期間:2024年2月23日(金)〜2月25日(日)3日間
開催地:和歌山県:和歌山セーリングセンター(NTC)

420クラスHOPEユース ADVANCE選手を対象として、3日の合宿を和歌山セーリングセンター(NTC)にて開催しました。今回は2024年ユースワールドでのメダル獲得に向けた帆走技術/セーリング理解力等、総合的なセーリングパフォーマンスの向上を目的としています。

【海上練習】 今回の合宿では海上練習を中心に、午前と午後の2部に分けて実施しました。
スキッパーはコントロールロープの調整精度の向上を目標とし、海上帆走中にブローやラルでコントロールロープを調整した後の艇速、艇のヘルム、艇のパワー感の変化を選手自身が感じ取り、コーチが外から見た感想と照らし合わせながら、効果の確認と良い感覚を身につける練習を反復しました。
クルーは艇のバランスの取り方と各動作の確立を課題に取り組み、艇速の変化によるポジション移動や風の強弱でどのようなことが艇に起こっているのかについて海上で説明を受けながら理解することで、時間の経過と共に変化に合わせた良い動きができるようになりました。また、風をよく見て艇にすぐに影響する風と、これから来る風をしっかり判断し、タイミングよく艇を起こす練習を反復することで艇のバランス感覚が非常に良くなり、安定した走りができるようになりました。
チームの課題であるスピントリムはお互いのコミュニケーションが非常に大切で、お互いの感じているパワーや波の状態、これからくるブローやマークに対してどのようなモードで走りたいのかを常に話し合い、その時の最高の状態を生み出すことがいかに重要か、ということについて練習の中で学びました。3日間の合宿でしたが、チームのコミュニケーションも良くなりボトムアップが大きく図れた合宿となりました。

▲海上の様子①
▲海上の様子②

【陸上】
今回の合宿では海上練習後のミーティングをしっかり行い、練習動画を確認しながら動作の確認、コントロープ調整によるセールの変化の確認、センターボード調整によるバランス変化の確認、ダウンウィンドの動作指導など、何故そうしなければならないのか、しっかり噛み砕いて説明を行い、選手のセーリング知識を着実に深めていくことで、日毎に選手の動作が変化し向上していることが確認できました。

今後も艇がより速くなるためにどのようにしなければならないのか、反射的かつ正確に動作ができるセーリングを目指し練習して行きます。

▲HOPEユース選手 左:ダウスト絵麻選手(Basic)右:占部心美選手(Advance)

Report & Photo by オリンピック強化委員会

日本スポーツ振興センター

本合宿は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施されています。