大会6日目(最終日)

最終日メダルレースは、Max30knots程の風が入り込み、大荒れの朝を迎えました。波の状態が非常に悪く、大きなうねりが入り込んでいるため、出艇の際の安全が確保できず、陸上待機となります。長い陸上待機の後、15時30分にA旗が掲揚され、メダルレースは行われず、大会終了の合図が告げられました。最終成績は変わらず、岡田・吉岡ペアが3位、磯崎・関ペアは8位となり、岡田・吉岡ペアは銅メダルを獲得しました。岡田・吉岡ペアは2年連続、世界選手権でのメダル獲得となります。

470クラスはオリンピック代表選考の1次選考会が終了し、3月後半から始まるプリンセスソフィア杯の2次選考会へと進みます。オリンピック代表選考のポイントについては、別途オリ強HPに掲載いたします。

1週間にわたり日本チームを応援いただきありがとうございました。

【選手コメント】
岡田選手:辛抱強く粘らなければならないとこが多く、緊張感が高い中でそれができたことは良かった。結果にも満足してるが、内容が良かったことにもっと満足している。
吉岡選手:久しぶりの海外の大会で課題が残る部分があったが、3位という結果で終われて良かった。

大会成績
470Mix【全61艇】
3位岡田奎樹・吉岡美帆(トヨタ自動車東日本・ベネッセホールディングス)
2-2-8-3-4-4-(28)-13-8-16-12

8位磯崎哲也・関友里恵(ヤマハ発動機株式会社)
21-2-1-5-2-5-4-17-3-25-(25)

11位吉田愛・吉田雄悟(Q'sfix/ピアソンマリンジャパン)
1-21-2-4-12-29-5-3-(30)-17-9

19位高山大智・盛田冬華(ヤマハ発動機株式会社)
7-13-8-13-7-17-27-12-(27)-11-8

▲メダルを獲得した、岡田・吉岡ペア
▲表彰台 1位ESP、2位GBR、3位JPN
▲8位で大会を終えた磯崎・関ペア
▲トップ10チーム
▲地元開催で悲願の初優勝を果たしたXammar・Brugmanペア

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
日本スポーツ振興センター

本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。

大会5日目

決勝シリーズ最終日は13時から予定通り2レース行われました。前日の予報通り強風となり、沖からの風が15-20knots入り、それに加えてうねりもあるタフなコンディションです。
本日の1レース目は、磯崎・関ペア、岡田・吉岡ペア共に少し高かった本部船寄りの上スタートを選択します。磯崎・関ペアはすぐにタックを返し、右海面に向かい、岡田・吉岡ペアは一度タックを返しますが、すぐに戻し、左海面へと向かいます。2艇は上マークを20番付近で回航し、サイドマークまでは近い位置で争いますが、ダウンウィンドで抜け出した岡田・吉岡ペアが16位でフィニッシュ、反対に混戦の中苦しんだ磯崎・関ペアはカットレースとなる25位でのフィニッシュとなります。
2艇は最終レースを残し、ここで再び同点となります。
続く最終レース、ここで磯崎・関ペアは上スタート、岡田・吉岡ペアは下スタートと分かれます。どちらの艇も左海面へと伸ばしていきますが、岡田・吉岡ペアはタックを返し、磯崎・関ペアの後ろを切り右海面へと伸ばしていきます。その後、右海面で良い風を掴んだ岡田・吉岡ペアは上マークを中盤で回航しますが、磯崎・関ペアは終盤での回航となります。最終は岡田・吉岡ペアが12位でフィニッシュ、磯崎・関ペアが25位でのフィニッシュをし、暫定では3位と8位となり、今大会ここで初めて2チームは順位がひっくり返りました。

