期間: 2023年12月23日(木)~2023年12月30日(木)8日間
開催地:沖縄県・座間味村

第3期HOPE育成プログラム(Advance/Racing、Basic第11回)を2023年12月23日(木)~30日(木)の期間、沖縄県座間味村にて開催しました。本土の年末の寒さから一転して半袖短パンでも過ごすことができる沖縄県で、Racing、Advance、Basic合同でしっかりとトレーニングを行いました。

【アンチドーピング講習】講師:澤野さん・高須さん
JADAに講習を依頼しWebでのアンチドーピング講習を行いました。選手達はコーチも含めて4名程度のグループに分かれディスカッションを行いながら講習を進めていきました。後半は講師よりドーピングについてのクイズが出されて選手達はドーピングについて理解を深めていきました。

【気象講習】講師:岡本さん
参加選手はHOPE Youth Advance昇格を目指し気象テストに臨みました。このテストでは1年間の講習や、毎日の気象発表で学んだことが試されました。またテスト終了後には1年間のおさらいの講習が行われ、気象について復習を行いました。

【ルール講習】講師:吉本さん(JSAFルール委員会)
ルール講習でも昇格のためのテストが実施されました。選手はこのテストの他、毎朝ルールの小テストを受けています。これは限られた時間内にきちんとした内容でプロテストフォームを提出できるようになることを目的として実施されています。コロナウィルス感染拡大後、Webでのプロテストフォーム提出が一般的となっています。このことから選手はスマートフォンやタブレットを使ってプロテストフォームを提出します。今回の小テストも、選手はスマホを手に真剣に取組んでいました。

▲スマホを片手にルール小テスト

【メンタルトレーニング講習】講師:高志さん
メンタルトレーニングも1年間のおさらいを行いました。自分が1年間でどの部分がどれだけ変わったか?グループディカッションを行い他の選手から自分の変化について意見をもらいました。1年間の気持ちの変化をグラフに書いてグループの仲間に発表しました。

【調理実習】講師:武田さん
今回は11月の合宿で選手達が自ら作成した献立をもとに調理を実施しました。普段、一人暮らしをしてよく調理をする選手もいれば、全く調理をしない選手もいます。実習では選手達はそれぞれができるところを分担して調理をしました。調理後、選手からは「栄養のバランスを考えて献立を作ったが手間がかかりすぎてレースで疲れて帰ってきた時にはできない。」といった感想が聞かれ、レース時はきちんと栄養のバランスが考えられた、疲れていても簡単に作れる献立が必要になることがわかりました。

▲調理実習をする選手達
▲選手が考えた献立

【セーリング講習】山田コーチ・市川コーチ
セーリング講習においても昇格テストが行われました。普段シングルハンドに乗っている選手でもダブルハンドのセッティングについて、反対にダブルハンドに乗っている選手はシングルハンドのセッティングについて回答を書かなくてはなりません。艇種によっては色々なセッティングがありますが、目的は同じであることがほとんどですので、自分が乗りたい艇種ではなくても興味を持って学んでセーリングの知識を深めてほしいと思います。通常自分の感覚、見た目で行なっているセッティングやチューニングを言葉にして回答用紙に書くことは難しかったようです。

【海上練習】
今回は49er、49er FX、470、420、ILCA6、29er,iQFOiLの7艇種を使って行われました。
選手をグループに分け、第1グループが海上練習を行なっている間、第2グループはフィジカルトレーニング。その後第1グループはフィジカルトレーニングを実施、第2グループはセーリングを行いました。これにより個別指導に近い形をとることができ、充実したトレーニングを行うことができました。

【フィジカルトレーニング】鈴木トレーナー・石川トレーナー・喜納トレーナー・寺田トレーナー・北澤トレーナー・岩田トレーナー
今回のフィジカルトレーニングはより艇種特有の動きに着目したフィジカルトレーニングを組み込み、それぞれで取り組みました。トラピーズを使用する艇種は実際にロープにぶら下がった状態で上腕を鍛えるトレーニングを取り入れたり、ハイクアウトをする艇種はハイクアウトの姿勢をとりながらチューブを弾くなど、より実践に近い形をとりサーキットトレーニングを行いました。また、HOPE選手歴の長い選手はウェイトトレーニング、HOPE選手歴の短い選手や年齢の若い選手はコアトレーニング等の基本を中心に実施するなど個人の能力に合わせたフィジカルトレーニングを実施しました。また、トレーニング最終日は皆で長距離のランニングを実施、今年2月に実施した際は多くの選手がゴールに辿り着くことができませんでしたが、12月の選手は全員がゴールまでたどり着くことができ、今年1年間の選手の成長を感じることができたトレーニングでした。

12月沖縄・座間味村でのプログラムは無事に終了し、第3期のHOPE育成プログラムは全て終了しました。来年1月より第4期となり新しいメンバーが加わりプログラムはこの座間味島で再スタートが切られます。

選手の皆さん、スタッフの皆さんお疲れ様でした。来年もユースワールド入賞、Jrワールド上位入賞を目指しプログラムを実施していきます。

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター

本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。