大会6日目

本日は朝から雨、予報通り風も吹いています。予報より早い時間から風が上がるようで、荒れる前にレースをして帰ってきたいとのことで、時間通りに出艇していきます。海面に着いた頃には14~15ktは吹いており、レース中はどんどん風があがり、ガストで20ktを超えていました。ILCA6の三浦は積極的にスタートにチャレンジしたものの、残念ながらBFDとなってしまいました。ILCA7の黒田は決勝シリーズに入ってから成功していたスタートでやや出遅れ、しかし上手くリカバーできたものの、混戦でのレースに飲み込まれ、順位を下げてしまう展開となりました。男子ゴールドがフィニッシュ後、風がますます上がり、そこで大会終了となりました。
今回の大会では、昨年に比べて良くなったところ、まだまだ練習が必要なところが明らかになりました。やってきたことは間違っておらず、今後も地道な練習とトレーニングをしっかりやり続けてほしいと思います。
6日間、応援ありがとうございました。

選手コメント
ILCA7 黒田浩渡選手:

「今大会は成長を感じる大会となりました。昨年同様、荷物が届かないアクシデントから始まりました。しかし昨年の経験から素早く対応することが出来ました。レース初日は出遅れたものの、2日目のトップフィニッシュで巻き返し、27位で終えることができました。強化してきたスタートとボートスピードが同世代には通用するということがわかりました。しかし、これから挑むのは年齢制限のない世界です。今よりも成長した自分で来年の世界選手権を迎えられるようにします。ご支援、ご声援ありがとうございました。」

ILCA6 三浦帆香選手:
「今までの課題は混戦の中での戦い方でした。以前は良いところで上マークについても、艇団から上手く抜け出すことができず、後ろにまわってしまうことが多かったです。しかし、今回はしっかりと予測・対処することができ、順位を上げられました。これからはスタートの後、しっかりと艇団についていけるような走らせ方を身に付けたいです。今後、全日本、世界選手権などの大切な大会が続きます。この経験を活かし、少しでも順位を上げられるよう、練習していきます。」

大会成績
ILCA7(男子)【全115艇】
27位黒田 浩渡(ナブテスコ株式会社)
21-33-15-1-19-19-25-(37)-29-29-31

ILCA6(女子)【全66艇】
29位三浦 帆香(神奈川大学)
35-28-15-33-34-(52)-41-6-50-12-BFD

▲強風でも大混戦のILCA7上マーク
▲ぶっ飛びながら帰着
▲街頭ビジョンもILCAです!
▲レースが終わったら多くのヨーロッパの選手たちは積込です
▲今回の上位選手たち(大会FBより)
▲大会終了して一安心のふたり

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
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本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。

大会5日目

本日は昨日と打って変わって、朝から風がありませんでした。出艇予定時刻の11時にはAP+1が掲揚され、陸上で少し待ちます。そよそよと海からの風が吹いてきた12時半頃出艇になりました。海上は北よりの風ですが、なかなかレースが出来るほど吹き上がりません。海上でも少し待ち、14時を過ぎてやっとスタートとなりました。
風は6~8kt程度、このシリーズ初めての軽風のレースとなります。ILCA6の三浦はスタートに苦しみますが、第10レースでは上マークまで上手にまとめて12位でフィニッシュします。ILCA7の黒田は本日も2レースともいいスタートを決めますが、上マーク残り1/3あたりからのコースが悪く、なかなか上位に食い込めません。途中まではトップ集団の中を走っているだけにとても残念です。
ついに明日はレース最終日となります。午後から天気が荒れる予報のため、スタート時間も1時間繰り上げて11時を予定しています。思い残すことなく帰国できるよう、今回の課題克服を最後までしっかりと頑張ってほしいです。

大会成績
ILCA7(男子)【全115艇】
28位黒田 浩渡(ナブテスコ株式会社)
21-33-15-1-19-19-25-(37)-29-29

ILCA6(女子)【全66艇】
29位三浦 帆香(神奈川大学)
35-28-15-33-34-(52)-41-6-50-12

▲風待ち中の黒田と毎日がんばってるランニングシューズ
▲今大会も大活躍のロボティックマーク
▲本船横でスタート位置をキープする黒田
▲ILCA7上マーク
▲レース後の三浦

