大会6日目

大会最終日、今日も高気圧の吹き出しによる経度風が朝から吹いています。南極に近いからか、低気圧、高気圧の影響による風が強く吹きます。

日本チームは連日課題としていたスタートについて克服すべくレースエリアに向かいました。今日は10-14Knot南よりの風で潮流ががほとんどなかったため、スタートでゼネラルリコールを繰り返しました。Youth男子 ゴールド、女子は2レース、Youth男子シルバー、シニア男子は時間切れのため1レースのみ行われました。
日本チームは皆、レース初日に比べると見違えるほどスピード感のあるスタートができる様になりました。岡田は最終レース、良いスタートからのシフトを掴むことに成功して5位でフィニッシュしました。

選手達は地球の裏側アルゼンチンにて強風の中、懸命にセーリングを行いました。レース中は辛かったと思いますが、この経験がきっと今後につながると思います。6日間乗り切ったことを自信にして次のレースに臨んでほしいと思います。
大会期間中、日本より応援ありがとうございました。

【選手コメント】
ILCA6 Youth 男子:岡田 佳悟

大会前半戦に比べると見違えるようなスタートができるようになりました。しかしクローズホールド、ダウンウインド共にもっと練習してスピードを上げなければならないと感じました。

ILCA6 Youth 男子:豊澄 隆成
次の大会に向けて基礎から練習しなおして次の大会で良い成績を収めたいと思います。

ILCA6 Youth 女子:出口 美帆
毎日、風が強くハイクアウトがきつかったです。体験したことがないような大きな波でレースを行いました。波に叩かれて止まることが多く、波のクリアの方法を練習しなければいけないと感じました。

▲最終レース5位でフィニッシュの岡田

大会成績
ILCA6 Youth 男子【参加95艇】
42位岡田 佳悟(N高等学校・補助対象選手)
29-39-29-26-15-9-45-35-36-(46)-32-5

64位遠藤 海之流(鎌倉学園高等学校)
32-33-35-(38)-19-30-17-32-5-9-15

78位豊澄 隆成(広島なぎさ中学校)
(41)-32-41-41-33-27-28-29-25-29-40

ILCA6 Youth 女子【参加30艇】
11位ハムリン たりあ(CalPac Online Sonoma)
(19)-18-15-8-5-7-15-16-10-10-12-13

28位出口 美帆(磐田南高等学校・補助対象選手)
25-RET-26-19-30-18-26-23-DNC-DNC-22-22

30位岩波 萌夏(カリタス女子中学高等学校)
(DNC)-DNC-30-26-24-20-RET-DNC-24-25-29-29

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
日本スポーツ振興センター

本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。

大会5日目

大会5日目、今日も昨日同様風は強めのコンディションが予想されていましたが、実際に海上に出てみるとあまり風は強くありません。12Knot程度の風の中でレースは始まりました。レースが進むについて風は弱まり、不安定になっていきました。スタートラインから選手達を押し出す方向からの潮も影響して、ゼネラルリコール、風のシフトでAP旗掲揚が繰り返されなかなかレースが進みませんでした。日本チームは課題にしていたスタートが少しずつですが、決まるようになってきました。海外選手のような勢いのあるスタートまでもう少しです。明日は最終日、連日ハイクアウトコンディションが続き選手の疲労もピークですが、最終日課題を克服すべく取り組み実りのあるレースにしてほしいと思います。

【選手コメント】
ILCA6 Youth 男子:岡田 佳悟

今日は昨日以上に良いスタートを切ることができたレースがありました。各マークでの混戦でのタクティクス、ボートコントロールがまだ甘いと感じる場面がありました。明日はマーク付近でのタクティクス、ボートコントロールに注意してレースに取り組んでみたいと思います。

ILCA6 Youth 女子:ハムリン たりあ
毎レースきちんとスタートがきれるようになってきました。でもその後のスピードが上位に比べるとあまり良くないです。その点が課題です。