残すところはメダルレースのみとなり、日本チームからは2チームが参加します。メダル獲得圏内の争いは非常に混戦で、緊張感のある戦いとなりそうです。

明日も強風予報で、13時からレースが予定されています。

【選手コメント】
岡田選手:明日はメダルを取ることが目標。ただ、点差が後ろとも詰まってるし、前とも近いので、対1艇との勝負ではないところが非常に難しい戦いになる。周りに合わせる戦いではなく、自分の意思を持ったレースをしたい。

大会成績
470Mix【全61艇】
3位岡田奎樹・吉岡美帆(トヨタ自動車東日本・ベネッセホールディングス)
2-2-8-3-4-4-(28)-13-8-16-12

8位磯崎哲也・関友里恵(ヤマハ発動機株式会社)
21-2-1-5-2-5-4-17-3-25-(25)

11位吉田愛・吉田雄悟(Q'sfix/ピアソンマリンジャパン)
1-21-2-4-12-29-5-3-(30)-17-9

19位高山大智・盛田冬華(ヤマハ発動機株式会社)
7-13-8-13-7-17-27-12-(27)-11-8

▲暫定3位でメダルレースに臨む岡田・吉岡ペア
▲苦しい強風レースとなった磯崎・関ペア
▲優勝に向け頭一つ抜き出たESPのXammar・Brugmanペア
▲トップ3によるビブスセレモニー
▲惜しくもメダルレース進出とはならず11位の吉田・吉田ペア
▲19位で大会を終えた髙山・盛田ペア

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター
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本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。

大会4日目

決勝シリーズ2日目は13時から予定通り2レース行われました。前日の予報では強風が予想されていましたが、そこまでは風が上がらず、10-16knots程度の良い風の中レースが行われました。
本日の1レース目は、磯崎・関ペア、岡田・吉岡ペア共に1上で左海面を選択し、2艇とも中盤で回航し、そこから順位の多少の変動はありましたが、岡田・吉岡ペアが13位、磯崎・関ペアが17位でフィニッシュをし、この時点で同点となります。
続く2レース目は、風軸が少し左に振り、沖からの風になり、ここで磯崎・関ペアは下スタートからの左展開、岡田・吉岡ペアは上スタートからの右展開と分かれます。左展開で良い風を捉えた磯崎・関ペアは2位で上マークを回航しますが、右展開をしていた、岡田・吉岡ペアは10番台後半での回航と出遅れます。その後、磯崎・関ペアは順位を1つ落として3位でフィニッシュ。苦しい位置での展開となった岡田・吉岡ペアでしたが、ダウンウィンドと2上のレグでみるみる順位を上げていき、最終は8位でフィニッシュします。
2艇はレース毎に追いついては、離れてを繰り返し、決勝シリーズ最終日を5点差で迎えます。

明日は西寄りの強風予報が出ており、13時から2レースが予定されています。

【選手コメント】
磯崎選手:レース目は苦しいポジションでの展開であったが、後半で追い上げることが出来て良かった。1レース目を終えた時点で岡田・吉岡ペアに追いつかれたが、2レース目は自分たちの戦い方をし、良い結果に繋がって良かった。明日もこの調子で平常心のまま戦います。

岡田選手:今日は相手艇との点数を考えすぎて、風よりも相手艇の優先順位が高くなり、中展開をしてしまい、外に出てブローを使った艇に負けてしまった。2レース目はそれを改善しようと、外に出ようとトライしたが、風の読みが外れてしまった。しかし、結果的には点差があまり変わっていないので、そこはホッとしている。明日は思い切ったレースが必要になってくる。そこにトライしていきたい。

大会成績
470Mix【全61艇】
1位磯崎哲也・関友里恵(ヤマハ発動機株式会社)
(21)-2-1-5-2-5-4-17-3

3位岡田奎樹・吉岡美帆(トヨタ自動車東日本・ベネッセホールディングス)
2-2-8-3-4-4-(28)-13-8

12位吉田愛・吉田雄悟(Q'sfix/ピアソンマリンジャパン)
1-21-2-4-12-29-5-3-(31)