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日本スポーツ振興センター
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本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。

大会4日目

本日は長い1日になりました。昨日できなかった1レースもプラスして、3レースの予定で出艇しました。風はいつもより西よりの風で10~14kt程度。うねりも大きくはいります。
一度ILCA6女子がスタートして上マーク付近まで走りましたが、風が大きくシフトして、中止になり、仕切り直します。その後は大きな変化のないまま、淡々とレースが進行していきました。ILCA6の第8レースで、三浦が上マークを3位で回航、その後、少し抜かれてしまいましたが、6位でフィニッシュしました。ILCA7の黒田は3レースともいいスタートを決めて、上マークに向かう2/3あたりまではトップ集団で走っているのですが、最後に少し欲を出してしまい集団の後方で回航、混戦の中で上下しながらも、なかなかレースを上手くまとめることが出来ません。
最初は風が吹くのか、と思われたモロッコですが、ふたを開けてみれば、なかなかの強風シリーズとなりました。今日も3レース予定でしたが、忖度することなく、上マークまできっちりと距離をとったレース運営でした。フルパワーのコンディションでの3レース、選手はとても疲れたことと思います。
しっかり休んで、明日に備えたいと思います。大会ももう折り返しを過ぎ、残り4レースとなりました。今までの課題を解決すべく、残りのレースに臨んで欲しいです。

大会成績
ILCA7(男子)【全115艇】
27位黒田 浩渡(ナブテスコ株式会社)
21-33-15-1-19-19-25-(37)

ILCA6(女子)【全66艇】
27位三浦 帆香(神奈川大学)
35-28-15-33-34-(52)-41-6

▲ILCA7の大混戦下マーク
▲6位フィニッシュの三浦
▲潮目に魚がいっぱいいました
▲レースとレースの間は急いで栄養補給します(黒田)

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日本スポーツ振興センター
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大会3日目

昨日の予報通り、本日も朝から雨が降り、曇り空が広がっていました。朝から風があり、天気予報も午後から吹きあがる予報でしたが、コーチミーティングでも、今日は強風が予想されるが、どうにか1レースはやりたい、とのこと。(スタート時間も1時間早まりました)
予報通り、レース海面に到着したころにはアベレージで18kt程、ガストでは24~25ktの風が入っていました。強弱はありますが、なかなかのサバイバルコンディションになりました。レース中、徐々に風があがり、あちこちで沈艇が続出、無傷で走り切れれば、かなり上位でフィニッシュできるようなレース展開になりました。黒田と三浦も数回沈をしてしまったようですので、ここまでの強風で練習することも難しいと思いますが、もっとこのようなサバイバルコンディションでの練習が必要です。そのまま、本日は1レースでレース終了となりました。
夕方、ミッドウィークパーティーが行われ、サンドウィッチとスイーツ、モロッコでよく飲まれるミントティー、色がきれいなノンアルコールカクテルなどが振舞われました。
今日はレースが早く終わったので、たくさんの選手、コーチ、大会関係者が参加し、おいしい食べ物に舌鼓をうちました。
明日からは決勝シリーズとなり、明日は3レースが予定されています。しっかり休んで、明日からもしっかりハイクアウトを頑張ってもらいます。

大会成績
ILCA7(男子)【全115艇】
26位黒田 浩渡(ナブテスコ株式会社)
21-(33)-15-1-19

ILCA6(女子)【全66艇】
32位三浦 帆香(神奈川大学)
(35)-28-15-33-34

▲ILCA7のスタート
▲2回目の上マーク回航の三浦
▲ミッドウィークパーティーを楽しむ三浦
▲ミントティーはお姉さんが入れてくれます

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日本スポーツ振興センター
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本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。

大会2日目

本日のタンジェは朝から雨が降ったり止んだり、天気も曇りで少し肌寒く感じる一日となりました。風は同じ南寄りの230°の風、風速はスタート時には11kt程度でしたが、雲が多くなると少し風が上がり、空晴れると少し風が落ちるような感じでした。風の強弱が大きく、今日はうねりも大きく残っていて、難しいコンディションとなりました。