▲岡田 佳悟選手
▲ハムリン たりあ選手

大会成績
ILCA6 Youth 男子【参加95艇】
47位岡田 佳悟(N高等学校・補助対象選手)
29-39-29-26-15-9-45-35-36-(46)

63位遠藤 海之流(鎌倉学園高等学校)
32-33-35-(38)-19-30-17-32-5-9

77位豊澄 隆成(広島なぎさ中学校)
(41)-32-41-41-33-27-28-29-25-29

ILCA6 Youth 女子【参加30艇】
11位ハムリン たりあ(CalPac Online Sonoma)
(19)-18-15-8-5-7-15-16-10-10

29位出口 美帆(磐田南高等学校・補助対象選手)
25-RET-26-19-30-18-26-23-DNC-DNC

30位岩波 萌夏(カリタス女子中学高等学校)
(DNC)-DNC-30-26-24-20-RET-DNC-24-25

▲少し風が落ちるとマーク付近は大混戦になります
▲シルバーフリートで5-9として順位をあげた遠藤
▲世界選手権初出場の豊澄

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
日本スポーツ振興センター

本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。

大会4日目

大会4日目、今日は14Knot程度の北東の風。時間が経つにつれ風が上がるという予報でした。出艇時に14Knot程度であった風は徐々に上がり女子がスタートする頃には20Knotの風が入ってきました。日本人選手達はこの風ではトップグループの走りについていけず、昨日のようにシングルフィニッシュすることができませんでした。強い風の上、毎分30mを超える強い潮の影響により波の方向は一定ではなく高さもあります。レースコースも十分に長く、本当にタフな海面です。明日も同じように強風が予想されます。日本人選手達にはこの強風下で、少しでも成長してほしいと思います。

【選手コメント】
ILCA6 Youth 男子:岡田 佳悟

今日の2レース目は今大会の中で一番良いスタートを切ることができました。ビックフリートの中でスタートラインを読むことは非常に難しく、まわりの船もきちんとラインを把握できていません。明日は周りの船に惑わされずしっかりとラインを把握してスタートしたいと思います。

ILCA6 Youth 男子:豊澄 隆成
今日の2レース目は20番より前を走っていたのですが、ゲートマーク付近で沈を繰り返し大きく順位を落としてしまいました。

▲毎朝気象予報がされ、十分に安全に関してミーティングがされます
▲青い空、良い風とセーリングには最高なコンディションです
▲ゴールドフリートに残った岡田

大会成績
ILCA6 Youth 男子【参加95艇】
47位岡田 佳悟(N高等学校・補助対象選手)
29-39-29-26-15-9-(45)-35

70位遠藤 海之流(鎌倉学園高等学校)
32-33-35-(38)-19-30-17-32

77位豊澄 隆成(広島なぎさ中学校)
(41)-32-41-41-33-27-28-29

ILCA6 Youth 女子【参加30艇】
13位ハムリン たりあ(CalPac Online Sonoma)
(19)-18-15-8-5-7-15-16

25位出口 美帆(磐田南高等学校・補助対象選手)
25-RET-26-19-30-18-26-23

30位岩波 萌夏(カリタス女子中学高等学校)
(DNC)-DNC-30-26-24-20-RET-DNC

サバイバルコンディションでもオットセイは呑気にひっくり帰って遊んでいます

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
日本スポーツ振興センター

本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。

大会3日目

大会3日目は久しぶりに風も弱く穏やかな朝でした。マルデルプラダは高気圧の影響で東の風が吹いており、この東の風が気温の上昇と共に徐々に上がり10―12Knotになり絶好のセーリング日和となる予報がコーチミーティングで発表されました。予報通り、出艇時は8Knot程度だったものが、左に徐々に振れながら風速は強くなっていきました。ユース男子チームはゴールドフリート入りを賭けてもう一つもレースを落とせません。そんな中昨日まで本調子でなかった岡田選手が15―9として滑り込みでゴールドフリート入りを決めました。また、女子チームはハムリン選手が8-7-5として総合順位を12位まで上げてきました。着艇後、ギリシャの選手からハムリン選手へRRS規則10違反でプロテストが出されましたが、皆のサポートによって自信を持って審問に臨み却下に持ち込むことができました。日本よりアドバイスをいただいた皆様心より感謝します。

