大会4日目 最終日
大会最終日の今日は前日の夜まで風が全くない予報でしたが、朝になると予報が好転しており、予定通りにレースを開始することができました。水上での長い待機を含めて5時間近くかけて3レース完了し、予定されていた全12レースを消化することができました。レガッタを通して運営泣かせのコンディションとなりましたが、素晴らしい大会スタッフたちのおかげで全てのプログラムが完了し、良い経験をすることができました。ありがとうございました。
嶋倉・上園田は1つでも順位を上げるため、攻めのスタートから艇団をリードする形でレースを展開し、第11レースこそアンラッキーもあり12位となりましたがそれ以外は常にトップ争いに絡むレースを見せました。残念ながら総合順位を上げることはできませんでしたが、11位以降との得点差を大きく引き離し、同年代で今大会に参加している選手たちの中では上位で戦っていくことができる力を見せることができたと思います。
来月には、同年代(U-23)の世界一を決めるJr. World Championshipsが控えています。今大会で学んだこと、課題を今一度確認して来月に向けて照準を合わせていきます。応援ありがとうございました。
大会成績
49er級【参加23艇】
10位嶋倉 照晃・上園田 心太浪(早稲田大学/SAGA MIRAIプロジェクトクトJV)
8-10-5-14-(15)-7-9-12-2-5-12-2
Report & Photo by オリンピック強化委員会
大会3日目
大会3日目の今日は、朝から風がなく風待ちからのスタートとなりました。今日でレースエリアがFXと交代となり、ヨットクラブから遠い場所で4レース行われました。エリアが変わっても風が大きく変化する条件は同じで、レース中に5〜15ktほど変化する強弱と20〜50度振れる風の中どれだけ順位を安定させられるかが鍵となりました。
嶋倉・上園田ペアはスタートこそ苦戦しますが、昨日の反省からコース選択に少しずつキレが見え始め、周りの集団に振り回されることなく意志が感じられるレース運びができました。第6〜8レースは良くないスタートから順位を上げていく展開となり、苦しいながらもなんとか中盤まで挽回する形で耐えることができ、第9レースでは素晴らしいスタートから上位で1マークを回航し、3マークにいくレグで集団に先行して右展開したことが功を奏し、2位で回航するとそのままの順位を最後まで守りきり、今大会初のTop3フィニッシュを飾りました。
3日目が終わった時点で今大会の目標である総合10位以内に手が届くところに位置しています。明日最終日はレースが行えるか不安なほど風が弱い予報ですが、最後まで気を引き締めて戦っていきます。
大会成績
49er級【参加23艇】
10位嶋倉 照晃・上園田 心太浪(早稲田大学/SAGA MIRAIプロジェクトクトJV)
8-10-5-14-(15)-7-9-12-2
Report & Photo by オリンピック強化委員会
大会2日目
大会2日目の今日は初日と比べて良い風の予報通り、29er級と入れ替わりで水上に出た際には10kt〜15ktほどの南西風が吹いており、夕方になるにつれて風速は落ちていきましたが、予定通り4レースを完了することができました。
風速が強かった第2、3レースは強弱こそあるもののシフトはそこまで大きくなく、嶋倉・上園田は徐々に順位を上げていくレース展開でスコアをまとめることができました。
しかし、後半2レースは風速が落ち始め、レースエリア内のどの場所にいるかで10kt以上の強弱があり、風向が40度は簡単に振れるようなコンディションとなり、ラルやシフトの反対側にハマってしまうと取り返しのつかないような差ができてしまうレースとなりました。その中で嶋倉・上園田は序盤からリズムに乗ることができず、第4、5レースともにほぼ最下位で2マークを回航することとなりました。フィニッシュまでには少し挽回するものの、それまでに差が開きすぎているため厳しいレースとなりました。
まだ今日は折り返しであり、上位3チーム以外は誰しもが悪いスコアを抱えているため、チャンスはほぼ全チームにある状況です。今日までの反省を活かし、明日からのレースに期待します。
大会成績
49er級【参加23艇】
13位嶋倉 照晃・上園田 心太浪(早稲田大学/SAGA MIRAIプロジェクトクトJV)
8-10-5-14-(15)
Report & Photo by オリンピック強化委員会
大会初日
大会初日の今日は、予報に反して風が弱く陸上待機から始まる1日となりました。その後そよそよと入ってきた南西風で出艇し、5kt〜8ktの風でレースを行いました。予想されていた通り風の強弱、シフトともに非常に激しい海面となり、レグごとに大きく順位が入れ替わるようなレース展開となりました。午後になると風が不安定になり始め、水上で待機していましたが、サンダーストームが接近しているとのことで急遽着艇し、陸で通過を17時半まで待つこととなりました。結局その後も天気は回復しましたが風が安定することはなく、1レースのみでレース初日を終えることとなりました。
嶋倉・上園田ペアは素晴らしいスタートを切り、第1マークへ向かう中盤まではトップを争う走りを見せていましたが、第1マーク付近で大きく右にシフトした際に反対サイドにいたため中盤での回航となりました。その後も変化し続ける風に苦戦しながらもレグごとに順位を上げ、8位でフィニッシュしました。特に最終レグは第3マークから直線でフィニッシュできるほど風が変化したため、ストレスを感じる場面が多くあるとは思いますが、一喜一憂することなくレースをこなしていってほしいです。
明日は今日できなかったレースを取り戻すため、4レースが予定されています。
大会成績
49er級【参加23艇】
8位嶋倉 照晃・上園田 心太浪(早稲田大学/SAGA MIRAIプロジェクトクトJV)
8
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大会前日
2024 49er and 49erFX Junior European Championshipsが6月6日〜6月9日までチェコ共和国のリプノ湖にて開催されます。
チェコ共和国・リプノ湖はオーストリア、ドイツとの国境近くに位置しており、ヨーロッパの中央あたりにある小さな湖です。
気温は肌寒いことが多く、朝は10度前後しかなく、昼間も暖かい日で20度前後となっています。また標高も高く、海抜約730mに位置しているため、天気が非常に変わりやすくなっています。
レース期間は8kt〜15ktほどの南西風の予報となっており、強弱・シフトともに激しいコンディションが予想されます。
大会名:2024 49er and 49erFX Junior European Championships
開催地:チェコ共和国・リプノ湖 Jachetni klub Cerna v Posumavi
大会期間:2024年6月6日(木)〜6月9日(日)
出場選手:【49er級】嶋倉 照晃・上園田 心太浪(早稲田大学/SAGA MIRAIプロジェクトクトJV)
エントリーは23歳未満が条件となっており、49er級は15ケ国23艇、49erFX級は9ケ国17艇が参加します。また、29er級のEuro Cup(ヨーロッパ全域で開催されるシリーズレース)も併催されています。そちらも6ケ国31艇の参加があり、盛り上がっています。
49er級、49er FX級は明日から始まりますが、29er級は明後日からとなるため、開会式は明日のレース後に全クラス合同で行われる予定となっています。
大会前日は午後から海上練習を行い、明日からのレースで予想される風向と同じ風向からの風で帆走を行い、最終チェックを行いました。面積の小さい湖なので波はほとんど立たず、陸が近いので時折強烈なシフト、ガストが降ってくる海面となっており、目まぐるしく変わる状況を判断する力が試されるレースとなりそうです。
応援よろしくお願いします。
Report & Photo by オリンピック強化委員会