25位高山大智・盛田冬華(ヤマハ発動機株式会社)
7-13-8-13-7-17-27-12-(28)

▲思い切ったレース展開で暫定1位をキープした磯崎・関ペア
▲苦しい展開ながらも暫定3位につけている岡田・吉岡ペア
▲トップ3によるビブスセレモニー
▲パルマに久しぶりの晴れ間が訪れました

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日本スポーツ振興センター
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本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。

大会3日目

本日からゴールドフリートの戦いが始まります。13時からのレースは順調に進み、予定通り2レースを行うことが出来ました。風速は8knots程度と弱めですが、風向が西寄りに変わったこともあり、比較的安定した風の中での軽風レースとなりました。本日も、日本チームは抜群の走りを見せます。
決勝1レース目は、軽風コンディションで多くの上位陣が順位を崩しカットレースを作っていく中、磯崎・関ペア、岡田・吉岡ペアは選んだサイドは異なるものの、大きく展開したコース取りで、1上から上位で回航していき、フィニッシュを岡田・吉岡ペアが4位、磯崎・関ペア5位と纏めます。
続く決勝2レース目は1上で陸近くの右海面に伸ばしていった、磯崎・関ペア、吉田・吉田ペアが上位で回航し、4位、5位でフィニッシュ。反対に左海面を選択していた、岡田・吉岡ペアは苦しい展開となり、カットレースとなる28位でのフィニッシュとなりました。
暫定1位、2位で始まった決勝シリーズでしたが、決勝2レースを終え日本チームは順位をキープしています。

明日は風が上がり強風の予報が出ており、13時から2レースが予定されています。

大会成績
470Mix【全61艇】
1位磯崎哲也・関友里恵(ヤマハ発動機株式会社)
(21)-2-1-5-2-5-4

2位岡田奎樹・吉岡美帆(トヨタ自動車東日本・ベネッセホールディングス)
2-2-8-3-4-4-(28)

10位吉田愛・吉田雄悟(Q'sfix/ピアソンマリンジャパン)
1-21-2-4-12-(29)-5

20位高山大智・盛田冬華(ヤマハ発動機株式会社)
7-13-8-13-7-17-(27)

▲黄色ビブスを着て走る磯崎・関ペア
▲青色ビブスを着て走る岡田・吉岡ペア
▲上位が崩す中でもジワリと3位浮上したスペインのXammar・Brugmanペア
▲トップ3による朝のビブスセレモニー

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日本スポーツ振興センター
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本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。

大会2日目

大会2日目も12時スタート予定でしたが、初日同様朝から雨が降っており風もなく、陸上待機からのスタートとなりました。しかし、その後すぐに風が入りだして30分遅れでの出艇となり、予定通り2レースが行われて予選シリーズ全5レースが終了しました。
風向は変わらず陸からの風ですが、8-18knotsと初日より風速が上がった中でのレースとなりました。本日も、日本チームは抜群の走りを見せます。
暫定1位の磯崎・関ペアは1レース目の1上こそ20番付近の苦しい位置での回航でしたが、マークを回る度に順位を上げていき5位でフィニッシュ。続く2レース目も抜群のスタートを決め、2位を取り、暫定1位をキープしました。
同じイエローフリートでの戦いとなった岡田・吉岡ペアも、2レースともスタートが決まらず苦しい展開ながらも、3位、4位と順位をまとめ、暫定2位に立ちました。
予選シリーズを終えの日本チームは依然トップ5に3艇入る活躍を見せています。