【選手コメント】
ILCA6 Youth 男子:岡田 佳悟

ゴールドフリートに向けて一つも落とせないレースでした。スタートはよくありませんでしたが、クローズ、ダウンウインド共に沖縄での合宿の成果かスピードがよく順位を上げていくことができました。

ILCA6 Youth 女子:ハムリン たりあ
今日は珍しくスタートがものすごく良かったです。特に1レース目がスタートしてすぐにタックして全艇の前を切っていくことができました。

▲8位でゲートマークを回航していく岡田選手
▲ハムリン たりあ選手

大会成績
ILCA6 Youth 男子【参加95艇】
49位岡田 佳悟(N高等学校・補助対象選手)
29-(39)-29-26-15-9

67位遠藤 海之流(鎌倉学園高等学校)
32-33-35-(38)-19-30

74位豊澄 隆成(広島なぎさ中学校)
(41)-32-41-41-34-27

ILCA6 Youth 女子【参加30艇】
12位ハムリン たりあ(CalPac Online Sonoma)
(19)-18-15-8-5-7

25位出口 美帆(磐田南高等学校・補助対象選手)
25-RET-26-19-30-18

30位岩波 萌夏(カリタス女子中学高等学校)
DNC-DNC-30-26-24-20

▲出艇する豊澄選手
▲艤装中の遠藤選手
岩波選手

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
日本スポーツ振興センター

本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。

大会2日目

大会2日目昨日より若干風はおさまったものの、今日もマルデルプラダは朝から強い風が吹いています。風向は310度北西の風で、日本チームは今日も苦戦が強いられました。昨日の課題であったスタートは若干良くなった感はあるものの、その後体格に勝る海外選手の上り角度スピードについていけません。Youth男子フリートは順調に2レースが行われましたが、女子、シニア男子フリートはレース中南からの雲の影響によりか風が大きくシフト。第2レースは中止になってしまいました。昨日は南東の風うねりが伴うコンディション、今日は陸風で波は小さく波長の短い波と毎日違ったコンディションでレースは行われます。本日の2レース目は気温も上がり、南に回ろうとする風の影響か風が強くなったり、弱くなったり、風向が変化したりと難しいコンディションでした。選手達は昨日同様、体も疲れていますが今日は頭も相当疲れて陸に戻りました。
明日はまた今日までとは変わって天気予報は東の風です。今日の反省を活かして明日は少しでも上に行けるよう頑張ってほしいと思います。

【選手コメント】
ILCA6 Youth 男子:遠藤 海之流

スタートを意識して昨日よりも良いスタートを切ったと思ったのですが、その後のスピードについていけませんでした。

ILCA6 Youth 男子:豊澄 隆成
海外選手と格の違いを見せつけられています。風も思った方と反対が伸びてしました。ILCA6のチューニングはまだわからないことが多いので海外選手を見て勉強したいと思います。

▲ボートパークは船と選手で歩くスペースもあまりありません
▲リーチングで走る遠藤選手

大会成績
ILCA6 Youth 男子【参加95艇】
62位岡田 佳悟(N高等学校・補助対象選手)
29-(39)-29-26

70位遠藤 海之流(鎌倉学園高等学校)
32-33-35-(38)