3レース目、ILCA6の三浦もILCA7の黒田もいいスタートをしてフリートの前の方でレースを展開し、多少上がったり下がったりしながら二人とも15番前後でフィニッシュします。 4レース目、本部船よりから黒田がいいスタートを決め、そのまま右海面を使いながら上手く風をつかみ、最初の上マークを3位で回航していきます。インナーループの下マークで1位にあがり、そのままどんどんリードをひらきながら1位でフィニッシュしました。
黒田はいまだにロストバッゲージで荷物がひとつ届いておらず、レース前にはセールやティラーなどを買い、セーリング用品などひとつも売っていないモロッコでどうにかライフジャケットを手に入れ、レースに参加することができました。
そんな中でもへこむことなくレースし、トップフィニッシュした姿に成長を感じます。

今晩は天気が荒れるようで、ビーチの船を出来るだけ波打ち際から離して置くように指示がありました。明日は男子の予選の最終日になります。今日の調子を維持して、明日もがんばります!

大会成績
ILCA7(男子)【全115艇】
25位黒田 浩渡(ナブテスコ株式会社)
21-(33)-15-1

ILCA6(女子)【全66艇】
26位三浦 帆香(神奈川大学)
(35)-28-15-33

▲朝はおにぎりづくりです
▲曇り空のなか出艇です
▲今年はひとり遠征も経験した三浦。頼もしくなりました
▲トップフィニッシュ!!

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日本スポーツ振興センター
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大会1日目

大会前3日間、ほとんど風のなかったタンジェですが、本日は朝から風があり、南寄りの陸風でレース初日はスタートしました。
1レース目、予定通り12時に10~12ktの風の中で、ILCA6女子、ILCA7男子2グループ順でスタートしますが、男子のインナーループの風が大きく変化したため、ILCA7男子両フリートはレース中止となりました。
中止になったレースでは、黒田がいいスタートを決め、上マークまでもトップ10で走っていたので、残念でした。その後、風の、強弱はあるものの、アベレージで16ktを超える程のなかで順次レースが行われ、日本選手2人は、スタートの失敗をあまり挽回できず、中盤でのフィニッシュとなりました。
明日も同じような予報になっているので、課題を修正してがんばってほしいです。

大会成績
ILCA7(男子)【全115艇】
49位黒田 浩渡(ナブテスコ株式会社)
21-33

ILCA6(女子)【全66艇】
25位三浦 帆香(神奈川大学)
35-28

▲レース海面に向かう黒田
▲レース間の休憩中の三浦
▲風があがってきたR2上マーク(黒田)

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大会前日

2023年 ILCA U21 World Championshipsが、10月15日~10月22日までモロッコ・タンジェにて行われます。気温は日本より少し高く、まだ半袖で歩けますが、日陰では少し肌寒く感じます。
モロッコ・タンジェはモロッコの北側にあり、海を挟んで向こう側はスペイン、スペインのタリファまでフェリーで1時間程度だそうです。

大会名:2023 ILCA U21 World Championships
開催地:モロッコ・タンジェ
大会期間:2023年10月15日(日)〜10月22日(日)
参加艇数:ILCA7:118艇/ILCA6:66艇

出場選手:
ILCA7(男子)

黒田 浩渡(ナブテスコ株式会社)

ILCA6(女子)
三浦 帆香(神奈川大学)

選手2名は鹿児島国体が終わってから、ほぼそのままモロッコに旅立ち、約30時間近くかけて、現地に到着しました。昨年のこの大会では三浦の荷物が届かなかったのですが、今年は黒田の荷物が届きません。15日の計測当日に、セールやティラーなどを買い揃え、どうにかレースには参加できそうです。
本日はプラクティスレース・開会式が行われました。モロッコに到着して3日、風はあまり吹いていません。明日からちゃんとレースできるのか、少し心配ですが、。大会最終日まで、応援よろしくお願いいたします。

▲ボート置き場はヨットクラブ横のビーチです。観光用の馬やラクダが見れます
▲セール計測中の黒田
▲開会式での黒田・三浦

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