参加58艇】
30位穴見 賢太(鹿屋体育大学)
9-(27)-19-25

42位穴見 知典(株式会社ライテック)
7-35-(DNC(41))-27

▲穴見賢太選手(HOPE選手)
▲レースシーン 穴見賢太選手(JPN6)

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大会前日

iQFOiLクラスのU21世界選手権がスイスのシルヴァプラナにて開催されます。
今大会はiQFOiLクラスのシリーズレースであるiQFOiL International Games#4も同時に兼ねており、オープンクラスとしてシニア選手も同時にレースが行われます。

大会名:2023 iQFOiL U21 World Championships
開催地:スイス・シルヴァプラナ
大会期間:2023年8月19日(土)〜8月27日(日)レースは8月22日から

出場選手:iQFOiL 男子【参加58艇】
穴見 賢太(鹿屋体育大学)
穴見 知典(株式会社ライテック)

日本からは、HOPE選手の穴見賢太選手、兄の穴見知典選手の2名が参加します。
穴見賢太選手は昨年のU19世界選手権でも、あと一歩でメダルレース進出が出来る順位を獲得しており、その時戦った世界のライバル達と比べてこの1年でどう成長出来たのかがしっかり確認出来る大会になると思われます。

8/21はレジストと計測が行われ、午後は風が入り事前練習ができました。
湖での開催ということで、フォイルの乗り心地、浮力の感じ方が違うことや、風のシフトの感覚を掴み切れるかがレースの結果に左右してきそうです。
18時から行われた開会式では、各国フラッグを掲げてステージにあがりました。
今大会には男子58名、女子29名、19ヵ国が参加しています。

明日は10時スキッパーズミーティング、12時からレース開始予定となります。
メダルレースに残れるように頑張っていきます。大会終了まで応援宜しくお願い致します。

▲スイス・シルヴァプラナが開催地となります
▲約90名の選手が参加することもあり、ギア保管のテントも多く並んでいます
▲セッティングを行う穴見賢太選手
▲事前練習出艇前。穴見賢太選手(左)・穴見知典選手(兄)
▲穴見賢太選手。出艇の様子
▲日本2選手の開会式での様子。兄弟での参加となります

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