73位豊澄 隆成(広島なぎさ中学校)
(41)-32-41-41

ILCA6 Youth 女子【参加28艇】
18位ハムリン たりあ(CalPac Online Sonoma)
19-18-15

26位出口 美帆(磐田南高等学校・補助対象選手)
25-RET-26

30位岩波 萌夏(カリタス女子中学高等学校)
DNC-DNC-30

▲ハーバーの入り口に歩行者用の橋があり、ILCAが通過する時のみ橋が開きます。入港待ちをする選手達
▲岡田選手
出口選手

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
日本スポーツ振興センター

本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。

大会1日目

大会1日目のマルデルプラダはアルゼンチンの東にある低気圧の影響で朝から南よりの風が強く吹いていました。予報でも30Knot近い風が吹くとのことで、朝のコーチミーティングからレスキュー時の対応を説明がされていました。実際に海上に出ると20knotの風が吹いています。
日本チームはこの風で苦戦を強いられます。スタートから遅れをとり、フリートの後方でのレースとなりました。国内で多く練習してきたスタートですが、強風下では船をコントロールすることで一杯になってしまっており、相手との駆け引きができていないような印象がありました。2レース目は更に風が上がり25Knot近い風がレースエリアに入るようになりました。
日本チームは男子選手も女子選手もたくさんの沈をして疲労困憊で着艇しました。

【選手コメント】
ILCA6 Youth 男子:岡田 佳悟

2レース目、沈をした時にラダーが外れてしまいました。ピンドルを抑えるプレートの調整ができていませんでした。スタートがうまく出れずに良いレースができませんでした。明日は周りの船との加速のタイミングを考えてスタートをします。

ILCA6 Youth 女子:出口 美帆
スタート後に周りの船に置いて行かれてしまいます。スタート後にコントロールロープを触る時間が長いと指摘されました。明日はこの点に注意してレースをしたいと思います。

大会成績
ILCA6 Youth 男子【参加95艇】
66位遠藤 海之流(鎌倉学園高等学校)
32-33

68位岡田 佳悟(N高等学校・補助対象選手)
29-39

73位豊澄 隆成(広島なぎさ中学校)
41-32

ILCA6 Youth 女子【参加28艇】
18位ハムリン たりあ(CalPac Online Sonoma)
19-18

26位出口 美帆(磐田南高等学校・補助対象選手)
25-RET

28位岩波 萌夏(カリタス女子中学高等学校)
DNC-DNC

▲ゲートマークを回航する出口選手
▲2レース目は風が上がりレースができる限界の風でした
▲岡田選手
▲ハムリン選手
▲振り返りをする選手達

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
日本スポーツ振興センター

本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。

大会前日

2024 ILCA6 Youth & Men's World Championships が南米アルゼンチンのマルデルプラタにて1月12日から19日まで開催されています。

大会名:World Sailing Youth Sailing World Championships 2023(BRAZIL)
開催地:アルゼンチン・マルデルプラタ
大会期間:2024年1月12日~19日
参加選手:
ILCA6 Youth 男子

岡田佳悟(N高等学校)(補助対象選手)
遠藤海之流(鎌倉学園高等学校)
豊澄隆成(広島なぎさ中学校)

ILCA6 Youth 女子
出口美帆(磐田南高等学校)(補助対象選手)
ハムリン たりあ(CalPac Online Sonoma)
岩波萌夏(カリタス女子中学高等学校)

マルデルプラダはアルゼンチンの首都ブエノス・アイレスから南西へ約400キロの場所に位置し、アルゼンチンでも有数のビーチリゾートとなっています。約2日間の長時間の移動と12時間の時差でコンディションには十分注意して臨むようにしています。陸上では短パン、Tシャツで過ごせる気候ですが、南極から吹いてくる風は冷たく、ジャケットが必要になる程風は冷たいです。
12日から受付、計測が始まり日本チームはナショナルレターの貼り付け場所の修正を指示された他は順調に計測を済ませ、海上に出ました。ここマルデルプラダは大きなうねり、強い潮流が選手を悩ませます。日本チームからは昨年9月に行われたオータムレガッタより選考された6選手が(補助対象選手:2選手)が日本の裏側のアルゼンチンで世界に挑みます。13日にはプラクティスレース、ヨットクラブにて開会式が行われレースの雰囲気が高まってきました。いよいよ明日は大会初日となります。

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
日本スポーツ振興センター

本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。