明日からは決勝シリーズの戦いとなり、日本チームはすべてのチームがゴールドフリートへ進出します。明日も陸風の予報で13時から3レースが予定されています。

大会成績
470Mix【全61艇】
1位磯崎哲也・関友里恵(ヤマハ発動機株式会社)
(21)-2-1-5-2

2位岡田奎樹・吉岡美帆(トヨタ自動車東日本・ベネッセホールディングス)
2-2-(8)-3-4

5位吉田愛・吉田雄悟(Q'sfix/ピアソンマリンジャパン)
1-(21)-2-4-12

17位高山大智・盛田冬華(ヤマハ発動機株式会社)
7-(13)-8-13-7

▲笑顔の磯崎・関ペア
▲暫定2位へと上がった岡田・吉岡ペア
▲髙山・盛田ペア
▲トップ3によるのビブスセレモニー

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大会1日目

大会初日は12時スタート予定に向けて10時頃から選手たちが集まり始めましたが、雨が強く降っており、風も全くなく、長い陸上待機からのスタートとなりました。
しばらくの風待ちの後、雨が止み、北西からそよそよと入りだした風で選手たちは出艇していき、14時半頃から3レース行うことが出来ました。
予報通りの陸風で風の強弱とシフトが激しく、風速もMAXは12knots程度ありますが、ラルにはまれば5knotsほどまで落ち、とても差が大きく順位を安定させるには非常に難しいコンディションでした。
その中で、日本チームは抜群の走りを見せます。
1レース目ではイエローフリートで吉田・吉田ペアと岡田・吉岡ペアが1位,2位フィニッシュ。続く2レース目ではイエローフリート・ブルーフリートで岡田・吉岡ペアと磯崎・関ペアが2位フィニッシュ。最後の3レース目ではイエローフリートの吉田・吉田ペアが2位を取れば、ブルーフリートの磯崎・関ペアがトップフィニッシュを決めます。
暫定でも1位、2位、5位とトップ5に日本チームが3艇入る、絶好の出だしとなりました。

明日も陸風の中、12時から予選シリーズが2レース予定されています。

大会成績
470Mix【全61艇】
1位磯崎哲也・関友里恵(ヤマハ発動機株式会社)
(21)-2-1

2位吉田愛・吉田雄悟(Q'sfix/ピアソンマリンジャパン)
1-(21)-2

5位岡田奎樹・吉岡美帆(トヨタ自動車東日本・ベネッセホールディングス)
1-(21)-2

20位高山大智・盛田冬華(ヤマハ発動機株式会社)
7-(13)-8

▲暫定1位の磯崎・関ペア
▲トップでフィニッシュラインを切る吉田・吉田ペア
▲1, 2位で回航する日本チーム
▲風待ちの様子
▲出艇風景

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日本スポーツ振興センター
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本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。

大会前日

2024 470 World Championshipが2月24日〜3月3日の期間、スペインのパルマにて開催されます。470Mixは今回の世界選手権がオリンピック代表選考の1次選考会/2024年強化選手認定大会となります。代表選考についての詳細は こちら をご覧ください。

大会名:2024 470 World Championship
開催地:スペイン・パルマ
大会期間:2024年2月24日〜3月3日(レースは2月27日から)
参加選手:470Mix【参加61艇】
岡田奎樹・吉岡美帆(トヨタ自動車東日本・ベネッセホールディングス)- NT-A
高山大智・盛田冬華(ヤマハ発動機株式会社)- シニア強化
磯崎哲也・関友里恵(ヤマハ発動機株式会社)
吉田愛・吉田雄悟(Q'sfix/ピアソンマリンジャパン)

パルマは季節の変わり目ということもあり、暖かい日と寒い日の気温差が大きいです。そのため、どのような風が吹くのか気象情報をチェックしていましたが、日々予報が変動している不安定な状況です。
レース期間は、前半は陸風で、後半は沖風という様々なコンディションでのレースが予想されています。特徴の異なる風の中、その風に合った戦い方をしていくことが重要になりそうです。

▲岡田・吉岡ペア
▲髙山・盛田ペア
▲磯崎・関ペア
▲吉田・吉田ペア
▲計測の様子①
▲計測の様子②
▲日本国旗の横にはアフリカ大陸から出場のモザンビークの国旗

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